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第二章 変動
31話 現実へ
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別視点です。
※※※※※※※※※※
アルリア法国。
選定の儀を終え、意図しない状況になったことで、宗主の側近らは今後の方針について吟味していた。このままでは、思った通りに事が進まない。
側近ら五人は、円卓の間で顔を付き合わせているが、具体的な改善策は出てこない。既に英雄の剣を手にした青年がおり、衛兵らから法国の民へと噂は広がっている。誤魔化すことも回避することも出来ない。しかし、認めることはこれまでの工作を無にすることと同意だ。
「どうするのだ。このままあのような平民が英雄などと呼ばれては、我らの面目がたたん」
「わかっている。だが、他国の連中が見ている以上、どうすることも出来ないのだ」
「……剣に焼かれたことにすれば、どうだ?」
「馬鹿を言うな……あの剣の焔よりも強い焔などありはしない」
「ではどうする!」
一人の側近が立ち上がり、円卓に手を叩きつけた時だった。
ドガーン。
大きな音とともに、円卓の間の壁が崩れ穴が開いた。ここは、第10層フロアである。人の手では絶対に届かない場所だ。
一同は茫然となり、ただ穴を眺めた。砂埃が舞う中から、紫色の焔を纏ったような人影が現れる。否、人ではない。人には持ち得ない羽、角。それだけで、何か側近たちにはわかった。理解した途端に、恐怖が全てを支配する。
「あ……な……」
「……ど、して……」
逃げなければ。頭ではわかっておるが、震えが止まらず、足を動かすことも出来ない。
「ち、がう……そん、なはずは……」
首を横に振り、この現実を否定するがあり得ないと望んでも、目の前の存在は圧倒的だった。
そんな彼らを前にして、スッと手を前に出したかと思うと、掌に魔力が集まり始める。
まずい。そう思ったときには全てが遅かった。
「……朽ちろ」
声が発せられると同時に、魔力が放たれる。円卓の間全てを包み込むほどの力。数秒ほどで、魔力の本流は収まる。しかし、そこには側近らの姿はなかった。
ただ、広い空間が遺されただけの場所。
「フン、雑魚だな……随分と人間どもは府抜けたようだ。まるで、相手にならん」
興が削がれたとでも言うように、失望を顕にしたそれは、次の目標を探してその場を去った。
同じ頃、第1層フロアでは剣を手にしたアウグストが、各国の協力者らと会話を楽しんでいた。
過去の英雄と同じ剣を持つことを許されたということは、英雄も同じだと豪語しているが、止めるものは誰もいない。そんなアウグストを離れた場所からマルクトは観察していた。
「……英雄の力を手にした、か。だが、今はその力に溺れているようだが……」
「同感ですよ、シヴィルバーン卿」
マルクトに同意するのは、ディルケルド公国より来ていたトルセイル・バルムンク。公国において、副将軍の地位に就いている人物だ。
「バルムンク卿」
「かの青年は、何人もが焔に焼かれた中で、己だけが焼かれなかったことに優越感を持っています。しかし、己は焼かれないと確信を持っていた風にも見えました」
同じことはマルクトも考えていた。そして、マルクト自身も、彼は大丈夫だという確信めいたものを抱いていた。それが意味することが何かはわからないが、今でも彼が剣を持っていることをおかしいとは思っていない。
トルセイルも同じだったのか、クスリと笑みをこぼした。
「どうやら、我々は同じことを考えていたようです。ただ、彼を勇者として敬うことは出来ませんが、利用は出来るでしょう」
「確かにそれは否定できません。いずれにしても法国がどう動くのか。それを見守ってからでなければ」
「えぇ、それには彼らが――っ!?」
「な……!?」
フロアの入り口から、強い力が突如強まったのを感じマルクトとトルセイルは、咄嗟に身構えた。その手は剣に添えられている。
「シヴィルバーン卿……勝算はどれくらいですか?」
「……貴殿と組むのなら、五分五分かと」
「でしょうね……英雄殿は、気づいてもいない、か。先が思いやられますが、来ますよ」
マルクトは答えず集中した。姿は見せないが、確実にいるそれに対し警戒を最大レベルに引き上げる。
それは、ゆっくりと入口から入ってきた。静かに、だが少しでも実力がある者ならば気が付く程度に圧を強めてくる。マルクトら以外にも異変に気が付いた者がおり、武器を構え始めていた。アウグストは、まだ異変に気が付いていない。
「うふふ」
「!?」
女性の笑い声が響く。ここで、漸くアウグストらも何かが起きていることに気が付いた。剣を手に、アウグストは女性に向かって歩きだす。女性の数歩手前で足を止めると、剣を肩に担いだ。警戒心の欠片もないことに、マルクトらはまずいと直感で悟る。
「ん? 誰だ、あんた?」
「……笑ってしまいますわ、本当に。その剣……とても懐かしいものをお持ちですわね」
「これか? ふん、オレが抜いたんだぜ! これで、オレが勇者ってわけだ。魔族だか魔王だか知らねぇが、全部オレが倒してやるよ」
「へぇ……コレが、ねぇ」
にやりと口元を緩ませたかと思うと、女性は舌を伸ばして口元を舐めた。それは、獲物を捕らえたように映る。
「逃げろっ!」
「はぁ? 何言ってんだよ」
「失望、ですわね。消えるがいいわ」
「え……」
バァン!
