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第7話 夜に嗤(わら)う幽霊 4/7
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5.怪談の種蒔き
翌朝。陽翟の街に、奇妙な流言が流れ始めた。それは風に舞う種子のごとく、人々の口から口へと伝播していった。
市場の井戸端。水汲みに来た主婦たちの輪の中に、一人の可憐な少女が混ざっていた。粗末な麻の衣を纏っているが、その肌は透き通るように白く、伏せた瞳は長い睫毛に縁取られている。どこか儚げなその姿に、世話焼きな主婦たちが声をかけた。
「あら、見ない顔だね。どこの娘だい?」
「……あの、最近、隣村から奉公に参りました。……ですが、怖くて」
少女――女装した李譔は、小刻みに震えながら、桶を持つ手をぎゅっと握りしめた。
「昨晩、お屋敷(賈仁の館)の近くを通った折……聞いたのです。男の呻き声を」
「呻き声?」
「はい。『悔しい、悔しい』と……。舌を失ったかのように、ヒューヒューと掠れた声で……。あれはきっと、無実の罪で殺された、あの方(柳安)の……」
李譔はそこで言葉を切り、涙をいっぱいに溜めた瞳で主婦たちを見上げた。名優も裸足で逃げ出すほどの、真に迫った演技であった。主婦たちは顔を見合わせ、青ざめる。
「柳安さんのことだわ……」「やはり、祟りがあるのよ」
だが、李譔の仕掛けはそれだけでは終わらなかった。彼はさらに声を震わせ、頬を伝う涙を拭いもせずに続けた。
「それだけではありません……。実は、私の姉様も……一月前にお屋敷へ奉公に上がったきり、一度も帰ってこないのです」
「なんですって?」
「姉様だけではありません。村の知り合いの娘さんたちも、あのお屋敷の奥へ呼ばれたきり、誰一人として。……昨夜、あの呻き声を聞いたとき、私は思ってしまったのです。姉様たちも、もう、あの世へ連れて行かれてしまったのではないかと……!」
李譔の慟哭に近い訴えは、主婦たちの「幽霊への恐怖」を、より生々しい「賈仁への憤り」へと変質させた。
「ひどい話だわ!奉公に出した娘が戻らないなんて!」
「うちの旦那も言ってたよ、賈仁の旦那は最近、若い娘を買い漁ってるって。まさか、お屋敷の中で殺されているんじゃ……」
「柳安さんの幽霊が呻いているのは、その娘さんたちの無念を伝えているからかもしれないよ!」
主婦たちの想像力は、向朗たちが用意した「種」を肥やしに、おぞましい怪物へと育っていく。可哀想に、と一人の主婦が李譔の肩を抱き寄せ、慰める。その温もりの裏側で、李譔の瞳の奥には冷徹な計算の光が宿っていた。
陽翟の民の目は、いまや完全に賈仁の館に集中した。そこはもはや権力者の邸宅ではない。無実の血と、消えた娘たちの怨嗟が渦巻く「呪われた魔窟」として、人々の憎悪の的となったのである。
一方、学問所近くの茶屋。そこでは、辛評・辛毗の兄弟が、渋い顔で茶を啜っていた。
「……兄上。やはり、天は見ているのだ」
辛毗が、周囲の客に聞こえるほどの声量で呟く。
「ああ。無実の者を陥れ、法を曲げれば、必ず怪異となって報いがある。『春秋』にもそう記されている」
辛評も重々しく頷いた。
「あの屋敷に不吉な影が見えるという話、あながち迷信と笑い飛ばすことはできんよ。……積悪の家には必ず余殃(よおう)あり、だ」
学問所きっての秀才兄弟が、経典を引用しながら大真面目に「祟り」を論じている。
その事実は、流言に絶大な信憑性を与えた。聞き耳を立てていた客たちは、あれこれと囁き合った。
そして、太守府の衛兵詰所。孟建が、休憩中の兵たちに親しげに話しかけていた。
「よお、お疲れさん。昨夜は大変だったらしいな」
「ん?なんだ孟建か」
「いや、市場で妙な噂を聞いてね。……夜な夜な、督郵様の屋敷に『青い火の玉』が出るという話だ」
孟建は声を潜め、兵たちの顔色を窺った。
「お前さんたち、夜の見張りは大丈夫か?……亡霊というのは、罪の意識がある者のところに出るらしいからな」
「ば、馬鹿を言え!俺たちは命に従っただけだ!」
一人の兵が強がったが、その目は泳いでいた。
「だといいんだがな。……だが、もし本当に柳安が無実だったら?その恨みは、命じた者だけではなく、実行した者にも向くんじゃないか?」
孟建は兵の肩を叩き、立ち去った。残された兵たちの間に、重苦しい沈黙が落ちる。
