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29.くよくよしたって仕方がない。
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『エレン、僕たちは過去のことがあって人前には現れることは無くなったけど、こうやって現れるようになったのも事実だよ。だからどっちに転んでも大丈夫。ただ、エレンが大変な目に遭うことだけは僕たちが望んでないことは知っていて。』
『守るためにも力を貸すけれどね!』
一拍間があって、静かなリヒトの声と胸を張るビブリアの声が聞こえた。
全員の目が自分に向いている。他人に対して問題を投じるのは怖い。自分だけで秘密を持っている方が楽だ。
『ここにいる皆さん、私なんかと比べてとても力が強いです。私が今まであったことのある付喪神よりも。私一人よりもきっとロルフたちを成功に導けるものができると思うんです。どうか…どうかお願いします。』
エペナはそういうと深々と頭を下げた。きっと私なんかよりもこの後のことを考えたり話したりはしたのだろうけど、それを自分自身に噛み砕いて飲み込んですら、彼の力になりたいのだろう。
じっと自分の掌を見つめるとそこには添えられたままのエペナの小さな手が映った。
大好きなものを守りたい気持ちは痛いほどわかる。
そして、自分の大事なものもまた、付喪神たちやこの環境なのだ。
『少し…考えさせて。』
絞り出した声はとても小さかった。
エペナが帰った後、店内はいつも通りだった。それが自分を気遣ってくれているからということもわかる。
短い挨拶を交わし、住居スペースの方に戻った。風呂を浴び、いつものように軽いつまみとワインを準備して見るものの、どうにも飲むような気持ちになれず、祖父の書斎スペースに入って窓を開けた。通り抜ける風は緩く、若干の湿り気を帯びていて、もうすぐ夏が来ることを身肌に感じさせる。
細めの窓に腕を組み、そこに顎を乗せて小さくため息をついた。街の明かりはもうほとんど付いていない。
(どうするのがいいんだろ、おじいちゃん、おばあちゃん。)
頭の中で語りかけるがもちろん返事はない。
付喪神たちはどちらに転んでもいいように言ってくれていた。むしろ背中を押しているような物言いだったと思う。しかしそれは自分が悩んであるからであって、これまで付喪神の事を周りにいうようなことを推奨もしていなかった。そもそもそういう話をしてこなかった。
自分の気持ち的に騎士団の手伝いができればいいという気持ちも勿論ある。それは守ってもらったり関わっていくことで沸いた情かもしれないし、街のみんなや自分の店も含めてお互いに助け合っているのだからそうするのがいいようにも思えていたのだ。
でもそれを騎士団の人達に伝えた後、付喪神たちを守れるだろうか?
ちゃんと守るため、おかしなことをしないように自制できるだろうか?
そのための自分は覚悟をすることができるだろうか?
自問自答を繰り返しながら眠れない夜は更けて行った。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
薄くもやのかかった視界。
店の外のパラソルのかかった席で黒髪の男性が頭を抱えていた。
顔を上げるとやさしげな顔が困って歪んでいる。
『古典が本当に苦手なんだよ。』
『いいよ、一緒にテストまで勉強しようか。』
『助かるよ、ありがとう×××。』
そうだ。いつも頼りになるのに、これだけはダメなんだと言っていたな。
『いいよ。前払いでカフェラテとケーキ奢ってもらったし。』
『ほんと好きだな。』
『ここのケーキを知らない人はだいぶ損してると思うわ。』
『違いねーな。でも俺はチーズケーキ派だ。』
『チョコも美味しいよ?』
『甘さがもう少し控えめならばっちりチョコレート派だな。』
『何それー。』
だからこうやって頼ってくれるのはなんだか嬉しかったんだよね。
何気ない話をするのも楽しかった。
そうそう、ここら辺から意識し始めたんだよね。
『いつも助けてくれるのは××××なのにね。』
『困った時に助けてくれるのは×××だよな。』
『凸凹コンビ?』
『最強だな!』
美味しいケーキを学校帰りに突きながらそんなこと話してて。
頼りにされる古典のテスト、実は楽しみだったりしたんだよね。
ん?
楽しみだった?
楽しみには見えるけえど。
楽しみだった?
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
「おはよう!って、あら…ひどい顔ね?」
朝になり、あたまに靄がかかったまま下に降りると、アマンダさん丁度きていた。週に数日、朝もお手伝いを頼んだのだ。騎士団の方にお弁当を運ぶのを店側と騎士団側で隔日担当することでお互いの負担を減らすことにしたのだ。男性なので自分が行くよりは安心でしょ、とアマンダさんは笑顔でその仕事も請け負ってくれている。
「おはようございます。ちょっと考え込んじゃって。」
「考えるのも大事だけど睡眠はもっと大事よ!こっちにいらっしゃい。」
そういうと自分のカバンを近くのテーブルに置いてゴソゴソし始めた。なんだろう?と近づいたら横に座るように椅子をポフポフと叩いた。赤い無地のポーチを開くと化粧品がたくさん入っていた。
「わ、すごい!これ全部アマンダさんの?」
「そうよ。大事な戦闘準備用品ってところね。」
「私の持ってるものより全然種類豊富です。」
「私は顔面構築にはそれなりに準備がいるのよ!ほら、急ぐわよ。もう。素っぴん素敵ではあるけど、嗜み程度には毎日した方がいいわよ。」
慣れた手つきで長めの前髪をピンで止めて、いい香りのする化粧水をはたいていく。ベースを塗り、明るめのカラーのコンシーラーを隈のある目の下に塗り込んでいく。
「慣れてるんですね。」
「んー?そうね。前の店でもいろんな子にしてあげたりしてたからね。で、何に悩んでたの?」
「ええと…」
「言えないこと?」
「言えないってわけじゃないんですけど…。」
どうしようか迷って言葉を選ぶ。その間もアマンダさんは綺麗な手つきで優しくパフをはたいてくれた。
「ちょっとした秘密ごとがあって、それを周りに言ってもいいって言われるのにそれを本当に言ってもいいのかと思っちゃって。」
「言ってもいいって言われてるならいいんじゃないの?」
「そうなんですけど、そうすると今後大変なことも増えるかもで。」
「なるほどねぇ。その周りを気にしてるんだね。あ、ちょっと下向いて?」
「あ、はい。」
少し無骨な長い指がそっと顎を支えると、眉と目元を整えてく。
「大したアドバイスにはならないんだけど、相手もいいって言っていて、それを無碍にするのも失礼かもしれないよ?」
「え?無碍ってわけじゃ…。」
「うん。わかってるよ。気遣っているっていうのもね。でもエレノアちゃんは迷ってる。」
「うん。」
「だとすれば、エレノアちゃんがしたいように、心が求めている方に動いたらどうかしらね。誰も責めないと思うし、何かあったとしても、助けてあげることができる人もいるかもしれないわよ?私みたいに!」
「え?」
「はい、上向いて。」
「あ、はい。」
驚いた顔で前を向くと、アマンダさんは優しく笑って口紅をそっと塗ってくれる。くすぐったくてどことなく照れてしまう。そういえば男性だったとふと思い出した。
「はい、出来上がり。我ながら上出来ね!これぐらいは覚えた方がいいわよ。」
「ひゃい…」
「なんて返事してるのよ…。」
頬が少し熱いがそれには触れないでアマンダさんは苦笑しながら化粧道具をしまっていく。
「どんな話かはわからないけど、やりたいことはやっていいと思うわよ。なんとかなるもんよ。」
アマンダさんのお言葉がストンと胸に落ちてくる。
そうか、そういうのもなのか。
「頼ってくれるなら、私だって何か力になれることもあるかもしれないわ。だからそんな顔をするのはおよしなさいな。いつもの元気なエレノアちゃんが好きよ。」
そういうと頬にチュッと唇を落として頭をくしゃっと撫でてカバンをバックヤードにしまいに行ってしまった。ぽやっとしながらその姿を目で追ってしまう。
…いや、挨拶だってわかるけどもね。
「そっか…。もうじゃあくよくよせずに進んでみようかな…、そうしよう!」
もしかしたら誰家に背中をてもらいたかったのかもしれない。一人でそうつぶやくと、すっと上を向いた。そのプランターには付喪神揃っていて、こちらを見下ろしていた。
