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アリスの戸惑い
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シャーベット家の庭園は、数日前よりも花の数が増え始めていた。季節が進み、緑が深くなるにつれて、新しい花が次々と顔を出す。
そんな美しい景色を前に、アリスはクライヴとエリックという珍しい組み合わせで歩を進めている。エリックは少し後方を歩き、護衛の役目を果たしているようだ。
「うちの庭は……特に派手な見どころがあるわけじゃないんですけど、花の種類だけは結構あるんですよ」
アリスがぽつりと説明すると、クライヴは頷きながら視線を巡らせる。彼は公爵家の庭園にも負けないほどの広さと、手入れが行き届いた花壇に感心している様子だ。
「確かに素晴らしいな。丁寧に世話をされているのがわかる。……君もこの花壇の手入れをしているのか?」
「いえ、わたしはたまに眺めるだけです。……その、眠そうって言われるからか、あまり道具を持たせてもらえないんですよ。危ないからって」
アリスがさらりと打ち明けると、クライヴは「なるほど」と半端な相槌を打つ。やはり幼く見えるせいか、周囲が過保護になりがちなのだろう。
エリックは後方で黙って聞いているが、目は鋭い。少しでもクライヴがアリスに失礼なことを言えば即座に反論しそうだ。
「でも、アリス……君はこういう静かな場所にいるとき、実際は眠くならないのか? 俺が言うのも変だが、誰も見ていなければうとうとしてしまうかもしれないだろう?」
クライヴは素朴な疑問を口にする。アリスは一瞬だけ目を瞬かせ、ゆっくりと首を横に振った。
「眠くはならないんです。むしろ、こういう時間は好きなんです。……眠ること自体がわたしはあまり好きじゃないので、のんびりしてても寝ちゃうことはありません」
「そ、そうか……」
不思議そうな表情を見せるクライヴ。隣を歩くアリスが時折見せるぼんやりした仕草は、どうやら眠気とは無関係らしいと改めて認識させられる。
エリックが口を挟む。
「アリスは昔からそうなんだ。『寝るより起きてるほうがいい』って言って、夜更かしすることもある。……あんまり体によくないとは思うけどな」
「へえ……夜更かし、か。僕は早寝早起きが習慣だから、ちょっと想像しにくい」
クライヴが苦笑すると、アリスはわずかに肩をすくめて言う。
「やっぱり、公爵家って早寝早起きが基本なんですか? ……それなら、余計にわたしは合わないのかもしれませんね」
「ちょ、ちょっと待て。そう単純な話でもない。ただ、貴族としては昼間に公式行事があることも多いから、早寝しないと体力が……」
クライヴは言いかけて、アリスの表情が曇ったのに気づいた。しまった、とばかりに言葉を呑み込む。確かにアリスの“寝るの嫌い”という性格は、公爵家のスケジュールとは合わない部分があるかもしれない。
エリックが小さく嘆息してから、クライヴに厳しい視線を向ける。
「やっぱりお前、アリスのことを認めてないんじゃないか。『公爵家には向かない』と最初から決めつけてるみたいに聞こえる」
「い、いや、そんなつもりは……」
「いいや、そう聞こえた。アリスは“公爵家向きかどうか”を基準に評価されるのが嫌だから、婚約破棄を受け入れたのかもしれないんだぞ」
エリックの鋭い追及に、クライヴは言葉に詰まる。確かに、彼が最初アリスとの婚約を疎ましく感じていたのは事実だ。家名を重視するあまり、アリスの個性を否定してきた。
アリスはそんな二人を見比べ、申し訳なさそうに小さく微笑む。
「エリック、そんなにクライヴさまを責めないでください……。クライヴさま、今はわたしを理解しようとしてくれてると思います」
「でも、お前……」
「わたしとしては、公爵家にふさわしいかなんて考えたこともないです。クライヴさまと結婚したらどうなるんだろうな、くらいにしか……」
ふっと笑って言うアリス。その軽やかな口調に、クライヴはほんの少し救われる思いがした。彼女が自分を完全に拒絶していないのは、せめてもの救いだ。
だが、話を聞いていると、アリス自身も結婚への意欲が高いわけではない。どちらかと言えば「寝るのが嫌いで、まだ焦らない」という程度の理由でしかないように見える。それでも、こうして話をする時間をくれているのは、興味がないわけではないのだろう――そうクライヴは前向きに捉えようとしていた。
「……公爵家に合わないかもしれない、という不安はある。だけど、それを理由に君を拒絶するのはやめたいんだ。アリス、君が僕のもとへ来てくれるなら、君のリズムに合わせる努力もする。……もちろん、今すぐどうこうと急かすつもりはないが」
クライヴの誓いとも言える言葉に、アリスは目を瞬かせる。エリックは無言で睨みを効かせているが、クライヴに悪気がないのは察しているのか、強く反論はしない。
アリスは小さく首をかしげる。
「わたし、夜更かししますよ? 朝もそんなに早く起きたくないですし。……クライヴさまはそれでもいいんですか?」
「……まだ想像がつかない部分もあるが、嫌だとは言わない。僕が理解を深めればいいだけだ」
「じゃあ、今度うちに泊まってみます? わたしが夜中まで起きてるのを見たら、引いちゃうかもしれませんよ」
無自覚に大胆な発言をするアリスに、クライヴは「えっ?」と声を詰まらせる。エリックも「おいおい」と呟いて顔を赤らめた。
アリス本人は「あれ?」ときょとんとしている。婚前の男女が一つの屋敷で泊まるのは、社交界的にかなり微妙な行為だ。その意味を自覚していないのか、純粋に「夜更かしを体験したら?」という提案なのかもしれない。
「い、いや、さすがにそれは……まあ、いずれ婚約が戻ったとして、正式に許可が出たらというならまだしも」
クライヴは慌てながら言葉を探す。エリックは半ば呆れたようにため息をつき、「アリス、そういうのはもっと慎重にな」と助言する。アリスはようやく意味を悟ったのか、小さく頬を染めた。
「そう、ですよね。……わたし、あまり意識してなくて。すみません」
恥ずかしそうに笑うアリス。その姿にクライヴは少しときめきを感じたが、同時に「この無防備さが彼女の魅力でもあり、危うさでもあるのだな」と再認識する。
三人の散歩はそんなやり取りを交えながら続いていく。いつしか夕方の気配が漂い始め、薄いオレンジ色の光が庭園を包み込みつつあった。
クライヴはこの散歩だけでは解決できない問題が山積みだと分かっている。アリスも迷いを抱えたままだ。だが、とりあえず「離れるのはやめよう」という結論には近づいた気がする――そんな実感を抱きながら、クライヴは歩みを進めるのだった。
そんな美しい景色を前に、アリスはクライヴとエリックという珍しい組み合わせで歩を進めている。エリックは少し後方を歩き、護衛の役目を果たしているようだ。
「うちの庭は……特に派手な見どころがあるわけじゃないんですけど、花の種類だけは結構あるんですよ」
アリスがぽつりと説明すると、クライヴは頷きながら視線を巡らせる。彼は公爵家の庭園にも負けないほどの広さと、手入れが行き届いた花壇に感心している様子だ。
「確かに素晴らしいな。丁寧に世話をされているのがわかる。……君もこの花壇の手入れをしているのか?」
「いえ、わたしはたまに眺めるだけです。……その、眠そうって言われるからか、あまり道具を持たせてもらえないんですよ。危ないからって」
アリスがさらりと打ち明けると、クライヴは「なるほど」と半端な相槌を打つ。やはり幼く見えるせいか、周囲が過保護になりがちなのだろう。
エリックは後方で黙って聞いているが、目は鋭い。少しでもクライヴがアリスに失礼なことを言えば即座に反論しそうだ。
「でも、アリス……君はこういう静かな場所にいるとき、実際は眠くならないのか? 俺が言うのも変だが、誰も見ていなければうとうとしてしまうかもしれないだろう?」
クライヴは素朴な疑問を口にする。アリスは一瞬だけ目を瞬かせ、ゆっくりと首を横に振った。
「眠くはならないんです。むしろ、こういう時間は好きなんです。……眠ること自体がわたしはあまり好きじゃないので、のんびりしてても寝ちゃうことはありません」
「そ、そうか……」
不思議そうな表情を見せるクライヴ。隣を歩くアリスが時折見せるぼんやりした仕草は、どうやら眠気とは無関係らしいと改めて認識させられる。
エリックが口を挟む。
「アリスは昔からそうなんだ。『寝るより起きてるほうがいい』って言って、夜更かしすることもある。……あんまり体によくないとは思うけどな」
「へえ……夜更かし、か。僕は早寝早起きが習慣だから、ちょっと想像しにくい」
クライヴが苦笑すると、アリスはわずかに肩をすくめて言う。
