209 / 273
第8章 三年二学期
第208話 指定校推薦枠発表
しおりを挟む
二学期初日、職員室前に大学の指定校推薦枠一覧表が貼り出された。
始業式の後、三年生の教室では、担任から指定校推薦についての説明があった。
「職員室の前に、一覧表を貼り出されました。各自、確認して希望する大学があったら僕のところに来るように。指定校推薦希望書を渡します。用紙には希望大学、学部、学科を記入し、親御さんからの署名と捺印をもらうこと。勝手に書いちゃダメだぞー」
青柳先生は、指定校推薦希望書のサンプルを見せて説明した。
「しばらく教室の掲示板にはっておくから、誰か、……夏梅、頼んでいいかな」
「はい、今、貼りましょうか先生」
夏梅は、席を立って、申込書のサンプルを掲示板に貼り始めた。
「これは、申込書だから、最終的には校内選考を経て、決定します。校内選考の時期は例年より早くなる予定です。出来るだけ早く希望を出してください。先生からは以上です、なにか質問ありますか?」
一般受験をしない推薦や総合選抜の生徒は、この二学期で合否が決まる。
三年B組は、いよいよ始まった受験戦争に緊張の空気が流れていた。
「質問が無ければこれで、終わります。二時限からは、普通授業ですね。学校モードに頭を切り替えるように!」
「起立、礼」
青柳先生が教室を出た後、生徒たちはガヤガヤと話し始めた。
桃瀬も桜井に話しかけて来た。
「美柑、指定校推薦に希望出すの? 指定校ってさ、推薦貰えれば、ほぼほぼ合格なんでしょ?」
「一応、用紙だけもらって、親に見せようかなぁ」
「え、もうどこの大学があるか知っているの?」
「三者面談でチラッと言われたけど、詳細は知らないわ」
「じゃ、あとで職員室前に見に行こ。わたしは無理かもしれないけど、どんな大学があるのか気になるわ」
桜井はJ大学文学部とまで、青柳先生から聞いてはいたが、何学科かは知らないままだった。
サトシも特に桜井には教えなかった。
何も言ってこないことが、少し気になってはいたが、学校内の規定で発表前に生徒に情報を漏らしてはいけないからだろうと、桜井は納得していた。
授業中、桜井は夏休み中にレイコ姉さんと栗栖に会ったことを思い出していた。
――三日前――
レイコ姉さんは、桜井の話を聞きながらコーヒーカップを置いた。
「指定校推薦? いいんじゃないかしら。指定校推薦貰うってことは選ばれし者なんだから」
「嬉しんですけど、総グロ(総合グローバル部)じゃないみたいなんです。文学部らしいです」
桜井の情報に、レイコ姉さんと栗栖は、一瞬戸惑った。
今まで自分と同じ学部に来ると思っていた栗栖は、桜井を説得しようとした。
「待って、美柑ちゃんって、総グロ希望だと思ってたけど……希望する学科じゃなくても指定校推薦ならいいの?!」
「親が指定校推薦を貰えるかもしれないって、喜んでいます。親が言うならいいかなって……」
桜井が、下を向きながらボソボソと打ち明けると、栗栖が待ったをかけた。
「レイコ先輩、ちょっとおせっかいかもしれないけど、言わせてもらっていいですか」
「どうしたの、栗栖。いつもになく真剣……」
「いつも真剣です。指定校推薦って、大学と高校の信頼関係で成り立っているのね。だから、指定校で合格したら、辞退できないの。それに、入学した後からが厳しい。単位落したり、退学した場合は、次の年からその高校の推薦枠お断りになるんだよ」
「へー、けっこう厳しんだね」
「もし、やりたいことと違うからって、学業に身が入らなかったりしたら大変だよ」
桜井は言葉を失った。その可能性は高いと思ったのだ。
レイコ姉さんは栗栖の話を聞いて、少し考えたあと、付け加えた。
「桜井さん、サトシがなんと言っているかわからないけど、プライベートな話に突っ込んでもいいかしら」
「はい? なんでしょう」
「その、……結婚するんでしょう。大学生のうちに……もし、身重になったら……」
桜井は恥ずかしくなって、両手で頬を抑えた。
「いやいや、恥ずかしがっている場合じゃないわよ。妊娠すること考えていないの? まさかこの先4年間も避妊するつもりじゃ……」
「レイコ姉さん、それは、……」
「サトシは男だから何も考えてないかもしれないけど、女の体は妊娠、出産するんだからね。って、未婚のわたしが言っても説得力無いか」
「レイコ姉さん、僕は男でもわかります。学生結婚して妊娠した場合、休学か退学か、選ばなくてはいけませんよね!」
その話を聞いて、桜井は自分の未来が不安になった。
「そ、それは考えていませんでした。そういう場合も、指定校推薦を受けた場合に弊害ありますか?」
「退学を選んだら、後輩たちに推薦枠が来なくなる。休学で復帰できればいいけど」
「そうよ、よく考えて桜井さん。言いにくかったら、わたしからサトシに言っておくから」
――授業中に戻る。
桜井はレイコ姉さんと栗栖にいわれた事が頭の中でぐるぐる回っていた。
(そうよね。サトシ先生も、お父さんも、男だから気が付かないのよね。どうしよう)
「桜井」
いきなり、古松川先生に呼ばれて我に返った。
「答えがわかるかな?」
(え? マジ? 何やっているのか全然聞いてなかった)
桃瀬が隣で小さな声で教えてくれた。
「58ページの例題よ。58ページ」
「あ、はい。えーーっと、パリ条約」
「はい、そうだね、正解」
桃瀬は小声で感心した。
「授業を聞いてなくても正解できるって、……なにこの天才」
「天才じゃないよ。あてずっぽうよ」
「え……ギャンブラーだった?!」
桃瀬がクスクスわらうと、夏梅から注意された。
「桃瀬さん、桜井さん、授業に集中して!」
「「はーい」」
昼休み時間になると、桜井は桃瀬と職員室前の掲示板を見に行った。
たくさんの生徒が見に、掲示板の前に群がっていた。
人だかりが苦手な桜井はそれだけでもう見る気がしなくなった。
「うわー、いっぱいいるね。美柑」
「もういいよ、見なくていいわ。ハルちゃん、戻ろう」
「あ、一ノ瀬が来てるよ。一ノ瀬―!!」
一ノ瀬は桜井と桃瀬に気づくと、手を振った。
「あとで一ノ瀬に情報を教えてもらおうよ」
「ハルちゃん、それは甘いよ。一覧表のすべてを覚えているわけがないじゃん。気になる大学しか見てないと思うよ」
「うーーん、それでもいいわ。どうせ、わたしには無理な話だし。話のネタよ、ネタ」
「ハルちゃん、ネタのために推薦枠見に来たの?」
「あ、ごめん。美柑は真面目に見に来たんだったね。怒らないでよー」
「もう、めんどくさ! 青柳先生に、直接行ったほうが早いわ」
「何、カリカリしてんのよ、もう! わたしはここで待ってるからねー」
桜井は直接職員室をノックして入って行った。
「失礼します」
青柳先生の席にまっすぐと進むと、青柳先生はすぐに桜井の存在に気付いた。
「お、来たな。待ってました桜井。指定校推薦希望書だな」
「はい」
桜井は希望書に書く項目に、大学名、学部、学科、とあるのを見て、まだ掲示板を見ていない事を後悔した。
(しまった。学部と学科、知らないわ)
そのとき、隣のサトシの席にC組の一ノ瀬が来ていることに気づいた。
(あ、一ノ瀬がサトシ先生と話している。担任なんだから当たり前だけど、気になる……)
桜井は何を話しているのか、気になって全神経を一ノ瀬の会話に集中させた。
「サトシ先生。指定校推薦希望書の用紙をいただけますか?」
「一ノ瀬か。いいよ。掲示板は確認した?」
「ええ、J大学を希望します」
桜井の神経は、一ノ瀬の発言に全部持って行かれた。
目の前では青柳先生が何か説明しているが、何も聞こえてこない。
サトシと一ノ瀬の会話しか耳に入ってこなかった。
「文学部、新聞学科ですよね。サトシ先生」
(新聞学科? 新聞学科ですって? そんな学科考えてもいなかったわ。サトシ先生、知っていたくせに、なんで教えてくれなかったの?!)
「一ノ瀬はよく頑張っているから大丈夫。と、言いたいところだけど、複数名の希望があった場合、校内選考になるからね。枠が1名しかないから」
(え、1名? なんで? そういう大事な情報をどうして一ノ瀬だけに教えるの?)
「桜井、聞いてる?」
青柳先生の声で、桜井ははっとした。
「はい、聞いています」
「じゃあ、ここに保護者の署名と捺印をもらったら、早めに持ってきてな」
「わかりました。ありがとうございます」
桜井は丁寧にお辞儀をして職員室を出るときに、まだ何か話し中のサトシと一ノ瀬のほうをちらっと見た。
職員室の外では、桃瀬が待っていた。
「美柑、どうだった? 用紙もらえた?」
「うん、もらったよ」
「さっすが! 行動が早いよね、美柑は。さっき、一ノ瀬も職員室に入ったよ。いたでしょ」
「うん」
「いいなぁー、推薦貰えるくらい成績がいい子は。わたしももっと頑張っていればよかった」
「そんなことないよ。ハルちゃんだって頑張っているわ」
桜井は、桃瀬が気にしないように動揺を隠して廊下を歩いた。
始業式の後、三年生の教室では、担任から指定校推薦についての説明があった。
「職員室の前に、一覧表を貼り出されました。各自、確認して希望する大学があったら僕のところに来るように。指定校推薦希望書を渡します。用紙には希望大学、学部、学科を記入し、親御さんからの署名と捺印をもらうこと。勝手に書いちゃダメだぞー」
青柳先生は、指定校推薦希望書のサンプルを見せて説明した。
「しばらく教室の掲示板にはっておくから、誰か、……夏梅、頼んでいいかな」
「はい、今、貼りましょうか先生」
夏梅は、席を立って、申込書のサンプルを掲示板に貼り始めた。
「これは、申込書だから、最終的には校内選考を経て、決定します。校内選考の時期は例年より早くなる予定です。出来るだけ早く希望を出してください。先生からは以上です、なにか質問ありますか?」
一般受験をしない推薦や総合選抜の生徒は、この二学期で合否が決まる。
三年B組は、いよいよ始まった受験戦争に緊張の空気が流れていた。
「質問が無ければこれで、終わります。二時限からは、普通授業ですね。学校モードに頭を切り替えるように!」
「起立、礼」
青柳先生が教室を出た後、生徒たちはガヤガヤと話し始めた。
桃瀬も桜井に話しかけて来た。
「美柑、指定校推薦に希望出すの? 指定校ってさ、推薦貰えれば、ほぼほぼ合格なんでしょ?」
「一応、用紙だけもらって、親に見せようかなぁ」
「え、もうどこの大学があるか知っているの?」
「三者面談でチラッと言われたけど、詳細は知らないわ」
「じゃ、あとで職員室前に見に行こ。わたしは無理かもしれないけど、どんな大学があるのか気になるわ」
桜井はJ大学文学部とまで、青柳先生から聞いてはいたが、何学科かは知らないままだった。
サトシも特に桜井には教えなかった。
何も言ってこないことが、少し気になってはいたが、学校内の規定で発表前に生徒に情報を漏らしてはいけないからだろうと、桜井は納得していた。
授業中、桜井は夏休み中にレイコ姉さんと栗栖に会ったことを思い出していた。
――三日前――
レイコ姉さんは、桜井の話を聞きながらコーヒーカップを置いた。
「指定校推薦? いいんじゃないかしら。指定校推薦貰うってことは選ばれし者なんだから」
「嬉しんですけど、総グロ(総合グローバル部)じゃないみたいなんです。文学部らしいです」
桜井の情報に、レイコ姉さんと栗栖は、一瞬戸惑った。
今まで自分と同じ学部に来ると思っていた栗栖は、桜井を説得しようとした。
「待って、美柑ちゃんって、総グロ希望だと思ってたけど……希望する学科じゃなくても指定校推薦ならいいの?!」
「親が指定校推薦を貰えるかもしれないって、喜んでいます。親が言うならいいかなって……」
桜井が、下を向きながらボソボソと打ち明けると、栗栖が待ったをかけた。
「レイコ先輩、ちょっとおせっかいかもしれないけど、言わせてもらっていいですか」
「どうしたの、栗栖。いつもになく真剣……」
「いつも真剣です。指定校推薦って、大学と高校の信頼関係で成り立っているのね。だから、指定校で合格したら、辞退できないの。それに、入学した後からが厳しい。単位落したり、退学した場合は、次の年からその高校の推薦枠お断りになるんだよ」
「へー、けっこう厳しんだね」
「もし、やりたいことと違うからって、学業に身が入らなかったりしたら大変だよ」
桜井は言葉を失った。その可能性は高いと思ったのだ。
レイコ姉さんは栗栖の話を聞いて、少し考えたあと、付け加えた。
「桜井さん、サトシがなんと言っているかわからないけど、プライベートな話に突っ込んでもいいかしら」
「はい? なんでしょう」
「その、……結婚するんでしょう。大学生のうちに……もし、身重になったら……」
桜井は恥ずかしくなって、両手で頬を抑えた。
「いやいや、恥ずかしがっている場合じゃないわよ。妊娠すること考えていないの? まさかこの先4年間も避妊するつもりじゃ……」
「レイコ姉さん、それは、……」
「サトシは男だから何も考えてないかもしれないけど、女の体は妊娠、出産するんだからね。って、未婚のわたしが言っても説得力無いか」
「レイコ姉さん、僕は男でもわかります。学生結婚して妊娠した場合、休学か退学か、選ばなくてはいけませんよね!」
その話を聞いて、桜井は自分の未来が不安になった。
「そ、それは考えていませんでした。そういう場合も、指定校推薦を受けた場合に弊害ありますか?」
「退学を選んだら、後輩たちに推薦枠が来なくなる。休学で復帰できればいいけど」
「そうよ、よく考えて桜井さん。言いにくかったら、わたしからサトシに言っておくから」
――授業中に戻る。
桜井はレイコ姉さんと栗栖にいわれた事が頭の中でぐるぐる回っていた。
(そうよね。サトシ先生も、お父さんも、男だから気が付かないのよね。どうしよう)
「桜井」
いきなり、古松川先生に呼ばれて我に返った。
「答えがわかるかな?」
(え? マジ? 何やっているのか全然聞いてなかった)
桃瀬が隣で小さな声で教えてくれた。
「58ページの例題よ。58ページ」
「あ、はい。えーーっと、パリ条約」
「はい、そうだね、正解」
桃瀬は小声で感心した。
「授業を聞いてなくても正解できるって、……なにこの天才」
「天才じゃないよ。あてずっぽうよ」
「え……ギャンブラーだった?!」
桃瀬がクスクスわらうと、夏梅から注意された。
「桃瀬さん、桜井さん、授業に集中して!」
「「はーい」」
昼休み時間になると、桜井は桃瀬と職員室前の掲示板を見に行った。
たくさんの生徒が見に、掲示板の前に群がっていた。
人だかりが苦手な桜井はそれだけでもう見る気がしなくなった。
「うわー、いっぱいいるね。美柑」
「もういいよ、見なくていいわ。ハルちゃん、戻ろう」
「あ、一ノ瀬が来てるよ。一ノ瀬―!!」
一ノ瀬は桜井と桃瀬に気づくと、手を振った。
「あとで一ノ瀬に情報を教えてもらおうよ」
「ハルちゃん、それは甘いよ。一覧表のすべてを覚えているわけがないじゃん。気になる大学しか見てないと思うよ」
「うーーん、それでもいいわ。どうせ、わたしには無理な話だし。話のネタよ、ネタ」
「ハルちゃん、ネタのために推薦枠見に来たの?」
「あ、ごめん。美柑は真面目に見に来たんだったね。怒らないでよー」
「もう、めんどくさ! 青柳先生に、直接行ったほうが早いわ」
「何、カリカリしてんのよ、もう! わたしはここで待ってるからねー」
桜井は直接職員室をノックして入って行った。
「失礼します」
青柳先生の席にまっすぐと進むと、青柳先生はすぐに桜井の存在に気付いた。
「お、来たな。待ってました桜井。指定校推薦希望書だな」
「はい」
桜井は希望書に書く項目に、大学名、学部、学科、とあるのを見て、まだ掲示板を見ていない事を後悔した。
(しまった。学部と学科、知らないわ)
そのとき、隣のサトシの席にC組の一ノ瀬が来ていることに気づいた。
(あ、一ノ瀬がサトシ先生と話している。担任なんだから当たり前だけど、気になる……)
桜井は何を話しているのか、気になって全神経を一ノ瀬の会話に集中させた。
「サトシ先生。指定校推薦希望書の用紙をいただけますか?」
「一ノ瀬か。いいよ。掲示板は確認した?」
「ええ、J大学を希望します」
桜井の神経は、一ノ瀬の発言に全部持って行かれた。
目の前では青柳先生が何か説明しているが、何も聞こえてこない。
サトシと一ノ瀬の会話しか耳に入ってこなかった。
「文学部、新聞学科ですよね。サトシ先生」
(新聞学科? 新聞学科ですって? そんな学科考えてもいなかったわ。サトシ先生、知っていたくせに、なんで教えてくれなかったの?!)
「一ノ瀬はよく頑張っているから大丈夫。と、言いたいところだけど、複数名の希望があった場合、校内選考になるからね。枠が1名しかないから」
(え、1名? なんで? そういう大事な情報をどうして一ノ瀬だけに教えるの?)
「桜井、聞いてる?」
青柳先生の声で、桜井ははっとした。
「はい、聞いています」
「じゃあ、ここに保護者の署名と捺印をもらったら、早めに持ってきてな」
「わかりました。ありがとうございます」
桜井は丁寧にお辞儀をして職員室を出るときに、まだ何か話し中のサトシと一ノ瀬のほうをちらっと見た。
職員室の外では、桃瀬が待っていた。
「美柑、どうだった? 用紙もらえた?」
「うん、もらったよ」
「さっすが! 行動が早いよね、美柑は。さっき、一ノ瀬も職員室に入ったよ。いたでしょ」
「うん」
「いいなぁー、推薦貰えるくらい成績がいい子は。わたしももっと頑張っていればよかった」
「そんなことないよ。ハルちゃんだって頑張っているわ」
桜井は、桃瀬が気にしないように動揺を隠して廊下を歩いた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
