34 / 45
第五章
第34話 「では、天命を待つ前に人事を尽くしておこうか」
しおりを挟む
後背から静馬を追い抜いた孫三郎の弾丸が、手槍を投擲する構えをとっていた男の足元で弾ける。
「ふぁはっ――」
声を上げて反射的に体を仰け反らせた男の胸に、銃口を押し付けるようにして静馬は銃爪を引く。
口と鼻と胸から血を噴いて崩れたそいつの躯を跨ぎ越えると、目指す大将が呆然と佇んでいた。
孫三郎が放ったのであろう次弾が、留守居の大将の兜を飾る半月の前立を叩き割る。
どうやら緒を締めていなかったようで、傷物になった兜はどこかへ飛んでいく。
ついでに刀も取り落とされ、情けない音を立てて地面を転がった。
「ぬわっ、ぱっ――は?」
直撃を受けた動揺で固まりかけ、不明瞭な言葉を切れ切れに発する賊の大将。
その前で悠然と弾を込めながら、静馬は噛んで含めるように語る。
「もう終わりだ。下の曲輪を見るがいい」
反射的に大将が目を向ければ、その先には自分に銃口を向けた孫三郎がいる。
そこから目を逸らせば、アトリに篝火へ向かって投げ飛ばされ、服に引火して燃え上がる手下の姿が視界に入ってくる。
「そんな馬鹿な……馬鹿なことが……」
相手はたった五人、しかも二人は女で一人は子供。
なのに、こんなにも呆気なく全滅させられ、城を落とされる。
進行している全ての物事が信じられない、といった様子の大将は虚ろな表情で静馬を見据え、腰を抜かしたかのように崩れて尻餅を搗いた。
「そういうことなのでな、お主は手下の魂を地獄の底まで引率しろ」
自失に陥った男の左側頭部に、静馬は銃弾を撃ち込んだ。
大将が名乗る余裕もなく血と脳漿を撒き散らして果てた頃、残りの連中も壊滅しつつあった。
生き残りは最初に昏倒させられた吾平と、弥衛門に右肩を撃ち砕かれ気絶していた男、それとアトリに腹を殴られて泡を噴いていた奴の三人のみ。
その三人を拘束した後で砦の中を見て回るが、他に誰かが潜んでいることもなかった。
拐かされたり人質になったりで、砦に留め置かれた女子供などがいると対処に困るところだったが、幸いにもそういった人々が見つかることもなく、牢屋は空だった。
「さて、汚れ物の始末をせねばの」
「もうちょっとこう、言い方があるだろう」
食事を終えた後と同じ調子の孫三郎に苦笑しながらも、静馬たちは乱戦の後始末に取り掛かった。
打ち捨てられた武具を拾い集め、盗賊たちの装備を剥ぎ取る。
そして死骸は砦内にある空の厩に、一まとめにして放り込む。
孫三郎の指示に従い、静馬たちは凄絶な有様になっていた戦場を整頓する。
人に命令するのに慣れていて、その内容も的確で明瞭で無駄がない。
孫三郎はやはり一介の傭兵ではない――との確信を深める静馬だが、何かを企んでいるわけでもなさそうなので、特に指摘はせずにおく。
半時(一時間)ほど経った頃には、アチコチに見える血溜まりや焦げ跡さえ気にしなければ、到着した時の状況と大差ないまでに回復していた。
静馬とユキが井戸から水を汲み上げて手や顔を洗っていると、どこからか持ってきた団子を食っている孫三郎が、ぐるりと辺りを見回してから言う。
「あっさりと落とせたモンだの」
「妾を奪い合って我を忘れたせいじゃな。気持ちはわかるが哀れなことだ」
「いや、どちらかと言えばアトリの方が人気では――」
静馬は正確を期そうとするが、尻に鋭い蹴りが入って中断させられた。
抗議の意味を込めて睨めば、ユキは何故かはにかんだ様子で見返してくる。
「そういえば、静馬の前で娘の格好をするのは始めてか……どうじゃ?」
「ん? 何がだ」
「何がって、この姿への感想に決まっとるじゃろ、この流れなら」
「ふむ、思ったより似合ってるな。女装が」
静馬が素直な感想を述べると、先程の二倍半の勢いで尻を蹴られる。
そしてユキは、そのまま早足でどこかへ行ってしまった。
「何なんだ、あいつは……」
「ワザとやっているなら、お主かなりの大物だの」
呆れたように孫三郎に言われ、やっとどの辺りで間違ったかに静馬は気付かされる。
