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23.普通にできる違和感
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「…これ、なぁに。」
「いや、ポトフ。」
「違います。こっちです。」
「…赤い大きめの鍋?」
「そう、鍋。」
調査から帰って報告書を認めた後、全員で食事だ。遠征といえば男飯。あまり食事に興味がある方ではないが、遠征飯はさらに興味が薄かった。男飯なのだ。もうちょっと繊細なご飯がいいのに。
そう思って野外の調理場へ向かうと見慣れない可愛いバスケットと、その隣には野菜と厚切りベーコンがたくさん入ったスープ入りの赤い色の鍋と銀の深皿が置いてあった。
「作ったの?ポトフ。」
「いえ、明日から一食食事が街の方から提供されるようになるんですけど、そのお店からの差し入れだそうですよ。」
今日の食事担当のレクター君が嬉しそうに準備していた。
「ありがたいですよね。肉と野菜だけじゃなくて、こういうものもあると食事らしくなるっていうか。」
「いや、それは予々同意するんですけど、着眼点はそこではなくてですね。」
「?」
「あーいや、もういいですわ。」
説明するのも面倒になって切り上げると、こんな対応には慣れているレクター君は肩を窄めて準備を再開した。
周りには炭火焼きのいい匂いと、ポトフの香りにつられてか、今日の業務が終わった面々が集まってくる。
あっちの方では何か頼み事をしている黒騎士団副団長が上司の団長から全力のデコピンを受けていた。
何遊んでるんだろう。
それより、だ。
鍋に触れてみると熱は感じない。しかし、中は熱々だということがわかる程度に湯気が上がっている。味が染み込んで美味しそうな野菜が見えた。葉野菜はそんなにくたりとしていない。
取手には魔石がついていた。不思議なのは埋め込んでいるというか、同化しているのだ。まずはそれを見て変だと思ったのだが、よくみると魔石から供給するはずの回路がない。
いわば“ひっついているだけ”なのだ。
魔道回路を通さない魔道具?なんだそれは?
鍋をじーっと見ていると、デコピンを喰らった黒騎士団副団長が何を勘違いしているのか
「美味しそうですけど、みんな量は決まってるらしいですよ。」
と一言言っていった。そんなに飢えてない。君と一緒にしないでほしい。
色々観察していると、レクター君が
「はいはい邪魔ですよー。」
と言って皿を出して中身をよそっていく。これでも上司なのだけれど、最近の彼は時々こんな態度で接してくる。慣れだろうか?ランド君にちゃんと躾けてもらわなければならない。
仕方なく席に着くと、少し焦げた肉料理と、切って盛った山盛りサラダと先程のスープが運ばれてきた。食事の挨拶をしてみんなそれぞれ食事を開始するのだけれど、違和感は皿もあった。
持っても熱が感じない。
他の持参した携帯用のさらにはほんのりと調理された料理の熱が移って温かい。このスープ皿には一切それを感じなかった。
そして最後に感じたのは温かいまま食べ切れたこと。
人よりも食事速度は遅いので、どうしても最後の方になってしまうのにずっと温か、むしろ熱いぐらいだった。猫舌なので、さましながら食べなければならなかったので余計に時間がかかってしまったが美味しく食べることができたのも事実である。
食事が終わると鍋と皿は借り物らしく、丁寧にレクター君が洗っていた。
…誰もこの違和感に気がつかない??
不思議に思って洗い終わった鍋と皿が片付けられたバスケットごと観察したり少し触ったりしていると、周りが不思議な目で見ていることがわかった。黒騎士団が気がつかないのはまだわかるとして、同じ団員が気づかないなんて。嘆かわしい。
「フーリア殿、どうかされたんですか??」
そう声をかけてきてくれたのは黒騎士団の団長様だった。身長が平均ぐらいしかない自分を肉食獣のような瞳で見下ろしている。
「あ、いや、お疲れ様です。これは明日から世話になるという店の備品ですか?」
「ええ。急遽昨日のお礼としていただきました。おいしかったですね。」
昨日のお礼、ということはあの魔獣のことか。魔獣に襲われたのがその店のものだったということなのだろう。
「食事中もこの鍋を見たり皿を見たりしてましたよね。」
存外周りをよく見ている男だな、と感心する。何か知っているだろうか?
「なかなか見ない魔道具だと思いまして。街とかでも売っているんでしょうかね?」
「さあどうでしょう?コンロとかに魔石がついているのはよく見ますが。こういうパターンもあるんですね。」
あまり知ってはいなさそうだ。
「おいしく最後までいただけました。」
「本当に。火にかけ直すのかと思ったんですが、そのまま暖かさキープできるなんて驚きです。」
その言葉に目を見開く。
「え、掛け直したものでしょう?」
「いえ。貰ったのは昼も過ぎて夕方手前だったとおもいますけど、申し訳ないことにギリギリまで書類仕事をしてまして。さっき第二騎士団の担当者に食事直前に渡したんです。あんなに保温できるもんなんですね。」
できないと思う。
それは魔道具に魔素を供給し続けるような回路がないとダメだ。
例えばコンロなどの魔道具は発火装置、と炎を継続するための魔素が必要だ。必要な魔素量が少ないものほど高価だし、安いものは発火する部分は魔道具的な機構、それ以外は魔石とガスの併用だったりする。天然ガスはポピュラーなエネルギー源なので、使用方法を間違えなければどこでも手に入る。
だが、これは、魔素を使うための回路もなければ、維持する装置もない。
何もないのだ。
何かがおかしい。当たり前のようにできるのに。いつも使っているものと全く別物の気がする。
王都の中でも魔道具に触れることが多い自分が、全く見たことのないタイプの魔道具…魔道具なのか?
「黒騎士団長、このお店では魔道具も取り扱っているのですか?」
「?いえ?見た目普通のカフェというところですね。」
「では、こういう魔道具を売っている店は街にあるのでしょうか?」
「どうですかね。一応街の方には何度か足を運んでいますけど、王都にあるものよりはこじんまりした魔道具店だった記憶です。ご入用ですか?」
「ちょっと気になることがありまして。今度そこを訪れてみようと思います。できればカフェの方も。」
「そうですか。カフェの方がここからは近いですね。ロゼニアに向かって伸びる街道沿いの丘にある“ルグナ”という店です。よければお連れしますよ。」
「感謝します。明日はまだ調査がありますので、明後日あたりでお願いしたいです。」
「わかりました。」
まず黒騎士団長と二人で出かけるのはとっても穏やかではないので、レクター君かランド君も一緒についてきてもらおう。
まずはじぶんのすべきことは魔素の調査だ。
だがこれもとても気になる。
ふふふ…なんて楽しい現場だろう。
む?ひとが楽しくなってるのにそんな目で見ないでくださいレクター君。
しつれいな。
「いや、ポトフ。」
「違います。こっちです。」
「…赤い大きめの鍋?」
「そう、鍋。」
調査から帰って報告書を認めた後、全員で食事だ。遠征といえば男飯。あまり食事に興味がある方ではないが、遠征飯はさらに興味が薄かった。男飯なのだ。もうちょっと繊細なご飯がいいのに。
そう思って野外の調理場へ向かうと見慣れない可愛いバスケットと、その隣には野菜と厚切りベーコンがたくさん入ったスープ入りの赤い色の鍋と銀の深皿が置いてあった。
「作ったの?ポトフ。」
「いえ、明日から一食食事が街の方から提供されるようになるんですけど、そのお店からの差し入れだそうですよ。」
今日の食事担当のレクター君が嬉しそうに準備していた。
「ありがたいですよね。肉と野菜だけじゃなくて、こういうものもあると食事らしくなるっていうか。」
「いや、それは予々同意するんですけど、着眼点はそこではなくてですね。」
「?」
「あーいや、もういいですわ。」
説明するのも面倒になって切り上げると、こんな対応には慣れているレクター君は肩を窄めて準備を再開した。
周りには炭火焼きのいい匂いと、ポトフの香りにつられてか、今日の業務が終わった面々が集まってくる。
あっちの方では何か頼み事をしている黒騎士団副団長が上司の団長から全力のデコピンを受けていた。
何遊んでるんだろう。
それより、だ。
鍋に触れてみると熱は感じない。しかし、中は熱々だということがわかる程度に湯気が上がっている。味が染み込んで美味しそうな野菜が見えた。葉野菜はそんなにくたりとしていない。
取手には魔石がついていた。不思議なのは埋め込んでいるというか、同化しているのだ。まずはそれを見て変だと思ったのだが、よくみると魔石から供給するはずの回路がない。
いわば“ひっついているだけ”なのだ。
魔道回路を通さない魔道具?なんだそれは?