魔力の圧を飛ばした、と理解した時にはアウグストの姿は遠くへ吹き飛ばされていた。壁にたたきつけられ、口から血を吐き出す。手元から剣が落ち、ドサッと身体が崩れ落ちていった。既に意識はないだろう。一撃、というほどのものではない、ただ圧力をかけられただけだ。完全に防御を怠った結果とはいえ、英雄の剣を持つことの出来た青年が倒されることは、大きな意味を持つ。
「弱すぎるわ……あれが、勇者ですって? 己の分も弁えず、我が君を倒すなどと反吐が出るわ……愚か者」
「ちぃ、バルムンク卿! 彼をっ」
「仕方ありません。承知しましたよ」
次の攻撃を仕掛けられれば、無防備なアウグストは間違いなく死する。それだけは避けなければならない。マルクトは、剣を抜きアウグストと女性の間に入った。女性の瞳が赤く輝く。
「闇殲滅」
「光盾!!」
放たれた魔力を遮るように、マルクトは剣を立て魔法を唱えた。マルクトが唱えることのできる防御魔法だ。女性が唱えたのは闇属性であったため、光属性をもつマルクトとは相性がいい。対消滅するように、マルクトの前で魔法は消え去った。
「ふぅん……まぁまぁ戦える人間もいるのね」
「聞かせてもらおう。一体、何者だ」
「知っているのに聞くの? そういえば、お前のその雰囲気どこかで見たことあるわね……」
「……」
マルクトは口を閉ざす。女性が何を言っているかわからないということもあるが、今はアウグストを避難させこの場を退けさせる方が優先だ。
「そうね、お前なら知っているわね。アルド、という名に聞き覚えは?」
「……」
「黙っていてもいいことはないわよ」
「知らない」
「ふうん、ここにはいないということか。そうよね。雑魚しかいないみたいだし、これならいつでも焦土にできるわ……」
不穏な発言ばかりだが、マルクトから仕掛けることは出来なかった。こうしていても、隙がないのだ。確実に魔族である。容姿は人間と似ていることから、考えられるのはサキュバスだ。どう切り抜けるか。マルクトが剣の柄を握りしめたその時だった。
『スイ、興ざめだ。帰るぞ』
「我が君?」
『わざわざ、我が手を下すこともない』
「……畏まりました」
スッと姿を消す女性。それ以上に、重く響いた声にマルクトは全身から汗が噴き出るような感覚を味わっていた。声だけだった。姿は見ていないものの、スイと呼ばれた女性が我が君と呼んでいた存在。あれは、間違いなく……。
「魔王……だという、のか」
緊張から解き放たれ、マルクトは膝を付き茫然と呟いた。
復活していた。予想はされていたが、こうして姿を見せるとは思っていない。様子見、なのだろう。一刻の猶予もなくなったとみるべきだ。
「シヴィルバーン卿……」
「……最悪な事態が」
「のようですね……私も、震えが止まりません。これでも力には自信があったのですが……」
マルクトと同様の状況に陥っていたようだ。トルセイルの顔は青白くなっている。
「シヴィルバーン卿、一つお耳に入れておきたいことがあります」
「何ですか?」
「先ほどの魔族、アルドと言っていました」
「それが?」
「我が公主の祖先に、なるのです」
トルセイルが言いたいことをマルクトは直ぐに理解した。この件は、お互いの国へ知らせる必要があるようだ。その上でどうなるかはわからないが、対策をしなければならない。
魔王討伐に対するものも、法国が中心となるのは既に無理だろう。アウグスト自身も鍛えなければならない。あのざまでは、死にに行くだけだ。使い物にさえならない。
「はぁ、それはさておき……まずは、ここをどうするかですが」
「ならば、先に宗主とやらに会っておくべきでは? お飾りとはいえ法国の代表は、その方です」
「異論はありません」
周囲を見渡せば、誰もが地に座り今の状況に絶望感を抱いている。先を見据えているのは、マルクトとトルセイルだけのようだ。死人が出なかったことが唯一の救いだろうが、運が良かっただけのこと。
未だ震えている部下へとマルクトは声をかけ、トルセイルと共に塔の最上階へと向かうのだった。
※※※※※※※※※※
アルリア法国。
選定の儀を終え、意図しない状況になったことで、宗主の側近らは今後の方針について吟味していた。このままでは、思った通りに事が進まない。
側近ら五人は、円卓の間で顔を付き合わせているが、具体的な改善策は出てこない。既に英雄の剣を手にした青年がおり、衛兵らから法国の民へと噂は広がっている。誤魔化すことも回避することも出来ない。しかし、認めることはこれまでの工作を無にすることと同意だ。
「どうするのだ。このままあのような平民が英雄などと呼ばれては、我らの面目がたたん」
「わかっている。だが、他国の連中が見ている以上、どうすることも出来ないのだ」
「……剣に焼かれたことにすれば、どうだ?」
「馬鹿を言うな……あの剣の焔よりも強い焔などありはしない」
「ではどうする!」
一人の側近が立ち上がり、円卓に手を叩きつけた時だった。
ドガーン。
大きな音とともに、円卓の間の壁が崩れ穴が開いた。ここは、第10層フロアである。人の手では絶対に届かない場所だ。
一同は茫然となり、ただ穴を眺めた。砂埃が舞う中から、紫色の焔を纏ったような人影が現れる。否、人ではない。人には持ち得ない羽、角。それだけで、何か側近たちにはわかった。理解した途端に、恐怖が全てを支配する。
「あ……な……」
「……ど、して……」
逃げなければ。頭ではわかっておるが、震えが止まらず、足を動かすことも出来ない。
「ち、がう……そん、なはずは……」
首を横に振り、この現実を否定するがあり得ないと望んでも、目の前の存在は圧倒的だった。
そんな彼らを前にして、スッと手を前に出したかと思うと、掌に魔力が集まり始める。
まずい。そう思ったときには全てが遅かった。
「……朽ちろ」
声が発せられると同時に、魔力が放たれる。円卓の間全てを包み込むほどの力。数秒ほどで、魔力の本流は収まる。しかし、そこには側近らの姿はなかった。
ただ、広い空間が遺されただけの場所。
「フン、雑魚だな……随分と人間どもは府抜けたようだ。まるで、相手にならん」
興が削がれたとでも言うように、失望を顕にしたそれは、次の目標を探してその場を去った。
同じ頃、第1層フロアでは剣を手にしたアウグストが、各国の協力者らと会話を楽しんでいた。
過去の英雄と同じ剣を持つことを許されたということは、英雄も同じだと豪語しているが、止めるものは誰もいない。そんなアウグストを離れた場所からマルクトは観察していた。
「……英雄の力を手にした、か。だが、今はその力に溺れているようだが……」
「同感ですよ、シヴィルバーン卿」
マルクトに同意するのは、ディルケルド公国より来ていたトルセイル・バルムンク。公国において、副将軍の地位に就いている人物だ。
「バルムンク卿」
「かの青年は、何人もが焔に焼かれた中で、己だけが焼かれなかったことに優越感を持っています。しかし、己は焼かれないと確信を持っていた風にも見えました」
同じことはマルクトも考えていた。そして、マルクト自身も、彼は大丈夫だという確信めいたものを抱いていた。それが意味することが何かはわからないが、今でも彼が剣を持っていることをおかしいとは思っていない。
トルセイルも同じだったのか、クスリと笑みをこぼした。
「どうやら、我々は同じことを考えていたようです。ただ、彼を勇者として敬うことは出来ませんが、利用は出来るでしょう」
「確かにそれは否定できません。いずれにしても法国がどう動くのか。それを見守ってからでなければ」
「えぇ、それには彼らが――っ!?」
「な……!?」
フロアの入り口から、強い力が突如強まったのを感じマルクトとトルセイルは、咄嗟に身構えた。その手は剣に添えられている。
「シヴィルバーン卿……勝算はどれくらいですか?」
「……貴殿と組むのなら、五分五分かと」
「でしょうね……英雄殿は、気づいてもいない、か。先が思いやられますが、来ますよ」
マルクトは答えず集中した。姿は見せないが、確実にいるそれに対し警戒を最大レベルに引き上げる。
それは、ゆっくりと入口から入ってきた。静かに、だが少しでも実力がある者ならば気が付く程度に圧を強めてくる。マルクトら以外にも異変に気が付いた者がおり、武器を構え始めていた。アウグストは、まだ異変に気が付いていない。
「うふふ」
「!?」
女性の笑い声が響く。ここで、漸くアウグストらも何かが起きていることに気が付いた。剣を手に、アウグストは女性に向かって歩きだす。女性の数歩手前で足を止めると、剣を肩に担いだ。警戒心の欠片もないことに、マルクトらはまずいと直感で悟る。
「ん? 誰だ、あんた?」
「……笑ってしまいますわ、本当に。その剣……とても懐かしいものをお持ちですわね」
「これか? ふん、オレが抜いたんだぜ! これで、オレが勇者ってわけだ。魔族だか魔王だか知らねぇが、全部オレが倒してやるよ」
「へぇ……コレが、ねぇ」
にやりと口元を緩ませたかと思うと、女性は舌を伸ばして口元を舐めた。それは、獲物を捕らえたように映る。
「逃げろっ!」
「はぁ? 何言ってんだよ」
「失望、ですわね。消えるがいいわ」
「え……」
バァン!
魔力の圧を飛ばした、と理解した時にはアウグストの姿は遠くへ吹き飛ばされていた。壁にたたきつけられ、口から血を吐き出す。手元から剣が落ち、ドサッと身体が崩れ落ちていった。既に意識はないだろう。一撃、というほどのものではない、ただ圧力をかけられただけだ。完全に防御を怠った結果とはいえ、英雄の剣を持つことの出来た青年が倒されることは、大きな意味を持つ。
「弱すぎるわ……あれが、勇者ですって? 己の分も弁えず、我が君を倒すなどと反吐が出るわ……愚か者」
「ちぃ、バルムンク卿! 彼をっ」
「仕方ありません。承知しましたよ」
次の攻撃を仕掛けられれば、無防備なアウグストは間違いなく死する。それだけは避けなければならない。マルクトは、剣を抜きアウグストと女性の間に入った。女性の瞳が赤く輝く。
「闇殲滅」
「光盾!!」
放たれた魔力を遮るように、マルクトは剣を立て魔法を唱えた。マルクトが唱えることのできる防御魔法だ。女性が唱えたのは闇属性であったため、光属性をもつマルクトとは相性がいい。対消滅するように、マルクトの前で魔法は消え去った。
「ふぅん……まぁまぁ戦える人間もいるのね」
「聞かせてもらおう。一体、何者だ」
「知っているのに聞くの? そういえば、お前のその雰囲気どこかで見たことあるわね……」
「……」
マルクトは口を閉ざす。女性が何を言っているかわからないということもあるが、今はアウグストを避難させこの場を退けさせる方が優先だ。
「そうね、お前なら知っているわね。アルド、という名に聞き覚えは?」
「……」
「黙っていてもいいことはないわよ」
「知らない」
「ふうん、ここにはいないということか。そうよね。雑魚しかいないみたいだし、これならいつでも焦土にできるわ……」
不穏な発言ばかりだが、マルクトから仕掛けることは出来なかった。こうしていても、隙がないのだ。確実に魔族である。容姿は人間と似ていることから、考えられるのはサキュバスだ。どう切り抜けるか。マルクトが剣の柄を握りしめたその時だった。
『スイ、興ざめだ。帰るぞ』
「我が君?」
『わざわざ、我が手を下すこともない』
「……畏まりました」
スッと姿を消す女性。それ以上に、重く響いた声にマルクトは全身から汗が噴き出るような感覚を味わっていた。声だけだった。姿は見ていないものの、スイと呼ばれた女性が我が君と呼んでいた存在。あれは、間違いなく……。
「魔王……だという、のか」
緊張から解き放たれ、マルクトは膝を付き茫然と呟いた。
復活していた。予想はされていたが、こうして姿を見せるとは思っていない。様子見、なのだろう。一刻の猶予もなくなったとみるべきだ。
「シヴィルバーン卿……」
「……最悪な事態が」
「のようですね……私も、震えが止まりません。これでも力には自信があったのですが……」
マルクトと同様の状況に陥っていたようだ。トルセイルの顔は青白くなっている。
「シヴィルバーン卿、一つお耳に入れておきたいことがあります」
「何ですか?」
「先ほどの魔族、アルドと言っていました」
「それが?」
「我が公主の祖先に、なるのです」
トルセイルが言いたいことをマルクトは直ぐに理解した。この件は、お互いの国へ知らせる必要があるようだ。その上でどうなるかはわからないが、対策をしなければならない。
魔王討伐に対するものも、法国が中心となるのは既に無理だろう。アウグスト自身も鍛えなければならない。あのざまでは、死にに行くだけだ。使い物にさえならない。
「はぁ、それはさておき……まずは、ここをどうするかですが」
「ならば、先に宗主とやらに会っておくべきでは? お飾りとはいえ法国の代表は、その方です」
「異論はありません」
周囲を見渡せば、誰もが地に座り今の状況に絶望感を抱いている。先を見据えているのは、マルクトとトルセイルだけのようだ。死人が出なかったことが唯一の救いだろうが、運が良かっただけのこと。
未だ震えている部下へとマルクトは声をかけ、トルセイルと共に塔の最上階へと向かうのだった。
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