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シャーベット家の広い玄関ホール。そこへ入ってきたのは、クライヴの兄ギルバート・リンドンと、その弟クライヴ・リンドンの二人。
ギルバートは公爵家の嫡男らしく落ち着いた雰囲気を漂わせ、グラントと堅苦しくない挨拶を交わしている。一方クライヴはどこかそわそわした様子で、アリスの姿を探しているようだ。
「……あ、アリス」
目が合った瞬間、クライヴの表情がパッと輝いた。アリスは軽くお辞儀をして、「いらっしゃいませ」と柔らかな笑みを返す。
「今日はようこそお越しくださいました。ギルバートさま、クライヴさま」
「アリス嬢、久しぶりですね。……今日はグラント殿と話をさせていただくのですが、その前に少し時間をいただけたらと思いまして」
ギルバートは人当たりの良い口調で答え、挨拶を交わす。そこにグラントが「では、中の応接室へどうぞ」と案内し、やがて皆が部屋へ移動する形となった。
応接室はシャーベット家としても格式を重んじる造りになっており、壁には美術品が飾られている。ギルバートとグラントはソファに並んで腰掛け、クライヴはアリスの向かいに座る。エリックは少し離れたところで控えている。
「クライヴ様、お変わりありませんでしたか?」
アリスが切り出すと、クライヴは若干緊張した表情で頷く。
「うん……夜会以来だな。あれから少し忙しくて、なかなか会えずにすまなかった。アリスは……元気そうだな」
「はい。多少、手紙の対応とかで疲れてましたけど、元気です。……ところで、クライヴさま、少しあとでお話してもいいですか?」
「もちろん。僕も話したいことがあるんだ。ギルバート兄上とグラント様の話が落ち着いたら、庭を散策しながらでもいいか?」
「はい、ぜひ……!」
アリスの頬がじんわりと熱を帯びる。クライヴもどこか嬉しそうだ。一方、ギルバートとグラントは談笑を始めており、「おやおや、二人とも仲がいいね」などと半ば茶化す声も聞こえる。
しばらくして、ギルバートとグラントは政治や経済の話を深めるために隣の執務室へ移動することになった。エリックは警護のためそちらへ同行し、結果的にアリスとクライヴは応接室に二人きりの形になる。
「じゃあ、ゆっくり話せるな……。アリス、君は最近どうだった? 手紙が多いって言ってたけど」
クライヴが向かいのソファから椅子を少し引き寄せて座り直す。アリスは「ええ、いろいろありました」と苦笑する。
「夜会のあと、結構いろんな方から求婚めいたお手紙が来て……仕分けだけでへとへとでした。でも、だいたいお断りしましたし、そのあたりはもう落ち着きました」
「そうか。君が嫌がるならそれが一番いい。みんな勝手に君を狙いすぎるんだ」
クライヴはやや険のある表情を浮かべたが、すぐに表情を和らげる。
「ところで……君が“渡したいもの”があると聞いたんだけど、何かな?」
「え……もう話が回ってるんですね。……はい、実はわたし、夜中にクッキーを作ったんです」
アリスは心臓をバクバクさせながら、そっとテーブル下に隠してあった紙袋を取り出す。そこにはリボン付きの箱が入っていて、中には先日仕上げたハート型クッキーたちが詰まっている。
「こ、これ……差し上げます。わたしの手作りなので、味がどうかわかりませんけど……」
クライヴは驚いた顔をしながら、そっと箱を受け取る。
「手作り……? アリスが……」
「はい。料理は得意じゃないんですけど、がんばってみました。寝るの嫌いだから、深夜に……」
そこまで言いかけて、アリスは自分の言葉に顔を真っ赤にする。フローレンスのアドバイス「夜更かしして作ったのをアピール」なんて頭にあったはずが、実際言ってみると恥ずかしすぎる。
「夜中まで……僕のために? ありがとう。すごく嬉しいよ」
クライヴは箱を開け、中身を覗き込む。そこにはギッシリとハート型が詰まっており、甘い香りがほのかに漂う。
「わあ、本当に……ハートがたくさんだな。……いいのか? 僕が全部もらってしまって」
「べ、別に全部食べきれなくてもいいんです。お友達と召し上がっていただいても……」
アリスは恥ずかしさのあまり視線をそらしつつ言う。クライヴはそんなアリスの様子を微笑ましく見て、手を伸ばして一枚摘んだ。
「じゃあ、さっそくいただくよ」
クライヴはクッキーを口に含む。サクッとした歯触りのあと、ほんのり甘く、バターの香りが広がる。アリスは緊張しながらその顔色をうかがう。
「……どう、ですか?」
「うん、おいしい。……甘すぎず、しつこくない。初めてにしては上出来だと思う」
ほっとするアリス。クライヴもにこやかに微笑んでいる。その一瞬、アリスは胸に温かいものが広がるのを感じた。「よかった、頑張った甲斐があった」と素直に思う。
「クライヴさま、もう一枚食べます? ……あ、でもお茶も用意してないですね。わたし、お茶を淹れてきます」
アリスは立ち上がろうとするが、クライヴが軽く手で制する。
「いや、ここは僕に淹れさせてくれないか? シャーベット家の設備を勝手に使うわけにはいかないけど、侍女を呼べばいい。君は座っていて。……せっかくだから少し僕にも手伝わせてほしい」
「え……クライヴさまが?」
思いも寄らない申し出に、アリスは目を丸くする。クライヴは少し照れくさそうに笑ってから、扉の外へ侍女を呼びに行こうとする。
「君が僕に手作りクッキーをくれたんだ。僕も何かささやかな感謝を示したい。……さっきのクッキー、本当に美味しかったよ」
その言葉にアリスは頬を染め、何も言えなくなる。今までのクライヴとは違う、少し柔らかい雰囲気を感じ取って、どぎまぎしてしまうのだ。
(クライヴさま……こんなに嬉しそうにしてくれるんだ。夜中に頑張った甲斐があったなあ)
アリスはしばらくソファで待ち、クライヴが呼んだ侍女が紅茶の準備をするのを見守る。二人が顔を合わせるたびに微妙な照れが混ざり、言葉がなかなか出てこない。
――やがて紅茶が運ばれ、クライヴが気遣うようにカップをアリスへ手渡す。クッキーと紅茶の相性は抜群で、アリスもついつい一枚口に運ぶ。
「うん、やっぱり……自分で作ったクッキーって、自画自賛だけど美味しいかも」
「そうだな。君が夜中に苦労した成果だよ。……ありがとう、アリス」
二人は微笑み合う。まるで社交界の噂や婚約破棄の過去が嘘のような、穏やかな時間が流れる。
しかし、そばで控えているエリックは少し面白くなさそうにしているのをアリスは気づいていない。エリックとしては、クライヴがアリスに喜んでいる姿を見ると複雑なのだが、二人の幸せそうな空気を壊す気にはなれない。
「……そういえば、アリス。前から言ってたけど、僕は君ともう少し話をしたい。勝手なことを言ってしまうけど、また時間があるときに散歩でもどうだろう?」
「はい……このクッキー作りのことも聞いてほしいですし。寝るのが嫌いだから夜更かしして作るのがピッタリだった話とか……」
「はは、それは興味深いかも。じゃあ、兄上たちの用事が済んだら、少し庭を歩こう」
こんなふうに和やかに会話できるのは、アリスにとっても嬉しい。破棄騒動のときはギクシャクしていた二人だが、クッキーという小さなきっかけが距離を縮めたようだ。
――やがてギルバートとグラントが戻り、「仕事の話はひとまずまとまった」と告げる。庭を散策するにはちょうどいい空き時間ができたらしく、アリスはエリックの視線をちらりと気にしながらも、クライヴを誘って外へ出ることにした。
クライヴはアリスの手作りクッキーの箱を大事そうに抱え、エリックは「護衛」として二人の少し後ろをついていく。金髪のツインテールが揺れるアリスの姿と、それを見守るクライヴが自然と寄り添う。
手作りクッキーを渡すだけのはずが、いつの間にか“恋の進展”を感じさせる空気が流れ始めている。アリスは夜更かしの成果に満足しながらも、「これからどうなるんだろう」と胸を高鳴らせる。
(わたし、結婚とかまだピンとこないけど……こんなふうにクライヴさまと笑い合うのは悪くないかも)
“眠たげロリ令嬢”と“真面目公爵次男”が見せる小さな幸せの一幕。それは、一度は破棄した縁が少しずつ繋がり直そうとしている証かもしれない。エリックや他の求婚者たちの存在はまだ障害として残っているが、アリスの“あざとい夜更かしクッキー”は、確かな一歩としてクライヴの心を揺らしていた。
ギルバートは公爵家の嫡男らしく落ち着いた雰囲気を漂わせ、グラントと堅苦しくない挨拶を交わしている。一方クライヴはどこかそわそわした様子で、アリスの姿を探しているようだ。
「……あ、アリス」
目が合った瞬間、クライヴの表情がパッと輝いた。アリスは軽くお辞儀をして、「いらっしゃいませ」と柔らかな笑みを返す。
「今日はようこそお越しくださいました。ギルバートさま、クライヴさま」
「アリス嬢、久しぶりですね。……今日はグラント殿と話をさせていただくのですが、その前に少し時間をいただけたらと思いまして」
ギルバートは人当たりの良い口調で答え、挨拶を交わす。そこにグラントが「では、中の応接室へどうぞ」と案内し、やがて皆が部屋へ移動する形となった。
応接室はシャーベット家としても格式を重んじる造りになっており、壁には美術品が飾られている。ギルバートとグラントはソファに並んで腰掛け、クライヴはアリスの向かいに座る。エリックは少し離れたところで控えている。
「クライヴ様、お変わりありませんでしたか?」
アリスが切り出すと、クライヴは若干緊張した表情で頷く。
「うん……夜会以来だな。あれから少し忙しくて、なかなか会えずにすまなかった。アリスは……元気そうだな」
「はい。多少、手紙の対応とかで疲れてましたけど、元気です。……ところで、クライヴさま、少しあとでお話してもいいですか?」
「もちろん。僕も話したいことがあるんだ。ギルバート兄上とグラント様の話が落ち着いたら、庭を散策しながらでもいいか?」
「はい、ぜひ……!」
アリスの頬がじんわりと熱を帯びる。クライヴもどこか嬉しそうだ。一方、ギルバートとグラントは談笑を始めており、「おやおや、二人とも仲がいいね」などと半ば茶化す声も聞こえる。
しばらくして、ギルバートとグラントは政治や経済の話を深めるために隣の執務室へ移動することになった。エリックは警護のためそちらへ同行し、結果的にアリスとクライヴは応接室に二人きりの形になる。
「じゃあ、ゆっくり話せるな……。アリス、君は最近どうだった? 手紙が多いって言ってたけど」
クライヴが向かいのソファから椅子を少し引き寄せて座り直す。アリスは「ええ、いろいろありました」と苦笑する。
「夜会のあと、結構いろんな方から求婚めいたお手紙が来て……仕分けだけでへとへとでした。でも、だいたいお断りしましたし、そのあたりはもう落ち着きました」
「そうか。君が嫌がるならそれが一番いい。みんな勝手に君を狙いすぎるんだ」
クライヴはやや険のある表情を浮かべたが、すぐに表情を和らげる。
「ところで……君が“渡したいもの”があると聞いたんだけど、何かな?」
「え……もう話が回ってるんですね。……はい、実はわたし、夜中にクッキーを作ったんです」
アリスは心臓をバクバクさせながら、そっとテーブル下に隠してあった紙袋を取り出す。そこにはリボン付きの箱が入っていて、中には先日仕上げたハート型クッキーたちが詰まっている。
「こ、これ……差し上げます。わたしの手作りなので、味がどうかわかりませんけど……」
クライヴは驚いた顔をしながら、そっと箱を受け取る。
「手作り……? アリスが……」
「はい。料理は得意じゃないんですけど、がんばってみました。寝るの嫌いだから、深夜に……」
そこまで言いかけて、アリスは自分の言葉に顔を真っ赤にする。フローレンスのアドバイス「夜更かしして作ったのをアピール」なんて頭にあったはずが、実際言ってみると恥ずかしすぎる。
「夜中まで……僕のために? ありがとう。すごく嬉しいよ」
クライヴは箱を開け、中身を覗き込む。そこにはギッシリとハート型が詰まっており、甘い香りがほのかに漂う。
「わあ、本当に……ハートがたくさんだな。……いいのか? 僕が全部もらってしまって」
「べ、別に全部食べきれなくてもいいんです。お友達と召し上がっていただいても……」
アリスは恥ずかしさのあまり視線をそらしつつ言う。クライヴはそんなアリスの様子を微笑ましく見て、手を伸ばして一枚摘んだ。
「じゃあ、さっそくいただくよ」
クライヴはクッキーを口に含む。サクッとした歯触りのあと、ほんのり甘く、バターの香りが広がる。アリスは緊張しながらその顔色をうかがう。
「……どう、ですか?」
「うん、おいしい。……甘すぎず、しつこくない。初めてにしては上出来だと思う」
ほっとするアリス。クライヴもにこやかに微笑んでいる。その一瞬、アリスは胸に温かいものが広がるのを感じた。「よかった、頑張った甲斐があった」と素直に思う。
「クライヴさま、もう一枚食べます? ……あ、でもお茶も用意してないですね。わたし、お茶を淹れてきます」
アリスは立ち上がろうとするが、クライヴが軽く手で制する。
「いや、ここは僕に淹れさせてくれないか? シャーベット家の設備を勝手に使うわけにはいかないけど、侍女を呼べばいい。君は座っていて。……せっかくだから少し僕にも手伝わせてほしい」
「え……クライヴさまが?」
思いも寄らない申し出に、アリスは目を丸くする。クライヴは少し照れくさそうに笑ってから、扉の外へ侍女を呼びに行こうとする。
「君が僕に手作りクッキーをくれたんだ。僕も何かささやかな感謝を示したい。……さっきのクッキー、本当に美味しかったよ」
その言葉にアリスは頬を染め、何も言えなくなる。今までのクライヴとは違う、少し柔らかい雰囲気を感じ取って、どぎまぎしてしまうのだ。
(クライヴさま……こんなに嬉しそうにしてくれるんだ。夜中に頑張った甲斐があったなあ)
アリスはしばらくソファで待ち、クライヴが呼んだ侍女が紅茶の準備をするのを見守る。二人が顔を合わせるたびに微妙な照れが混ざり、言葉がなかなか出てこない。
――やがて紅茶が運ばれ、クライヴが気遣うようにカップをアリスへ手渡す。クッキーと紅茶の相性は抜群で、アリスもついつい一枚口に運ぶ。
「うん、やっぱり……自分で作ったクッキーって、自画自賛だけど美味しいかも」
「そうだな。君が夜中に苦労した成果だよ。……ありがとう、アリス」
二人は微笑み合う。まるで社交界の噂や婚約破棄の過去が嘘のような、穏やかな時間が流れる。
しかし、そばで控えているエリックは少し面白くなさそうにしているのをアリスは気づいていない。エリックとしては、クライヴがアリスに喜んでいる姿を見ると複雑なのだが、二人の幸せそうな空気を壊す気にはなれない。
「……そういえば、アリス。前から言ってたけど、僕は君ともう少し話をしたい。勝手なことを言ってしまうけど、また時間があるときに散歩でもどうだろう?」
「はい……このクッキー作りのことも聞いてほしいですし。寝るのが嫌いだから夜更かしして作るのがピッタリだった話とか……」
「はは、それは興味深いかも。じゃあ、兄上たちの用事が済んだら、少し庭を歩こう」
こんなふうに和やかに会話できるのは、アリスにとっても嬉しい。破棄騒動のときはギクシャクしていた二人だが、クッキーという小さなきっかけが距離を縮めたようだ。
――やがてギルバートとグラントが戻り、「仕事の話はひとまずまとまった」と告げる。庭を散策するにはちょうどいい空き時間ができたらしく、アリスはエリックの視線をちらりと気にしながらも、クライヴを誘って外へ出ることにした。
クライヴはアリスの手作りクッキーの箱を大事そうに抱え、エリックは「護衛」として二人の少し後ろをついていく。金髪のツインテールが揺れるアリスの姿と、それを見守るクライヴが自然と寄り添う。
手作りクッキーを渡すだけのはずが、いつの間にか“恋の進展”を感じさせる空気が流れ始めている。アリスは夜更かしの成果に満足しながらも、「これからどうなるんだろう」と胸を高鳴らせる。
(わたし、結婚とかまだピンとこないけど……こんなふうにクライヴさまと笑い合うのは悪くないかも)
“眠たげロリ令嬢”と“真面目公爵次男”が見せる小さな幸せの一幕。それは、一度は破棄した縁が少しずつ繋がり直そうとしている証かもしれない。エリックや他の求婚者たちの存在はまだ障害として残っているが、アリスの“あざとい夜更かしクッキー”は、確かな一歩としてクライヴの心を揺らしていた。
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