31 / 85
オリバー・サンドライン
しおりを挟む
オリバーは顔を真っ赤にして私を詰る。子どもが癇癪を起したような勢いだ。
「フローラがサルベリアに行かなければならなくなったのはお前のせいだ! フローラは一生俺の側にいられたはずなのに!」
確かにフローラのサルベリア行きを推したのは私だ。どこからか噂で話が漏れるということもあるかもしれない。
どのように伝わったのか、オリバーは私のせいでフローラがサルベリアへ行かされると思っているようだ。
オリバーの折檻から逃れる為だと思っていないなら、フローラに危険が及ぶことはないかもしれない。
「俺から離れて別の場所に行くというのに――家族のもとにいるのがフローラにとって幸せに決まっている! なぜお前はそんな惨いことができる?」
オリバーは泣き出さんばかりの悲壮な顔をしている。
自分では鞭でフローラを打っていたくせに、どうしてそんな顔ができるのだろう。
フローラを愛おしむことと、鞭で打つことにオリバーは矛盾を感じないのだろうか?
(なるほど、この件でオリバーは妹を遠くにやられる被害者で、私が我儘でフローラを召し抱えた加害者というわけね)
「考え違いをしているわ。フローラが適任だったから抜擢されただけよ」
「そんなわけがない。フローラは最近おかしかった。最近じゃ、外に行くことばかりを考えるようになって、こそこそと、俺の顔もみない。これも、それも、全部、全部お前のせいだ!」
オリバーの憤怒は止まらない。私に唾を吐きかけるような勢いで罵る。
オリバーはフローラがサルべリアに行くことと、自分の蛮行とが結びついているとは思っていないようだ。
「よくお聞きなさい。フローラが適任だったから選ばれたのだと言ったのよ、これは国の決定よ」
オリバーは一度ぐっと喉を詰まらせ、声を大きくした。
「お前のせいだ。お前が俺と結婚すると言えば、父は王家との繋がりを得て、それで満足したはずだ。お前がサンドライン家に降嫁すれば、妹にサルベリアへ随伴させる任など与えなかった」
「何を言っているの。王族の結婚の決定こそ私に権限のあるものではないわ」
「嘘を言うな。お前は大人しく俺を伴侶にえらべばよかったんだ。そうすれば、妹は一生家で静かに幸せに暮らせたというのに。お前が俺を選ばず、忌まわしいバロッキーの魔物と婚約するから、フローラが憂き目に合うのだ!」
フローラを酷い目に合わせていたくせに、と言い返してやりたい。オリバーの主張に舌打ちをしたい気分だった。
「バロッキーとの婚姻も王によって定められたことよ。国の決定に口を出さない事ね」
(この体勢、疲れてきたわ……)
つま先が地面に少しだけ届いているが、本当にギリギリの位置なのだ。
上に引き上げられる力が強くて、少し油断すると足が浮いてしまう。こんな体勢で長く持つわけがない。
「おまえがサルベリア行きを蹴ったのは良い判断だった。それなのに、代わりに忌まわしい竜の血を引き入れるつもりだなんて、おかしいだろ?!」
「まだそんなこと言っているの? 何度も言わせないで、竜に忌まわしい血なんて流れていないわよ」
それが政策であったことなど王家に近ければ近いほどよく理解している。竜の血が利用価値の高い特別なものだという認識はあっても、バロッキーの事を市井の者たちのように、毒だ呪いだなどと口に出す者は貴族の中にはいない。
高級品のほとんどばバロッキーが流通を支えている。それを販売するのは何らかのバロッキー関係者だ。上流階級でバロッキーの分家と取引のない家などいないのだ。
おかしい。妹を外国にやることに対する抗議だったはずなのに、オリバーの話はどんどん論点がずれてくる。
