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side:腐男子
しおりを挟むいつも被ってるウィッグをつけず、穴の空いたところにはお気に入りのピアス達を通して派手に見えるようなカラコンをつける
レンタルサービスで働き始めるのをきっかけに、遊んでそうに見えるような格好をしていれば勝手に相手や周りがイメージづけて補填してくれる
大抵いいように転がるし、レビューとかを見ている限り評判もそこそこ。リピ客も増えてるし、何より好きなように腐男子と語り合えるのが楽しい
割と充実していた日々の中で新規客のしかも日程が近い予約が入ってきたのをマネージャーからどうだと言われた
どうやら俺と同い年でなんなら大学が一緒らしい
偶然で面白そうだからという理由で俺が選ばれた
相手の名前は朱里というらしい
まぁ十中八九偽名だと思うが該当しそうな人物は周りにはいなそうだし安全だろうと踏んで仕事を請け負った
約束の時間の30分前からカフェでゆっくりと時間を潰す。基本的にこの時間も時給が出ていてありがたい仕事だ
ふと約束時間の10分前くらいにカフェの外を見ると見知った顔が歩いてくるのが見えた
じっと見つめたが慌てて目を逸らす
バクバクなっている心臓が周りに響いているかのようにうるさい
俺だとバレるわけがないと思いつつも目を逸らしたのは、若干涙目に見えた里空の普段とは違う眼鏡姿に動揺したからだ
そろりともう一度目を向けると携帯をいじっている
誰かと待ち合わせなのかキョロキョロと周りを気にしてる姿が小動物っぽくて可愛い
あーあ、俺が仕事じゃなければ今すぐにでも声かけれんのになんで仕事なんだよ。
てか相手は誰だ?俺らの中で話も出てないから違うだろうし。それならまずメガネなんかかけないか?え、まさか彼女とか出来たんじゃねーだろうな?うわ、超萎えた
これから仕事で新規客と新しい話できんの楽しみにしてたのに、一気にテンションが地に落ちる
今日の客には申し訳ないけど俺頑張れねーかも
まだ見ぬ相手に申し訳なく思っているとバイブ音がなった。まさしくその相手でどうやら着いたらしい
気分も上がらないまま、カフェにいることを伝えると最後に一目里空を見たいと思って外を見るとまた携帯を確認して歩き出してしまった
待ち合わせの相手が見つかったんだろうな
結局誰なのか確認できなかったけれど、俺の気分は今日一日上がることはないだろう
新規の客が賑やかなやつじゃないことを祈ろう
程なくして来店のベルがなり、そろそろかと思いながら店員が連れてくるのを待つ
お連れ様がお見えになりましたの声と共に振り向くとそこには俺を見下ろす 朱雀里空の姿があった
凝視をされていて驚きを隠せなかったが動揺を悟られないように店員に礼を言いつつ、間違っても本名を言わないようにと頭で思い直す
ドキドキと鳴り響く心臓の音は先ほどの比じゃないくらい大きく、バレるんじゃないかという不安と本当に新規客が里空なのかで感情がまとまらない
座るまでと挨拶をしている間もじっと見つめられていて、流石に様子がおかしい里空に声をかけるとハッとした表情をして応えてくれた
でも予想してなかった言葉に思わずにやけが止まらない
誰でも好きな人にカッコよくて見惚れてたなんて言われたら有頂天になるのも致し方ないと思う
いつもとは違う紫さんなんて名前で呼ばれて、込み上げる感情の整理が忙しい
て言うか朱里くん=里空ってことは趣味まで一緒だったってこと?それを仕事の関係とはいえ語り合えるとかマジ…??
マネージャー神すぎありがとう!!
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