しかし、追いかけて謝ったりしたら今後は拳が繰り出されそうなので、余計な真似はしないのが無難だろうと判断した。
気を取り直し、静馬は今後の行動について孫三郎に相談する。
「それで、これからどうする。ここに籠もって右近らを迎え撃つか」
「五人ではこの広さを持て余すし、五十人からの寄せ手は防げぬ。そして、連中がその気になれば拠点はいつでも捨てられるから、籠城自体が成立せんの」
「そうか……折角落としたというのに、すぐ捨てるのは惜しいな」
「とは言え、使い方次第ではあるか」
何かを思い付いたらしい孫三郎は、他の三人も呼び集めて自分の作戦を語る。
それは良く言うなら大胆不敵、有体に言ってしまえば運否天賦と評すべき内容だった。
「――と、大筋ではこういう感じなのだが」
「かなり危うい気がするのじゃ」
「うーん、そんなに都合良く行くかなぁ?」
「ちょっと綱渡りの感がありますね」
説明を聞き終えたユキと弥衛門とアトリは、三人共に懸念を示す。
思った以上に渋い反応だったのか、孫三郎は困り顔で髭を撫で回す。
「他に良い考えがあるでもなし、やってみる価値はあると思うが……静馬はどうじゃ?」
「ここまでは上手く運んでいるのだし、勝ち戦の勢いに乗っていい気はするのだが……運頼みが過ぎて高転びしそうだな、この策では」
静馬まで不安を述べると、孫三郎は腕を組んで短く強い溜息を吐く。
「ふむ、静馬にとっての不安要素は何だ?」
「色々とあるが……一番の穴は人手の少なさだな」
その言葉を聞くと、孫三郎は何故か嬉しそうな顔で何度も頷く。
そして、あの重たい行李を背中から地面へと下ろした。
「とうとうコイツの出番が来たようだの」
「何のつも――おぉ、これは!」
孫三郎が取り出したものを見た静馬は、思わず驚嘆の声を漏らす。
他の面々も呆れ半分に興奮半分といった様子で、出現した異様な物体に目を奪われる。
それの機能に関しての解説を受けた一同は、孫三郎の策に従って一矢万矢との戦いに臨むことに同意する。
「では、天命を待つ前に人事を尽くしておこうか」
静馬の言葉に皆が頷き、決戦を前に最後の準備に取り掛かる。
遠くから鶏の鳴く声が届く――もう、夜明けも近い。
「ふぁはっ――」
声を上げて反射的に体を仰け反らせた男の胸に、銃口を押し付けるようにして静馬は銃爪を引く。
口と鼻と胸から血を噴いて崩れたそいつの躯を跨ぎ越えると、目指す大将が呆然と佇んでいた。
孫三郎が放ったのであろう次弾が、留守居の大将の兜を飾る半月の前立を叩き割る。
どうやら緒を締めていなかったようで、傷物になった兜はどこかへ飛んでいく。
ついでに刀も取り落とされ、情けない音を立てて地面を転がった。
「ぬわっ、ぱっ――は?」
直撃を受けた動揺で固まりかけ、不明瞭な言葉を切れ切れに発する賊の大将。
その前で悠然と弾を込めながら、静馬は噛んで含めるように語る。
「もう終わりだ。下の曲輪を見るがいい」
反射的に大将が目を向ければ、その先には自分に銃口を向けた孫三郎がいる。
そこから目を逸らせば、アトリに篝火へ向かって投げ飛ばされ、服に引火して燃え上がる手下の姿が視界に入ってくる。
「そんな馬鹿な……馬鹿なことが……」
相手はたった五人、しかも二人は女で一人は子供。
なのに、こんなにも呆気なく全滅させられ、城を落とされる。
進行している全ての物事が信じられない、といった様子の大将は虚ろな表情で静馬を見据え、腰を抜かしたかのように崩れて尻餅を搗いた。
「そういうことなのでな、お主は手下の魂を地獄の底まで引率しろ」
自失に陥った男の左側頭部に、静馬は銃弾を撃ち込んだ。
大将が名乗る余裕もなく血と脳漿を撒き散らして果てた頃、残りの連中も壊滅しつつあった。
生き残りは最初に昏倒させられた吾平と、弥衛門に右肩を撃ち砕かれ気絶していた男、それとアトリに腹を殴られて泡を噴いていた奴の三人のみ。
その三人を拘束した後で砦の中を見て回るが、他に誰かが潜んでいることもなかった。
拐かされたり人質になったりで、砦に留め置かれた女子供などがいると対処に困るところだったが、幸いにもそういった人々が見つかることもなく、牢屋は空だった。
「さて、汚れ物の始末をせねばの」
「もうちょっとこう、言い方があるだろう」
食事を終えた後と同じ調子の孫三郎に苦笑しながらも、静馬たちは乱戦の後始末に取り掛かった。
打ち捨てられた武具を拾い集め、盗賊たちの装備を剥ぎ取る。
そして死骸は砦内にある空の厩に、一まとめにして放り込む。
孫三郎の指示に従い、静馬たちは凄絶な有様になっていた戦場を整頓する。
人に命令するのに慣れていて、その内容も的確で明瞭で無駄がない。
孫三郎はやはり一介の傭兵ではない――との確信を深める静馬だが、何かを企んでいるわけでもなさそうなので、特に指摘はせずにおく。
半時(一時間)ほど経った頃には、アチコチに見える血溜まりや焦げ跡さえ気にしなければ、到着した時の状況と大差ないまでに回復していた。
静馬とユキが井戸から水を汲み上げて手や顔を洗っていると、どこからか持ってきた団子を食っている孫三郎が、ぐるりと辺りを見回してから言う。
「あっさりと落とせたモンだの」
「妾を奪い合って我を忘れたせいじゃな。気持ちはわかるが哀れなことだ」
「いや、どちらかと言えばアトリの方が人気では――」
静馬は正確を期そうとするが、尻に鋭い蹴りが入って中断させられた。
抗議の意味を込めて睨めば、ユキは何故かはにかんだ様子で見返してくる。
「そういえば、静馬の前で娘の格好をするのは始めてか……どうじゃ?」
「ん? 何がだ」
「何がって、この姿への感想に決まっとるじゃろ、この流れなら」
「ふむ、思ったより似合ってるな。女装が」
静馬が素直な感想を述べると、先程の二倍半の勢いで尻を蹴られる。
そしてユキは、そのまま早足でどこかへ行ってしまった。
「何なんだ、あいつは……」
「ワザとやっているなら、お主かなりの大物だの」
呆れたように孫三郎に言われ、やっとどの辺りで間違ったかに静馬は気付かされる。
しかし、追いかけて謝ったりしたら今後は拳が繰り出されそうなので、余計な真似はしないのが無難だろうと判断した。
気を取り直し、静馬は今後の行動について孫三郎に相談する。
「それで、これからどうする。ここに籠もって右近らを迎え撃つか」
「五人ではこの広さを持て余すし、五十人からの寄せ手は防げぬ。そして、連中がその気になれば拠点はいつでも捨てられるから、籠城自体が成立せんの」
「そうか……折角落としたというのに、すぐ捨てるのは惜しいな」
「とは言え、使い方次第ではあるか」
何かを思い付いたらしい孫三郎は、他の三人も呼び集めて自分の作戦を語る。
それは良く言うなら大胆不敵、有体に言ってしまえば運否天賦と評すべき内容だった。
「――と、大筋ではこういう感じなのだが」
「かなり危うい気がするのじゃ」
「うーん、そんなに都合良く行くかなぁ?」
「ちょっと綱渡りの感がありますね」
説明を聞き終えたユキと弥衛門とアトリは、三人共に懸念を示す。
思った以上に渋い反応だったのか、孫三郎は困り顔で髭を撫で回す。
「他に良い考えがあるでもなし、やってみる価値はあると思うが……静馬はどうじゃ?」
「ここまでは上手く運んでいるのだし、勝ち戦の勢いに乗っていい気はするのだが……運頼みが過ぎて高転びしそうだな、この策では」
静馬まで不安を述べると、孫三郎は腕を組んで短く強い溜息を吐く。
「ふむ、静馬にとっての不安要素は何だ?」
「色々とあるが……一番の穴は人手の少なさだな」
その言葉を聞くと、孫三郎は何故か嬉しそうな顔で何度も頷く。
そして、あの重たい行李を背中から地面へと下ろした。
「とうとうコイツの出番が来たようだの」
「何のつも――おぉ、これは!」
孫三郎が取り出したものを見た静馬は、思わず驚嘆の声を漏らす。
他の面々も呆れ半分に興奮半分といった様子で、出現した異様な物体に目を奪われる。
それの機能に関しての解説を受けた一同は、孫三郎の策に従って一矢万矢との戦いに臨むことに同意する。
「では、天命を待つ前に人事を尽くしておこうか」
静馬の言葉に皆が頷き、決戦を前に最後の準備に取り掛かる。
遠くから鶏の鳴く声が届く――もう、夜明けも近い。
0
あなたにおすすめの小説
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末
松風勇水(松 勇)
歴史・時代
旧題:剣客居酒屋 草間の陰
第9回歴史・時代小説大賞「読めばお腹がすく江戸グルメ賞」受賞作。
本作は『剣客居酒屋 草間の陰』から『剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末』と改題いたしました。
2025年11月28書籍刊行。
なお、レンタル部分は修正した書籍と同様のものとなっておりますが、一部の描写が割愛されたため、後続の話とは繋がりが悪くなっております。ご了承ください。
酒と肴と剣と闇
江戸情緒を添えて
江戸は本所にある居酒屋『草間』。
美味い肴が食えるということで有名なこの店の主人は、絶世の色男にして、無双の剣客でもある。
自分のことをほとんど話さないこの男、冬吉には実は隠された壮絶な過去があった。
多くの江戸の人々と関わり、その舌を満足させながら、剣の腕でも人々を救う。
その慌し日々の中で、己の過去と江戸の闇に巣食う者たちとの浅からぬ因縁に気付いていく。
店の奉公人や常連客と共に江戸を救う、包丁人にして剣客、冬吉の物語。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
花嫁
一ノ瀬亮太郎
歴史・時代
征之進は小さい頃から市松人形が欲しかった。しかし大身旗本の嫡男が女の子のように人形遊びをするなど許されるはずもない。他人からも自分からもそんな気持を隠すように征之進は武芸に励み、今では道場の師範代を務めるまでになっていた。そんな征之進に結婚話が持ち込まれる。
【完結】幼馴染に裏切られたので協力者を得て復讐(イチャイチャ)しています。
猫都299
青春
坂上明には小学校から高校二年になった現在まで密かに片想いしていた人がいる。幼馴染の岸谷聡だ。親友の内巻晴菜とはそんな事も話せるくらい仲がよかった。そう思っていた。
ある日知った聡と晴菜の関係。
これは明が過去に募らせてしまった愚かなる純愛へ一矢報いる為、協力者と裏切り返す復讐(イチャイチャ)の物語である。
※2024年8月10日に完結しました! 応援ありがとうございました!(2024.8.10追記)
※小説家になろう、カクヨム、Nolaノベルにも投稿しています。
※主人公は常識的によくない事をしようとしていますので気になる方は読まずにブラウザバックをお願い致します。
※「キスの練習相手は〜」「幼馴染に裏切られたので〜」「ダブルラヴァーズ〜」「やり直しの人生では〜」等は同じ地方都市が舞台です。関連した人物も、たまに登場します。(2024.12.2追記)
※番外編追加中・更新は不定期です。(2025.1.30追記)←番外編も完結しました!(2025.9.11追記)
※【修正版】をベリーズカフェに投稿しています。Nolaノベルでは全話限定公開・修正中です。(2025.10.29追記)
信忠 ~“奇妙”と呼ばれた男~
佐倉伸哉
歴史・時代
その男は、幼名を“奇妙丸”という。人の名前につけるような単語ではないが、名付けた父親が父親だけに仕方がないと思われた。
父親の名前は、織田信長。その男の名は――織田信忠。
稀代の英邁を父に持ち、その父から『天下の儀も御与奪なさるべき旨』と認められた。しかし、彼は父と同じ日に命を落としてしまう。
明智勢が本能寺に殺到し、信忠は京から脱出する事も可能だった。それなのに、どうして彼はそれを選ばなかったのか? その決断の裏には、彼の辿って来た道が関係していた――。
◇この作品は『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n9394ie/)』でも同時掲載しています◇
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる