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フローレンスが帰ったあとの夜。アリスは結局、フローレンスの言葉に触発されて、深夜にクッキーを作ることを決めた。侍女に頼んで厨房を開けてもらい、エリックに「また付き合って」とお願いする。
エリックは最初こそ「寝ろ」と言いそうになるが、アリスが「これがわたしのペースだから」と主張すると、しぶしぶ従う形となった。
「ふぁ……ごめんなさい。わたし、夜に起きてるのが好きってわけじゃないんですけど、クッキー作りに集中すると楽しくて」
「まあ、分かったよ。もう慣れたしな。……どんなクッキーを作るんだ?」
エリックが厨房の扉を開け、材料を並べ始める。アリスは「今回は2種類の味にします」と宣言し、チョコチップと抹茶パウダーを取り出す。
二人で卵を割り、小麦粉をふるい、バターを柔らかくして砂糖と混ぜる。一連の作業もだいぶ手慣れてきた。アリスはエリックとの連携プレーで生地をスムーズに仕上げ、冷蔵庫で寝かせる。
「待ち時間に……わたし、書きたいものがあるんです」
アリスは厨房の片隅にあった小さな机を使い、メモ帳とペンを取り出す。エリックが「こんなところで何を書くんだ?」と首をかしげるが、アリスは「手紙」と答える。
「クライヴさまに、一言だけお礼を言いたいんです。公爵家に招いてくれたことも、わたしの過去を受け止めようとしてくれたことも……」
「……なるほど。だが、クッキーに添えるなら一緒に送りつけるのか?」
「それも考えたんですけど、さすがに深夜便は失礼かなあって。でも、明日の朝に送るなら、クッキーも一緒がいいかなあ……」
アリスはペンをくるくる回しながら「やっぱり朝に馬車を出して、クライヴさまのところへ届けようかな。それとも明日はわたしが出向く?」と悩む。
エリックは半ば呆れて「無理するなよ。何度も通ってたら余計に噂されるかも」と助言する。アリスは「うーん、それもそうですね」と頷きつつ、手紙を書く行為だけは止めない。
「じゃあ、クライヴさまには明日お手紙を送って、クッキーはあした焼きたてにしますか。……あ、でも今日はせっかく生地を作ってるし、どうしよう」
「お前……ちゃんと頭の中、整理しろよ。とりあえず今日はクッキーを仕上げて、冷めたら保存しておけばいいだろう。配るのは明日。手紙と一緒にすればいい」
「そうですね……さすがエリック、頼りになります」
アリスは素直にそう言い、ペンを走らせる。「クライヴさま、いつもありがとうございます。寝るのが嫌いなわたしでも、公爵家に行って安心できました。今度はクッキーを作ったので、よかったら召し上がってください……」と、なんとも恥ずかしげな文面を書いては消し、書いては消し。
エリックは横で「顔がニヤニヤしてるぞ」と茶化しながらも、どこか寂しそうだ。アリスはそれに気づき、ふと「そうだ、エリックにも書いてあげようかな」と思いつく。
「……エリックにはいつも付き合ってもらってるから、お礼のクッキーも一緒に渡しますね。手紙も欲しいです?」
「いらん……」
エリックがすぐに否定するが、アリスは「そっか、じゃあやめますね」と苦笑いする。内心では「少しは喜んでくれてもいいのに」と思うが、エリックの性格を考えれば当然かもしれない。
(……でも、エリックが嬉しそうにしてる姿、見たいかも。いつも護ってくれるから、わたしも何かしたいんだけどな)
そんな気持ちを抱きながら、アリスはペンを持つ手を止め、冷蔵庫のタイマーが鳴ったのを合図にクッキー作りの作業へ戻る。エリックも生地を取り出し、手際よく型抜きしていく。
今回もハート型を多めに。チョコチップと抹茶の2種類だ。焼き上がったら、これを丁寧にラッピングしてクライヴへの手紙に添える予定。それから一部をエリック用に取り分けておくつもりだ。
「できあがったら、朝になったらシャーベット家の使者に頼んでクライヴさまへ送りますね……。いや、わたしが直接……でも噂になるし……」
アリスがブツブツつぶやいているうちに、オーブンの中でクッキーが焼けてきたらしい。甘い香りが厨房を包み、エリックが「いい感じだな」と天板を取り出す。
サクサクの食感を確かめるために、二人で一枚ずつ試食。「うん、美味しい」「今回も合格」と互いに頷き合う。アリスはほっと微笑み、夜の時間が楽しく感じられることに感謝していた。寝るのを嫌いでも、こんな充実があるなら、夜更かしも悪くない。
「それにしても、あの夜襲事件以来、ディーンの動きは本当に収まったのかな。お前、怖くないのか?」
突然エリックが尋ねる。アリスはクッキーを片手に持ち上げながら、「怖いけど……」と答える。
「クライヴさまやエリックが守ってくれるなら、わたし大丈夫です。ディーンさまを拒絶したとき、自分の気持ちをはっきり伝えられましたし」
「……そっか。それはいいことだ」
エリックは安堵したような息をつくが、その表情はどこか影を落としている。アリスは気にかかるが、クッキー作りの作業が一段落すると、彼も「もう休めよ」と急かすように促す。
結局、アリスはエリックに押される形で自室へ戻り、深夜のクッキー作りは終了となった。明日の朝、手紙とともにクライヴに送ることを計画している。エリックへのクッキーも少し取り分けておくが、彼は「俺はいい」と言い張るだろうか――それでもアリスは渡すつもりだ。
---
自室で一人、アリスは「ふぁ……」と大きく息を吐く。夜更かしは嫌いだが、やはり今日も起きてしまった。でも、クッキー作りの時間は楽しかったし、朝になってクライヴが喜んでくれたら嬉しい。
そして、エリックの様子を思い返す。少し寂しそうにも見えたが、何か隠しているのだろうか。アリスはそのうち話してくれることを願いながら、ベッドに横になって瞼を閉じる。
「クライヴさま……エリック……わたし、二人に支えてもらってるのに、なかなか自分だけで解決できなくてごめんなさい……」
小さな声で呟き、ほんのりとした罪悪感を抱きながらも、クッキーの甘い香りを思い出す。寝るのが嫌いなはずなのに、やはり最近はスッと眠りに落ちやすくなっているのが不思議だ。
夜明け前、アリスは夢の中で誰かの笑顔を見たような気がする。怖い夢ではなく、優しい光に包まれる夢。エリックとクライヴの輪郭が朧に重なって、何かあたたかなものを与えてくれる――そんなイメージを抱きながら、アリスは再び静かな眠りに落ちていった。
エリックは最初こそ「寝ろ」と言いそうになるが、アリスが「これがわたしのペースだから」と主張すると、しぶしぶ従う形となった。
「ふぁ……ごめんなさい。わたし、夜に起きてるのが好きってわけじゃないんですけど、クッキー作りに集中すると楽しくて」
「まあ、分かったよ。もう慣れたしな。……どんなクッキーを作るんだ?」
エリックが厨房の扉を開け、材料を並べ始める。アリスは「今回は2種類の味にします」と宣言し、チョコチップと抹茶パウダーを取り出す。
二人で卵を割り、小麦粉をふるい、バターを柔らかくして砂糖と混ぜる。一連の作業もだいぶ手慣れてきた。アリスはエリックとの連携プレーで生地をスムーズに仕上げ、冷蔵庫で寝かせる。
「待ち時間に……わたし、書きたいものがあるんです」
アリスは厨房の片隅にあった小さな机を使い、メモ帳とペンを取り出す。エリックが「こんなところで何を書くんだ?」と首をかしげるが、アリスは「手紙」と答える。
「クライヴさまに、一言だけお礼を言いたいんです。公爵家に招いてくれたことも、わたしの過去を受け止めようとしてくれたことも……」
「……なるほど。だが、クッキーに添えるなら一緒に送りつけるのか?」
「それも考えたんですけど、さすがに深夜便は失礼かなあって。でも、明日の朝に送るなら、クッキーも一緒がいいかなあ……」
アリスはペンをくるくる回しながら「やっぱり朝に馬車を出して、クライヴさまのところへ届けようかな。それとも明日はわたしが出向く?」と悩む。
エリックは半ば呆れて「無理するなよ。何度も通ってたら余計に噂されるかも」と助言する。アリスは「うーん、それもそうですね」と頷きつつ、手紙を書く行為だけは止めない。
「じゃあ、クライヴさまには明日お手紙を送って、クッキーはあした焼きたてにしますか。……あ、でも今日はせっかく生地を作ってるし、どうしよう」
「お前……ちゃんと頭の中、整理しろよ。とりあえず今日はクッキーを仕上げて、冷めたら保存しておけばいいだろう。配るのは明日。手紙と一緒にすればいい」
「そうですね……さすがエリック、頼りになります」
アリスは素直にそう言い、ペンを走らせる。「クライヴさま、いつもありがとうございます。寝るのが嫌いなわたしでも、公爵家に行って安心できました。今度はクッキーを作ったので、よかったら召し上がってください……」と、なんとも恥ずかしげな文面を書いては消し、書いては消し。
エリックは横で「顔がニヤニヤしてるぞ」と茶化しながらも、どこか寂しそうだ。アリスはそれに気づき、ふと「そうだ、エリックにも書いてあげようかな」と思いつく。
「……エリックにはいつも付き合ってもらってるから、お礼のクッキーも一緒に渡しますね。手紙も欲しいです?」
「いらん……」
エリックがすぐに否定するが、アリスは「そっか、じゃあやめますね」と苦笑いする。内心では「少しは喜んでくれてもいいのに」と思うが、エリックの性格を考えれば当然かもしれない。
(……でも、エリックが嬉しそうにしてる姿、見たいかも。いつも護ってくれるから、わたしも何かしたいんだけどな)
そんな気持ちを抱きながら、アリスはペンを持つ手を止め、冷蔵庫のタイマーが鳴ったのを合図にクッキー作りの作業へ戻る。エリックも生地を取り出し、手際よく型抜きしていく。
今回もハート型を多めに。チョコチップと抹茶の2種類だ。焼き上がったら、これを丁寧にラッピングしてクライヴへの手紙に添える予定。それから一部をエリック用に取り分けておくつもりだ。
「できあがったら、朝になったらシャーベット家の使者に頼んでクライヴさまへ送りますね……。いや、わたしが直接……でも噂になるし……」
アリスがブツブツつぶやいているうちに、オーブンの中でクッキーが焼けてきたらしい。甘い香りが厨房を包み、エリックが「いい感じだな」と天板を取り出す。
サクサクの食感を確かめるために、二人で一枚ずつ試食。「うん、美味しい」「今回も合格」と互いに頷き合う。アリスはほっと微笑み、夜の時間が楽しく感じられることに感謝していた。寝るのを嫌いでも、こんな充実があるなら、夜更かしも悪くない。
「それにしても、あの夜襲事件以来、ディーンの動きは本当に収まったのかな。お前、怖くないのか?」
突然エリックが尋ねる。アリスはクッキーを片手に持ち上げながら、「怖いけど……」と答える。
「クライヴさまやエリックが守ってくれるなら、わたし大丈夫です。ディーンさまを拒絶したとき、自分の気持ちをはっきり伝えられましたし」
「……そっか。それはいいことだ」
エリックは安堵したような息をつくが、その表情はどこか影を落としている。アリスは気にかかるが、クッキー作りの作業が一段落すると、彼も「もう休めよ」と急かすように促す。
結局、アリスはエリックに押される形で自室へ戻り、深夜のクッキー作りは終了となった。明日の朝、手紙とともにクライヴに送ることを計画している。エリックへのクッキーも少し取り分けておくが、彼は「俺はいい」と言い張るだろうか――それでもアリスは渡すつもりだ。
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自室で一人、アリスは「ふぁ……」と大きく息を吐く。夜更かしは嫌いだが、やはり今日も起きてしまった。でも、クッキー作りの時間は楽しかったし、朝になってクライヴが喜んでくれたら嬉しい。
そして、エリックの様子を思い返す。少し寂しそうにも見えたが、何か隠しているのだろうか。アリスはそのうち話してくれることを願いながら、ベッドに横になって瞼を閉じる。
「クライヴさま……エリック……わたし、二人に支えてもらってるのに、なかなか自分だけで解決できなくてごめんなさい……」
小さな声で呟き、ほんのりとした罪悪感を抱きながらも、クッキーの甘い香りを思い出す。寝るのが嫌いなはずなのに、やはり最近はスッと眠りに落ちやすくなっているのが不思議だ。
夜明け前、アリスは夢の中で誰かの笑顔を見たような気がする。怖い夢ではなく、優しい光に包まれる夢。エリックとクライヴの輪郭が朧に重なって、何かあたたかなものを与えてくれる――そんなイメージを抱きながら、アリスは再び静かな眠りに落ちていった。
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