「この国は狂っている。お前の我儘じゃないとしたら、何なんだよあいつは? なぜあんな奴を選んだ?! 女みたいな顔しやがって。俺の方が力もあるし、何よりクララベルに相応しい。クララベルとの釣り合いを王は考えなかったのか?」
「は? 何? オリバーあなた、メチャクチャよ! 妹のことで誤解をして復讐に来たのかとおもったら、妹に意地汚い感情があるだけじゃなくて、私にまで未練があったってわけ?!」
図星だったのか、オリバーは足を踏み鳴らして怒鳴り始めた。
「うるさい! うるさい、うるさい! どうして誰も俺が正しいのがわからない?! お前らみんな頭が悪いんじゃないのか? やっぱり、お前のせいだ、お前が我儘ばかり言うから」
無傷で救出されなければならなかったのに、うっかり私はオリバーの逆鱗に触れてしまったようだ。
「クララベル様、いや、クララ様、竜に娶られるくらいなら、ここで恐ろしい事故に遭ってしまった方が国の為になるでしょう。しかし、ここで心を入れ替えるというのなら、私があなたを助けて差し上げます」
震えながら、気持ち悪い猫なで声で、子どもの頃の愛称でオリバーが私を呼ぶ。
「あなた、サンドライン家を潰すつもりなの?」
「父は俺が邪魔なのです。役に立たない穀潰しだとおもっている。何の努力もしていないと」
(その通りじゃない!)
そう思ったが、口に出してサンドライン伯爵家の者にカヤロナ国王女を傷をつけさせてはたいへんだ。
「クララ様が悪いのです。なにもかも」
フローラはオリバーと母親の歪んだ関係を悲しそうに話した。
オリバーの母は自分に似た息子に過剰な期待をのせて「特別な子ども」と言い聞かせて育てた。過度に褒め称え、甘やかすばかりの行動がオリバーの自己愛を歪ませ、未成熟のままにしてしまったのだと。
オリバーは自分が「特別」であることを信じていて、その妄想が傷つかないように、称賛を必要以上に欲して生活しているのだとフローラは兄について語った。
フローラに言われるまで気がつかなかったが、確かにオリバーの行動はフローラの解釈にあてはまる。
オリバーは騎士になるほどの腕もないし、サンドライン卿のように城で内政の手伝いをするには学業も優秀とは言いがたい。
(それなのに騎士の真似だけは、していたわね)
あれが膨張した自尊心のあらわれだったのかと思うと少しぞっとする。
オリバーは結局騎士になれなかった。試験に落ちたのではない、試験を受けなかったのだ。
そういえばオリバーは私を妻に望んでいると誰かに言ったことはなかったし、私に愛を囁くこともなかった。
ただそう願っていただけだったのだろうか。
(――失敗すれば膨れ上がった自尊心に傷がつくから?)
そういえば、騎士の試験に受かった者たちを、くだらないと貶めた。
王女の伴侶になろうと努力する者たちを集団で攻撃して、徹底的に邪魔をした。
他人を妬みながら、他人が自分を妬んでいると妄信しているというフローラの言葉と重なって、なんだかため息が出る。
ついに、体がうっすらと地面から浮きそうになる。
私の手首に巻き付く綿製の縄が皮膚に食い込み、チリチリと肉を抉ろうとして、慌てて反動をつけて地面に戻る。
「お前のような女狐には丁度良いな」
下卑た笑いを口元に浮かべたオリバーは足元に落ちていた枝を拾うと、私をそれで突く。
「皆、お前のせいで迷惑してるんだ。お前が勝手なことばかりするから」
奥歯を噛み締めて、オリバーの視線を正面から受ける。縄に締め付けられ指先は徐々に充血してきている。まだかすり傷だ。大怪我をする前にどうにかしなければ。
