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第四章 愛し愛され開発生活
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「はぁ…」
なんて濃密な2日間だったんだろう…
28年間の人生で、あんなにも甘ったるい時間があっただろうか…いや、ない!
何せ、私は28年間処女で外出嫌いの喪女だったのだから!
日曜日は本当に、甘ったるすぎた。
昼過ぎまでベッドで過ごしている間、ずっと後ろから抱きしめられて、お昼ご飯は洋司さんの作ったチャーハンを食べて、洋司さんが借りてきてくれたDVDを2人で並んでみて──その間、やっぱり後ろから抱きしめられていたわけで──夜はご飯までご馳走になって…そのままベッドに連れて行かれて手だけで数回イかされて「初めてでムリをさせたから、今日は挿入らないよ」だなんてっ?!
「…ぱい! …先輩!」
「ふぁ、はい!」
「…大丈夫ですか?」
チームミーティング中にぼぉーっと文字の並べられたホワイトボードを眺めていただけだったようで、小田ちゃんに隣から顔を覗きこまれる形で、昨日の甘ったるい時間から引き戻された。
「…すみません、大丈夫です。春の公募は、徐々にですが集まりつつあるので、宣伝範囲をさらに広げて様子を見る計画です。それから、海外モデルですが、北欧に寄りすぎると浮世離れしてしまうので、できればアジア圏でモデルの選定をお願いします。国内モデルは向こうの事務所さんと調整入れてます。それから、私が参加している冬企画の方ですが、あらかた問題は片付いてきましたので、大詰めに入ります。告知は2ヵ月後からスタート予定で、ポスターも同時期に発表します。CM撮影も来週からスタートするので、高木君と一緒に顔出しに行くことでスケジュール計画しています」
ホワイトボードに書き出された予定に修正と遂行度合いを追記しながら、今の状況を洗い出していく。
その後は、高木君がそれにあわせた工数計算の調整と、計画の進行状況をグラフ化させて改めて微調整を入れるべきところを指摘してくれる。
うん、前よりも段取り良くなってるし、先を見越した計画の立て方も上手くなってるな。
「それから、飯塚リーダーの方の冬企画ですが、ここでスケジュール押してるようなので、冬チームの主任さんに微調整のお願いしています。で、確かその件について、さっきメールが入っていたので、後で確認をお願いします。飯塚リーダーのスケジュールでまだアポ取れてない冬企画のここの企業さんですが、先方の希望で来週の木曜日で調整が出来そうです。そうなると、木曜日の企画会議には参加が難しいと思うので、事前に横溝部長に飯塚リーダーの分の穴埋めをお願いしています」
「…あ、ありがとう…高木君」
「ひゅー! やるじゃん、高木君!」
「…俺だって、やるときはやります」
少し照れたようにホワイトボードに張り出されたカレンダーにマーカーで修正点を追記していく高木君。
その背中に、小田ちゃんが「字は汚いけどね~」と面白そうに声をかけた。
大きく成長していると思った後輩が、思いの外信じられないほどに成長しているようで、嬉しいよりも驚きの方が勝ってしまっている。
高木君って、やっぱりちゃんとしたスキル持ってたのね。
その後は、それぞれの課題点と目標を述べて、定例のチームミーティングが終わった。ただし、ここでミーティングは終わったけれど、私は私でもっとも頭の痛いミーティングが待っている。
冬企画の新卒2人と面談という名の御説教。
もちろん、主体で話をするのは私ではなく冬企画のチームリーダーと主任の2人。その2人が上手く2人を説得して業務をやり遂げられるように持っていけるかどうかを、冬企画に携わっている私が見届けるという…なんとも胃の痛くなるような時間が待っている。
2人はそれぞれ、夏の企画と秋の企画にスライドしてもらって、簡単な業務を任せている段階ではあるけれど、それでも業務に支障が出ていないわけではない。
浮き足立ってしまった新卒の女子たちは同期の色恋沙汰のごたごたを、面白がって噂が広がってしまっている。
こういう話を好んで広げてしまうのは、どの年も変わりない。私と杏奈の時だってそういう問題があったわけだし…ここまでややこしくはならなかったけれど。
「先輩、このあと例の件ですか?」
