結婚は減点方式

甘噛屋

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始まりに

恋愛は加点方式、結婚は減点方式。

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 『大好き』
 『私も大好き!』

 そこから始まる恋愛からの恋人関係。
 そこからの幸せは、加点方式で上昇しながら、加点ポイントが無くなると自然に減少していく。

 私の考える恋人関係はこんな感じだ。

 風邪を引いた。
 『熱どう? 無理しないで』

 そんなメッセージが届くだけで簡単に加点される。

 風邪が治った。
 『治って良かった! 会えないから寂しかったよ』

 はい、これでまた加点。

 誕生日をお祝い。
 プレゼントを貰う。

 記念日をお祝い。
 プレゼントを贈り合う。

 些細な愛情表現の度に上がり、何かしらの接触が起こるとまた上がる。


 恋人関係、何かしらのトラブルが起きない限り、ほぼ常時加点されていく。
 何せ、幸せの絶頂なのだから、ちょっとしたマイナスなど何てことはない。今、その時に気にならなければ見えていないのと同じだ。



 では、結婚は?

 最高潮まで上がった幸せは、もう上がる所まで上がると落ちていく。
 そんな夫婦ばかりではないと言う貴女。か貴方。

 あなた達は恵まれているのだ。
 だから、今隣にいる相手にどうか毎日感謝して、毎日愛を降り注いで欲しい。

 だが、ネットを開いた瞬間、どこかしろに目にするはずだ。
 
 夫に対する愚痴を取り上げたコラム。
 嫁が怖いと震える男の記事。
 夫・妻が不倫、浮気をしたと嘆くエッセイ。
 芸能人の不倫や離婚ニュース。

 円満で幸せな夫婦と同じ、いやそれ以上にどちらかに不満を持つ夫婦がいるのだ。


 結婚前、もしくは結婚直後、家事は2人で協力しようと話し合ったのに、いつの間にかどちらか一方の負担が増えた。
  
 妊娠前、あんなに話し合って、あんなに両親学校へ行ったのに、気が付けばワンオペ育児になっていた。

 両親の介護開始前、2人で協力しようと話したはずなのに、ワンオペ介護へまっしぐら。

 恋人だった時、「俺は家事も育児も、2人でやれば大丈夫でしょ!」と豪語していたはずなのに、夜中に起きるのはいつも私。
 子どもの夜泣きで叱られるのは私。
 翌朝、機嫌の悪そうな夫は「家に居るんだし、家のことするのは当たり前なんだから、よろしく」と行って出ていく。

 妊娠中を振り替えれば、つわりで苦しむ横で「ごはんまだ?」「ここ汚れてるよ?」「洗濯物よろしく」「明日は出張だから準備しといてよ」の数々。
 
 これを読む貴女は思うだろう。


 「私なら、そんな男とは結婚しない。見極めが足りなかっただけでしょ?」


 そう思った貴女。
 きっと貴女は、あまり人の立場にたって物事を考えた事がないのでしょう。

 恋人である時、全てをさらけ出し、全てをおおっぴろげにはしなかったでしょう。
 相手には良く思われたい、嫌われたくないという考えが先行しているはずです。それによって、一時的に良い面ばかりが目立つのです。

 それが、結婚生活になると四六時中そんな思考にはならなくなります。
 特に男性はそれが否応にして出てきてしまう傾向にあります。(これは私が周りから見聞きした統計ですので、そうでない場合もあるでしょう)

 24時間とは言わないにしても、寝ている時間以外で、相手のことを考えて、常に相手の空気を読み取った行動を取るのは、それを常識として成長していなければ出来ません。
 その出来なかった結果に、妻が夫に抱える不満へと繋がるのです。

 

 ではここで、ネットで起こるある一定の発言。

 『選んだのは貴女でしょ?』
 『そんな男だと気付かなかった貴女が悪いでしょ』

 はい、これあるあるです。
 どんな投稿にも、絶対現れるこの発言をする共感能力を持たない人たち。

 そんな人たちにお願いしたい。

 選んだのは私。
 見抜けなかった私が悪い。そりゃ、独身時代はわたしだってそう思っていたのですが、誰が見抜けるのか。
 見抜けていたら、私はもっと社会人として出世しただろうし、この夫を選んだりもしなかった。
 そして、赤の他人にそんなこと言われなくても、重々承知しているわけで、分かっている事を言って欲しい訳じゃないんです。

 そう簡単に人間性を見抜けるのなら、その方法を教えてくれ。
 お願いだから、真に人を見抜けもしないのに、憶測だけ、面白半分に正論でぶったぎるなよ。
 本当に夫に悩む妻は、苦しんでいるんだから。





 そして、これはあくまでも一般の妻である私が、夫に感じる不満を赤裸々に綴った、捌け口日記のようなものですので、どうか節度をもったご意見、ご感想でお願い致します。
 
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