後ろめたさと恐怖が、兵たちの士気を内側から蝕み始めていた。
6.第二の夜:侵食
深夜。賈仁の屋敷の正門前には、普段の倍の警備兵が配置されていた。だが、その士気は低い。
「おい、聞いたか?北の櫓で変な音がしたと……」「やめろ。風の音だ」「だが、柳安の霊が……」「その名を出すな!」
兵たちの神経が極限まで張り詰めた、その時であった。ヒュオォォォォォォ……。人のうめき声のようでもあり、獣の遠吠えのようでもある。李譔が屋敷の風上に仕掛けた、特殊な切り込みを入れた竹筒が鳴らす音だ。だが、恐怖に囚われた兵たちの耳には、冥府からの呼び声にしか聞こえない。
「な、なんだ今の音は!?」「う、うわあああっ!見ろ!あそこだ!」
屋敷を取り囲む草むらから、ゆらりと青白い火の玉が浮かび上がった。
一つではない。二つ、三つ。不気味な色の炎が、夜気の中を浮遊している。
「出たぞ!亡霊だ!」「柳安の祟りだあああ!」パニックが起きた。
槍を放り出して逃げ出す者、錯乱して剣を振り回す者。屋敷を遠望できる丘の上で、その様子を見ている影があった。向朗、徐福、そして李譔だ。
「……くだらぬ騙し討ちだが、効いているな」
徐福は、眼下で逃げ惑う兵たちを冷ややかに見つめた。これが「知恵」の力か。
自分一人なら正面から突っ込んで犬死にしていただろう。
向朗の計算と、李譔の奇術、仲間たちの情報操作が、屈強な兵を指一本触れずに無力化している。
「警備兵の動揺を確認。指揮は混乱してるね」向朗は冷静に戦況を分析した。
「これなら、明日の本番で陽動を仕掛けた際、奴らは過剰反応して持ち場を放棄するはず」
屋敷の外、闇の中でその様子を観察していた李譔がニヤリと笑う。
「かかった。……人間というのはね、光に集中すればするほど、その光が届かない『影』を見なくなるんだ」
隣にいた郭嘉が、酒をあおりながら感心したように言った。
「素晴らしいよ、李譔。君は最高の演出家だ。……君のおかげで、あの要塞は物理的にも精神的にも隙だらけになった」
そこへ徐福と向朗が合流した。
「……準備はいいか」
徐福の低い声には、揺るぎない殺意が宿っていた。
「ああ。舞台は整った」
向朗が鋭い眼差しで屋敷を捉える。屋敷の人間たちは、亡霊に怯えるあまり、もっと恐ろしい「生きた修羅」たちが近づいていることに、まだ気づいていなかった。
翌朝。陽翟の街に、奇妙な流言が流れ始めた。それは風に舞う種子のごとく、人々の口から口へと伝播していった。
市場の井戸端。水汲みに来た主婦たちの輪の中に、一人の可憐な少女が混ざっていた。粗末な麻の衣を纏っているが、その肌は透き通るように白く、伏せた瞳は長い睫毛に縁取られている。どこか儚げなその姿に、世話焼きな主婦たちが声をかけた。
「あら、見ない顔だね。どこの娘だい?」
「……あの、最近、隣村から奉公に参りました。……ですが、怖くて」
少女――女装した李譔は、小刻みに震えながら、桶を持つ手をぎゅっと握りしめた。
「昨晩、お屋敷(賈仁の館)の近くを通った折……聞いたのです。男の呻き声を」
「呻き声?」
「はい。『悔しい、悔しい』と……。舌を失ったかのように、ヒューヒューと掠れた声で……。あれはきっと、無実の罪で殺された、あの方(柳安)の……」
李譔はそこで言葉を切り、涙をいっぱいに溜めた瞳で主婦たちを見上げた。名優も裸足で逃げ出すほどの、真に迫った演技であった。主婦たちは顔を見合わせ、青ざめる。
「柳安さんのことだわ……」「やはり、祟りがあるのよ」
だが、李譔の仕掛けはそれだけでは終わらなかった。彼はさらに声を震わせ、頬を伝う涙を拭いもせずに続けた。
「それだけではありません……。実は、私の姉様も……一月前にお屋敷へ奉公に上がったきり、一度も帰ってこないのです」
「なんですって?」
「姉様だけではありません。村の知り合いの娘さんたちも、あのお屋敷の奥へ呼ばれたきり、誰一人として。……昨夜、あの呻き声を聞いたとき、私は思ってしまったのです。姉様たちも、もう、あの世へ連れて行かれてしまったのではないかと……!」
李譔の慟哭に近い訴えは、主婦たちの「幽霊への恐怖」を、より生々しい「賈仁への憤り」へと変質させた。
「ひどい話だわ!奉公に出した娘が戻らないなんて!」
「うちの旦那も言ってたよ、賈仁の旦那は最近、若い娘を買い漁ってるって。まさか、お屋敷の中で殺されているんじゃ……」
