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翌日の朝。シャーベット家の応接室では、アリスがラッピングしたクッキーを前に、どうやってクライヴの元へ届けるか思案していた。
寝るのを嫌って夜中に作ったクッキー。形は少々歪なものも混ざっているが、ハート型もきれいに焼けている。アリスとしては半分照れながらも、少しでもクライヴを喜ばせたい気持ちがある。
「……でも、いきなり公爵家に送るのもおかしいですよね。『手作りしました!』とか恥ずかしい……」
アリスは頬を赤らめ、テーブルに並んだ包みを見つめる。エリックは横で腕を組み、どうするか考えあぐねている。
「そうだな。一般的には、贈り物をするなら正式な書簡を添えたり、使者を立てたりするものだが……さすがに“手作りお菓子”だぞ?」
「ですよね……。もしかして、わたしが直接クライヴさまの邸に行って渡すのが自然なんでしょうか?」
「そっちのほうがマシだろうな。物々しい贈答品扱いじゃなくて、『ついでに』とか『近くまで来たから』って感じで渡すほうが無難だ」
「でも……わざわざ公爵家に行くのも、周りから変に勘繰られませんか? 『婚約破棄したのに何しに来た』とか……」
アリスは困り顔で唸る。確かに、クライヴ家の使用人たちがどう思うか考えると、足を運ぶだけでも一苦労だ。だが、夜中に頑張って作ったクッキーを無駄にするわけにもいかない。
そこへ、侍女長ミレイが軽やかな足音でやってきた。何か良案があるのか、微笑みを浮かべてアリスに声をかける。
「お嬢様、もしよろしければ、先日グラント様が『近々公爵家に挨拶をする機会がある』と仰ってましたので、その日にご一緒されてはいかがです? “父と一緒に行くから”という理由があれば、自然かと」
「お父様が公爵家に……なるほど。ついでにわたしも同行してクッキーを渡す、ですね」
「はい。ちょうど、クライヴ様のお兄様であるギルバート公爵嫡男と当主様が話されたい用件があるそうで。具体的な日時が決まれば、お嬢様も同行可能かと」
ミレイの提案に、アリスは胸をなでおろす。自分ひとりで行くより、父親と一緒のほうがずっとハードルが低い。エリックもそれが妥当だろうと頷く。
「なるほど。それなら周囲の目も多少は気にならないな。あくまで“ついで”に訪問して、『こんにちは、これ作ったんです』とサラッと渡せる」
「じゃあ、その日までクッキーを大事に保管しておかなきゃ……もしかしたら、もう一度焼き直すかもしれません。今日作った分はエリックとわたしで食べてもいいですし」
「おいおい、俺が全部食うのか?」
エリックは少し苦笑しながらも、アリスの案に反対する気はない。アリスの作ったクッキーは意外と美味しかったし、再度練習を重ねれば、さらに完成度が上がるかもしれない。
「ふぁ……そうですね。でも、また夜中にこっそり作るのも大変かな。……いや、いけるかな?」
「無理するな。寝るのが嫌いでも、体は休めないと壊すぞ」
エリックの忠告にアリスは「ふむ……」と唸る。とはいえ、クッキー作りを実際やってみたら楽しかったし、完成度を上げてクライヴを驚かせたいという気持ちもある。どちらが勝るか微妙なところだ。
---
そんなやりとりをしていると、廊下から父グラントの声が聞こえてきた。どうやら帰宅したばかりらしい。アリスはすぐさま席を立ち、玄関ホールへ向かう。
「父様、おかえりなさい」
「おお、アリス。……ちょっと公爵家のギルバート殿と話す機会があってな。明後日、向こうがこちらへお越しになることになった。ひとまず家の中でゆっくり話そうと思っているが……」
「え、公爵家の方が来られるんですか?」
アリスは目を瞬かせる。予定ではシャーベット家が公爵家を訪問するものと思っていたが、どうやら逆らしい。グラントが小さくため息をついて続ける。
「向こうが先に『お宅へ行きますよ』と言ってきたんだ。ギルバート殿は仕事柄、王都の各所を回っているらしく、その帰り道にでも立ち寄るのだろう。……もしかしたらクライヴも同行するかもしれないな」
「なるほど……それって、明後日ということは……」
アリスはハッとした表情でエリックと目を合わせる。ここでクライヴが来るのなら、わざわざ自分が公爵家を訪ねるまでもなく、クッキーを渡すチャンスになるかもしれない。
