カイガラ小説

水瀬蒼真

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第三幕

聞き込み調査

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早速翌日、高校に向かい、職員室にいた教師たちに声をかけた。
「すいません、僕こういう者なのですけど」
手帳を見せた。
「スガイさんですか、何か?」
「実はここの校長先生と話がしたいのですが」
「分かりました、少々お待ちください」
 少しして、校長がやってきた。
「どうぞ、中に」
「失礼します」
 会議室で話したいようだ。
「何のお話ですか?」
「この学校の卒業生の一部が、何者かに殺されたのです」
「そんな…」
「安心してください、一部ですから、ほかの方は殺されていません」
「しかし、一部とはいえ残念です」
「僕たちで捕まえてみせますので」
「お願いします」
「後、聞きたいことがあって来たのです」
「何でしょう?」
「この学校で何か地域住民のクレームや苦情などはありませんでしたか?」
「そういえば…」
「ありますか?」
「三年生の主任と担任に、『お前たちのせいで成長しない学年になるのだ』なんていうメールが」
「そのメール、まだ残っています?」
「ええ」
「そのメールを調べさせてください」
「犯人を捕まえる手掛かりになるのなら、どうぞ」
「ありがとうございます」
 こうしてメールをもらい、警視庁に持って行くことにした。
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