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小さなすれ違いと遠回りの真実
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その日の夕方、アリスは屋敷の書庫でのんびりと本を眺めていた。歴史書や地理書、貴族の礼法に関する本などが並んでいるが、どれもアリスには退屈に映る。しかし何か気分転換になればと手に取っていたのだ。
「ふぁ……眠そう、とよく言われるけど、実際は眠くないんですけどね」
本を開きながら、アリスは小さな声で呟く。両親が外出しており、エリックも夕方の訓練に出ている今、屋敷は比較的静かだ。まるで小さな図書館のように落ち着いた空間が広がっている。
しかし、穏やかな時間はそう長く続かなかった。廊下のほうから、遠慮がちに呼びかける声がする。
「アリスお嬢様……。その……ご来客です。クライヴ様が……」
「クライヴさま?」
アリスは一瞬、自分の耳を疑った。すでに婚約破棄した相手が、こんなに早く屋敷を訪問するとは思っていなかったのだ。戸惑いつつも、アリスは書庫を出て、応接室へ向かう。
扉を開けると、そこにはクライヴが一人で座っていた。以前と変わらぬ端正な顔立ちだが、どこか硬い表情で、アリスを見上げる。
「こんばんは、アリス・シャーベット」
「クライヴさま……。どうなさいましたか?」
「いや……急に訪ねて悪かった。だが、君に伝えたいことがあって」
アリスは彼の前まで歩みを進め、向かいの椅子に腰かける。クライヴは少し息を整えてから口を開いた。
「まず、婚約破棄の件で、改めて謝罪をしたい。君に失礼を働いた形だからな……。僕の一方的な都合で破談を決めてしまって、申し訳なかった」
「……謝罪ですか。わたし、特に気にしてないので、大丈夫ですよ」
「いや、それでも。……公爵家としても礼を欠いたことを認めざるを得ない。僕も、もっと別のやり方があったはずだ」
クライヴはどこか真摯な目つきで言葉を続ける。アリスは軽く首を傾げるが、その表情はやはり眠たげで落ち着いている。
「それから……君が他の貴族に求婚されている噂を耳にした。もし君が望むなら、それを応援しようと思っていたが……僕は、やはりどこか引っかかるんだ」
「引っかかる、とは?」
「何と言えばいいか……。公爵家の名誉も大切だが、君をこうして“手放す”ことが正解だったのか、自分に問い続けている」
アリスはぽかんと目を瞬かせる。クライヴが何を言いたいのか、はっきりとは分からない。彼女には「婚約は破棄された」という認識しかないからだ。
クライヴは苦しげに一度うつむいてから、口を開く。
「アリス……正直、僕は迷っている。君と改めて……その、婚約を考え直すべきかどうか」
「え……」
不意に飛び出した言葉に、アリスは息をのむ。クライヴ自身も、この台詞を口にすることでどんな反応が返ってくるか緊張しているようだ。
「君はどう思う? 僕は、少し無理を言い過ぎていたのかもしれない。君が眠たげに見えるのは性格のせいだと決めつけていたが、決して怠惰なわけじゃない。むしろ、君なりに周囲を気遣っていた部分があると気づかされた」
「わたしは……特に……」
アリスは言葉を詰まらせる。確かにクライヴは気にならない相手ではなかったが、彼が婚約破棄を望んだのなら、それを受け入れようと考えていた。今さら翻意するなんて思わなかったのだ。
「いや、焦って結論を出せと言っているわけじゃない。ただ、僕はちゃんと君と話がしたい。……これまでは家のことや公爵家の体面ばかりを気にして、君の個性を理解しようとしていなかった。僕にも非がある。だからその……機会をくれないか?」
クライヴが真摯に見つめる視線を受け止めながら、アリスは一瞬黙り込む。本当ならもう少しゆっくり考えたいところだが、彼の気持ちを拒否する理由もない。
けれど、アリスの頭には“寝るの嫌い”という言葉が真っ先に浮かぶ。結婚ともなれば、共有の生活が生まれ、ベッドを共にすることだって将来的にはあるだろう。そんなイメージが、彼女の中で一番苦手な「眠る」行為を連想させるのだ。
「……クライヴさま。わたし、まだ結婚について考えてないんです」
「そうか。いや、それは分かってる。婚約がすぐどうこうではなく、ただ話す機会がほしいんだ」
「はい……わかりました。お話くらいなら……」
アリスの返事に、クライヴはほっと息をつく。その表情はどこか安堵しているが、これで二人の問題が解決するわけではない。むしろ始まったばかりだ。