「父様、実は……わたし、クライヴさまにちょっと渡したいものがあるんですけど。明後日、お越しになるタイミングでお会いしてもいいですか?」
「お前……クライヴ殿に何を?」
「あ、あの、手作りお菓子的な……」
アリスは恥ずかしそうに言葉を濁す。グラントは不思議そうな顔をしつつも、娘が積極的に動くのは珍しいので、否定する理由もなく頷いた。
「まあ、かまわんだろう。お前がそうしたいなら、明後日の午後あたりに時間ができるから、そのときに会えばいい。……クライヴ殿が来るかどうかはまだ確定じゃないが」
「はい……! もし来られなくても、ギルバートさまに預けるとか方法を考えます」
アリスはほっと胸を撫で下ろす。まさか“向こうから”機会を提供してくれるとは思わなかった。ちょっとした運命のようにも感じてしまう。
---
それから二日間、アリスは夜中にもう一度クッキーを練習し、完成度を上げた。生地の配合にも慣れ、チョコチップや抹茶を混ぜていろんなバリエーションを試してみる。エリックは相変わらず付き合わされて、夜更かし生活になりかけているが、アリスが楽しそうなので放置できない。
「エリック、もう少しだけ頑張りましょう。ほら、今度は抹茶とホワイトチョコの組み合わせですよ」
「ああ、だんだん手慣れてきたな。……睡魔と戦うのに手慣れてきた気がする」
「ふふ、寝不足は嫌いだけど、クッキー作りは嫌いじゃないかも」
こうしてエリックが半ば呆れながらもサポートしたおかげで、アリスは前回以上に美味しそうなクッキーを焼き上げることに成功した。ハート型もさらに可愛らしく仕上がり、“乙女の手作り感”が高まっている。
「これならクライヴさま、喜んでくれるかな……。うわあ、なんだかドキドキしてきました」
「お前がそこまで緊張するなんて珍しいな」
エリックは内心複雑なまま、アリスの浮かれ気味な姿を見守る。いよいよ明日、公爵家の訪問がある。そのとき、アリスはこのクッキーをクライヴに手渡すつもりだ。
(俺はただの護衛。だけど、アリスが笑顔になるなら、仕方ない。……あのクライヴ、ちゃんとあいつの気持ちを受け止めるんだろうな)
エリックは剣のない腰を何となく撫でながら、むずがゆい思いを噛み締めた。もはやクライヴを完全に敵視するほど幼稚ではないが、心の片隅にわだかまりはある。
しかし、そんなことをアリスに言ったところで困らせるだけだ。エリックはぐっと我慢し、黙ってクッキー作りに協力することにした。
――夜明け前、アリスは満足そうに仕上がったクッキーを箱に詰め、リボンを結んだ。少し大きめの箱にはいくつかの味を詰め合わせ、ハート型メインに。そこに小さなカードを添える予定だ。
「……なんて書こうかな。『がんばって作りました』くらいのことかな?」
「いや、『夜更かしして作りました』とか書いたらアピールになるんじゃないか?」
「それはあざとすぎません? フローレンスの入れ知恵ならアリかもだけど」
アリスは笑いながら、カードにさらさらと「お口に合えば嬉しいです」と書き添える。こうして“手作りクッキー”のプレゼントは準備万端となった。あとはクライヴが実際に来てくれるかどうか――そこが最大の問題だ。
――そして迎えた当日。アリスは珍しく落ち着かない様子で部屋を整え、服装をいつもより綺麗に整えている。金髪をツインテールにまとめつつ、少しだけリボンの色をドレスと合わせるなど、小さなおしゃれにこだわってみる。
「ふぁ……ここまで気合い入れたのは久しぶりかも。寝るの嫌いだけど、今はまったく眠くない……」
緊張と期待が入り混じり、アリスの心は妙にはしゃいでいる。やがて、窓の外に馬車が停まる気配。エリックが急いで知らせにくる。
「公爵家の馬車が門を通った。お前、準備はいいか? ギルバート殿とクライヴ、二人で来てるらしい」
「クライヴさま……本当に来るんですね。よかった……」
アリスは胸を撫で下ろし、思わず頬がほころぶ。エリックは少し複雑そうに「俺も付き添うからな」と言い、二人は玄関ホールへと向かった。
――いよいよクライヴに“手作りクッキー”を渡す瞬間が近づいている。夜更かしの努力が報われるか、それとも恥ずかしい思いをするだけか――アリスの心は高鳴りを隠せないまま、ドアが開け放たれる馬車を見つめるのだった。
寝るのを嫌って夜中に作ったクッキー。形は少々歪なものも混ざっているが、ハート型もきれいに焼けている。アリスとしては半分照れながらも、少しでもクライヴを喜ばせたい気持ちがある。
「……でも、いきなり公爵家に送るのもおかしいですよね。『手作りしました!』とか恥ずかしい……」
アリスは頬を赤らめ、テーブルに並んだ包みを見つめる。エリックは横で腕を組み、どうするか考えあぐねている。
「そうだな。一般的には、贈り物をするなら正式な書簡を添えたり、使者を立てたりするものだが……さすがに“手作りお菓子”だぞ?」
「ですよね……。もしかして、わたしが直接クライヴさまの邸に行って渡すのが自然なんでしょうか?」
「そっちのほうがマシだろうな。物々しい贈答品扱いじゃなくて、『ついでに』とか『近くまで来たから』って感じで渡すほうが無難だ」
「でも……わざわざ公爵家に行くのも、周りから変に勘繰られませんか? 『婚約破棄したのに何しに来た』とか……」
アリスは困り顔で唸る。確かに、クライヴ家の使用人たちがどう思うか考えると、足を運ぶだけでも一苦労だ。だが、夜中に頑張って作ったクッキーを無駄にするわけにもいかない。
そこへ、侍女長ミレイが軽やかな足音でやってきた。何か良案があるのか、微笑みを浮かべてアリスに声をかける。
「お嬢様、もしよろしければ、先日グラント様が『近々公爵家に挨拶をする機会がある』と仰ってましたので、その日にご一緒されてはいかがです? “父と一緒に行くから”という理由があれば、自然かと」
「お父様が公爵家に……なるほど。ついでにわたしも同行してクッキーを渡す、ですね」
「はい。ちょうど、クライヴ様のお兄様であるギルバート公爵嫡男と当主様が話されたい用件があるそうで。具体的な日時が決まれば、お嬢様も同行可能かと」
ミレイの提案に、アリスは胸をなでおろす。自分ひとりで行くより、父親と一緒のほうがずっとハードルが低い。エリックもそれが妥当だろうと頷く。
「なるほど。それなら周囲の目も多少は気にならないな。あくまで“ついで”に訪問して、『こんにちは、これ作ったんです』とサラッと渡せる」
「じゃあ、その日までクッキーを大事に保管しておかなきゃ……もしかしたら、もう一度焼き直すかもしれません。今日作った分はエリックとわたしで食べてもいいですし」
「おいおい、俺が全部食うのか?」
エリックは少し苦笑しながらも、アリスの案に反対する気はない。アリスの作ったクッキーは意外と美味しかったし、再度練習を重ねれば、さらに完成度が上がるかもしれない。
「ふぁ……そうですね。でも、また夜中にこっそり作るのも大変かな。……いや、いけるかな?」
「無理するな。寝るのが嫌いでも、体は休めないと壊すぞ」
エリックの忠告にアリスは「ふむ……」と唸る。とはいえ、クッキー作りを実際やってみたら楽しかったし、完成度を上げてクライヴを驚かせたいという気持ちもある。どちらが勝るか微妙なところだ。
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そんなやりとりをしていると、廊下から父グラントの声が聞こえてきた。どうやら帰宅したばかりらしい。アリスはすぐさま席を立ち、玄関ホールへ向かう。
「父様、おかえりなさい」
「おお、アリス。……ちょっと公爵家のギルバート殿と話す機会があってな。明後日、向こうがこちらへお越しになることになった。ひとまず家の中でゆっくり話そうと思っているが……」
「え、公爵家の方が来られるんですか?」
アリスは目を瞬かせる。予定ではシャーベット家が公爵家を訪問するものと思っていたが、どうやら逆らしい。グラントが小さくため息をついて続ける。
「向こうが先に『お宅へ行きますよ』と言ってきたんだ。ギルバート殿は仕事柄、王都の各所を回っているらしく、その帰り道にでも立ち寄るのだろう。……もしかしたらクライヴも同行するかもしれないな」
「なるほど……それって、明後日ということは……」
アリスはハッとした表情でエリックと目を合わせる。ここでクライヴが来るのなら、わざわざ自分が公爵家を訪ねるまでもなく、クッキーを渡すチャンスになるかもしれない。
「父様、実は……わたし、クライヴさまにちょっと渡したいものがあるんですけど。明後日、お越しになるタイミングでお会いしてもいいですか?」
「お前……クライヴ殿に何を?」
「あ、あの、手作りお菓子的な……」
アリスは恥ずかしそうに言葉を濁す。グラントは不思議そうな顔をしつつも、娘が積極的に動くのは珍しいので、否定する理由もなく頷いた。
「まあ、かまわんだろう。お前がそうしたいなら、明後日の午後あたりに時間ができるから、そのときに会えばいい。……クライヴ殿が来るかどうかはまだ確定じゃないが」
「はい……! もし来られなくても、ギルバートさまに預けるとか方法を考えます」
アリスはほっと胸を撫で下ろす。まさか“向こうから”機会を提供してくれるとは思わなかった。ちょっとした運命のようにも感じてしまう。
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それから二日間、アリスは夜中にもう一度クッキーを練習し、完成度を上げた。生地の配合にも慣れ、チョコチップや抹茶を混ぜていろんなバリエーションを試してみる。エリックは相変わらず付き合わされて、夜更かし生活になりかけているが、アリスが楽しそうなので放置できない。
「エリック、もう少しだけ頑張りましょう。ほら、今度は抹茶とホワイトチョコの組み合わせですよ」
「ああ、だんだん手慣れてきたな。……睡魔と戦うのに手慣れてきた気がする」
「ふふ、寝不足は嫌いだけど、クッキー作りは嫌いじゃないかも」
こうしてエリックが半ば呆れながらもサポートしたおかげで、アリスは前回以上に美味しそうなクッキーを焼き上げることに成功した。ハート型もさらに可愛らしく仕上がり、“乙女の手作り感”が高まっている。
「これならクライヴさま、喜んでくれるかな……。うわあ、なんだかドキドキしてきました」
「お前がそこまで緊張するなんて珍しいな」
エリックは内心複雑なまま、アリスの浮かれ気味な姿を見守る。いよいよ明日、公爵家の訪問がある。そのとき、アリスはこのクッキーをクライヴに手渡すつもりだ。
(俺はただの護衛。だけど、アリスが笑顔になるなら、仕方ない。……あのクライヴ、ちゃんとあいつの気持ちを受け止めるんだろうな)
エリックは剣のない腰を何となく撫でながら、むずがゆい思いを噛み締めた。もはやクライヴを完全に敵視するほど幼稚ではないが、心の片隅にわだかまりはある。
しかし、そんなことをアリスに言ったところで困らせるだけだ。エリックはぐっと我慢し、黙ってクッキー作りに協力することにした。
――夜明け前、アリスは満足そうに仕上がったクッキーを箱に詰め、リボンを結んだ。少し大きめの箱にはいくつかの味を詰め合わせ、ハート型メインに。そこに小さなカードを添える予定だ。
「……なんて書こうかな。『がんばって作りました』くらいのことかな?」
「いや、『夜更かしして作りました』とか書いたらアピールになるんじゃないか?」
「それはあざとすぎません? フローレンスの入れ知恵ならアリかもだけど」
アリスは笑いながら、カードにさらさらと「お口に合えば嬉しいです」と書き添える。こうして“手作りクッキー”のプレゼントは準備万端となった。あとはクライヴが実際に来てくれるかどうか――そこが最大の問題だ。
――そして迎えた当日。アリスは珍しく落ち着かない様子で部屋を整え、服装をいつもより綺麗に整えている。金髪をツインテールにまとめつつ、少しだけリボンの色をドレスと合わせるなど、小さなおしゃれにこだわってみる。
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緊張と期待が入り混じり、アリスの心は妙にはしゃいでいる。やがて、窓の外に馬車が停まる気配。エリックが急いで知らせにくる。
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アリスは胸を撫で下ろし、思わず頬がほころぶ。エリックは少し複雑そうに「俺も付き添うからな」と言い、二人は玄関ホールへと向かった。
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