「お前の婚約者だって、本当はお前の我儘だけで決まったんだろう。見た目でしか物の価値を決められないとは愚かな女だ。王はあの花が欲しいと強請られてその花を摘んできただけにすぎん。愚かだ。愚かな王だ。あの竜もたいへんだな、好きでもない女と結婚するのはさぞ面倒なことだろうな。皆愚かだ。俺の話に耳を傾けない。クララ様、そろそろ疲れたでしょう? 私に許しを請う気になりましたか」
オリバーは妄言を垂れ流し続けている。そうやって私が泣いて許しを請うのを待っているのだ。
それに屈することはできない。
国の決定は間違いであってはならない。私の結婚も、フローラの派遣も国にとって必要なものだ。
「レトがすぐにやってくるわ。オリバー・サンドライン、はやくこの縄をほどきなさい」
気を取り直して常と変わらない王女の口調で命ずる。
大丈夫だ。私はきっと無事に帰れる。
だって私は子どもの頃からオリバーの前で常に王女だったのだから。
「フローラがサルベリアに行かなければならなくなったのはお前のせいだ! フローラは一生俺の側にいられたはずなのに!」
確かにフローラのサルベリア行きを推したのは私だ。どこからか噂で話が漏れるということもあるかもしれない。
どのように伝わったのか、オリバーは私のせいでフローラがサルベリアへ行かされると思っているようだ。
オリバーの折檻から逃れる為だと思っていないなら、フローラに危険が及ぶことはないかもしれない。
「俺から離れて別の場所に行くというのに――家族のもとにいるのがフローラにとって幸せに決まっている! なぜお前はそんな惨いことができる?」
オリバーは泣き出さんばかりの悲壮な顔をしている。
自分では鞭でフローラを打っていたくせに、どうしてそんな顔ができるのだろう。
フローラを愛おしむことと、鞭で打つことにオリバーは矛盾を感じないのだろうか?
(なるほど、この件でオリバーは妹を遠くにやられる被害者で、私が我儘でフローラを召し抱えた加害者というわけね)
「考え違いをしているわ。フローラが適任だったから抜擢されただけよ」
「そんなわけがない。フローラは最近おかしかった。最近じゃ、外に行くことばかりを考えるようになって、こそこそと、俺の顔もみない。これも、それも、全部、全部お前のせいだ!」
オリバーの憤怒は止まらない。私に唾を吐きかけるような勢いで罵る。
オリバーはフローラがサルべリアに行くことと、自分の蛮行とが結びついているとは思っていないようだ。
「よくお聞きなさい。フローラが適任だったから選ばれたのだと言ったのよ、これは国の決定よ」
オリバーは一度ぐっと喉を詰まらせ、声を大きくした。
「お前のせいだ。お前が俺と結婚すると言えば、父は王家との繋がりを得て、それで満足したはずだ。お前がサンドライン家に降嫁すれば、妹にサルベリアへ随伴させる任など与えなかった」
「何を言っているの。王族の結婚の決定こそ私に権限のあるものではないわ」
「嘘を言うな。お前は大人しく俺を伴侶にえらべばよかったんだ。そうすれば、妹は一生家で静かに幸せに暮らせたというのに。お前が俺を選ばず、忌まわしいバロッキーの魔物と婚約するから、フローラが憂き目に合うのだ!」
フローラを酷い目に合わせていたくせに、と言い返してやりたい。オリバーの主張に舌打ちをしたい気分だった。
「バロッキーとの婚姻も王によって定められたことよ。国の決定に口を出さない事ね」
(この体勢、疲れてきたわ……)
つま先が地面に少しだけ届いているが、本当にギリギリの位置なのだ。