鍋をじーっと見ていると、デコピンを喰らった黒騎士団副団長が何を勘違いしているのか
「美味しそうですけど、みんな量は決まってるらしいですよ。」
と一言言っていった。そんなに飢えてない。君と一緒にしないでほしい。
色々観察していると、レクター君が
「はいはい邪魔ですよー。」
と言って皿を出して中身をよそっていく。これでも上司なのだけれど、最近の彼は時々こんな態度で接してくる。慣れだろうか?ランド君にちゃんと躾けてもらわなければならない。
仕方なく席に着くと、少し焦げた肉料理と、切って盛った山盛りサラダと先程のスープが運ばれてきた。食事の挨拶をしてみんなそれぞれ食事を開始するのだけれど、違和感は皿もあった。
持っても熱が感じない。
他の持参した携帯用のさらにはほんのりと調理された料理の熱が移って温かい。このスープ皿には一切それを感じなかった。
そして最後に感じたのは温かいまま食べ切れたこと。
人よりも食事速度は遅いので、どうしても最後の方になってしまうのにずっと温か、むしろ熱いぐらいだった。猫舌なので、さましながら食べなければならなかったので余計に時間がかかってしまったが美味しく食べることができたのも事実である。
食事が終わると鍋と皿は借り物らしく、丁寧にレクター君が洗っていた。
…誰もこの違和感に気がつかない??
不思議に思って洗い終わった鍋と皿が片付けられたバスケットごと観察したり少し触ったりしていると、周りが不思議な目で見ていることがわかった。黒騎士団が気がつかないのはまだわかるとして、同じ団員が気づかないなんて。嘆かわしい。
「フーリア殿、どうかされたんですか??」
そう声をかけてきてくれたのは黒騎士団の団長様だった。身長が平均ぐらいしかない自分を肉食獣のような瞳で見下ろしている。
「あ、いや、お疲れ様です。これは明日から世話になるという店の備品ですか?」
「ええ。急遽昨日のお礼としていただきました。おいしかったですね。」
昨日のお礼、ということはあの魔獣のことか。魔獣に襲われたのがその店のものだったということなのだろう。
「食事中もこの鍋を見たり皿を見たりしてましたよね。」
存外周りをよく見ている男だな、と感心する。何か知っているだろうか?
「なかなか見ない魔道具だと思いまして。街とかでも売っているんでしょうかね?」
「さあどうでしょう?コンロとかに魔石がついているのはよく見ますが。こういうパターンもあるんですね。」
あまり知ってはいなさそうだ。
「おいしく最後までいただけました。」
「本当に。火にかけ直すのかと思ったんですが、そのまま暖かさキープできるなんて驚きです。」
その言葉に目を見開く。
「え、掛け直したものでしょう?」
「いえ。貰ったのは昼も過ぎて夕方手前だったとおもいますけど、申し訳ないことにギリギリまで書類仕事をしてまして。さっき第二騎士団の担当者に食事直前に渡したんです。あんなに保温できるもんなんですね。」
できないと思う。
それは魔道具に魔素を供給し続けるような回路がないとダメだ。
例えばコンロなどの魔道具は発火装置、と炎を継続するための魔素が必要だ。必要な魔素量が少ないものほど高価だし、安いものは発火する部分は魔道具的な機構、それ以外は魔石とガスの併用だったりする。天然ガスはポピュラーなエネルギー源なので、使用方法を間違えなければどこでも手に入る。
だが、これは、魔素を使うための回路もなければ、維持する装置もない。
何もないのだ。
何かがおかしい。当たり前のようにできるのに。いつも使っているものと全く別物の気がする。
王都の中でも魔道具に触れることが多い自分が、全く見たことのないタイプの魔道具…魔道具なのか?
「黒騎士団長、このお店では魔道具も取り扱っているのですか?」
「?いえ?見た目普通のカフェというところですね。」
「では、こういう魔道具を売っている店は街にあるのでしょうか?」
「どうですかね。一応街の方には何度か足を運んでいますけど、王都にあるものよりはこじんまりした魔道具店だった記憶です。ご入用ですか?」
「ちょっと気になることがありまして。今度そこを訪れてみようと思います。できればカフェの方も。」
「そうですか。カフェの方がここからは近いですね。ロゼニアに向かって伸びる街道沿いの丘にある“ルグナ”という店です。よければお連れしますよ。」
「感謝します。明日はまだ調査がありますので、明後日あたりでお願いしたいです。」
「わかりました。」
まず黒騎士団長と二人で出かけるのはとっても穏やかではないので、レクター君かランド君も一緒についてきてもらおう。
まずはじぶんのすべきことは魔素の調査だ。
だがこれもとても気になる。
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む?ひとが楽しくなってるのにそんな目で見ないでくださいレクター君。
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