コーヒーを自前のカップに注ぎながらため息の止まらない私に背後から声をかけたのは小田ちゃんだった。
ピンク色に赤いリボンの付いたマグカップを手にしている小田ちゃんは、どっからどう見ても可愛らしい20代の女の子だ。
「そぉ。このあと、それぞれと面談して退職希望がどこまで本気なのか聞かないといけないし、必要であれば部署異動かな…」
「ほんと、社内でいい人見つけたって、ダメになったら自分が困るのは目に見えてるのに…面倒なことを面倒な時期にやらかさないでもらいたいですよ」
「まぁ、そんなのは若いうちだけだろうし、熱も冷めれば若気の何とやらって後悔するでしょう」
ぷりぷりと怒っている小田ちゃんにそう言えば、また口を尖らせてブツブツと文句を口にした。
小田ちゃんが言っていることも分かるし、恋愛をするのは自由でもそれで周りに迷惑を掛けていたのでは元も子もない。
と言いつつも、今の自分が置かれている立場も厄介だったりする。
渦中の人物の彼女なのだから…。
「…時間、少しおいてみて気持ちは落ち着いた?」
「…ご迷惑をおかけしました」
目の前でしゅんとしてしまっている彼女は、丁寧に上げられたまつげを床に向けてすっかり項垂れてしまっている。
まぁ、まともな思考が残っていればそういう反応になるよね。
目の前に座っている主任の子も、なんと声をかけていいのか分からない様子で視線をウロウロと彷徨わせて居るのが現状。
この年になって、まさか自分が10代の学生にするような説教をする羽目になるとは想像もしていなかったんだろうし、私だってそうだ。
こんな予定は入れていないし、むしろ入れたくもない。
「よし! ひとまず落ち着いたというなら、自分が今どうしないといけないのかっていうのはわかっているよね?」
「…はい」
「起こってしまったことも、発してしまった言葉も元に戻ることはないけど、これから先の頑張りも成果もやればやるだけ自分に返ってくる…まだ、この会社を辞めたいと思ってるかな?」
ひとしきり落ち込んだらしい彼女は「いいえ」と意志の強い声色で返事をして深々と頭を下げて小さな会議室をあとにした。
元々そういうタイプの子だったのだろうし、少し落ち着いて周りに目を向けられるようになればあとはきちんとできるだろうとも思う。
あの子は、杏奈みたいに成長しそうだ。
「ところで、先輩」
「ん?」
主任の子が伸びをしながら思い切って聞いてみようとでも言うように真剣な表情を向けてくる。
何を聞かれるんだろう…
「先輩と今渦中の人物って、どこまでいってるんです?」
「ふぁっ?!」
な、ななな!?
「いや、さっきの子も知ってるようですし、あの部長のアピールっぷりを見ていたら誰が見ても分かると思いますよ?」
「え、アピールって…されてた?」
「いや、されてたじゃないですか! 頻繁に食事に誘われてるし、高木は牽制されたって言ってるし」
「いやいやいや」
ニヤニヤとする彼にもうどんな顔をするべきなのか、どんな態度をとるべきなのか不明で仕方がない。
こんな経験をこれまでにしてこなかったから、どうしたらうまくかわせるのかが全く分からない。
「あの部長と付き合うようになって、先輩の雰囲気も前よりも丸くなりましたしね~」
「ちょっと、それじゃ私が尖ってたみたいな言い方に聞こえるんだけど」
「尖ってましたよ~! 今だから言えますけど、自分の同期の間では先輩は頼れるけど安易に頼れないっていうか、話しかけづらいっていうか、そういう雰囲気あったんですよ?」
そ、そうだったのか。
…でも、確かに尖ってた自覚はないけど、余裕はなかったかもなぁ。
28歳にもなって彼氏もいない、男性経験もないし、仕事では息詰まる、後輩指導もなかなかうまくいかないし…いいことなんて1つもないって思って、自分の周りからは幸せになっていく子ばかり見て、取り残されてしまっているような感覚にもなってたもんな。
私って、意外とメンタル弱いのかな。
「前よりも丸くなった分、先輩はちょっと鈍感なところもあるんで、気を付けた方がいいですよ?」
「え?」
「…もう一人の子、振られても懲りずに食事に誘ったり、好きですアピールしてる子で、先輩が部長と出来てるの分かってて攻撃的な目線向けてる子ですから」
え、っと、攻撃的な目線ってなんだ。
そんな目線、向けられていたっけ…──というか、これはいわゆるライバルっていうやつなのかな。
こういう時のうまいかわし方を、誰か教えてくれませんか?