上に引き上げられる力が強くて、少し油断すると足が浮いてしまう。こんな体勢で長く持つわけがない。
「おまえがサルベリア行きを蹴ったのは良い判断だった。それなのに、代わりに忌まわしい竜の血を引き入れるつもりだなんて、おかしいだろ?!」
「まだそんなこと言っているの? 何度も言わせないで、竜に忌まわしい血なんて流れていないわよ」
それが政策であったことなど王家に近ければ近いほどよく理解している。竜の血が利用価値の高い特別なものだという認識はあっても、バロッキーの事を市井の者たちのように、毒だ呪いだなどと口に出す者は貴族の中にはいない。
高級品のほとんどばバロッキーが流通を支えている。それを販売するのは何らかのバロッキー関係者だ。上流階級でバロッキーの分家と取引のない家などいないのだ。
おかしい。妹を外国にやることに対する抗議だったはずなのに、オリバーの話はどんどん論点がずれてくる。
「この国は狂っている。お前の我儘じゃないとしたら、何なんだよあいつは? なぜあんな奴を選んだ?! 女みたいな顔しやがって。俺の方が力もあるし、何よりクララベルに相応しい。クララベルとの釣り合いを王は考えなかったのか?」
「は? 何? オリバーあなた、メチャクチャよ! 妹のことで誤解をして復讐に来たのかとおもったら、妹に意地汚い感情があるだけじゃなくて、私にまで未練があったってわけ?!」
図星だったのか、オリバーは足を踏み鳴らして怒鳴り始めた。
「うるさい! うるさい、うるさい! どうして誰も俺が正しいのがわからない?! お前らみんな頭が悪いんじゃないのか? やっぱり、お前のせいだ、お前が我儘ばかり言うから」
無傷で救出されなければならなかったのに、うっかり私はオリバーの逆鱗に触れてしまったようだ。
「クララベル様、いや、クララ様、竜に娶られるくらいなら、ここで恐ろしい事故に遭ってしまった方が国の為になるでしょう。しかし、ここで心を入れ替えるというのなら、私があなたを助けて差し上げます」
震えながら、気持ち悪い猫なで声で、子どもの頃の愛称でオリバーが私を呼ぶ。
「あなた、サンドライン家を潰すつもりなの?」
「父は俺が邪魔なのです。役に立たない穀潰しだとおもっている。何の努力もしていないと」
(その通りじゃない!)
そう思ったが、口に出してサンドライン伯爵家の者にカヤロナ国王女を傷をつけさせてはたいへんだ。
「クララ様が悪いのです。なにもかも」
フローラはオリバーと母親の歪んだ関係を悲しそうに話した。
オリバーの母は自分に似た息子に過剰な期待をのせて「特別な子ども」と言い聞かせて育てた。過度に褒め称え、甘やかすばかりの行動がオリバーの自己愛を歪ませ、未成熟のままにしてしまったのだと。
オリバーは自分が「特別」であることを信じていて、その妄想が傷つかないように、称賛を必要以上に欲して生活しているのだとフローラは兄について語った。
フローラに言われるまで気がつかなかったが、確かにオリバーの行動はフローラの解釈にあてはまる。
オリバーは騎士になるほどの腕もないし、サンドライン卿のように城で内政の手伝いをするには学業も優秀とは言いがたい。
(それなのに騎士の真似だけは、していたわね)
あれが膨張した自尊心のあらわれだったのかと思うと少しぞっとする。
オリバーは結局騎士になれなかった。試験に落ちたのではない、試験を受けなかったのだ。
そういえばオリバーは私を妻に望んでいると誰かに言ったことはなかったし、私に愛を囁くこともなかった。
ただそう願っていただけだったのだろうか。
(――失敗すれば膨れ上がった自尊心に傷がつくから?)