「やっぱり、公爵家って早寝早起きが基本なんですか? ……それなら、余計にわたしは合わないのかもしれませんね」
「ちょ、ちょっと待て。そう単純な話でもない。ただ、貴族としては昼間に公式行事があることも多いから、早寝しないと体力が……」
クライヴは言いかけて、アリスの表情が曇ったのに気づいた。しまった、とばかりに言葉を呑み込む。確かにアリスの“寝るの嫌い”という性格は、公爵家のスケジュールとは合わない部分があるかもしれない。
エリックが小さく嘆息してから、クライヴに厳しい視線を向ける。
「やっぱりお前、アリスのことを認めてないんじゃないか。『公爵家には向かない』と最初から決めつけてるみたいに聞こえる」
「い、いや、そんなつもりは……」
「いいや、そう聞こえた。アリスは“公爵家向きかどうか”を基準に評価されるのが嫌だから、婚約破棄を受け入れたのかもしれないんだぞ」
エリックの鋭い追及に、クライヴは言葉に詰まる。確かに、彼が最初アリスとの婚約を疎ましく感じていたのは事実だ。家名を重視するあまり、アリスの個性を否定してきた。
アリスはそんな二人を見比べ、申し訳なさそうに小さく微笑む。
「エリック、そんなにクライヴさまを責めないでください……。クライヴさま、今はわたしを理解しようとしてくれてると思います」
「でも、お前……」
「わたしとしては、公爵家にふさわしいかなんて考えたこともないです。クライヴさまと結婚したらどうなるんだろうな、くらいにしか……」
ふっと笑って言うアリス。その軽やかな口調に、クライヴはほんの少し救われる思いがした。彼女が自分を完全に拒絶していないのは、せめてもの救いだ。
だが、話を聞いていると、アリス自身も結婚への意欲が高いわけではない。どちらかと言えば「寝るのが嫌いで、まだ焦らない」という程度の理由でしかないように見える。それでも、こうして話をする時間をくれているのは、興味がないわけではないのだろう――そうクライヴは前向きに捉えようとしていた。
「……公爵家に合わないかもしれない、という不安はある。だけど、それを理由に君を拒絶するのはやめたいんだ。アリス、君が僕のもとへ来てくれるなら、君のリズムに合わせる努力もする。……もちろん、今すぐどうこうと急かすつもりはないが」
クライヴの誓いとも言える言葉に、アリスは目を瞬かせる。エリックは無言で睨みを効かせているが、クライヴに悪気がないのは察しているのか、強く反論はしない。
アリスは小さく首をかしげる。
「わたし、夜更かししますよ? 朝もそんなに早く起きたくないですし。……クライヴさまはそれでもいいんですか?」
「……まだ想像がつかない部分もあるが、嫌だとは言わない。僕が理解を深めればいいだけだ」
「じゃあ、今度うちに泊まってみます? わたしが夜中まで起きてるのを見たら、引いちゃうかもしれませんよ」
無自覚に大胆な発言をするアリスに、クライヴは「えっ?」と声を詰まらせる。エリックも「おいおい」と呟いて顔を赤らめた。
アリス本人は「あれ?」ときょとんとしている。婚前の男女が一つの屋敷で泊まるのは、社交界的にかなり微妙な行為だ。その意味を自覚していないのか、純粋に「夜更かしを体験したら?」という提案なのかもしれない。
「い、いや、さすがにそれは……まあ、いずれ婚約が戻ったとして、正式に許可が出たらというならまだしも」
クライヴは慌てながら言葉を探す。エリックは半ば呆れたようにため息をつき、「アリス、そういうのはもっと慎重にな」と助言する。アリスはようやく意味を悟ったのか、小さく頬を染めた。
「そう、ですよね。……わたし、あまり意識してなくて。すみません」
恥ずかしそうに笑うアリス。その姿にクライヴは少しときめきを感じたが、同時に「この無防備さが彼女の魅力でもあり、危うさでもあるのだな」と再認識する。
三人の散歩はそんなやり取りを交えながら続いていく。いつしか夕方の気配が漂い始め、薄いオレンジ色の光が庭園を包み込みつつあった。
クライヴはこの散歩だけでは解決できない問題が山積みだと分かっている。アリスも迷いを抱えたままだ。だが、とりあえず「離れるのはやめよう」という結論には近づいた気がする――そんな実感を抱きながら、クライヴは歩みを進めるのだった。
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