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魔獣の森
白蛇の騎士団長
凪が魔法陣に触れたのと同じ頃、セバスは晴れやかな快晴の空を見上げながら馬車の御者台で揺られていた。
「良い天気ですね」
両サイドには木々が並び、深い森が広がっていて、その森を割るように一本の道が通っている。目を閉じ耳を澄ませば、小鳥のさえずりや風に揺れる木々の葉音が心地よく耳に馴染んだ。
主人であるアステルから白蛇騎士団の団長を迎えに行くよう指示を受けたのは午前中のことだった。それからすぐに出立し、件の人物を引き連れて帰路についたところで今に至る。
周囲を深い森で囲まれたこの道を直進すればアステルの屋敷に帰り着く。目的地はもう目と鼻の先だ。
「ルーク様、間もなく到着です」
御者台に設けられた小窓から馬車の中を窺うと、中にいた若い男が顔を上げた。深い海を思わせるような青色の瞳がセバスを映すと、その端正な顔に不敵な笑みが浮かべられる。
「ああ、わかった」
ルークと呼ばれた男は返事をすると、肩くらいまで伸びた赤銅色の長髪を首の後ろで無造作に一つにまとめ上げ、手早く身だしなみを整える。
その身を包む白を基調とした騎士服には金の刺繍が施されており、彼の身分の高さが窺えた。しかし、この二十代後半の精悍な顔立ちをした青年からは、そんな地位ある者にありがちな嫌らしさは微塵も感じられなかった。
「それで、アステルが入れ込んだペットはどんなやつなんだ?今、リンダには屋敷を探らせているが、俺を魔素酔いの治療で呼んでおきながら、犬か猫かすら言わねぇんだ、あいつ」
ルークの問いかけにセバスは何と返事をするか逡巡する。
アステルがルーク対して凪の存在を伝えていないのならば、自分が話して良い内容とは到底思えなかった。執事として主人の意向を汲み取り、適切な対応をしなくてはならない。
(これは困りましたね……)
ペットの正体という情報はアステルが伏せた手札だ。アステルから口止めされているわけではないが、だからと言って勝手に情報を漏らすのも気が引ける。
それに伏せた手札は伏せた状態のままでも効力を保ち続けるが、一度でも開いてしまえば、その効力は失われてしまう。伏せた状態の効力をアステルがどこまで求めているか、セバスには推し量れなかった。
セバスは顎に手を当て、ほんの少しの間考えを巡らせると、ルークに向かって意味深な笑みを向けた。
「……それは会ってのお楽しみということではいかがでしょう?それよりも、リンダというのはルーク様の大事にしておられる白蛇でしたね。姿を見ないと思ったら、アステル様の元に居たのですか」
「……おい。あからさまに誤魔化したな」
ルークから呆れた視線が投げかけられる。しかしセバスは気にした風もなく、涼やかな笑みを浮かべて見せた。
「きっと旦那様は、ルーク様にご自分の宝物を見せびらかしたいと思って黙っておられるのだと思いますよ」
「へぇ、それはヒントか?」
「さあ、どうでしょう?」
セバスがにこりとした笑みで返すと、ルークは面白そうに目を細めて声を立てて笑った。
「ははっなんだそれ。ガキじゃあるまいに、そんなことで俺は呼び出されたのかよ。まあいいさ……どうせ着けばわかることだしな。リンダのことはアステルには黙っとけよ。お前の誤魔化しに乗ってやる交換条件だ」
ルークは悪戯っぽく笑うと、人差し指を唇に当てる。その仕草が妙に様になっていて、セバスは思わず苦笑した。
「ええ。承知しました」
「けどリンダは蛇のくせに猫みたいに懐くからなぁ。案外、そのペットとやらともうすでに親睦を深めていたりしてな」
ルークは冗談めかしてそう呟くと、馬車の窓から外を見る。その視線の先に立派な屋敷が映ると、ルークの口元に自然と笑みが浮かんでいた。
目的地はすぐそこだ。
――と、その時。
「――おや」
突然目の前の地面が発光し、セバスは慌てて手綱を引いた。馬が嘶き、馬車が大きく揺れる。その拍子に御者台から放り出されそうになって、セバスは咄嗟に馬車の窓枠を摑んだ。
「大丈夫か!?」
「ええ、申し訳ありません」
馬が止まると同時に血相を変えたルークが馬車から飛び出してくる。彼は目の前で光り輝く円陣の紋様を見つけると、その形相を怪訝なものに変えた。