そんな空気が漂う中、突然応接室の扉がバタンと開いた。慌てた様子で入ってきたのはエリックだった。どうやらクライヴが来訪したと聞き、急ぎ駆けつけたらしい。
「アリス、大丈夫か? クライヴ……」
エリックはクライヴを鋭く睨むような目を向ける。クライヴも負けじと視線を返す。二人の間に一触即発の空気が流れる。
アリスは二人の様子を見て目をぱちくりさせる。さっきまで落ち着いた会話をしていたところに、いきなり緊張が走ったのだ。
「え、エリック……平気ですよ。クライヴさまと少しお話してただけで……」
「そうか。でも、念のためにここにいさせてくれ。……クライヴ、アリスに何の用だ?」
クライヴはエリックを一瞥し、「誤解しないでくれ」と落ち着いた口調で応じる。
「君にとっては面白くない話かもしれないが、僕はアリスにもう一度向き合いたいと考えている。正式に復縁するかはともかく、関係を修復したいと思ってるんだ」
「……勝手なことを言うなよ」
エリックの低い声に、アリスは少し困惑した顔をする。しかし、クライヴの言葉にも一理あると感じているので、どちらの肩を持つでもなく静かに見守る。
やがてクライヴは短い時間だけ視線を落とし、意を決したように席を立った。
「今日は挨拶だけのつもりだった。これからはちゃんと手順を踏んで、君のご両親にも許しを得て、話し合いの場を作るつもりだ。……アリス、また近いうちに会えるか?」
「は、はい。わたしは別に……」
アリスが曖昧に頷くと、クライヴは一礼して部屋を出ていった。後に残されたエリックは苛立ちを隠そうともしない様子で、アリスに向き直る。
「アリス、本当にそれでいいのか? 婚約破棄したのに、また振り回されるんじゃないのか?」
「……わかりません。でも、クライヴさま、なんだかすごく真剣そうでした。わたしに謝罪もしてくれたし、少し話してみようかな……と」
エリックは歯がゆそうに拳を握りしめるが、アリスの意思を尊重しているため強く否定はしない。ただ、その胸中には複雑な感情が渦巻いているようだ。
アリスはエリックの表情を見て、少しだけ心苦しく思う。自分のせいで周囲がもめるのは嫌だ。しかし、自分がしっかりしなければ、この混乱はますます広がるかもしれない。
「……わたし、どうしたらいいんでしょう」
誰に問うでもなく、アリスは小さく呟く。眠ることが嫌いな彼女が、今夜は少しだけ思案を巡らせるかもしれない。クライヴの突然の訪問が、再びアリスの日常に変化をもたらし始めていた。
「ふぁ……眠そう、とよく言われるけど、実際は眠くないんですけどね」
本を開きながら、アリスは小さな声で呟く。両親が外出しており、エリックも夕方の訓練に出ている今、屋敷は比較的静かだ。まるで小さな図書館のように落ち着いた空間が広がっている。
しかし、穏やかな時間はそう長く続かなかった。廊下のほうから、遠慮がちに呼びかける声がする。
「アリスお嬢様……。その……ご来客です。クライヴ様が……」
「クライヴさま?」
アリスは一瞬、自分の耳を疑った。すでに婚約破棄した相手が、こんなに早く屋敷を訪問するとは思っていなかったのだ。戸惑いつつも、アリスは書庫を出て、応接室へ向かう。
扉を開けると、そこにはクライヴが一人で座っていた。以前と変わらぬ端正な顔立ちだが、どこか硬い表情で、アリスを見上げる。
「こんばんは、アリス・シャーベット」
「クライヴさま……。どうなさいましたか?」
「いや……急に訪ねて悪かった。だが、君に伝えたいことがあって」
アリスは彼の前まで歩みを進め、向かいの椅子に腰かける。クライヴは少し息を整えてから口を開いた。
「まず、婚約破棄の件で、改めて謝罪をしたい。君に失礼を働いた形だからな……。僕の一方的な都合で破談を決めてしまって、申し訳なかった」
「……謝罪ですか。わたし、特に気にしてないので、大丈夫ですよ」
「いや、それでも。……公爵家としても礼を欠いたことを認めざるを得ない。僕も、もっと別のやり方があったはずだ」
クライヴはどこか真摯な目つきで言葉を続ける。アリスは軽く首を傾げるが、その表情はやはり眠たげで落ち着いている。
「それから……君が他の貴族に求婚されている噂を耳にした。もし君が望むなら、それを応援しようと思っていたが……僕は、やはりどこか引っかかるんだ」
「引っかかる、とは?」
「何と言えばいいか……。公爵家の名誉も大切だが、君をこうして“手放す”ことが正解だったのか、自分に問い続けている」