なんて濃密な2日間だったんだろう…
28年間の人生で、あんなにも甘ったるい時間があっただろうか…いや、ない!
何せ、私は28年間処女で外出嫌いの喪女だったのだから!
日曜日は本当に、甘ったるすぎた。
昼過ぎまでベッドで過ごしている間、ずっと後ろから抱きしめられて、お昼ご飯は洋司さんの作ったチャーハンを食べて、洋司さんが借りてきてくれたDVDを2人で並んでみて──その間、やっぱり後ろから抱きしめられていたわけで──夜はご飯までご馳走になって…そのままベッドに連れて行かれて手だけで数回イかされて「初めてでムリをさせたから、今日は挿入らないよ」だなんてっ?!
「…ぱい! …先輩!」
「ふぁ、はい!」
「…大丈夫ですか?」
チームミーティング中にぼぉーっと文字の並べられたホワイトボードを眺めていただけだったようで、小田ちゃんに隣から顔を覗きこまれる形で、昨日の甘ったるい時間から引き戻された。
「…すみません、大丈夫です。春の公募は、徐々にですが集まりつつあるので、宣伝範囲をさらに広げて様子を見る計画です。それから、海外モデルですが、北欧に寄りすぎると浮世離れしてしまうので、できればアジア圏でモデルの選定をお願いします。国内モデルは向こうの事務所さんと調整入れてます。それから、私が参加している冬企画の方ですが、あらかた問題は片付いてきましたので、大詰めに入ります。告知は2ヵ月後からスタート予定で、ポスターも同時期に発表します。CM撮影も来週からスタートするので、高木君と一緒に顔出しに行くことでスケジュール計画しています」
ホワイトボードに書き出された予定に修正と遂行度合いを追記しながら、今の状況を洗い出していく。
その後は、高木君がそれにあわせた工数計算の調整と、計画の進行状況をグラフ化させて改めて微調整を入れるべきところを指摘してくれる。
うん、前よりも段取り良くなってるし、先を見越した計画の立て方も上手くなってるな。
「それから、飯塚リーダーの方の冬企画ですが、ここでスケジュール押してるようなので、冬チームの主任さんに微調整のお願いしています。で、確かその件について、さっきメールが入っていたので、後で確認をお願いします。飯塚リーダーのスケジュールでまだアポ取れてない冬企画のここの企業さんですが、先方の希望で来週の木曜日で調整が出来そうです。そうなると、木曜日の企画会議には参加が難しいと思うので、事前に横溝部長に飯塚リーダーの分の穴埋めをお願いしています」
「…あ、ありがとう…高木君」
「ひゅー! やるじゃん、高木君!」
「…俺だって、やるときはやります」
少し照れたようにホワイトボードに張り出されたカレンダーにマーカーで修正点を追記していく高木君。
その背中に、小田ちゃんが「字は汚いけどね~」と面白そうに声をかけた。
大きく成長していると思った後輩が、思いの外信じられないほどに成長しているようで、嬉しいよりも驚きの方が勝ってしまっている。
高木君って、やっぱりちゃんとしたスキル持ってたのね。
その後は、それぞれの課題点と目標を述べて、定例のチームミーティングが終わった。ただし、ここでミーティングは終わったけれど、私は私でもっとも頭の痛いミーティングが待っている。
冬企画の新卒2人と面談という名の御説教。
もちろん、主体で話をするのは私ではなく冬企画のチームリーダーと主任の2人。その2人が上手く2人を説得して業務をやり遂げられるように持っていけるかどうかを、冬企画に携わっている私が見届けるという…なんとも胃の痛くなるような時間が待っている。
2人はそれぞれ、夏の企画と秋の企画にスライドしてもらって、簡単な業務を任せている段階ではあるけれど、それでも業務に支障が出ていないわけではない。
浮き足立ってしまった新卒の女子たちは同期の色恋沙汰のごたごたを、面白がって噂が広がってしまっている。
こういう話を好んで広げてしまうのは、どの年も変わりない。私と杏奈の時だってそういう問題があったわけだし…ここまでややこしくはならなかったけれど。
「先輩、このあと例の件ですか?」
コーヒーを自前のカップに注ぎながらため息の止まらない私に背後から声をかけたのは小田ちゃんだった。
ピンク色に赤いリボンの付いたマグカップを手にしている小田ちゃんは、どっからどう見ても可愛らしい20代の女の子だ。
