王子様が居ないので、私が王子様になりました。

由紀

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一章~新入生親睦会~

※熱の夜に(R18)

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媚薬って…媚薬だよね?

千里は顔に出さぬ様に、戸惑いを押し隠す。

守山の部屋でお風呂に入った少年…矢代だが、お風呂から出たら何か様子が変だったのだ。顔は赤く息は荒いし、ずともじもじとしている。最初は熱かとも思ったが、様子を見に来た守山が言うには、媚薬だそうである。

媚薬って…媚薬だよね。うん。どうするんだ?
そうこうしていると、守山が何か言って矢代のズボンと下着を下ろす。

「…やっ…あ!」

驚く矢代をよそに、守山の動きには戸惑いが無い。
凄いな。下心がまるで無い。モテる男の余裕だろうか?
千里は此所まで静かに動向を見守っていたが、あまりに淡々とした守山に口を開く。

「それで、守山がしてあげるの?僕がやっても良いよ。」

あくまで知ってるアピールだが、対処なんて知らないし実は振られても困る。千里の言葉に守山の動きが一瞬止まるが、ゆっくり首を振る。若干早口となっていた。

「いや…………駄目。」

駄目か。やっぱり、守山には信用されていないみたいだな。まあ、出来ないから、見てるだけで助かったけど。

ソファーに倒された少年の服が脱がされ、全てが露になる。うわ。

「…酷い事をするね。」

思わず守山と顔を合わせ、顔をしかめた。矢代の体には、痣と切り傷と鬱血が服に隠された部分に夥しく目に入る。

これは、絶対に許してはいけないね…。

厳重な処罰を胸に誓っていると、守山の指が矢代の真っ赤に腫れる乳首に触れた。それだけで矢代の自身は固くなり、先走りが溢れてくる。

へえ~。美景のより、矢代のって小さいんだ。男のこれって、色んな大きさがあるみたいだね?

誰にも聞かせられない事を思いながら、守山の手つきを眺める。

なるほど。強くしたり、弱く撫でたりもするのか…。

冷静に観察できる自分が嫌になる。僕は帰った方が良いのかもしれないが、まだ生徒達がいるかもしれないし。守山の手で竿を擦られ亀頭を刺激された矢代は、あっさりと吐精する。
白濁が床に飛び散り、これで終わりかと千里が思うも矢代の様子は変わらない。むしろ、悪化しているようだ。

「…うう…やっ…もう…たすけ、ふっ………。」

そのあと何回か射精させてみても、矢代は泣いてすがるのみ。

これって…挿れないと、駄目って事?
守山もそう思ったのか、緩慢な動きで、履いていたGパンのを少し下ろし、自身を取り出す。

…………お、大きい。

中性的な外見に似合わずグロテスクなそれに、千里は視線だけをずらす。挿れるのかと思われたが、守山の溜め息が洩れるだけである。

どうしたんだ?

そっと横目で見ると、力の無い守山自身が見える。
ああ、美景もそうだったっけ。勃たせないと、挿れられないよね。もう一度溜め息を吐いた守山は、自分の手でゆっくりと自身を擦り出す。しかし中々勃たないらしく、矢代は啜り泣き限界が近い様だ。

苦戦しているな。

見学者だと離れて見ていた千里だったが、ソファーの横で立っている守山の前に片膝を立てる。興味の無い相手でも、少しは力になるかな?

「…手伝うよ。」

見上げて守山に微笑み、守山のぺニスを片手で掴む。

「…あ、えっ…?」

戸惑う相手に何も言わず、手に取ったソレをじっと見つめペロリと舐めてみる。すると、急激に存在を主張してくる守山自身。

お?意外と良かった?というか、出来るかなって思ったけど…やっぱり気持ち悪い。よく毎日出来る子がいるよね。

守山を見上げれば、顔を真っ赤にして腕で顔を隠し、視線を逸らしている。

…結構、可愛いなあ。
中性的で冷たい雰囲気の守山だが、こうして見れば可愛いく思う。

「…まだみたいだね。」

今度は、先っぽだけ唇で挟むと下で亀頭を丁寧に舐める。空いた片手を伸ばし、苦しむ矢代の胸の頂きを摘まみ刺激しておく。

不味い。変な気分…。何とも言えぬ昂りに煽られ、ぷるぷると震える守山をじっと見る。

「気持ち良い?」
「……………うん。」

コックリと頷く守山に満足し、丁寧に竿に舌を這わしていく。それだけで、かなりの硬度を増す。

もう…良いかな。

ひいひい言っている矢代に気付き、手を止めて守山から離れる。これで挿れられるよね。

一仕事終えて満足する千里に、思いもよらぬ事が起きた。守山はその場に膝を着くと、座る千里を抱き締めたのだ。

「…え?」

え、え、えーーー?

混乱しながらも、自分のキャラを壊さない様にあくまで冷静を装う。

「……春宮…好き。」

熱っぽく囁かれ、頬に唇落とされる。
初耳ですが?調子に乗った報いか?…とりあえず。

「…守山、あのさ。とりあえず…。」
「…ん?」

ぎゅうと千里を抱き締める相手に、何とか言葉を絞り出す。矢代を指差せば、状況を思い出したのか、立ち上がり矢代へ近付く。愛撫で蕩けた後孔に、守山の自身をゆっくり挿入する。肌のぶつかる音と、グチュグチュと水音が響く。

ふと携帯の着信に気付き、千里はこっそりとそれに出る。着信の名前は直久だった。

「…もしもし?」

『千里?今何処にいるんだ?…扉の所にキモい奴らが居たから、捨ててきたが。』

おお、流石は直久。

「ありがとう。今から帰……「駄目。」

千里の言葉が遮られる。やっと効果が切れたのか、矢代のぐったりと横たわる姿が視界に映る。守山は既に衣服も整えていた。

…早いな。

『おい…その声は守山か?てめえ、千里と何してやがる…』

電話越しでも分かる直久の苛立ちに、千里は慌てて言い繕うとするも、守山に自然な動作で携帯を取り上げられる。

「舐めて貰っただけだ。冬宮、お前には一ミリも関係ない。今日は掛けてくるな。春宮が汚れる。」

僕の人生が終わった。というか、何で普通に話してるんだ、守山?
呆気に取られる千里に携帯を返し、扉を頑丈に閉める守山。

え?なんだろう?よく分からない。

守山は矢代を寝室に連れて行き、ベッドに寝かしつけてくるようだ。僕は帰らないと。
その時、扉の外で声が聞こえたと思った瞬間、轟く轟音。

ドッゴオオオオオン!!扉が、崩れ、倒れた。幸い、その時の千里の顔を見た者は居ないが、それは見物だったらしい。

「……守山あああああああ!ぶち殺おおおおす!!」
「千里ちゃーん!!大丈夫ー!!」




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