「これは……魔法陣か?」
ルークの眉間に皺が寄る。視線の先では馬車の進行を妨げるように、光で描いたような不思議な円陣が地面に浮かび上がっていた。
円の直径は一メートル程とそこまで大きくはないが、見たことのない型式の紋様をしている。セバスには何が起きようとしているのか皆目見当がつかなかったが、それはルークも同じようだった。
ルークは警戒心を露わに腰に提げていた剣を抜き放つと、その切先を魔法陣に向けて臨戦態勢を取る。鋭利な刃物のように研ぎ澄まされた表情には、先ほどまでの和やかな雰囲気は微塵も感じられない。
セバスも御者台を降りると、周囲に異変が無いかと神経を集中させる。だが変化らしきものは何も見受けられない。変化といえば、目の前の紋様が徐々に光の強さを増しているくらいだ。
「ルーク様、お気をつけください」
「ああ」
ルークの短い返事からは緊張感が滲み出ている。彼は油断なく剣を構えながら円陣の紋様から視線を離さなかった。
「何の魔法か知らないが、やばそうな魔法ならすぐに斬り込むか防御壁を構築する。お前は後ろに下がってろ、セバス」
「御意」
セバスが距離を取ったことを確認すると、ルークは剣を持つ手に力を込めた。
光はどんどんとその輝きを強め、視界を白一色に塗り潰していく。
「円の中心から何かが出てくる気配がしますね」
セバスは目を細めると、僅かに重心を下げて身構える。魔物の中には転移魔法を使うものも存在するが、人間が使った事例など聞いたことがない。
魔物の襲撃であれば戦闘は避けられないだろう。白蛇騎士団長として強者揃いの騎士を束ねるルークが遅れを取るなど万に一つも考えにくいが、最悪の事態を想定することは無駄では無いはずだ。
やがて眩しさに目が慣れると、円陣の中心から何かが這い出てくる姿が確認できた。それが何か知ろうと目を凝らすが、光のせいでよく見えない。
「なんだ……?」
ルークの呟きがセバスの耳に入ると同時に光が弱まり、徐々にその姿を現していく。それは人の形をしていた。二人はその影を注視しながら、警戒を強める。
やがて光が弱まると、その影ははっきりとした輪郭を帯びていく。
現れたのは少年だ。黒曜石のような黒い目と同じくらい真っ黒の髪をした、幼さの残るあどけない顔立ち。その首には銀色の首輪。魔法陣から現れた見覚えのある顔にセバスはあっと声を上げた。
「お待ちください、ルーク様!」
慌てて制止の声を上げるが、少年と面識のないルークの身体はすでに動いていた。足元には純白の蛇もいたが、ルークは気づいていないようだ。彼は剣を構えると、勢いよく大地を蹴った。
少年のほうは状況が飲み込めていないのか、落ち着きなく周囲をきょろきょろとしていたが、勢いよく迫ってくるルークに気づき顔を強張らせる。逃げようと身体を動かすが、焦ったせいで足がもつれて、その場に尻餅をついてしまう。
その隙にルークは少年との距離を詰めると、その首筋に剣を突きつけた。
「動くな」
少年の首に刃が押し当てられ、じわりと赤い血が滲む。少年は呆然とした表情で硬直したまま、微動だにせずにルークを見上げる。自分の身に何が起きているのか理解していないかのような態度に、ルークは不信感を募らせ、剣を握る手に力を込めた。
「その銀色の首輪……お前、異界人だな。主人はどこで、俺たちに何の用だ」
威嚇するような鋭い眼光が少年を射抜き、その小さな肩がびくりと震える。
セバスは慌てて駆け寄ると、二人の間に割って入った。
「ルーク様、剣をお納めください。この方がアステル様のペット――ナギ様です」
「……………は?」
数秒の沈黙の後に出てきたルークの声は、何とも呆けたものだった。混乱したように瞬きを繰り返すと、首筋を流れる冷や汗を拭いながらゆっくりと振り返る。
ルークが止まったことに安堵しながら、セバスは落ち着いた声音でルークの足元を指差す。
「それに足元を見てください。リンダもいますよ」
ルークが目線を下げると、セバスの言う通り、黒髪の少年――凪の傍には一匹の白蛇がとぐろを巻いていた。白蛇のリンダは凪を守るように寄り添い、威嚇するように鎌首をもたげている。
「え、ちょっと待て。どういうことだ?ガキだぞ。ペット?冗談だろ」
ルークは信じられないとばかりに呟くと、困惑を露わにした表情のまま、地面に座り込んで青ざめる凪を見つめた。
「良い天気ですね」
両サイドには木々が並び、深い森が広がっていて、その森を割るように一本の道が通っている。目を閉じ耳を澄ませば、小鳥のさえずりや風に揺れる木々の葉音が心地よく耳に馴染んだ。
主人であるアステルから白蛇騎士団の団長を迎えに行くよう指示を受けたのは午前中のことだった。それからすぐに出立し、件の人物を引き連れて帰路についたところで今に至る。
周囲を深い森で囲まれたこの道を直進すればアステルの屋敷に帰り着く。目的地はもう目と鼻の先だ。
「ルーク様、間もなく到着です」
御者台に設けられた小窓から馬車の中を窺うと、中にいた若い男が顔を上げた。深い海を思わせるような青色の瞳がセバスを映すと、その端正な顔に不敵な笑みが浮かべられる。
「ああ、わかった」
ルークと呼ばれた男は返事をすると、肩くらいまで伸びた赤銅色の長髪を首の後ろで無造作に一つにまとめ上げ、手早く身だしなみを整える。
その身を包む白を基調とした騎士服には金の刺繍が施されており、彼の身分の高さが窺えた。しかし、この二十代後半の精悍な顔立ちをした青年からは、そんな地位ある者にありがちな嫌らしさは微塵も感じられなかった。
「それで、アステルが入れ込んだペットはどんなやつなんだ?今、リンダには屋敷を探らせているが、俺を魔素酔いの治療で呼んでおきながら、犬か猫かすら言わねぇんだ、あいつ」
ルークの問いかけにセバスは何と返事をするか逡巡する。
アステルがルーク対して凪の存在を伝えていないのならば、自分が話して良い内容とは到底思えなかった。執事として主人の意向を汲み取り、適切な対応をしなくてはならない。
(これは困りましたね……)
ペットの正体という情報はアステルが伏せた手札だ。アステルから口止めされているわけではないが、だからと言って勝手に情報を漏らすのも気が引ける。
それに伏せた手札は伏せた状態のままでも効力を保ち続けるが、一度でも開いてしまえば、その効力は失われてしまう。伏せた状態の効力をアステルがどこまで求めているか、セバスには推し量れなかった。
セバスは顎に手を当て、ほんの少しの間考えを巡らせると、ルークに向かって意味深な笑みを向けた。
「……それは会ってのお楽しみということではいかがでしょう?それよりも、リンダというのはルーク様の大事にしておられる白蛇でしたね。姿を見ないと思ったら、アステル様の元に居たのですか」
「……おい。あからさまに誤魔化したな」
ルークから呆れた視線が投げかけられる。しかしセバスは気にした風もなく、涼やかな笑みを浮かべて見せた。
「きっと旦那様は、ルーク様にご自分の宝物を見せびらかしたいと思って黙っておられるのだと思いますよ」
「へぇ、それはヒントか?」
「さあ、どうでしょう?」
セバスがにこりとした笑みで返すと、ルークは面白そうに目を細めて声を立てて笑った。
「ははっなんだそれ。ガキじゃあるまいに、そんなことで俺は呼び出されたのかよ。まあいいさ……どうせ着けばわかることだしな。リンダのことはアステルには黙っとけよ。お前の誤魔化しに乗ってやる交換条件だ」
ルークは悪戯っぽく笑うと、人差し指を唇に当てる。その仕草が妙に様になっていて、セバスは思わず苦笑した。
「ええ。承知しました」
「けどリンダは蛇のくせに猫みたいに懐くからなぁ。案外、そのペットとやらともうすでに親睦を深めていたりしてな」
ルークは冗談めかしてそう呟くと、馬車の窓から外を見る。その視線の先に立派な屋敷が映ると、ルークの口元に自然と笑みが浮かんでいた。
目的地はすぐそこだ。
――と、その時。
「――おや」
突然目の前の地面が発光し、セバスは慌てて手綱を引いた。馬が嘶き、馬車が大きく揺れる。その拍子に御者台から放り出されそうになって、セバスは咄嗟に馬車の窓枠を摑んだ。
「大丈夫か!?」
「ええ、申し訳ありません」
馬が止まると同時に血相を変えたルークが馬車から飛び出してくる。彼は目の前で光り輝く円陣の紋様を見つけると、その形相を怪訝なものに変えた。
「これは……魔法陣か?」