そういえば、騎士の試験に受かった者たちを、くだらないと貶めた。
王女の伴侶になろうと努力する者たちを集団で攻撃して、徹底的に邪魔をした。
他人を妬みながら、他人が自分を妬んでいると妄信しているというフローラの言葉と重なって、なんだかため息が出る。
ついに、体がうっすらと地面から浮きそうになる。
私の手首に巻き付く綿製の縄が皮膚に食い込み、チリチリと肉を抉ろうとして、慌てて反動をつけて地面に戻る。
「お前のような女狐には丁度良いな」
下卑た笑いを口元に浮かべたオリバーは足元に落ちていた枝を拾うと、私をそれで突く。
「皆、お前のせいで迷惑してるんだ。お前が勝手なことばかりするから」
奥歯を噛み締めて、オリバーの視線を正面から受ける。縄に締め付けられ指先は徐々に充血してきている。まだかすり傷だ。大怪我をする前にどうにかしなければ。
「お前の婚約者だって、本当はお前の我儘だけで決まったんだろう。見た目でしか物の価値を決められないとは愚かな女だ。王はあの花が欲しいと強請られてその花を摘んできただけにすぎん。愚かだ。愚かな王だ。あの竜もたいへんだな、好きでもない女と結婚するのはさぞ面倒なことだろうな。皆愚かだ。俺の話に耳を傾けない。クララ様、そろそろ疲れたでしょう? 私に許しを請う気になりましたか」
オリバーは妄言を垂れ流し続けている。そうやって私が泣いて許しを請うのを待っているのだ。
それに屈することはできない。
国の決定は間違いであってはならない。私の結婚も、フローラの派遣も国にとって必要なものだ。
「レトがすぐにやってくるわ。オリバー・サンドライン、はやくこの縄をほどきなさい」
気を取り直して常と変わらない王女の口調で命ずる。
大丈夫だ。私はきっと無事に帰れる。
だって私は子どもの頃からオリバーの前で常に王女だったのだから。
0
あなたにおすすめの小説
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――
ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。
魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。
ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。
誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
死にキャラに転生したけど、仲間たちに全力で守られて溺愛されています。
藤原遊
恋愛
「死ぬはずだった運命なんて、冒険者たちが全力で覆してくれる!」
街を守るために「死ぬ役目」を覚悟した私。
だけど、未来をやり直す彼らに溺愛されて、手放してくれません――!?
街を守り「死ぬ役目」に転生したスフィア。
彼女が覚悟を決めたその時――冒険者たちが全力で守り抜くと誓った!
未来を変えるため、スフィアを何度でも守る彼らの執着は止まらない!?
「君が笑っているだけでいい。それが、俺たちのすべてだ。」
運命に抗う冒険者たちが織り成す、異世界溺愛ファンタジー!
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
狂おしいほど愛しています、なのでよそへと嫁ぐことに致します
ちより
恋愛
侯爵令嬢のカレンは分別のあるレディだ。頭の中では初恋のエル様のことでいっぱいになりながらも、一切そんな素振りは見せない徹底ぶりだ。
愛するエル様、神々しくも真面目で思いやりあふれるエル様、その残り香だけで胸いっぱいですわ。
頭の中は常にエル様一筋のカレンだが、家同士が決めた結婚で、公爵家に嫁ぐことになる。愛のない形だけの結婚と思っているのは自分だけで、実は誰よりも公爵様から愛されていることに気づかない。
公爵様からの溺愛に、不器用な恋心が反応したら大変で……両思いに慣れません。
身を引いたのに、皇帝からの溺愛が止まりません ~秘された珠の還る場所~
ささゆき細雪
恋愛
五年前、内乱の混乱のなかで姿を消した最愛の妃・白瑤華(はくようか)。
彼女を失った皇帝・景玄耀(けいげんよう)は、その後ただ一人を想い続けながら執務に追われていた。そんなある日、書類に彼女の名前を発見し、居ても立っても居られなくなる。
――死んだはずの彼女が、生きている?
同姓同名かもしれないが確かめずにいられなくなった彼は地方巡察を決行。そこで、彼によく似た幼子とともに彼女と再会、地方官吏として働く瑤華と、珠児(しゅじ)を見て、皇帝は決意する――もう二度と、逃がさないと。
「今さら、逃げ道があると思うなよ」
瑤華を玄耀は責めずに、待ちの姿勢で包み込み、囲い込んでいく。
秘された皇子と、選び直した愛。
三人で食卓を囲む幸福が、国をも動かすことになるなんて――?
* * *
後宮から逃げ出して身を引いたのに、皇帝の溺愛は止まらない――これはそんな、中華風異世界ロマンス。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる