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30.大人の男性が壊滅する爆弾
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どうしたものか。
今日何本目になるかわからないタバコを足で揉み消し、おっと、それはいけない、と思って銀の円柱状の形をした携帯灰皿に吸い殻を拾って押し込んだ。
ロゼニアにきて数日経つ。現状は変わらないでいた。
魔素の原因は多分あの場所で間違い無いだろう。自分も一度フーリアに連れて行って貰ったが、肌に刺さるような魔素を感じた。あれは多分魔獣討伐に行く地域で感じるものに似ている。自分も魔法は多少使えるが黒く薄く靄がかかるようにその場所だけ暗かった。フーリア曰く、そんな生やさしいものじゃ無いという。彼の目にはもっと違う何かに見えているのだろう。
その天才の調査記録を見た。土壌も水もそこだけ汚染されているようで、高い数値を叩き出していた。中心部から離れていくと少しずつ薄まってはいるようで、ある場所を境に何事もないような数値に戻っている。
そこからは草木も生えているが、それ以外の所はそれすらも許さないようで、岩肌や砂地だけになっているのも頷けた。
妖精を使役して確認した上空からの図案、近づいた距離、近づける範囲で試した魔法なんかが紙に澱みなく綴られている。
左右、上から近づけた距離を考えるに、半円形で近づけない領域があるようだ。攻撃魔法は魔素をさらに含むことで小さな魔法でも大きな魔法に膨れ上がった。なぜか光魔法だけは吸収される、というか相殺されて消えてしまうらしい。だがそれですらその地域の魔素を散らすことはできなかった。
王都、王城には再三連絡を入れているが反応は薄い。まだ事態がそこまで大ごとになっていないという認識だからかもしれないが、協力には否定的だ。まぁ、魔獣が出てきやすい、ぐらいだったらその度に討伐依頼でなんとかなると思っているのだろう。実際にそういう地域もある。
数十年前に終えた戦争の影響もあってか、隣国とのやり取りの時は国の中枢は神経を尖らせていることが多い。比較的温厚で過ごしやすい国だが、隣はそうではないらしく、貿易や金銭の支援、それらをダシに交渉ごとが決裂すると戦を吹っ掛けてくる。好戦的な民族だということもあるが、関わってくれるなというところが正直な所だ。
まぁ交渉なんかは騎士団の領分ではないし、官僚ガンバレ!と生ぬるく応援しているわけだが、やはり幾分かピリピリしたムードが漂うのは仕方がない。国防担当の第一騎士団なんかは、こんな時期は色々大変だろうな、と察しがつく程度には。
なので、譲歩として第二騎士団の調査部長をここにまで連れて行ってもいいということになったのであろうが、その人が無理というのだ。
「もうちょっとなんとか出来んもんかねぇ…。」
そんな愚痴も出てしまうのだ。無意識にもう一本タバコに火をつけてることにそこで気がついた。
「…これで最後にして戻ろう。」
火がついていたら仕方がない。もう一度煙を吸い込む。
一応自分の知識や、短時間で集めたあらゆる打開策を資料で集めてここにはきた。が、完全に論破されてしまったのだ。連絡係と戻っていったランドもこっちにそろそろ戻ってくるだろう。回復したタイミングでまた打開策探しに奔走した方がいいかもしれない。
面倒だが、自分は魔法のスペシャリストではない。だとしたら違う観点から切り下げるしかないのだ。ツテに頼んで王が保持する宝のような効能のあるものがないか、その噂を聞いたことがないかなどはさらに調べてもらっている。いい話があればいいのだけれども国の宝の一つのような話だ。そう簡単には見つからないだろう。
(面倒臭いな。解決しなかったらしなかったで白の連中になんか言われるだろうし。文官どもにも大きな顔させるのは嫌なんだけどな。嫌な仕事を引き受けちまったもんだわ。と言っても魔法メインだから結局黒にできることなんてほとんどないんだけどな。フーリアは後ろ盾もいるから表立っては文句も言えないだろうし。…損な役回りだわ。)
あしらうことはもう身についているのでいいが、やはり気分がいいものではない。
黒騎士に対して好意的な面々もいるが、貴族サイドにはそれをよく思わないものも多い。そこらへんの奴がやっかみや陰口を叩いたりしているのだが、それならばあいつらが戦線に立てばいいのにと腹の奥では思っている。
絶対に表には出すことはないが。
そう思いつつ、今度はちゃんと携帯灰皿で火を消し、店内に戻った。
ドアに手をかけようとした時、店内から
『?!?!?!?!』
複数の男性の叫び声が混じったようなものが聞こえてびくりとする。
「どうした!?」
ドアを勢いよく開けて入る。
すると先程の皆で悩んでいた澱んだ空気がおかしなことになっていた。
立ち上がったままポカンと微動だにしないロルフ。
口に入れる前に皿に落ちてしまったであろうステーキに、気をやらないボア。フォークは口元のままだ。
レクター君は目を見開いたまま固まってる。
フーリオはそんな中、大興奮でカウンターに走っていき、身を乗り出していいる。
騎士団員はみんな揃ってカウンターのほうに向いている。
カウンターの中では皿を棚にしまいかけてびっくりしてるアマディオと苦笑いしながらフーリオから若干距離を取るように少しずつ後退位しているエレノア嬢がいた。
「え、なにこれ。どした?」
思わず声をかけると、一番に気がついたレクター君がカウンターに乗り込もうとするフーリオを止めるために立ち上がって走り出した。
「いや、ええと…あのな…グリージオ…」
しゃべろうとしているのか、困惑したままのロルフが自分の方を見る。
「本当にできる!?どうやって?!私も見れますか!?!ああ、見れますよね!?!?あ、ダメならお金でもなんでも出しますので!!!!ここここココここにもいるってことですもんね!?え!?やっぱりそういうことだったのか!!」
今まで見たことないような早口でフーリアが喋っている。ロルフの声が書き消えそうだ。あんな大声も出るのか。てか、凄い畳み掛けるように喋るな。
「フーリアさん!!!ストップ!!!ストーーーーップ!!!!
引いてる!!彼女たちを見て!!彼女たち…彼女と彼…???あーーー!!!とにかく見て!!引いてるから!!!ホントやめて!!」
レクターくん、なんかご愁傷さまです、と声をかけたくなるな。
カウンターでは、まだえっと、えっと…と言い澱んでいるエレノア嬢がいる。こっちに聞いたほうがいいかな。
ひとまず、フーリアの襟首つかんで
「ボア!!」
と呼んだ。ようやく気がついたボアは
「あ、ああ。」
と机から立った。そこに向かってフーリアをぶん投げる。ふぎゃっ!という叫び声が聞こえて、フーリアはがっしりとボアに捕まった。ウゴウゴと脱出を試みている。たぶん誰も抜け出せないと思うけど、まぁ頑張れや。
「ごめんよ嬢ちゃん。話が見えないんだけどなんかあった?ことによってはビビらせたことをあいつの上司にチクった上で最敬礼で謝罪させるけど。ったく、フーリアも貴族なんだから婦女子驚かすなよ…。」
そういうと引いて下がっていたエレノア嬢も息を吹き返すように動き出した。いい大人の男があんなふうに喋ったら驚くよな。後で俺からも謝ろう。
そしてエレノア嬢が口を開いた。
「あの、私、多分問題の解決の手伝いができます。魔素…散らせます。」
「…??はい???」
今度は俺が固まる番だったみたいだ。
今日何本目になるかわからないタバコを足で揉み消し、おっと、それはいけない、と思って銀の円柱状の形をした携帯灰皿に吸い殻を拾って押し込んだ。
ロゼニアにきて数日経つ。現状は変わらないでいた。
魔素の原因は多分あの場所で間違い無いだろう。自分も一度フーリアに連れて行って貰ったが、肌に刺さるような魔素を感じた。あれは多分魔獣討伐に行く地域で感じるものに似ている。自分も魔法は多少使えるが黒く薄く靄がかかるようにその場所だけ暗かった。フーリア曰く、そんな生やさしいものじゃ無いという。彼の目にはもっと違う何かに見えているのだろう。
その天才の調査記録を見た。土壌も水もそこだけ汚染されているようで、高い数値を叩き出していた。中心部から離れていくと少しずつ薄まってはいるようで、ある場所を境に何事もないような数値に戻っている。
そこからは草木も生えているが、それ以外の所はそれすらも許さないようで、岩肌や砂地だけになっているのも頷けた。
妖精を使役して確認した上空からの図案、近づいた距離、近づける範囲で試した魔法なんかが紙に澱みなく綴られている。
左右、上から近づけた距離を考えるに、半円形で近づけない領域があるようだ。攻撃魔法は魔素をさらに含むことで小さな魔法でも大きな魔法に膨れ上がった。なぜか光魔法だけは吸収される、というか相殺されて消えてしまうらしい。だがそれですらその地域の魔素を散らすことはできなかった。
王都、王城には再三連絡を入れているが反応は薄い。まだ事態がそこまで大ごとになっていないという認識だからかもしれないが、協力には否定的だ。まぁ、魔獣が出てきやすい、ぐらいだったらその度に討伐依頼でなんとかなると思っているのだろう。実際にそういう地域もある。
数十年前に終えた戦争の影響もあってか、隣国とのやり取りの時は国の中枢は神経を尖らせていることが多い。比較的温厚で過ごしやすい国だが、隣はそうではないらしく、貿易や金銭の支援、それらをダシに交渉ごとが決裂すると戦を吹っ掛けてくる。好戦的な民族だということもあるが、関わってくれるなというところが正直な所だ。
まぁ交渉なんかは騎士団の領分ではないし、官僚ガンバレ!と生ぬるく応援しているわけだが、やはり幾分かピリピリしたムードが漂うのは仕方がない。国防担当の第一騎士団なんかは、こんな時期は色々大変だろうな、と察しがつく程度には。
なので、譲歩として第二騎士団の調査部長をここにまで連れて行ってもいいということになったのであろうが、その人が無理というのだ。
「もうちょっとなんとか出来んもんかねぇ…。」
そんな愚痴も出てしまうのだ。無意識にもう一本タバコに火をつけてることにそこで気がついた。
「…これで最後にして戻ろう。」
火がついていたら仕方がない。もう一度煙を吸い込む。
一応自分の知識や、短時間で集めたあらゆる打開策を資料で集めてここにはきた。が、完全に論破されてしまったのだ。連絡係と戻っていったランドもこっちにそろそろ戻ってくるだろう。回復したタイミングでまた打開策探しに奔走した方がいいかもしれない。
面倒だが、自分は魔法のスペシャリストではない。だとしたら違う観点から切り下げるしかないのだ。ツテに頼んで王が保持する宝のような効能のあるものがないか、その噂を聞いたことがないかなどはさらに調べてもらっている。いい話があればいいのだけれども国の宝の一つのような話だ。そう簡単には見つからないだろう。
(面倒臭いな。解決しなかったらしなかったで白の連中になんか言われるだろうし。文官どもにも大きな顔させるのは嫌なんだけどな。嫌な仕事を引き受けちまったもんだわ。と言っても魔法メインだから結局黒にできることなんてほとんどないんだけどな。フーリアは後ろ盾もいるから表立っては文句も言えないだろうし。…損な役回りだわ。)
あしらうことはもう身についているのでいいが、やはり気分がいいものではない。
黒騎士に対して好意的な面々もいるが、貴族サイドにはそれをよく思わないものも多い。そこらへんの奴がやっかみや陰口を叩いたりしているのだが、それならばあいつらが戦線に立てばいいのにと腹の奥では思っている。
絶対に表には出すことはないが。
そう思いつつ、今度はちゃんと携帯灰皿で火を消し、店内に戻った。
ドアに手をかけようとした時、店内から
『?!?!?!?!』
複数の男性の叫び声が混じったようなものが聞こえてびくりとする。
「どうした!?」
ドアを勢いよく開けて入る。
すると先程の皆で悩んでいた澱んだ空気がおかしなことになっていた。
立ち上がったままポカンと微動だにしないロルフ。
口に入れる前に皿に落ちてしまったであろうステーキに、気をやらないボア。フォークは口元のままだ。
レクター君は目を見開いたまま固まってる。
フーリオはそんな中、大興奮でカウンターに走っていき、身を乗り出していいる。
騎士団員はみんな揃ってカウンターのほうに向いている。
カウンターの中では皿を棚にしまいかけてびっくりしてるアマディオと苦笑いしながらフーリオから若干距離を取るように少しずつ後退位しているエレノア嬢がいた。
「え、なにこれ。どした?」
思わず声をかけると、一番に気がついたレクター君がカウンターに乗り込もうとするフーリオを止めるために立ち上がって走り出した。
「いや、ええと…あのな…グリージオ…」
しゃべろうとしているのか、困惑したままのロルフが自分の方を見る。
「本当にできる!?どうやって?!私も見れますか!?!ああ、見れますよね!?!?あ、ダメならお金でもなんでも出しますので!!!!ここここココここにもいるってことですもんね!?え!?やっぱりそういうことだったのか!!」
今まで見たことないような早口でフーリアが喋っている。ロルフの声が書き消えそうだ。あんな大声も出るのか。てか、凄い畳み掛けるように喋るな。
「フーリアさん!!!ストップ!!!ストーーーーップ!!!!
引いてる!!彼女たちを見て!!彼女たち…彼女と彼…???あーーー!!!とにかく見て!!引いてるから!!!ホントやめて!!」
レクターくん、なんかご愁傷さまです、と声をかけたくなるな。
カウンターでは、まだえっと、えっと…と言い澱んでいるエレノア嬢がいる。こっちに聞いたほうがいいかな。
ひとまず、フーリアの襟首つかんで
「ボア!!」
と呼んだ。ようやく気がついたボアは
「あ、ああ。」
と机から立った。そこに向かってフーリアをぶん投げる。ふぎゃっ!という叫び声が聞こえて、フーリアはがっしりとボアに捕まった。ウゴウゴと脱出を試みている。たぶん誰も抜け出せないと思うけど、まぁ頑張れや。
「ごめんよ嬢ちゃん。話が見えないんだけどなんかあった?ことによってはビビらせたことをあいつの上司にチクった上で最敬礼で謝罪させるけど。ったく、フーリアも貴族なんだから婦女子驚かすなよ…。」
そういうと引いて下がっていたエレノア嬢も息を吹き返すように動き出した。いい大人の男があんなふうに喋ったら驚くよな。後で俺からも謝ろう。
そしてエレノア嬢が口を開いた。
「あの、私、多分問題の解決の手伝いができます。魔素…散らせます。」
「…??はい???」
今度は俺が固まる番だったみたいだ。
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