【完結】竜人の妻 ~Wife of the Dragonewt~

那月 結音

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Chapter3

コーラルと謳うように

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 鮮やかに色づき始めた広葉こうようを撫でるそよ風。
 暖かさと冷たさが織り交ざったようなそれは、街路を渡り、二人の間をすり抜けた。頬に柔らかな感触が残る。
 突き抜けるような秋晴れの下。黒の服に身を包み、地面に膝をつくように並んだディアナとジークは、胸元に手を当て、祈りを捧げていた。
 彼女の母——セレネが亡くなった、この場所で。
 閉じていた瞼を開けると、ディアナは静かに立ち上がった。夫は、まだ動かない。
 青、白、薄紫——石碑の前に手向けられた花が、そよそよと風に揺れている。ここへ来る直前、行きつけの花屋で用意してもらった花束だ。
 他にも遺族が訪れていたのだろうか。彼女が供えたもの以外にも、真新しいものがいくつか献花されてあった。
「ありがとうございました、ジーク様」
 祈りを終え、ゆっくりと立ち上がった夫に、笑顔で感謝を伝える。彼がいてくれなければ、よもや実現などし得なかっただろう。
「いや。……私も、ようやく来ることができて良かった」
 今日、ここを訪れることを提案したのは、ジークだった。
 ディアナに真相を聞いたあの夜から、ずっと気にかかっていた。一日も早くこの場所を訪れなければ、との焦りすら感じるほどに。
 ここで起こった惨事は知っていた。けれど、まさか妻の母親が犠牲になっていたなんて。
 まだ幼かった妻が、それを目の当たりにしていたなんて。……想像するだけで、胸が張り裂けそうだ。
「……わたしも、やっと来ることができました」
 視線を夫から下方へと移し、感慨深そうにディアナが言った。幾分、胸が軽くなったような面持ちだ。
 ところどころ汚損し、黒ずんでしまった石碑。そこへ刻み込まれた三人の名をじっと見つめる。
 彼女もまた、気にかかっていた。それこそ、十三年前のあの日からずっと。
 母に花を手向けたいと願いながらも、今まで足を運べずにいた。父に口にする勇気などなかったし、何より、母の死に対する罪悪感が重くのしかかっていたから。
「貴方の、おかげです」
 だが、あの夜、ジークははっきりと否定してくれた。自分のせいではないと。自分を責める必要などないのだと。
 彼の言葉が、温もりが、彼女を支えてくれた。だから、今この場所に立っていられるのだ。
 こんなにも、和らいだ表情で。
「貴方のおかげで、わたしは、周囲の方にも恵まれて……」
 貴族の家に単身嫁ぎ、何もわからぬまま、手探りの日々を過ごしてきた。
 しなければならないこと、してはいけないこと——そんなことばかりが頭を過った。そのため、結婚した当初は、不安に苛まれない日などなかった。
 しかし、そんな中でも、孤独を感じたことは一度もなかったのだ。
 再度しゃがみ込み、供えた花束にそっと触れる。この花束は、懇意にしている花屋の娘があつらえてくれたものだ。
 フラワーアーティストの彼女は、庭師である父親と二人で、店を経営している(ちなみに父親は、フレイム邸に長年仕えている専属庭師だ)。
 亡くなった母に献花することを告げると、快く引き受けてくれた。花は、彼女のアドバイスをもとに、ディアナが選んだ。
 店を出る際には、先日壊れてしまったプランターの代わりも購入した。すると、庭師の父親が、屋敷まで配達することを申し出てくれたのだ。

 ——ありがとうございます。

 彼と結婚して以来、たくさんの人にこの言葉を伝えてきた。何度口で紡いだか、もはや数えることなどできない。
 それと同じくらい、彼女もまた、この言葉を受け取っている。
 これまでに味わったことのないような感情を、心が揺さぶられるほどの感動を、彼とともに過ごした日々が教えてくれた。
「周囲に恵まれていると思うのなら、それはお前自身の人徳だな」
 けれども、お馴染みの笑顔を添えた夫からの返事は、妻のまったく予期しないものだった。
「……わ、たしの、ですか?」
 思わずポカンとするディアナ。いろいろと思い当たることに考えを巡らせながら発したため、ずいぶんと間の抜けた声になってしまった。
 妻に執心の夫は、そんな彼女の姿にさえも愛おしさを覚え、その小さな頭に薄柳色の大きな手をポンと乗せる。
 触れられた箇所から、しだいに広がる温もり。同時に、白い頬が薄桃色に染まった。恥ずかしさを隠すように、ほんの少し下を向く。
 彼の想いが、小さく震える彼女の胸に、じわりと滲んだ。
「もっと買えば良かったのに」
「?」
「プランター。数があったほうが捗るんじゃないのか?」
「え? あ、でも、一度にたくさん持ってきていただくのは申し訳ないですし……」
「棟梁なら、喜んで持って来てくれると思うぞ。お前のために」
 夫の周りには、こんなにも、優しさが満ち溢れている。



「ねえさま!」
 目的を果たし、帰路についた夫婦の耳に、突然飛び込んできた愛らしい声。
 それが聞こえたほうへ、二人同時にくるりと振り向く。
「……シエル?」
 ふわふわと、柔らかな金糸をなびかせて走って来たのは、なんとディアナの弟だった。
 シエル・グランテ、九歳。ディアナの実父と継母の間に生まれた異母弟だ。
 シエルは、その勢いのまま彼女の足下にしがみつくと、姉と同じ大きな蒼眼を嬉しそうに輝かせた。
 まさかこんなところで弟と遭遇するなど夢にも思っていなかったので、彼の肩に手を添えるも、ディアナは目を見開いたまま固まってしまった。
 偶然にもこうして会えたことは、純粋に嬉しい。しかし、驚きのほうがどうしても勝ってしまう。
 嫁ぐため家を出たあの日に、この子とはもう二度と会えないかもしれない——そう、思っていたから。
「おひさしぶりです、にいさま!」
 姉からぱっと離れると、息つく間もなく、今度は義兄に飛びついた。
「久しぶりだな、シエル。……大きくなったな」
 目線を合わせるように屈んだジークが頭をわしゃわしゃと撫でると、シエルはくすぐったそうに身をよじった。
 実はシエル。親と子ほど歳の離れたこの義兄のことを、憧憬の的としてとても慕っているのだ。
 話した回数は、両手で余るくらいしかない。けれども、シエルがジークに懐くには、その数回で十分だった。
「シエル。あなた一人なの?」
 いまだジークから離れようとしない弟に、ディアナが問う。
 子供用のフォーマルスーツを着用しているところから察するに、何か大きな催し物に参加していたことが窺える。もちろん一人ではないとわかってはいるけれど、姉として、一緒にいる大人の姿が見当たらないこの状況を心配するのは、当然のことだろう。
 これに対し、案の定シエルは首を横に振って答えた。
「ううん。とうさまが——」
「ディアナ」
 シエルが言い終える前に、彼のさらに後方から声が聞こえた。
 膨らみのある層の厚い声音。それを聞いた瞬間、ディアナは無意識に身構えてしまった。顔が強張っていくのを感じる。
 こちらへとゆっくり歩いてくる長身の男性。
「……ご無沙汰しております、お父様」
 ディアナの父——ハロルド・グランテだ。
 白髪交じりのブロンドヘアー。少し長めの前髪を斜めに分け、そこから覗くは姉弟きょうだいと同じブルーアイ。その鋭い目元には、ほんの少し皺が刻まれている。引き締まった顎に筋の通った高い鼻という、大変精悍な顔立ちだ。
 黒のスリーピーススーツを身に纏ったその姿は、まさに紳士である。
 ハロルドは、義理の息子であるジークに深々と頭を下げると、至極丁重に挨拶を交わした。ジークも、自身の体にシエルを寄せたまま立ち上がり、それに応じる。
 幾月も会っていない娘の顔を見たというのに、ハロルドが表情を揺るがすことは微塵もなかった。
「元気でやっているのか」
「はい。……ジーク様が、とても良くしてくださるので」
「そうか」
 交わした会話もたったこれだけ。
 もともと口数は極端に少なく、感情を表に出さない人物なので、これが普通と言えば普通なのだが。
「本日はお仕事で?」
 妻をフォローするため、彼女の周囲を取り巻く気まずい空気を払拭しようと、さり気なく夫が口を開いた。
 さすがは完全無欠のスパダリ。間の取り方も、声のトーンも、実に秀逸である。
「ええ。大規模なコンベンションがありまして」
 ジークの質問に、ハロルドは丁寧かつ淡々と答えた。
 彼曰く、この近くで開催された国際的な経済界の会合に、息子を連れて出席していたとのこと。
 まだ幼いシエルだが、これでも立派な大企業の跡取り息子。十年後、二十年後、ひいては半世紀後に至るまで。彼が今からどれだけ顔繋ぎに勤しむかによって、自社の存続が左右されると言っても過言ではない。
 この小さな小さな双肩には、もうすでに、計り知れない重責が覆いかぶさっているのだ。
「シエル、こちらへ来なさい。そろそろ時間だ」
 手招きをするように腕を伸ばしたハロルドは、ジークの足下に依然まとわりつくシエルを呼びつけた。どうやらこのあとも、まだ何か所用が控えているようだ。
 父のこの言葉に、たちまちシエルの顔色は翳ってしまった。ジークの着ているベロアスーツの裾をキュッと握り、項垂れる。
 それからしばらくした後、喉の奥から絞り出すようにして本音を吐露した。
「ぼく、ねえさまとにいさまと一緒に外で待っていたい、です……」
「シエル……!」
 一瞬のうちに凍てついた場の空気。
 ハロルドに異見したシエルを、慌ててディアナが宥める。思わず語気を強め、その体をジークから引き剥がした。
 父の命令は絶対だ。反論することなど許されない。
 過去に何度、自己主張を押さえ付けられ、制裁を加えられてきたことか……思い出すだけでぞわりと鳥肌が立つ。
 シエルもそれは覚悟しているようで、全身に力を込め、グッと目を瞑っていた。
 ところが。
「……わかった。お前は待っていろ。すぐ戻る」
 厳格な父から返ってきた思いもよらない答えに、二人の子どもは耳を疑った。
「よろしいですか? 将軍」
「ええ。私共わたくしどもは一向にかまいませんが」
 ジークの了承を得ると、とくに何を言うでもなく、ハロルドは次の目的地へと赴いてしまった。
 これから仕事関係の人と会う約束をしているとのことで、近くの高級ホテルのラウンジへと向かうらしい。「一時間以内に戻る」——そう言い残し、父はこの場を去った。
 なんとも呆気ない。
 自身の機嫌にスタンスを支配されるような人物ではない。それなのにどうして。ジークがいたからだろうか。
 いろいろと思案してみるも、娘のディアナでさえ、その理由はわからなかった。
「……」
 驚く子どもたちとは対照的に、父親のこの態度に、姉弟とは別の違和感を覚えたジーク。
 感覚的な事象ゆえ、詳細を言葉で説明することは難しいが、何か引っかかる。
 義父の背中を、無言で見送る。彼と擦れ違う際、香水とは異なる生花の香りを、ジークは瞬時に嗅ぎ取っていた。
「ねえ、シエル」
 ハロルドが見えなくなったのを確認したディアナは、シエルにこんな問いを投げかけた。
「どうして、お父様と一緒に行かなかったの?」
 なぜ、ぶたれる覚悟をしてまで、父に抵抗などしたのか。
 弟と一緒に待つことが嬉しくないわけではない。むしろその逆なのだが、なぜリスクを冒してまで拒んだのか……ディアナは、どうしても気になってしまった。
 姉の問いかけに、弟は目を伏せる。そうして一呼吸置くと、その小さな胸の内を、静かに語ってくれた。
「……とうさまがこれから会うのは、『だんしゃく』なんだけど」
 シエルの言う『だんしゃく』とは『男爵』のことだ。つまり、父はこれから貴族と面会するらしい。
 真剣に聞き入る姉夫婦に、弟は訥々と言葉を続ける。
「ぼく、貴族、苦手で……あっ、にいさまのことは大好きだけど! ……でも、なんか、いやなんだ」
 シエルはまだ九歳。語彙が乏しいのも仕方のないことだ。
 けれど、これら一言一言には、幼い彼が抱く責任感や葛藤といった、さまざまな感情がつぶさに込められていた。
「貴族がみんな、にいさまみたいに、優しい人ばかりだったらいいのに……」
 今にも消え入りそうな声。
 なんとなく……なんとなくではあるが、いたいけな彼にも理解できていた。人種の壁とその厚さ、さらには、階級の塀とその高さを。おそらく今までも、幼心につらく悔しい思いをしたはずだ。
 ディアナたちを見つけていなければ、きっとシエルは父について行っていただろう。感情を押し殺し、必死で我慢して。
 夫婦には、弟のこの気持ちが、痛いくらい伝わってきた。
「……っ」
 何か伝えたい。そう思ったけれど、ディアナはすぐさま口を噤んでしまった。弟にかける言葉が見つからない。
 姉として、弟のために何もできない自分が、このうえなくもどかしかった。……情けない。
「お前は偉いな、シエル」
 だがここで、ジークがおもむろに口を開いた。
 再び義弟と目線を合わせるように膝をつくと、柔和な表情を向け、そっと頭に手を乗せる。
「え、どうして? ぼく、とうさまの言うこと聞かなかったし、あとつぎだから、ほんとは行くべきだったでしょ?」
 これに対し、不思議そうな面持ちでシエルが問いかける。賢明な彼は、自身の非と担うべき役目を、きちんと把握していた。
 義兄の言ったことになかなか納得できない様子で、食い入るように金色の双眸を見つめる。
「それでもお前は偉い。立派な旧家の嫡男だ」
 可愛い義弟の不安を取り除くようにふわりと微笑んだジーク。その柔らかな表情とは正反対の力強い台詞が、シエルの心奥で共鳴した。
「大丈夫。だから胸を張れ」
 大好きな義兄。その励ましに、抑えていた感情が一気に込み上げてきた。押し出されるように溢れた大粒の光を、袖でゴシゴシとこする。
 ディアナが嫁ぐ前は、彼女の存在が彼の支えになっていた。姉には、素直に甘えられていたから。実の母親よりもずっと。
 姉が家を出ることが決まってからは、しばらく落ち込んだりしたけれど、寂しさや弱音は一切口にしなかった。
 ディアナを困らせたくはなかったのだ。
 それに、幼い彼には、何よりも願っていたことがある。
 気持ちを刷新するように、ふるふるとかぶりを振ったシエルは、口を真一文字に結び、ジークの目を真っ直ぐ見据えて頷いた。
 その眼差しには、決意の色が滲んでいた。
 このやり取りを見ていたディアナもまた瞳を潤ませていた。とはいえ、弟が気丈に振る舞っているのに、姉の自分がその意志を台無しにするわけにはいかない。
「ねえさま」
 突如、シエルに呼びかけられた。ハッとし、硬い表情をほぐして、それに応える。
「なあに?」
 自分と同じ蒼の虹彩。そこに映し出された自分自身と視線がぶつかる。透き通った大きな瞳に、思わず吸い込まれてしまいそうだ。
 そうして紡がれた弟の言葉に、姉の心は大きく揺り動かされた。

 幼い彼には、何よりも願っていたことがある。

「今、幸せ?」

 それは、姉の幸せ。

 過酷な環境の中で、自分を守り、支えてくれた姉には、誰よりも幸せになってもらいたい——それが、小さな弟の切なる願いだった。
「……ええ、幸せよ。とっても」
 目を細め、淡く開く花のようにディアナは顔を綻ばせた。シエルの想いが、じいんと心に響く。
 姉からの返答に安心した様子の弟は、小声で「よかった」と漏らすと、精一杯破顔した。
 まるで、青空に咲く向日葵のように。
 それから約三十分後。
 明言していたとおり、ハロルドは一時間以内に三人のもとへ戻ってきた。娘夫婦に礼を言うと、それ以上は何も言わず、粛々と息子を連れて帰路に着いた。
 父の後ろをついて歩くシエルの背中は、一回りも二回りも大きく見えた。
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