「柳安さんの幽霊が呻いているのは、その娘さんたちの無念を伝えているからかもしれないよ!」
主婦たちの想像力は、向朗たちが用意した「種」を肥やしに、おぞましい怪物へと育っていく。可哀想に、と一人の主婦が李譔の肩を抱き寄せ、慰める。その温もりの裏側で、李譔の瞳の奥には冷徹な計算の光が宿っていた。
陽翟の民の目は、いまや完全に賈仁の館に集中した。そこはもはや権力者の邸宅ではない。無実の血と、消えた娘たちの怨嗟が渦巻く「呪われた魔窟」として、人々の憎悪の的となったのである。
一方、学問所近くの茶屋。そこでは、辛評・辛毗の兄弟が、渋い顔で茶を啜っていた。
「……兄上。やはり、天は見ているのだ」
辛毗が、周囲の客に聞こえるほどの声量で呟く。
「ああ。無実の者を陥れ、法を曲げれば、必ず怪異となって報いがある。『春秋』にもそう記されている」
辛評も重々しく頷いた。
「あの屋敷に不吉な影が見えるという話、あながち迷信と笑い飛ばすことはできんよ。……積悪の家には必ず余殃(よおう)あり、だ」
学問所きっての秀才兄弟が、経典を引用しながら大真面目に「祟り」を論じている。
その事実は、流言に絶大な信憑性を与えた。聞き耳を立てていた客たちは、あれこれと囁き合った。
そして、太守府の衛兵詰所。孟建が、休憩中の兵たちに親しげに話しかけていた。
「よお、お疲れさん。昨夜は大変だったらしいな」
「ん?なんだ孟建か」
「いや、市場で妙な噂を聞いてね。……夜な夜な、督郵様の屋敷に『青い火の玉』が出るという話だ」
孟建は声を潜め、兵たちの顔色を窺った。
「お前さんたち、夜の見張りは大丈夫か?……亡霊というのは、罪の意識がある者のところに出るらしいからな」
「ば、馬鹿を言え!俺たちは命に従っただけだ!」
一人の兵が強がったが、その目は泳いでいた。
「だといいんだがな。……だが、もし本当に柳安が無実だったら?その恨みは、命じた者だけではなく、実行した者にも向くんじゃないか?」
孟建は兵の肩を叩き、立ち去った。残された兵たちの間に、重苦しい沈黙が落ちる。
後ろめたさと恐怖が、兵たちの士気を内側から蝕み始めていた。
6.第二の夜:侵食
深夜。賈仁の屋敷の正門前には、普段の倍の警備兵が配置されていた。だが、その士気は低い。
「おい、聞いたか?北の櫓で変な音がしたと……」「やめろ。風の音だ」「だが、柳安の霊が……」「その名を出すな!」
兵たちの神経が極限まで張り詰めた、その時であった。ヒュオォォォォォォ……。人のうめき声のようでもあり、獣の遠吠えのようでもある。李譔が屋敷の風上に仕掛けた、特殊な切り込みを入れた竹筒が鳴らす音だ。だが、恐怖に囚われた兵たちの耳には、冥府からの呼び声にしか聞こえない。
「な、なんだ今の音は!?」「う、うわあああっ!見ろ!あそこだ!」
屋敷を取り囲む草むらから、ゆらりと青白い火の玉が浮かび上がった。
一つではない。二つ、三つ。不気味な色の炎が、夜気の中を浮遊している。
「出たぞ!亡霊だ!」「柳安の祟りだあああ!」パニックが起きた。
槍を放り出して逃げ出す者、錯乱して剣を振り回す者。屋敷を遠望できる丘の上で、その様子を見ている影があった。向朗、徐福、そして李譔だ。
「……くだらぬ騙し討ちだが、効いているな」
徐福は、眼下で逃げ惑う兵たちを冷ややかに見つめた。これが「知恵」の力か。
自分一人なら正面から突っ込んで犬死にしていただろう。
向朗の計算と、李譔の奇術、仲間たちの情報操作が、屈強な兵を指一本触れずに無力化している。
「警備兵の動揺を確認。指揮は混乱してるね」向朗は冷静に戦況を分析した。
「これなら、明日の本番で陽動を仕掛けた際、奴らは過剰反応して持ち場を放棄するはず」
屋敷の外、闇の中でその様子を観察していた李譔がニヤリと笑う。
「かかった。……人間というのはね、光に集中すればするほど、その光が届かない『影』を見なくなるんだ」
隣にいた郭嘉が、酒をあおりながら感心したように言った。
「素晴らしいよ、李譔。君は最高の演出家だ。……君のおかげで、あの要塞は物理的にも精神的にも隙だらけになった」
そこへ徐福と向朗が合流した。
「……準備はいいか」
徐福の低い声には、揺るぎない殺意が宿っていた。
「ああ。舞台は整った」
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