アリスはぽかんと目を瞬かせる。クライヴが何を言いたいのか、はっきりとは分からない。彼女には「婚約は破棄された」という認識しかないからだ。
クライヴは苦しげに一度うつむいてから、口を開く。
「アリス……正直、僕は迷っている。君と改めて……その、婚約を考え直すべきかどうか」
「え……」
不意に飛び出した言葉に、アリスは息をのむ。クライヴ自身も、この台詞を口にすることでどんな反応が返ってくるか緊張しているようだ。
「君はどう思う? 僕は、少し無理を言い過ぎていたのかもしれない。君が眠たげに見えるのは性格のせいだと決めつけていたが、決して怠惰なわけじゃない。むしろ、君なりに周囲を気遣っていた部分があると気づかされた」
「わたしは……特に……」
アリスは言葉を詰まらせる。確かにクライヴは気にならない相手ではなかったが、彼が婚約破棄を望んだのなら、それを受け入れようと考えていた。今さら翻意するなんて思わなかったのだ。
「いや、焦って結論を出せと言っているわけじゃない。ただ、僕はちゃんと君と話がしたい。……これまでは家のことや公爵家の体面ばかりを気にして、君の個性を理解しようとしていなかった。僕にも非がある。だからその……機会をくれないか?」
クライヴが真摯に見つめる視線を受け止めながら、アリスは一瞬黙り込む。本当ならもう少しゆっくり考えたいところだが、彼の気持ちを拒否する理由もない。
けれど、アリスの頭には“寝るの嫌い”という言葉が真っ先に浮かぶ。結婚ともなれば、共有の生活が生まれ、ベッドを共にすることだって将来的にはあるだろう。そんなイメージが、彼女の中で一番苦手な「眠る」行為を連想させるのだ。
「……クライヴさま。わたし、まだ結婚について考えてないんです」
「そうか。いや、それは分かってる。婚約がすぐどうこうではなく、ただ話す機会がほしいんだ」
「はい……わかりました。お話くらいなら……」
アリスの返事に、クライヴはほっと息をつく。その表情はどこか安堵しているが、これで二人の問題が解決するわけではない。むしろ始まったばかりだ。
そんな空気が漂う中、突然応接室の扉がバタンと開いた。慌てた様子で入ってきたのはエリックだった。どうやらクライヴが来訪したと聞き、急ぎ駆けつけたらしい。
「アリス、大丈夫か? クライヴ……」
エリックはクライヴを鋭く睨むような目を向ける。クライヴも負けじと視線を返す。二人の間に一触即発の空気が流れる。
アリスは二人の様子を見て目をぱちくりさせる。さっきまで落ち着いた会話をしていたところに、いきなり緊張が走ったのだ。
「え、エリック……平気ですよ。クライヴさまと少しお話してただけで……」
「そうか。でも、念のためにここにいさせてくれ。……クライヴ、アリスに何の用だ?」
クライヴはエリックを一瞥し、「誤解しないでくれ」と落ち着いた口調で応じる。
「君にとっては面白くない話かもしれないが、僕はアリスにもう一度向き合いたいと考えている。正式に復縁するかはともかく、関係を修復したいと思ってるんだ」
「……勝手なことを言うなよ」
エリックの低い声に、アリスは少し困惑した顔をする。しかし、クライヴの言葉にも一理あると感じているので、どちらの肩を持つでもなく静かに見守る。
やがてクライヴは短い時間だけ視線を落とし、意を決したように席を立った。
「今日は挨拶だけのつもりだった。これからはちゃんと手順を踏んで、君のご両親にも許しを得て、話し合いの場を作るつもりだ。……アリス、また近いうちに会えるか?」
「は、はい。わたしは別に……」
アリスが曖昧に頷くと、クライヴは一礼して部屋を出ていった。後に残されたエリックは苛立ちを隠そうともしない様子で、アリスに向き直る。
「アリス、本当にそれでいいのか? 婚約破棄したのに、また振り回されるんじゃないのか?」
「……わかりません。でも、クライヴさま、なんだかすごく真剣そうでした。わたしに謝罪もしてくれたし、少し話してみようかな……と」
エリックは歯がゆそうに拳を握りしめるが、アリスの意思を尊重しているため強く否定はしない。ただ、その胸中には複雑な感情が渦巻いているようだ。
アリスはエリックの表情を見て、少しだけ心苦しく思う。自分のせいで周囲がもめるのは嫌だ。しかし、自分がしっかりしなければ、この混乱はますます広がるかもしれない。
「……わたし、どうしたらいいんでしょう」
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