『聞いてた?』
『勿論。僕らは、エレンの味方だよ。』
『力を貸してくれる?』
『うん。勿論。エペナにも伝えないとね。』
『守るためにも力を貸すけれどね!』
一拍間があって、静かなリヒトの声と胸を張るビブリアの声が聞こえた。
全員の目が自分に向いている。他人に対して問題を投じるのは怖い。自分だけで秘密を持っている方が楽だ。
『ここにいる皆さん、私なんかと比べてとても力が強いです。私が今まであったことのある付喪神よりも。私一人よりもきっとロルフたちを成功に導けるものができると思うんです。どうか…どうかお願いします。』
エペナはそういうと深々と頭を下げた。きっと私なんかよりもこの後のことを考えたり話したりはしたのだろうけど、それを自分自身に噛み砕いて飲み込んですら、彼の力になりたいのだろう。
じっと自分の掌を見つめるとそこには添えられたままのエペナの小さな手が映った。
大好きなものを守りたい気持ちは痛いほどわかる。
そして、自分の大事なものもまた、付喪神たちやこの環境なのだ。
『少し…考えさせて。』
絞り出した声はとても小さかった。
エペナが帰った後、店内はいつも通りだった。それが自分を気遣ってくれているからということもわかる。
短い挨拶を交わし、住居スペースの方に戻った。風呂を浴び、いつものように軽いつまみとワインを準備して見るものの、どうにも飲むような気持ちになれず、祖父の書斎スペースに入って窓を開けた。通り抜ける風は緩く、若干の湿り気を帯びていて、もうすぐ夏が来ることを身肌に感じさせる。
細めの窓に腕を組み、そこに顎を乗せて小さくため息をついた。街の明かりはもうほとんど付いていない。
(どうするのがいいんだろ、おじいちゃん、おばあちゃん。)
頭の中で語りかけるがもちろん返事はない。
付喪神たちはどちらに転んでもいいように言ってくれていた。むしろ背中を押しているような物言いだったと思う。しかしそれは自分が悩んであるからであって、これまで付喪神の事を周りにいうようなことを推奨もしていなかった。そもそもそういう話をしてこなかった。
自分の気持ち的に騎士団の手伝いができればいいという気持ちも勿論ある。それは守ってもらったり関わっていくことで沸いた情かもしれないし、街のみんなや自分の店も含めてお互いに助け合っているのだからそうするのがいいようにも思えていたのだ。
でもそれを騎士団の人達に伝えた後、付喪神たちを守れるだろうか?
ちゃんと守るため、おかしなことをしないように自制できるだろうか?
そのための自分は覚悟をすることができるだろうか?
自問自答を繰り返しながら眠れない夜は更けて行った。
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薄くもやのかかった視界。
店の外のパラソルのかかった席で黒髪の男性が頭を抱えていた。
顔を上げるとやさしげな顔が困って歪んでいる。
『古典が本当に苦手なんだよ。』
『いいよ、一緒にテストまで勉強しようか。』
『助かるよ、ありがとう×××。』
そうだ。いつも頼りになるのに、これだけはダメなんだと言っていたな。
『いいよ。前払いでカフェラテとケーキ奢ってもらったし。』
『ほんと好きだな。』
『ここのケーキを知らない人はだいぶ損してると思うわ。』
『違いねーな。でも俺はチーズケーキ派だ。』
『チョコも美味しいよ?』
『甘さがもう少し控えめならばっちりチョコレート派だな。』
『何それー。』
だからこうやって頼ってくれるのはなんだか嬉しかったんだよね。
何気ない話をするのも楽しかった。
そうそう、ここら辺から意識し始めたんだよね。
『いつも助けてくれるのは××××なのにね。』
『困った時に助けてくれるのは×××だよな。』
『凸凹コンビ?』
『最強だな!』
美味しいケーキを学校帰りに突きながらそんなこと話してて。
頼りにされる古典のテスト、実は楽しみだったりしたんだよね。
ん?
楽しみだった?
楽しみには見えるけえど。
楽しみだった?
