28歳 喪女な私の愛され開発生活

甘噛屋

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第一章 愛される前の準備

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 「ひゃぁーーー!」

 「あんた、それ完全にロックオンされてんじゃない?」

 「いやいやいやいや! それはねぇーです」


 お昼休み、営業の帰りにいつもの定食屋で持ち帰りを頼んで帰ってきた。

 買ったのは杏奈の分と小田ちゃんの分。

 3人で解放されている屋上でランチを食べている。

 その理由は、朝会後に小田ちゃんから金曜日の出来事について追求され、杏奈からはメールが来ていた。

 こんな機会はないとまでに食い付いてくる2人に静まって貰うためにも、ランチをご馳走しているわけです。


 「いや、ないって言いますけど! そもそも先輩は経験がないんですから、あるかないかの判断なんてつかないでしょ?」

 「ゔっ…」

 「いい年の男の人が、なんとも思ってない人を食事に誘って、痴漢から守ったりします?!」

 「いや、痴漢かどうかは…」

 「どう考えても痴漢でしょう。最近多いのよ? 物で接触して反応見て楽しんでるゲスな奴等」


 2人からあーだこーだと推論を並べられるが、私を狙った所でメリットがあるんだろうか?

 そもそも、私は重度の男女な喪女だ。

 今だってパッド付きのキャミソールブラだし、パンツは色気のないお腹まで覆えるババカラー。

 そんな色気のいの字も無いような私を口説いたところで、あの人にどんな利点があるの?


 「一目惚れってやつなんですかねぇー?」

 「さぁ? あの年であの顔で独身ってのも不思議だけど」

 「いえ、むしろそれが原因かもしれませんよ? 寄ってくる女が皆クズとか」

 「あー…面食いババアね。まぁ、最有力物件だし、唾の一つや二つ付けておきたい気持ちも分かるけど」


 経験のあるお二方から言わせれば、部長のそれは完全に私を恋愛対象として見ている男の行動そのものだそうで…。

 私の言う、私を口説くメリットなど、考えるだけ無駄だろうとの事。

 そもそも、損得勘定で恋愛しているような歪んだ偏差値の人間の出来る所業ではない様です。


 「そういう事だから、あの人と付き合いたくないって思っていないうちは、誘われれば取り敢えず応えておいていいと思うわ」

 「はあ…そういうもんでしょうか?」

 「そういうもんです! それから! いいですか、先輩。絶対に最後は自分から言っちゃダメです!」

 「あー、小田ちゃんはそっち派か」


 杏奈が少し驚いたように小田ちゃんに視線を向けた。


 「浜谷先輩、違うんですか?」

 「私はねぇー、自分から言いたいけど言った相手に必ず振られるパターンの人」

 「えぇっ!! いっがぁーい! 浜谷先輩は百戦錬磨だとばっかり…」

 「違う違うー! 私は、基本的に惚れた男を落としたいタイプの人間なの。待ってるのって性に合わないのよ」

 「私は待っちゃうなぁー…寧ろ、そういう風に持って行って言わせたくなっちゃうんですよね」


 ん? 何の話だ?

 自分からって、何を自分から言うんだろう?

 2人が私の入れない話題で盛り上がり始めた頃、ポケットで社内携帯が震えた。

 ディスプレイには"横溝部長"。

 電話してくるなんて珍しいな…なんかあったのかな?


 「ちょっとごめん」と言って、盛り上がる2人に断わって少し離れてから電話の通話ボタンを押した。


 「はい、飯塚です」

 <お疲れ、飯塚。すまんな。実は、クライアントからお叱りメール来ててな>

 「えぇ? 私にですか?!」

 <いや、お前じゃなくて>


 深く息を吸って、大きなため息をついた部長が発した人物の名前に頭が痛い事この上ない。

 納期の電話を取り次いで、メールをしておく約束をしたのが昨日の夕方らしい。

 でも、待てど暮らせどメールは来ないし、電話にも出ない。どうなってるんだ。って事らしい。


 直ぐに謝りに行ってくる旨を部長に伝えて、まだお昼中の2人にまた埋め合わせる事を伝えて急いで外に出た。






 ◇ ◇ ◇


 「はい、はい。大丈夫です。今後は、私が担当にと言うので話はまとまりました。納期とスケジュールも打ち合わせ出来たので、帰ったら手配します」


 お怒りだったクライアントの部長さんと話をして何とか事を収めてもらった。

 聞けば今回が初めてではないというのだ。

 もう半年を過ぎ、他の新卒社員はすでに先輩からクライアントを引き継いで上手くやっているのに、高木君だけが未だに1社だけの管理で留まらせたのには理由もある。

 あいつは、とにかく適当過ぎる。適度に手を抜くならまだしも、完全に面倒な作業を後回しにして空いた時間で適当に片付けてやろうという、仕事が出来ない人間の典型的パターンだ。

 挙句、提出しろと言った始末書の出来も最悪で、修正をしろと伝えてはいるがどこまで出来ているのか想像するのも嫌になる。


 そんな人間に同時進行で2社3社と任せて上手く回せる訳がない。

 だから、スロースタートだけど部長とも話し合った結果の処置だった。

 まぁ、その救済処置も無駄に終わったので、次に任せられるようなクライアント…もしくは仕事を割り振らないといけない。

 考えることは山積みだ。

 今の私には、恋愛云々で浮き足立っていられる足も空間も今はない。



 「戻りましたぁー! 小田ちゃん、送っといたスケジュール修正しといてくれる?」

 「もう出来てます。送ってるので、後で確認して下さい」

 「ありがとう! 助かる!」


 くぅー! 可愛い笑顔で、そんな嬉しい事言ってくれるなんて!

 帰りに甘い物買ってくれば良かったかな。

 っと、そうだ。高木君はっと…。

 忙しく動き回る社内に、高木君の姿はない。

 あいつはまたサボってんのか?

 まぁいいや。帰って来たら、ガツンと言ってやって、一先ず昨日の会議の資料まとめてもらおう。



 すぐに残りの仕事を片付けて、机の上に置かれた書類を片付けていく。

 ペラリと出て来た折り目のついた始末書に、深いため息が止まらない。

 時間はもう15時半を回っているし、高木君は一瞬帰って来たと思ったら別の人に倉庫整理頼まれて出て行った。

 帰ってからまた修正をお願いした所で、まともな出来になるとも思えない。こんな事本当はいけないけれど、仕方がない。

 私は折り目のついた始末書に目を通して修正箇所にマーカーを引くと、軽快なタイピング音を立てて仕上げていく。

 後で、高木君に伝えよう。もう、それでこれは終わりにしよう。

 隣で小田ちゃんに、「先輩は優しすぎます」と呆れられた。





◇ ◇ ◇



 「本当に、申し訳ありませんでした」

 「まぁ、飯塚さんだから良いですけどね、本当に次こんな事あったらこんなにすんなりはいかないですよ?」

 「はい。もちろん、今後こんな事が起きないよう、部内でも徹底致します」


 セキュリティ課の課長さんに頭を下げて報告書に印鑑をもらう。

 この作業を私がしている理由は、当の本人がいないから。

 倉庫整理から1時間帰ってこなくて、痺れの切れた私が回ってる。監督出来なかった私の責任でもあるし、仕方ないよね。

 最後にもう一度頭を下げて、セキュリティ課をあとにする。


 高木めー…戻って来たら絶対に許さん!

 帰りに紅茶買う事にして、角を曲がった。


 あ、ここ。

 神崎部長とぶつかった時の…。


 な、ななななんかっ!? 思い出すと恥ずかしい、な…。

 あの日も、高木くんの後処理してたな…

 ここ半年、何かあると決まって高木くんだ。

 新人ってこんなもんだっけ?



 そんな風に考えて自販機で暖かいミルクティーを選んだ。

 ここの自販機、たまにあたりの紙コップが入ってるんだ。

 業者さんのイタズラなのかサービスなのか、種類の違う紙コップがあって、QRコードが印刷されている。読み込むと、コンビニで使えるクーポン券とかちょっとしたものが隠れている。

 私はこの5年間で一度も当たっていないけど! 運ないのかなぁー、はぁ。




 「まじかよ、面倒くさそー!」


 喫煙室で数人の話し声。

 その中に、よく耳にするあいつの声がする。

 高木だ。

 あいつめぇー! こんな所でサボって何やってんだ!?

 一発ガツンと言わなければ気が済まないぞ、くそぉー!


 喫煙室が見える所まで来て、私の名前が出て来た事で前に出そうだった右足を元に戻した。


 「高木のとこも忙しそうだよな」

 「あぁー、飯塚さんのとこだ! あの人、仕事できる美人だってうちの部で話題になってたよ」


 び、美人っ?!

 うひゃぁー!! そんなこと言われてんの、私? 知らなかった…なんだ、私案外モテるんじゃないの?

 なんて、調子に乗っているとどん底に突き落とされるのはお決まりなわけで。


 「美人って…あれはただの男女だろ!」

 「そうか? 入社式で挨拶してるの見たけど、美人で仕事のできる女って感じじゃないか?」

 「いやいや、同じ部署になると分かるって! あれは完全に男! 胸もねぇーし男より身長高いし、仕事命で残業もバリバリやるし、えらそうにしてるし、指示出しばっかりだし…あれを女として見られる男がいたら拝みたいわ!」


 ギャハハと下品な高木くんの声が聞こえる。

 そりゃ、胸もないし、身長高いし、勝気だし、言い方きつくなるときあるけど…。

 反論しようにも、言い返せるほどの度胸もさらに傷つく勇気もない私には、やっぱり男相手の偏差値を上げられるほどの経験はない。


 「あれは、絶対売れ残るタイプだってぇの! つか、頼まれても勘弁」


 まだまだ続きそうな高木くんの愚痴をこれ以上聞いていられるほど強靭な精神は持ち備えていない。

 もう、部署に帰ろう。それで、何食わぬ顔して仕事して、今日は早く帰ってしまおう。

 左足を後方に向けて身体を反転させた時、背後に人がいるだなんて全く予想していなかった。

 ぶつかったのが私より高い身長の人で、思いっきり相手の胸元めがけて飛び込んでしまった。


 「ごめんなさっ」

 「…飯塚さん。少し待っていなさい」


 2度目にぶつかったその人は、いつもの穏やかな表情でなくて、険しくピリピリとした空気をまとって、私をその場に残して喫煙室に身体を向けていた。




  ―神崎 side―


 本当に偶然だった。

 いつもよりも長引いた会議と、頭の固い役員たちにため息ばかりを押し殺して過ごした。

 考えていたのは、次に彼女を誘う口実。


 未だに返していない、彼女の白いワイシャツとキャミソールはクリーニングの袋に入ってデスクの横に引っ掛けられたままだ。

 渡していないのはワザとで、いつになれば彼女に渡せるか、いつ渡せば自分を意識してもらえるか、そんなゲスい考えをめぐらせているばかりだ。

 そんなときに、焦がれた後姿を見つけた。


 短く整えられた襟端から食いつきたくなるほどに華奢なうなじが覗く。

 スラリとして、凛と背筋の伸びた彼女の背中が今は少し丸まっている。

 身長はあるが意外と華奢な体つきの彼女を、今すぐ腕の中に仕舞い込んでやりたくなる。

 だが、その後姿にはいつもの自信とピンと張られた澄んだ雰囲気がない。どうしたのか。

 声をかけようとその背中に近づいた時、下品な笑い声が1つ俺の耳を汚した。


 その声は、俺が想いを寄せる彼女を侮辱し、否定している。

 あんなものに君は心を乱してはいけない。

 あんなもので君はくじけてはいけない。

 君には、その背中を伸ばして、自信に満ちた輝きの方が似合うのだから。

 だから、君の邪魔になるものは俺が排除しよう。


 怯えたように肩を丸めてその場を立ち去ろうとする彼女をその場に留まらせて、もう4年前に止めたタバコの匂いが充満する室内へ体を滑らせた。


 「おや、休憩ですか?」

 「「「か、神崎部長!?」」」


 新卒社員の3人が、俺の登場に驚いている。

 3人とも、顔と名前は分かるな。それぞれの評価も、つい先ほどの会議で人事部長が言っていたっけな。


 「真田部長のところの山田くんですね」

 「は、はい!」

 「評判は聞いていますよ。新人なのに、クライアントから新しい取引先を紹介してもらったそうですね。頼もしいです」

 「あ、ありがとうございます!」

 「君は・・・確か佐藤部長のところの田中くん・・・でしたよね?」

 「はい! 田中 輝義です!!」

 「君、先日トラブったプログラムを修正して、尚且つ修正箇所の強化までしたそうですね。いい新人が入ったと、鼻高々に自慢していましたよ」

 「そ、そんなことは!」


 2人とも、照れているのか初々しい反応だ。

 新人はいい事をすればきちんと褒めて伸ばす。それぞれに強みを見いだし強化させ、弱みは基礎から徹底的に。これがうちの人事のポリシーだ。

 だから、君に対するこの言葉を発する時間すら惜しいが、彼女の為に時間を割いてやろう。


 「君は・・・誰だったかな?」

 「え・・・あ、企画営業1課の高木っす!」

 「・・・高木。聞かないね・・・すまない」

 「あ、いえ。あの」

 「あぁ! 思い出したよ、高木君」


 期待外れにしょげた顔が、瞬間パァッと明るくなる。

 そんなに気楽に構えていていいんだろうか・・・脳天スカスカの若者は容易いな。


 「君の評判、君自身が良く分かっているだろう?」

 「え、っと・・・」

 「上司にケツを拭って貰って後始末してもらわないと満足に仕事も出来ないらしいね。挙句に、その上司をよくもそこまで侮辱できるもんだ」

 「え…あ、あの」

 「今回も、だいぶやらかしたらしいじゃないか。あれは上も相当怒っていたねぇ。君の独断の行動で何億って金が動きそうになったんだ。それを君の上司が色んなところに頭を下げに行って収束させた。それが無ければ今頃君は謹慎処分だ」

 「きっ!?」

 「それだけの事をしておいて、まだここで暢気にしていられるんだから、さぞかし君は仕事が出来るらしい」


 俺の言葉に、どんどんと顔を青くする高木は拳を握って震えていた。

 先ほどまでの威勢はどこに行ったのか。本当に脳みその入っていない若者は容易いな。

 3人とも、少し青くなった顔を下げてその場の凍っていく空気をどう吸っていいのか分からないようだった。

 関係の無かった新卒を巻き込んでしまったのは申し訳ないが、仕事の出来ない同期をきちんと戒めてやるもの役目の1つだ。学べ。


 俺は身体を反転させて、最後に1つだけ忠告をしてやった。


 「自分のケツの処理も出来ないうちは、上司や先輩の背中をしっかりと見て、学び、奪い、吸収しろ。それが、今新入社員の君たちに出来る唯一の会社貢献だ」


 ぴしゃりとしまった喫煙室から出ると、スーツに微かなタバコの匂いが移っていた。

 後で、佐藤さんと真田さんに謝っておこう。出すぎたマネをしてしまった。

 横溝には今度メシでも奢ってもらおう。高木をあそこまで放置して、彼女に一任させたのはあいつだし、代わりに教育したのだから今回は褒めてもらいたいくらいだ。


 尚も小さくなっている彼女の肩を抱いて、その場を少し離れた。

 ここでは誰が来るか分からない。

 ついでに、忘れられていた自販機の中で出来上がっているミルクティーを手に持った。

 階段の影になる場所で、彼女の手にぬるくなったミルクティーを持たせて、半歩だけ近づいた。


 「飯塚さん、今日は月曜日ですが…夜は空いていますか?」

 「え…空いて、ます」

 「では、今日もご飯に行きましょう。今日は貴方の好きな焼き鳥屋にしますから。」


 呆ける彼女にぐっと近づいて、耳元にワザと息をかけるように声を発する。

 確信犯だと、卑怯臭いと言われても構わない。

 君が俺の腕の中に来るのであれば、どんな手だって使ってやるさ。


 「この間は逃がしてあげましたが、今日は逃がしませんよ?」


 ふっと口角を上げて、キョトンと見上げて来る彼女にワザと余裕の笑みを浮かべてやる。

 本当は余裕なんてないんだ。あの距離に近づくだけで、君の匂いに触れただけで、俺の中の欲が沸騰寸前まで高まるのを、君は知らないだろう。

 俺は出来た大人じゃない。大人のフリをしたただの欲深い男だよ。

 真っ赤になって、俺を見上げる彼女を残して、廊下を戻った。

 終業まで残り2時間。

 楽しみで仕方なく緩んだ顔の俺に、長年の部下が「キモイですよ、部長」と声をかけた。


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