[R18]異世界に売られた少年は甘い檻の中で溺愛される

harihari

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愛玩動物になる日

検品の情事※

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 取引が成立するまで、扉の前にはダークスーツを着た男が立ち、凪の動向に目を光らせていた。取引前に逃げられると違約金が発生するからだそうだ。

 凪を引き取りに来たのは長い銀髪の優男だった。黒いローブを身にまとい、手には木の杖を持っている。魔術師、という言葉が相応しいような出立ちだ。そんないかにも異国人といった様相だったが、その口から紡がれたのは流暢な日本語だった。

「お待たせしました。私はアステルと申します」

 彼はそう言って切れ長の金色の瞳を細めた。ガラス細工のように繊細で美しい顔立ちの青年だった。しかし、柔和な笑みとは裏腹に、その目はどこか冷たい光を宿しているように見える。

「篠原だ。約束のものを連れてきた。本人曰く未経験、だそうだ」

 篠原は台座の上で四肢を縄で拘束されている凪に目を向けながら、不躾に言う。先ほどの問いの意図を理解して、凪は真っ赤になって俯いた。

「ほう、それは素晴らしい。確認しても?」

「ああ、好きにしな」

 篠原から許可が下りるや否や、アステルは目を爛々と輝かせて凪を見つめてきた。その瞳には好奇心のようなものが窺え、思わず身震いする。そんな凪の反応をひとつひとつ確認するかのようにアステルは手を伸ばした。しなやかで細い手が伸び、凪のズボンの中に入っていく。

「えっ……なにを……」

 突然の行動に訳が分からず、凪は困惑するが、すぐに蒼白することになる。アステルの手が容赦なく下着の中に入り込み、凪の股間を無遠慮にまさぐってきたからだ。慌てて辱めから逃れようと身体を動かすが、戒められた身体は凪のささやかな抵抗すら許さず、凪の股間は容赦なく弄ばれる。

 やがてアステルの手は下着の中に隠された凪自身を握り込み、扱きあげるように動かし始めた。他人の手で性器を触られるなんて初めてのことだったし、何より相手は男で、初対面の人物だ。凪は涙目で訴えた。

「あ……っやだっ!やめてくださっ……!」

 思わず身を捩るが、四肢を拘束されていては抵抗らしい抵抗などできるはずがなかった。ただ身体を震わせ、惨めな声を上げるだけだ。股間にじわじわと熱が溜まり、肌に汗が浮かび始める。彼の手の中で自身が熱を持ち始めるのを感じて、凪は羞恥に頬を染めて目を瞑った。

(なんで……っ)

 恥ずかしさと屈辱、そして恐怖が入り混じった感情が凪を苛む。嫌悪感に吐き気すら込み上がってきた。思わず目を瞑り、顔を背けると、篠原が凪の髪を掴んできて、無理矢理顔を上げさせられた。

「おい、ちゃんと顔上げろ。お前を買ってくれるお方だぞ?」

 篠原の言葉に凪は唇を噛み締めた。そうしなければ涙が零れそうだった。
 そんな凪を他所にアステルの手の動きは次第に早くなり、絶頂へと追い立てられていく。

(い……やだ……!!)

 一連の行為は無言で行われた。凪がどれほど拒絶しても、やめてと言っても聞き入れられることはなく、まるで機械に触られているかのように規則正しく凪の中に快楽を注ぎ続ける。

 アステルの手の動きは徐々に早くなり、やがて先端から先走りが溢れ出す頃になると、アステルはそれを掬い取り、まるでローションを塗るかのように優しく握った凪のものに塗りつけた。そのぬるぬるとした感触にすら感じてしまい、凪は腰をくねらせた。

「くっ……あっ……」

 漏れそうになる声を必死に堪えるが、アステルの手の動きに翻弄されるばかりで上手くいかない。腰が自然と前後に動いてしまい、まるで自らアステルの手に擦り付けているような格好になってしまう。

 どんどんと高められていき、次第に呼気に熱みが混ざる。荒い呼吸を繰り返しながら、もう無理と熱ばった目で訴えかけるようにアステルを見ると、彼はじっと凪を見ていた。その目に今行われている情事に対する興奮は浮かんでおらず、まるで何かを確認しているかのようだった。
 自分一人が発情している現状に凪は打ちひしがれると同時に、ある既視感を覚えた。

(この目……見たことある)

 既視感の原因はすぐに分かった。工場で、流れてくる商品を淡々とチェックする検品のアルバイトをした時に、同じ仕事をする誰もがこんな目をして仕事をしていた。商品に不備がないかをただただ確認する――目。

(商品、か……そっか)

 凪という人間の反応を見ているのではなく、商品の調子を確認しているのだ。彼は凪という性奴隷を試運転し、品定めをすることで。
 それを理解した時、初めてアステルは口を開いた。

「いいですよ、達しなさい。合格です。これなら高値がつきそうだ」

 アステルはそう言って、凪の耳元に口を寄せて囁いた。生温かい吐息に背筋がぞくりとする。
 こんな風に達したくない。そう思ったが、身体は正直だった。必死に抵抗しようとするが、それは無駄な足掻きだった。固定された四肢は快楽を逃すことを許さず、凪はただされるがままに扱かれた。

「はっ……んっ」

 やがて限界が訪れる。堪えきれず小さく喘いだ瞬間、凪は身体を大きく痙攣させ、勢い良く精液を放出した。下着の中で白濁液が飛び散ったのがわかった。

「あ……あ……」

 凪は放心状態で空を見上げていた。身体の奥底から力が抜けていくような虚脱感に、頭がぼうっとする。まるで魂が抜けた人形にでもなったような気分だった。見知らぬ男に弄ばれ、達せられ、酷い悪夢を見ているような気分だ。いや、醒めれば終わる悪夢のほうがずっとマシだった。頭がどうにかなってしまいそうだった。

「ああ……失敗しました。服を脱がせておくのを忘れてました」

「忘れるなよ」

 放心状態の凪を横目に、アステルは凪の下着の中で存在を主張する淫液に触れ、少し残念そうに呟いた。どこか抜けているアステルの言葉に、篠原は呆れたように笑った。
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