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「おはよう!って、あら…ひどい顔ね?」
朝になり、あたまに靄がかかったまま下に降りると、アマンダさん丁度きていた。週に数日、朝もお手伝いを頼んだのだ。騎士団の方にお弁当を運ぶのを店側と騎士団側で隔日担当することでお互いの負担を減らすことにしたのだ。男性なので自分が行くよりは安心でしょ、とアマンダさんは笑顔でその仕事も請け負ってくれている。
「おはようございます。ちょっと考え込んじゃって。」
「考えるのも大事だけど睡眠はもっと大事よ!こっちにいらっしゃい。」
そういうと自分のカバンを近くのテーブルに置いてゴソゴソし始めた。なんだろう?と近づいたら横に座るように椅子をポフポフと叩いた。赤い無地のポーチを開くと化粧品がたくさん入っていた。
「わ、すごい!これ全部アマンダさんの?」
「そうよ。大事な戦闘準備用品ってところね。」
「私の持ってるものより全然種類豊富です。」
「私は顔面構築にはそれなりに準備がいるのよ!ほら、急ぐわよ。もう。素っぴん素敵ではあるけど、嗜み程度には毎日した方がいいわよ。」
慣れた手つきで長めの前髪をピンで止めて、いい香りのする化粧水をはたいていく。ベースを塗り、明るめのカラーのコンシーラーを隈のある目の下に塗り込んでいく。
「慣れてるんですね。」
「んー?そうね。前の店でもいろんな子にしてあげたりしてたからね。で、何に悩んでたの?」
「ええと…」
「言えないこと?」
「言えないってわけじゃないんですけど…。」
どうしようか迷って言葉を選ぶ。その間もアマンダさんは綺麗な手つきで優しくパフをはたいてくれた。
「ちょっとした秘密ごとがあって、それを周りに言ってもいいって言われるのにそれを本当に言ってもいいのかと思っちゃって。」
「言ってもいいって言われてるならいいんじゃないの?」
「そうなんですけど、そうすると今後大変なことも増えるかもで。」
「なるほどねぇ。その周りを気にしてるんだね。あ、ちょっと下向いて?」
「あ、はい。」
少し無骨な長い指がそっと顎を支えると、眉と目元を整えてく。
「大したアドバイスにはならないんだけど、相手もいいって言っていて、それを無碍にするのも失礼かもしれないよ?」
「え?無碍ってわけじゃ…。」
「うん。わかってるよ。気遣っているっていうのもね。でもエレノアちゃんは迷ってる。」
「うん。」
「だとすれば、エレノアちゃんがしたいように、心が求めている方に動いたらどうかしらね。誰も責めないと思うし、何かあったとしても、助けてあげることができる人もいるかもしれないわよ?私みたいに!」
「え?」
「はい、上向いて。」
「あ、はい。」
驚いた顔で前を向くと、アマンダさんは優しく笑って口紅をそっと塗ってくれる。くすぐったくてどことなく照れてしまう。そういえば男性だったとふと思い出した。
「はい、出来上がり。我ながら上出来ね!これぐらいは覚えた方がいいわよ。」
「ひゃい…」
「なんて返事してるのよ…。」
頬が少し熱いがそれには触れないでアマンダさんは苦笑しながら化粧道具をしまっていく。
「どんな話かはわからないけど、やりたいことはやっていいと思うわよ。なんとかなるもんよ。」
アマンダさんのお言葉がストンと胸に落ちてくる。
そうか、そういうのもなのか。
「頼ってくれるなら、私だって何か力になれることもあるかもしれないわ。だからそんな顔をするのはおよしなさいな。いつもの元気なエレノアちゃんが好きよ。」
そういうと頬にチュッと唇を落として頭をくしゃっと撫でてカバンをバックヤードにしまいに行ってしまった。ぽやっとしながらその姿を目で追ってしまう。
…いや、挨拶だってわかるけどもね。
「そっか…。もうじゃあくよくよせずに進んでみようかな…、そうしよう!」
もしかしたら誰家に背中をてもらいたかったのかもしれない。一人でそうつぶやくと、すっと上を向いた。そのプランターには付喪神揃っていて、こちらを見下ろしていた。
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