【完結】冷酷騎士団長を助けたら口移しでしか薬を飲まなくなりました

ざっしゅ

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30話 俺の恋人だ ※

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 甘い香りに包まれながら、液体で濡れた肌と肌が擦れ合う。わずかな摩擦すらも熱を帯び、トオルはその刺激に震えた。

「……あっ……ん……っ」

 透は必死に声を堪えようと唇を噛んだが、身体は正直だった。グレイドの硬くて熱い肉茎が擦れるたび、喉の奥から甘い音が溢れ出した。

「やっ……ぅ……」

(だめだ……声が、勝手に……!)

 恥ずかしさに身悶えながら、透は手で口を覆った。しかし、身体はより敏感に応えてしまう。その切なげな声がカーテンの向こうに漏れたのか、人の姿をしたドラゴンが話すのが聞こえた。

「とても良い声をしているな」

 青年の姿をしたドラゴンは、椅子に腰掛けながら興味深そうに言った。この観賞者の存在が、透の羞恥をさらにかき立てる。

「うぅ……グレイドさん、恥ずかしいです……」
「……俺だけを見て、他のことは考えるな」

 グレイドはそう言いながら、透の敏感な場所をゆっくり愛撫した。透はもう抗う術を持たず、快楽に支配されながら、淫らな声を零し続けた。

「あっ……グレイド、さん……!」
「……っ……透……」

 透はカーテン越しのドラゴンの存在など、どうでもよくなっていった。目を閉じ、全身を包む熱と痺れるような刺激を与えるグレイドの動きに身を委ねていた。

 グレイドが透の身体に打ち付けるたびに、いやらしい音が洞窟に響いた。

「透……グレイドと、呼んでくれ」

「……え……?」

 透が困惑していると、耳たぶを甘噛みされ、さらに動揺した。グレイドが耳元で囁く。

「君は、今……俺の恋人だ」

「……っ」

 透が恥ずかしさのあまり狼狽えていると、グレイドが刻み込むように透の太ももの間に肉茎を打ち付けた。弱いところを何度も熱くて硬いものが肌を滑る刺激で、声が出そうになった透は唇を噛みしめる。

「……透、声を我慢するな」

「ん……ああっ……!」

 乳首をつねられ、透の身体は小さく跳ねた。堪えきれない声がこぼれた。

「可愛い……ここをいじられるのが好きなのか?」

「やぁっ……ちが……」

 グレイドは透の乳首を舌で転がし、濡れた指先で後孔の周りを撫でた。透は息が詰まるような感覚に身体が小さく震えた。

「あ、う……そこ、だめ……っ」

 グレイドは、わざと赤髪の青年に聞こえるように、透に話しかける。

「透……君が誰の恋人か、聞かせてくれ」

「……グレイド、の……恋人です……ああ!」

 そう言った途端、後孔の入り口を押し広げてグレイドの長い指がゆっくりと入ってきた。中で動かされるたびに透は喘いだ。

「あぁっ……んっ……!」

「ドラゴンだろうと、絶対に渡すつもりはない」

 グレイドは低い声で呟くと、透の太ももに噛みつき、跡をつけた。痛みと快感で、透は首まで真っ赤になり、身体の芯はどうしようもなく熱くなってしまう。

「……んっ、んっ……あっ……!」

「……透……っ」

「!!……あああっ……」

 グレイドの指は透が感じる場所を執拗に責め立て、透はすぐに絶頂した。身体の力が抜け、視界がぼやける。

「ん……グレイド、気持ちいい……」

 透の恍惚とした表情を見た瞬間、グレイドの理性は溶けたようだった。必死に欲望を抑えようとするほど、その衝動は熱を増し、もはやどうすることもできなかった。

 その時、薄いカーテンの向こうから、優美でどこか挑発的な青年の声が響く。

「……もういい。まだ続けるつもりか?」

 透とグレイドは、はっとして顔を見合わせた。忘れていたわけではないが、目の前の出来事に完全に意識を奪われていた。二人は頬を熱くしながら、慌ただしく身体を拭き、服を整えた。

 人の姿をしたドラゴンは、肘掛け椅子に座ったまま、少し寂しげに吐息をもらした。

が運命の伴侶に、恋人がいるとは残念だ」

 そう呟いたあと、赤髪の青年はゆっくりとまぶたを閉じて微笑んだ。

「しかし、われは永く生きる。運命の伴侶が再び現れるその日まで、静かに待つとしよう」

 透は、信じてもらえたのだと心から安堵した。隣にいたグレイドは透をかばうように一歩前へ出て、鋭い声で尋ねる。

「なぜ、この山に現れた?」

 問いかけに、青年は赤い髪をかきあげながら眉をひそめた。

「我は、ここで眠っていたのに、この宝珠に起こされたんだ」

 そう言うと、ドラゴンの青年は手のひらの上で淡く光る宝珠を見下ろした。そこには、叶わぬ想いが滲んでいるようだった。

「……また、新たに宝珠を生み出さねば……」

  低く呟きながら、青年はその宝珠を強く握りしめた。手の中で光が今にも砕けそうにきしむ。

「……あの、壊さないでください!」

 透は思わず声を張り上げ、彼の手を止めようと一歩踏み出した。

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