ルークの眉間に皺が寄る。視線の先では馬車の進行を妨げるように、光で描いたような不思議な円陣が地面に浮かび上がっていた。
円の直径は一メートル程とそこまで大きくはないが、見たことのない型式の紋様をしている。セバスには何が起きようとしているのか皆目見当がつかなかったが、それはルークも同じようだった。
ルークは警戒心を露わに腰に提げていた剣を抜き放つと、その切先を魔法陣に向けて臨戦態勢を取る。鋭利な刃物のように研ぎ澄まされた表情には、先ほどまでの和やかな雰囲気は微塵も感じられない。
セバスも御者台を降りると、周囲に異変が無いかと神経を集中させる。だが変化らしきものは何も見受けられない。変化といえば、目の前の紋様が徐々に光の強さを増しているくらいだ。
「ルーク様、お気をつけください」
「ああ」
ルークの短い返事からは緊張感が滲み出ている。彼は油断なく剣を構えながら円陣の紋様から視線を離さなかった。
「何の魔法か知らないが、やばそうな魔法ならすぐに斬り込むか防御壁を構築する。お前は後ろに下がってろ、セバス」
「御意」
セバスが距離を取ったことを確認すると、ルークは剣を持つ手に力を込めた。
光はどんどんとその輝きを強め、視界を白一色に塗り潰していく。
「円の中心から何かが出てくる気配がしますね」
セバスは目を細めると、僅かに重心を下げて身構える。魔物の中には転移魔法を使うものも存在するが、人間が使った事例など聞いたことがない。
魔物の襲撃であれば戦闘は避けられないだろう。白蛇騎士団長として強者揃いの騎士を束ねるルークが遅れを取るなど万に一つも考えにくいが、最悪の事態を想定することは無駄では無いはずだ。
やがて眩しさに目が慣れると、円陣の中心から何かが這い出てくる姿が確認できた。それが何か知ろうと目を凝らすが、光のせいでよく見えない。
「なんだ……?」
ルークの呟きがセバスの耳に入ると同時に光が弱まり、徐々にその姿を現していく。それは人の形をしていた。二人はその影を注視しながら、警戒を強める。
やがて光が弱まると、その影ははっきりとした輪郭を帯びていく。
現れたのは少年だ。黒曜石のような黒い目と同じくらい真っ黒の髪をした、幼さの残るあどけない顔立ち。その首には銀色の首輪。魔法陣から現れた見覚えのある顔にセバスはあっと声を上げた。
「お待ちください、ルーク様!」
慌てて制止の声を上げるが、少年と面識のないルークの身体はすでに動いていた。足元には純白の蛇もいたが、ルークは気づいていないようだ。彼は剣を構えると、勢いよく大地を蹴った。
少年のほうは状況が飲み込めていないのか、落ち着きなく周囲をきょろきょろとしていたが、勢いよく迫ってくるルークに気づき顔を強張らせる。逃げようと身体を動かすが、焦ったせいで足がもつれて、その場に尻餅をついてしまう。
その隙にルークは少年との距離を詰めると、その首筋に剣を突きつけた。
「動くな」
少年の首に刃が押し当てられ、じわりと赤い血が滲む。少年は呆然とした表情で硬直したまま、微動だにせずにルークを見上げる。自分の身に何が起きているのか理解していないかのような態度に、ルークは不信感を募らせ、剣を握る手に力を込めた。
「その銀色の首輪……お前、異界人だな。主人はどこで、俺たちに何の用だ」
威嚇するような鋭い眼光が少年を射抜き、その小さな肩がびくりと震える。
セバスは慌てて駆け寄ると、二人の間に割って入った。
「ルーク様、剣をお納めください。この方がアステル様のペット――ナギ様です」
「……………は?」
数秒の沈黙の後に出てきたルークの声は、何とも呆けたものだった。混乱したように瞬きを繰り返すと、首筋を流れる冷や汗を拭いながらゆっくりと振り返る。
ルークが止まったことに安堵しながら、セバスは落ち着いた声音でルークの足元を指差す。
「それに足元を見てください。リンダもいますよ」
ルークが目線を下げると、セバスの言う通り、黒髪の少年――凪の傍には一匹の白蛇がとぐろを巻いていた。白蛇のリンダは凪を守るように寄り添い、威嚇するように鎌首をもたげている。
「え、ちょっと待て。どういうことだ?ガキだぞ。ペット?冗談だろ」
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