18 / 39
第三章 愛され開発生活本番
18
しおりを挟む
思いの外、神崎部長の部屋は普通だった。
いや、別に何かを期待していたわけではない。
普通の駅近、1LDKの単身用マンション。
こういう時ってほら、漫画や小説の中だと実は御曹司で無茶苦茶お金のある人、という設定がお決まりじゃない?
まぁ、そんなお決まり設定だったら回れ右して帰りたくなるんだろうけど。
「ソファに座っていて下さい」
「…ありがとうございます」
ついキョロキョロしてしまうのは、私が異性の部屋に来るのが初めてだからかもしれない。(弟を異性としてカウントしなければ初めてだな、うん。)
他人の、しかも男の人の部屋に普通の精神で座って寛げるほど場慣れしていないから、こういうときの対処法が全く思い浮かばない。というか、どこを見てたらいいのか分からないから、結局膝の上においてある自分の手を眺めているしか出来ないわけで…私のバイブルたちはこういう時には既にいい雰囲気になっている事が多いからお手本にも出来ない。
キッチンからジュワっと音がして、ふわりと仄かなガーリックの匂いが漂うと、急にお腹が空腹を示し始める。緊張していたって、お腹が空く時は空くのです、えぇ。
そして、女子はガーリックがお好き…。次の日の匂いなんて気にしていられないほどに、ガーリックが好きなんです、私。
あれ、そういえばそんな話をこの間の焼き鳥屋でしたような気がする。しかも、ガーリック食べながら…。
デート中に平気でガーリック食べられちゃう私って、本当に女子力が無いんだな。とか、思いながらキッチンに目をやると、カウンターから見える神崎部長と目が合った。
「っ!」
思わず目を逸らしてしまったのは、この世の女をみんな食ってしまえるほどのキラースマイルを浴びせられたからで、決して気まずかったからとか、イヤだったからという理由ではない。
というか、こういう時に世の女性はどうするものなんだろうか? キッチンに行って手伝う? 話をする? 何を作っているか聞くとか…どうして自宅だったのか聞くとか…どうして私なのか聞くとか…いや、どんどん悪い方向に思考が向かっていきそうだから、この辺で止めといた方がいいかもしれない。
「お待たせしました。涼子さん、これをテーブルに置いてもらえませんか?」
「ふぁひ! …はい」
変な事を考えていた罰なのか、急に話しかけられて慌てて返事をしたら思いっきり噛んでしまった。本当に、男の人に免疫の無い自分がいやになる。
カウンターに置かれたガラスの小皿には、おしゃれにサラダが盛り付けられている。本当に何でもそつなくこなすんだな、このイケメンは。
イケメンで、仕事も出来て、おまけに料理も出来る。欠点があるとすれば、私のような女の破片を集めてやっと欠片を作れる程度の女子力しかないタイプが好きという点だけかな。
片手に大皿を2枚持って片手にドレッシングのボトルを持った神崎部長が、これまたキレイに盛り付けられたペペロンチーノをテーブルに置く。
「明日は休みですし、気にせずニンニクにしてみました。涼子さん、好きだって言っていたので…」
「はい、大好きです!」
ペペロンチーノ! パスタの中で一番好きなんです! ガーリックをふんだんに使ってて尚且つパリモチ加減が絶妙なガーリックスライスを食べられるペペロンチーノが大好きです!
つい、食い入る様に見つめてしまった大皿にハッと思い出して神崎部長を見上げると、なんと表現していいのか…ふわりと優しく微笑んでいる表情を見せられてしまった。
あぁ。なんて反則技。今ので、世の中の女性の80%はイチコロに出来てしまいそうな笑顔。
「近いうちに、別のものも好きになってくださいね」
「へ?」
「…涼子さん、白ワインお好きですか?」
「え、えっと…はい」
別のもの? 何だろう…別のものって…。と考えたところで、神崎部長が近くのコンビニ白ワインを持って現れた。
「あ! それ美味しいですよね!」
「やっぱり、知ってましたね」
「やっぱり?」
「この間の焼き鳥屋で、コンビニでワインを買うこともあるって言っていたから、お酒好きな涼子さんならこれを知っているかなって」
「神崎部長も飲まれるんですか?」
「私は涼子さんほどではありませんが、たしなむ程度には飲みますよ」
へぇー…お酒弱いって言っていたからちょっと意外かも。
私の前にワイングラスをおいて、神崎部長の席には普通のコップ。たしなむ程度に飲むのなら、一緒に飲みたいのだけど…。
「神崎部長は飲まないんですか?」
「…飲んでもいいんですか?」
「…え? はい」
うん? なんで飲んでもいいか聞くんだろうか? 飲みたければ飲めばいいのです、それが酒!