「そぉ。このあと、それぞれと面談して退職希望がどこまで本気なのか聞かないといけないし、必要であれば部署異動かな…」
「ほんと、社内でいい人見つけたって、ダメになったら自分が困るのは目に見えてるのに…面倒なことを面倒な時期にやらかさないでもらいたいですよ」
「まぁ、そんなのは若いうちだけだろうし、熱も冷めれば若気の何とやらって後悔するでしょう」
ぷりぷりと怒っている小田ちゃんにそう言えば、また口を尖らせてブツブツと文句を口にした。
小田ちゃんが言っていることも分かるし、恋愛をするのは自由でもそれで周りに迷惑を掛けていたのでは元も子もない。
と言いつつも、今の自分が置かれている立場も厄介だったりする。
渦中の人物の彼女なのだから…。
「…時間、少しおいてみて気持ちは落ち着いた?」
「…ご迷惑をおかけしました」
目の前でしゅんとしてしまっている彼女は、丁寧に上げられたまつげを床に向けてすっかり項垂れてしまっている。
まぁ、まともな思考が残っていればそういう反応になるよね。
目の前に座っている主任の子も、なんと声をかけていいのか分からない様子で視線をウロウロと彷徨わせて居るのが現状。
この年になって、まさか自分が10代の学生にするような説教をする羽目になるとは想像もしていなかったんだろうし、私だってそうだ。
こんな予定は入れていないし、むしろ入れたくもない。
「よし! ひとまず落ち着いたというなら、自分が今どうしないといけないのかっていうのはわかっているよね?」
「…はい」
「起こってしまったことも、発してしまった言葉も元に戻ることはないけど、これから先の頑張りも成果もやればやるだけ自分に返ってくる…まだ、この会社を辞めたいと思ってるかな?」
ひとしきり落ち込んだらしい彼女は「いいえ」と意志の強い声色で返事をして深々と頭を下げて小さな会議室をあとにした。
元々そういうタイプの子だったのだろうし、少し落ち着いて周りに目を向けられるようになればあとはきちんとできるだろうとも思う。
あの子は、杏奈みたいに成長しそうだ。
「ところで、先輩」
「ん?」
主任の子が伸びをしながら思い切って聞いてみようとでも言うように真剣な表情を向けてくる。
何を聞かれるんだろう…
「先輩と今渦中の人物って、どこまでいってるんです?」
「ふぁっ?!」
な、ななな!?
「いや、さっきの子も知ってるようですし、あの部長のアピールっぷりを見ていたら誰が見ても分かると思いますよ?」
「え、アピールって…されてた?」
「いや、されてたじゃないですか! 頻繁に食事に誘われてるし、高木は牽制されたって言ってるし」
「いやいやいや」
ニヤニヤとする彼にもうどんな顔をするべきなのか、どんな態度をとるべきなのか不明で仕方がない。
こんな経験をこれまでにしてこなかったから、どうしたらうまくかわせるのかが全く分からない。
「あの部長と付き合うようになって、先輩の雰囲気も前よりも丸くなりましたしね~」
「ちょっと、それじゃ私が尖ってたみたいな言い方に聞こえるんだけど」
「尖ってましたよ~! 今だから言えますけど、自分の同期の間では先輩は頼れるけど安易に頼れないっていうか、話しかけづらいっていうか、そういう雰囲気あったんですよ?」
そ、そうだったのか。
…でも、確かに尖ってた自覚はないけど、余裕はなかったかもなぁ。
28歳にもなって彼氏もいない、男性経験もないし、仕事では息詰まる、後輩指導もなかなかうまくいかないし…いいことなんて1つもないって思って、自分の周りからは幸せになっていく子ばかり見て、取り残されてしまっているような感覚にもなってたもんな。
私って、意外とメンタル弱いのかな。
「前よりも丸くなった分、先輩はちょっと鈍感なところもあるんで、気を付けた方がいいですよ?」
「え?」
「…もう一人の子、振られても懲りずに食事に誘ったり、好きですアピールしてる子で、先輩が部長と出来てるの分かってて攻撃的な目線向けてる子ですから」
え、っと、攻撃的な目線ってなんだ。
そんな目線、向けられていたっけ…──というか、これはいわゆるライバルっていうやつなのかな。
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