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番外編
失った者
しおりを挟むそしてついにやってきた待ちに待った千影を抱ける日
当然のように一睡も出来なくて、薄っすらとできた隈
だけれど目だけは冴えに冴えまくってまあテンションは最高におかしかった
長年夢見てきた千影の身体をドロドロに溶かして、自身のもので華開いていく身体
言いようのない高揚感が沸き立つ。
俺が知る限りでは男の経験がないはずなのだが何故かすんなり入る俺のモノ
自慢ではないが粗末といえるような大きさではなく、これまでの慣れている相手ですらしっかり解してもキツかったくらいだ
それを理解した瞬間にはち切れる俺の理性
好きな人と身体を繋げることがこんなにも嬉しくて、胸がいっぱいでまるで童貞のように盛る
それとは裏腹に俺が初めての相手じゃなかったのか、とかその相手は誰なんだ、とかドロドロとした醜い感情がどんどんと沸いてくる
そもそも千影は何故あんなにも断り続けていた誘いにのろうと思ったんだ?だがこの際そんなモノはどうでもいいか。今この瞬間こいつを抱いてるのは俺なんだ。その事実は変わらない
過去は変えられないけどこの先の未来は変えられる
それならばカラダから堕としていくのもアリかもしれない。少なくとも俺に抱かれたということは、関係性が変わってもいいということで今は俺のことがスキじゃなくても、俺なしで生きれないようなそんなカラダにして回数をこなして徐々に覚えこませれば。長期的にみれば全然悪くない勝率だ。
ここまで長い間待ったんだ、ここからだって全然待てる
そしてあわよくばこいつが孕めば、、、ふとそんな夢物語のようなことが頭をよぎる
男性でも子どもが出来る体質もなくはない
そんなに都合よく目の前の相手がそうだなんて思わない
ただ、ただちょっと夢見るくらいはいいよな。と魔が差した
半分くらい意識がとんでるのを横目にそっと外したゴムを新しいのに付け直さずにそのまま挿入する
そこから先は奥の奥に俺の欲をぶつけ続けた
もう何回出したかも分からないが、体力も限界でうっすら空いた目は優しく俺を捕らえる
微笑んだ千影にそっとキスをおとすとそのまま夢へと旅立っていった
その顔が千影を見る同棲生活最後の日だったなんて思いもせずに。
その日のことはこの先一生忘れもしない
翌日目を覚ませばもう昼頃だった。隣にいた温もりが嘘だったんじゃないかと思うほど幸せな気持ちで部屋を出た瞬間感じる違和感
焦った気持ちを抑えることなくリビングへと向かう
あいつがいない、落ち着け。
そのままの足で千影の部屋へと急いだ。いつもはするノックも忘れドアを開けると、その部屋は綺麗に片付けられていた
「な、んで、、?」
その場にへたり込む
幸せだった空間は一瞬にして絶望へと変わってしまう
正直立てなくなるくらい抱き潰した自覚はあった
中出しした挙句後処理もする余裕も無くなるくらいにはな。
連絡、あそうか携帯
「プルルルルル、お掛けになった電話番号は現在使われておりません」
クソッなんでだよ、なんでなんだよ
なぁ千影。なんで俺に出てくこと言わないんだよ
携帯変えるまでしてとか徹底的すぎんだろ
そんなに俺が嫌だったのか?それなら昨日のはなんだったんだよ、あの笑顔の意味はなんだ
それとも昨日のことで、こんな無様で格好悪い俺に幻滅して嫌いになった?
こんなにも近くにいて隣にいたのに、俺がお前を1番知ってるはずだったんだ
それなのに俺にはお前の気持ちが分からねーよ、頼むから教えてくれ
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