それに、そのワインは神崎部長が買ってきたものなわけだし、好きにしたらいいと思う。いや、それが紳士的な優しさってやつなのかもしれないぞ!
神崎部長はクスリと笑って、自分の分のワイングラスに白ワインを注いだ。差し出されたグラスでチンと乾杯を交わして口に含んだ白ワインは、辛口で鼻から息を吐くとフルーティな香りに変化する。すっきりとした後味が好きで、白ワインを自宅で飲むときは必ずこのワインにしているくらい好き。
「おいしいですね、やっぱり!」と言って顔を上げると、例のゴールデンレトリバーロイくんが顔を覗かせている。
「これで、涼子さんを送って行けなくなりました」
「…え?」
「…いいえ、こちらの話ですよ。それよりも、涼子さんの口に合うといいんですが」
神崎部長のロイくんがすっと消えて、いつもの紳士的な笑顔に戻った。アレは気のせいか?
あれ、でも……すごく大事なWordをスルーしたような………あ、でも、目の前のペペチが私を呼んでる。
勧められたパスタを食べるとピリリとした鷹の爪の刺激に鼻を抜けるガーリックの香りがなんともいえない。パスタも、程よく芯の通ったアルデンテでソースに絡めるとこれがまた旨い!
ガーリックスライスは少し厚めに切られているようで、噛むとモチっとした食感とふわっと香るニンニク特有の香りにお酒が進む。
あぁ、料理の上手いイケメンってこんなにもすばらしいのね。
「すっごく美味しいですよ! 神崎部長って、料理まで出来るんですね!」
「…涼子さん、今は洋司と呼んでくれるほうが嬉しいんですが…」
「あ、の…えと…」
あの、それはまだハードル高いっていうか、付き合ってるんだし漫画のヒロインのように恥ずかしがりながら彼氏を名前で呼んで、赤面するとかってやった方がいいんだろうけど、もうなんていうか、ほら、私だよ! 私が相手でそんな事されても、嬉しくもなんとも無いって言うか…きっと引く! そんな気がする!
でも、目の前の神崎部長は今回ばかりは逃がさないとでも言うように、じぃっと見つめてくる。離れない視線に、絡め取られて中々解けないパスタのような気分で握ったフォークに力が入った。
「…よ…ぅ……」
「……」
「じ、さん」
これ、漫画の中では聞き取れないからもう一度はっきり言えとか言われるんだよ。そうなんだよ。だから、神崎部長さん、そういうお決まりの展開は今はなしにしてくださいませんか?
尻すぼみした神崎部長の名前と下がっていく視線に、今度は下げたまんまの視線を上げられないで、フォークに絡まったパスタを眺める羽目になる。
「…ふぅ、思いの外クるものがありますね。まぁ、今はそんな感じでいいですよ」
「…す、すみません…」
名前も呼べなくてすみません。というか、世の中の女性ってどうしてそんなにすんなりと名前呼び出来てしまえるのだろう? もしかしたらすんなりといけないのは私だけなんじゃないか? と悶々としているとまたクスクスと小さな笑い声がして「これからゆっくり慣れていきましょうか」と面白そうな声色で恐ろしいことを発言してくれる神崎部長に、口に入れたパスタを良く噛まずに飲み込んで危うく詰まらせる所だった。
「ん、このサラダ…りんごですか?」
「えぇ。ニンニクの臭みにはりんごが良いらしいので、営業周りでうっかりニンニク料理を食べてしまった日にはりんごジュースで誤魔化したりしてたんですよ。定食屋のおばさんが教えてくれまして」
「へぇー! 知りませんでした」
知らなかった! これで平日も気にせずニンニク食べられるのか! なんていい豆知識を貰ったんだろうか…というか、そんな情報を知っているだなんて、神崎部長は女子力もおありのようで…。
少し早目に始まった食事に、気がつけばチーズや燻製を肴に白ワインのボトルがどんどん減っていった。席もテーブルからふかふかの気持ちのいいソファに変わって、始めよりも緊張は解けていた。
神崎部長も、弱いとは言いつつもわりと飲んでいると思うのだけれど、それでも私の方がグラスを開けた回数は多いかもしれない。
神崎 洋司さん。
5年前まではニューヨーク支社で支社長補佐と営業部長をこなし、帰ってきた頃には数人のデザイナーの伝手もあってか畑違いのランジェリー部門のデザイン部部長に就任。
大学時代は特にサークルにも入らずに、いろんなサークルやクラブにお呼ばれしては助っ人と飲み会に参加するような学生だったらしい。
何でもそれなりにこなせてしまうから、一つのことに熱心になったり、やりこんだりという所まで行かなかったらしい。
高校時代は一応水泳部だったらしい。今でも2週に1回は泳ぎに行っているらしいけれど、その頃は全寮制の男子校だったらしく、女人禁制だった寮の相部屋に同室の人が何度か女の子をつれてきていて、そういう場面に出くわした事があったらしく、連帯責任として、寮全体のトイレ掃除を言い渡されたこともあるのだとか。
意外と普通な男の子だったんだと笑ってしまって、神崎部長のロイくんが何度か拗ねた。
誕生日は3月3日のお雛様の日に生まれた。出てくるまで女の子だと思われていたらしく、出てきた時にお母さんに『郁美!』と呼ばれて、立派なものが付いている股を見てお父さんが『さすがに郁美とはつけられないね』というのがビデオに残っていたんだとか。
これにもまた笑ってしまったけれど、「今度は涼子さんの番ですよ」と促されて渋々、女子校時代の苦い経験を語った。
いや、別に何かを期待していたわけではない。
普通の駅近、1LDKの単身用マンション。
こういう時ってほら、漫画や小説の中だと実は御曹司で無茶苦茶お金のある人、という設定がお決まりじゃない?
まぁ、そんなお決まり設定だったら回れ右して帰りたくなるんだろうけど。
「ソファに座っていて下さい」
「…ありがとうございます」
ついキョロキョロしてしまうのは、私が異性の部屋に来るのが初めてだからかもしれない。(弟を異性としてカウントしなければ初めてだな、うん。)
他人の、しかも男の人の部屋に普通の精神で座って寛げるほど場慣れしていないから、こういうときの対処法が全く思い浮かばない。というか、どこを見てたらいいのか分からないから、結局膝の上においてある自分の手を眺めているしか出来ないわけで…私のバイブルたちはこういう時には既にいい雰囲気になっている事が多いからお手本にも出来ない。
キッチンからジュワっと音がして、ふわりと仄かなガーリックの匂いが漂うと、急にお腹が空腹を示し始める。緊張していたって、お腹が空く時は空くのです、えぇ。
そして、女子はガーリックがお好き…。次の日の匂いなんて気にしていられないほどに、ガーリックが好きなんです、私。
あれ、そういえばそんな話をこの間の焼き鳥屋でしたような気がする。しかも、ガーリック食べながら…。
デート中に平気でガーリック食べられちゃう私って、本当に女子力が無いんだな。とか、思いながらキッチンに目をやると、カウンターから見える神崎部長と目が合った。
「っ!」
思わず目を逸らしてしまったのは、この世の女をみんな食ってしまえるほどのキラースマイルを浴びせられたからで、決して気まずかったからとか、イヤだったからという理由ではない。
というか、こういう時に世の女性はどうするものなんだろうか? キッチンに行って手伝う? 話をする? 何を作っているか聞くとか…どうして自宅だったのか聞くとか…どうして私なのか聞くとか…いや、どんどん悪い方向に思考が向かっていきそうだから、この辺で止めといた方がいいかもしれない。
「お待たせしました。涼子さん、これをテーブルに置いてもらえませんか?」
「ふぁひ! …はい」
変な事を考えていた罰なのか、急に話しかけられて慌てて返事をしたら思いっきり噛んでしまった。本当に、男の人に免疫の無い自分がいやになる。
カウンターに置かれたガラスの小皿には、おしゃれにサラダが盛り付けられている。本当に何でもそつなくこなすんだな、このイケメンは。
イケメンで、仕事も出来て、おまけに料理も出来る。欠点があるとすれば、私のような女の破片を集めてやっと欠片を作れる程度の女子力しかないタイプが好きという点だけかな。
片手に大皿を2枚持って片手にドレッシングのボトルを持った神崎部長が、これまたキレイに盛り付けられたペペロンチーノをテーブルに置く。
「明日は休みですし、気にせずニンニクにしてみました。涼子さん、好きだって言っていたので…」
「はい、大好きです!」
ペペロンチーノ! パスタの中で一番好きなんです! ガーリックをふんだんに使ってて尚且つパリモチ加減が絶妙なガーリックスライスを食べられるペペロンチーノが大好きです!
つい、食い入る様に見つめてしまった大皿にハッと思い出して神崎部長を見上げると、なんと表現していいのか…ふわりと優しく微笑んでいる表情を見せられてしまった。
あぁ。なんて反則技。今ので、世の中の女性の80%はイチコロに出来てしまいそうな笑顔。
「近いうちに、別のものも好きになってくださいね」
「へ?」
「…涼子さん、白ワインお好きですか?」
「え、えっと…はい」
別のもの? 何だろう…別のものって…。と考えたところで、神崎部長が近くのコンビニ白ワインを持って現れた。
「あ! それ美味しいですよね!」
「やっぱり、知ってましたね」
「やっぱり?」
「この間の焼き鳥屋で、コンビニでワインを買うこともあるって言っていたから、お酒好きな涼子さんならこれを知っているかなって」
「神崎部長も飲まれるんですか?」
「私は涼子さんほどではありませんが、たしなむ程度には飲みますよ」
へぇー…お酒弱いって言っていたからちょっと意外かも。
私の前にワイングラスをおいて、神崎部長の席には普通のコップ。たしなむ程度に飲むのなら、一緒に飲みたいのだけど…。
「神崎部長は飲まないんですか?」
「…飲んでもいいんですか?」
「…え? はい」
うん? なんで飲んでもいいか聞くんだろうか? 飲みたければ飲めばいいのです、それが酒!
それに、そのワインは神崎部長が買ってきたものなわけだし、好きにしたらいいと思う。いや、それが紳士的な優しさってやつなのかもしれないぞ!
神崎部長はクスリと笑って、自分の分のワイングラスに白ワインを注いだ。差し出されたグラスでチンと乾杯を交わして口に含んだ白ワインは、辛口で鼻から息を吐くとフルーティな香りに変化する。すっきりとした後味が好きで、白ワインを自宅で飲むときは必ずこのワインにしているくらい好き。
「おいしいですね、やっぱり!」と言って顔を上げると、例のゴールデンレトリバーロイくんが顔を覗かせている。
「これで、涼子さんを送って行けなくなりました」
「…え?」
「…いいえ、こちらの話ですよ。それよりも、涼子さんの口に合うといいんですが」
神崎部長のロイくんがすっと消えて、いつもの紳士的な笑顔に戻った。アレは気のせいか?
あれ、でも……すごく大事なWordをスルーしたような………あ、でも、目の前のペペチが私を呼んでる。
勧められたパスタを食べるとピリリとした鷹の爪の刺激に鼻を抜けるガーリックの香りがなんともいえない。パスタも、程よく芯の通ったアルデンテでソースに絡めるとこれがまた旨い!
ガーリックスライスは少し厚めに切られているようで、噛むとモチっとした食感とふわっと香るニンニク特有の香りにお酒が進む。
あぁ、料理の上手いイケメンってこんなにもすばらしいのね。
「すっごく美味しいですよ! 神崎部長って、料理まで出来るんですね!」
「…涼子さん、今は洋司と呼んでくれるほうが嬉しいんですが…」
「あ、の…えと…」
あの、それはまだハードル高いっていうか、付き合ってるんだし漫画のヒロインのように恥ずかしがりながら彼氏を名前で呼んで、赤面するとかってやった方がいいんだろうけど、もうなんていうか、ほら、私だよ! 私が相手でそんな事されても、嬉しくもなんとも無いって言うか…きっと引く! そんな気がする!
でも、目の前の神崎部長は今回ばかりは逃がさないとでも言うように、じぃっと見つめてくる。離れない視線に、絡め取られて中々解けないパスタのような気分で握ったフォークに力が入った。
「…よ…ぅ……」
「……」
「じ、さん」
これ、漫画の中では聞き取れないからもう一度はっきり言えとか言われるんだよ。そうなんだよ。だから、神崎部長さん、そういうお決まりの展開は今はなしにしてくださいませんか?
尻すぼみした神崎部長の名前と下がっていく視線に、今度は下げたまんまの視線を上げられないで、フォークに絡まったパスタを眺める羽目になる。
「…ふぅ、思いの外クるものがありますね。まぁ、今はそんな感じでいいですよ」
「…す、すみません…」
名前も呼べなくてすみません。というか、世の中の女性ってどうしてそんなにすんなりと名前呼び出来てしまえるのだろう? もしかしたらすんなりといけないのは私だけなんじゃないか? と悶々としているとまたクスクスと小さな笑い声がして「これからゆっくり慣れていきましょうか」と面白そうな声色で恐ろしいことを発言してくれる神崎部長に、口に入れたパスタを良く噛まずに飲み込んで危うく詰まらせる所だった。
「ん、このサラダ…りんごですか?」
「えぇ。ニンニクの臭みにはりんごが良いらしいので、営業周りでうっかりニンニク料理を食べてしまった日にはりんごジュースで誤魔化したりしてたんですよ。定食屋のおばさんが教えてくれまして」
「へぇー! 知りませんでした」
知らなかった! これで平日も気にせずニンニク食べられるのか! なんていい豆知識を貰ったんだろうか…というか、そんな情報を知っているだなんて、神崎部長は女子力もおありのようで…。
少し早目に始まった食事に、気がつけばチーズや燻製を肴に白ワインのボトルがどんどん減っていった。席もテーブルからふかふかの気持ちのいいソファに変わって、始めよりも緊張は解けていた。
神崎部長も、弱いとは言いつつもわりと飲んでいると思うのだけれど、それでも私の方がグラスを開けた回数は多いかもしれない。
神崎 洋司さん。
5年前まではニューヨーク支社で支社長補佐と営業部長をこなし、帰ってきた頃には数人のデザイナーの伝手もあってか畑違いのランジェリー部門のデザイン部部長に就任。
大学時代は特にサークルにも入らずに、いろんなサークルやクラブにお呼ばれしては助っ人と飲み会に参加するような学生だったらしい。
何でもそれなりにこなせてしまうから、一つのことに熱心になったり、やりこんだりという所まで行かなかったらしい。
高校時代は一応水泳部だったらしい。今でも2週に1回は泳ぎに行っているらしいけれど、その頃は全寮制の男子校だったらしく、女人禁制だった寮の相部屋に同室の人が何度か女の子をつれてきていて、そういう場面に出くわした事があったらしく、連帯責任として、寮全体のトイレ掃除を言い渡されたこともあるのだとか。
意外と普通な男の子だったんだと笑ってしまって、神崎部長のロイくんが何度か拗ねた。
誕生日は3月3日のお雛様の日に生まれた。出てくるまで女の子だと思われていたらしく、出てきた時にお母さんに『郁美!』と呼ばれて、立派なものが付いている股を見てお父さんが『さすがに郁美とはつけられないね』というのがビデオに残っていたんだとか。
これにもまた笑ってしまったけれど、「今度は涼子さんの番ですよ」と促されて渋々、女子校時代の苦い経験を語った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる
まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」
父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。
清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。
なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。
学校では誰もが憧れる高嶺の花。
家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。
しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。
「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」
秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。
彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。
「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」
これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。
完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。
『著者より』
もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる