俺の愉しい学園生活

yumemidori

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王道学園

波乱…?

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俺の用事も終わってすぐに連れていかれたのは人気ひとけの少ない本校舎から少し離れた旧校舎だった
一瞬香くんが忠告してくれた事が頭によぎるがすぐにかき消す
ここにはシロ先輩とたまに使っている空き教室もある
相変わらず不気味で薄暗い廊下をコツコツと二つの足音が響いていく
その間少し前を歩く夾竹くんは一言も発さずに進んでいく

明らかに怪しい雰囲気すぎるが今更引き返したところでなんとなくだが余計ヤバくなる気がするから大人しく着いていくことにした
階段を登り二階の突き当たりの教室へと鍵を開けて入っていく

ギィぃ
っと響く錆びたような音が聞こえる
中は暗く非常灯だけが光っているのがみえた
扉を全開にして俺を促すようにして中に入らせ
その時見た表情はツンと澄ましていて先程喋っていた時とは違い何故だか不思議と好感がもてた

ギィイイ パタン
ガチャ
背後から聞こえたその音に俺はゾクリと震える
あ、コレはやったかもしれない
いや詰んだわ確実に
香くんが言ってたのはこういうことだったのか
こんな事ならちゃんと聞いておくべきだったなーと遠い目をして考える

「せーんぱぃ!どうしちゃったんですかぁ?そーんなにふるぇちゃってぇ!」
後ろから聞こえてくる愉しそうな声に返せないくらい
どんな表情でそれを言ってるのか心臓がドキドキバクバクと嫌な音をたてる

「ふふふ、かーわいぃなぁ」
スルッとうなじから首筋に手を這わせて背後から耳元で囁いてくる
頸動脈のあたりを行ったり来たり俺死ぬの!?!?
俺の意思とはガチガチに固まってしまった身体はいう事をきかない

『ッ、ハァ、、』

「!!」
思わず漏れてしまった声に相手が息を呑んだのがわかる
馬鹿だろォォぉおお!!完全にフラグだ
今のは絶対に一級フラグ建築士だよ!!!
元々耳が弱い俺はそれに耐えきれずやってしまった
いやいやいや、吐息漏らすとかなんだよ俺!!しっかりしろよ!
え、今結構やばい状況なの分かってる?!!
分かってないよね、どうなんのこれ!?
焦ってどうしようもなくアワアワしているところで
後ろの人物が声を発する



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