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終わりのはじまり
立ち入り禁止区域
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肝試し当日
俺・ユミ・アカネはそれぞれバイトがあり、終わり次第先にマサキを乗せたコウタが向かいに来てくれた。
俺が乗る頃にはユミも乗っていた。
マサキ「うぃーっす!おつかれさん!」
ユミ「お疲れ様!」
ケイスケ「お疲れ~!いい車じゃんコウタ!」
コウタ「だろ~?知り合いから安く買い取ったんだ。」
マサキ「アカネが少し遅れるみたいだからちょいブラブラしてようぜ!」
アカネは居酒屋でバイトしてるので、終わるのは23時頃になるだろう。
先に俺たちは適当にファミレスで飯を食ってからアカネを迎えに行った。
すると丁度いいタイミングでアカネが出てきた。
「「おつかれさ~ん」」
アカネ「おつかれ~。あ~疲れたわ~。今日ちょっとムカついたことがあってさ~」
そう言ってアカネは愚痴をいい始める。
店長とウマが合わないようだ。
俺たちも聞きながらあーだこーだ言う。
コウタはケータイのナビを見ながら車を走らせる。
車内はノリ良く音楽を流しながら、いつの間にか皆で大合唱していた。
これから心霊スポットに行くとは思えないテンションだwww
走り始めて30分程すると、辺りに建物がなくなってきた。
ここから山道に入り、山を一つ越える手前に例のトンネルがあるらしい。
こんな時間でも俺ら以外にも車通りはかなりあった。
コウタ「旧トンネルに行くにはこの辺から細道に入ってく筈なんだけど、どこかな~」
街灯も少ないので、気付かぬ内に通り過ぎてしまうかもしれないので、俺らも辺りを見渡しながら進んでく。
マサキ「おっ!あれじゃね?なんか看板あんぜ?」
左側の方に矢印の形をした看板。
〇〇トンネルと書いてある。
コウタ「こっからだな。よーし。」
ウィンカーをつけ左折する。
こんな道に入ってくのは俺らの車だけで、灯りもない道をスピードを落としながら進んでく。
するとまた別れ道がある。
右に曲がるか真っ直ぐ行くか。
看板もないし、どっちだろう。
コウタ「これどっちだ?わかんねーな。」
アカネ「ホントにこの道で合ってるのー?」
コウタ「ケータイのナビだと目的地周辺になってるんだけど・・・」
マサキ「適当に行けば着くだろ。とりあえず真っ直ぐ行ってみようぜ。」
マサキの言うとおりに車は真っ直ぐ進んでく。
段々道路も細くなり、もう車がすれ違えないほど狭い道を進む。
コウタ「なんか登り坂になってるな。」
車は緩やかなカーブを描きながらどんどん登っていく。
アカネ「こんなとこにトンネルなんて無さそうだけどね。」
すると、登りきったのか、平坦な道のりになる。
今まで沢山木が茂っていたのが、晴れ晴れとし、夜空を見渡せる空間になった。
今日はちょうど綺麗な星が見える日だった。
マサキ「丁度いいからこの辺で車止めて辺りを見渡そうぜ!
暗いけど、なんとなくトンネルの場所わかんねーかな?」
少ししたところに丁度いいスペースがあったので車を止めて皆外へと出ていった。
ユミ「ケイちゃん・・・」
山道に入ってからずっと無言だったユミが口を開いた。
ユミ「なんか・・寒気がしてきた・・・それに耳鳴りが凄くて頭が痛い・・・」
普段あまり体調を崩さないユミが珍しく不調を訴えているので少し心配になった。
ケイスケ「ユミ、車ん中で休んでるか?俺も一緒にいるから。」
ユミ「・・・うん。・・・そうする・・・」
俺は車を降りたマサキたちに駆け寄り、ユミが調子悪いので車で待ってる旨を伝える。
マサキ「わかったよ。俺らがいないからってやらしいことするなよ?www」
コウタ「駄目だぞ!車買ったばかりなんだから!www」
アカネ「そうなの?お盛んね。www」
ケイスケ「こんなとこでするか!www」
マサキたちは少し歩いたところにある高台へと向かっていき、俺は車に戻る。
ユミ「アカネたち大丈夫かな?」
ケイスケ「ただ辺りを見渡してくるだけだし大丈夫だろ。それに電波も通ってるから何かあれば連絡くるって。」
ユミ「・・・だといいんだけど・・・・なんかね、嫌な胸騒ぎがするんだ・・」
心配そうなユミの手をぎゅっと握る。
30分程経ったが、まだ帰ってくる様子がない。
連絡もないし、何やってんだか。
ケイスケ「遅いな~。ちょっと様子見てこようかな。」
ユミ「えっ!行っちゃうの?」
ケイスケ「すぐ戻ってくるよ。トンネル見つからなそうだったら今日はお開きでいいだろ。」
俺はユミを残し、念のため内側から鍵を閉めておくよう伝えて車を降りる。
あいつら、そう遠くに行ってないといいんだけどな。
マサキたちが向かったであろう道へ進んでく。
真夜中だけあって、灯りのない道も少々不気味に感じる。
車を止めていた場所からグルっと回るように道なりに進んでくと、何本もの杭とチェーンがあり、しかもチェーンは破られて錆になっている。
長らく放置されていたのだろうか、かなり乱雑になっている。
ふと横に目をやると、『立ち入り禁止区域』とかかれた看板が真っ二つに割られていた。
立ち入り禁止区域・・・
なんかここもヤバそうだな。
すると、奥から悲鳴が聞こえてきた。
この声・・アカネだ!
何かあったのか、俺は走って悲鳴が聞こえた方へと向かう。
すると、雑草が生い茂っていた場所から一気に地面がはれた場所へ出る。
すると、アカネとコウタが叫んでいた。
コウタ「止めろマサキ!!止まれって!!」
アカネ「お願い止めてマサキ!」
俺は急いで駆け寄る。
ケイスケ「どうした!?」
アカネ「ケイスケ!マサキを止めて!!」
うずくまってるマサキに視線を移すと絶句した。
マサキは鋭くとがっている木の棒みたいなもので
ひたすらに
自分のお腹を刺していたんだ
笑いながら
何度も
何度も
俺・ユミ・アカネはそれぞれバイトがあり、終わり次第先にマサキを乗せたコウタが向かいに来てくれた。
俺が乗る頃にはユミも乗っていた。
マサキ「うぃーっす!おつかれさん!」
ユミ「お疲れ様!」
ケイスケ「お疲れ~!いい車じゃんコウタ!」
コウタ「だろ~?知り合いから安く買い取ったんだ。」
マサキ「アカネが少し遅れるみたいだからちょいブラブラしてようぜ!」
アカネは居酒屋でバイトしてるので、終わるのは23時頃になるだろう。
先に俺たちは適当にファミレスで飯を食ってからアカネを迎えに行った。
すると丁度いいタイミングでアカネが出てきた。
「「おつかれさ~ん」」
アカネ「おつかれ~。あ~疲れたわ~。今日ちょっとムカついたことがあってさ~」
そう言ってアカネは愚痴をいい始める。
店長とウマが合わないようだ。
俺たちも聞きながらあーだこーだ言う。
コウタはケータイのナビを見ながら車を走らせる。
車内はノリ良く音楽を流しながら、いつの間にか皆で大合唱していた。
これから心霊スポットに行くとは思えないテンションだwww
走り始めて30分程すると、辺りに建物がなくなってきた。
ここから山道に入り、山を一つ越える手前に例のトンネルがあるらしい。
こんな時間でも俺ら以外にも車通りはかなりあった。
コウタ「旧トンネルに行くにはこの辺から細道に入ってく筈なんだけど、どこかな~」
街灯も少ないので、気付かぬ内に通り過ぎてしまうかもしれないので、俺らも辺りを見渡しながら進んでく。
マサキ「おっ!あれじゃね?なんか看板あんぜ?」
左側の方に矢印の形をした看板。
〇〇トンネルと書いてある。
コウタ「こっからだな。よーし。」
ウィンカーをつけ左折する。
こんな道に入ってくのは俺らの車だけで、灯りもない道をスピードを落としながら進んでく。
するとまた別れ道がある。
右に曲がるか真っ直ぐ行くか。
看板もないし、どっちだろう。
コウタ「これどっちだ?わかんねーな。」
アカネ「ホントにこの道で合ってるのー?」
コウタ「ケータイのナビだと目的地周辺になってるんだけど・・・」
マサキ「適当に行けば着くだろ。とりあえず真っ直ぐ行ってみようぜ。」
マサキの言うとおりに車は真っ直ぐ進んでく。
段々道路も細くなり、もう車がすれ違えないほど狭い道を進む。
コウタ「なんか登り坂になってるな。」
車は緩やかなカーブを描きながらどんどん登っていく。
アカネ「こんなとこにトンネルなんて無さそうだけどね。」
すると、登りきったのか、平坦な道のりになる。
今まで沢山木が茂っていたのが、晴れ晴れとし、夜空を見渡せる空間になった。
今日はちょうど綺麗な星が見える日だった。
マサキ「丁度いいからこの辺で車止めて辺りを見渡そうぜ!
暗いけど、なんとなくトンネルの場所わかんねーかな?」
少ししたところに丁度いいスペースがあったので車を止めて皆外へと出ていった。
ユミ「ケイちゃん・・・」
山道に入ってからずっと無言だったユミが口を開いた。
ユミ「なんか・・寒気がしてきた・・・それに耳鳴りが凄くて頭が痛い・・・」
普段あまり体調を崩さないユミが珍しく不調を訴えているので少し心配になった。
ケイスケ「ユミ、車ん中で休んでるか?俺も一緒にいるから。」
ユミ「・・・うん。・・・そうする・・・」
俺は車を降りたマサキたちに駆け寄り、ユミが調子悪いので車で待ってる旨を伝える。
マサキ「わかったよ。俺らがいないからってやらしいことするなよ?www」
コウタ「駄目だぞ!車買ったばかりなんだから!www」
アカネ「そうなの?お盛んね。www」
ケイスケ「こんなとこでするか!www」
マサキたちは少し歩いたところにある高台へと向かっていき、俺は車に戻る。
ユミ「アカネたち大丈夫かな?」
ケイスケ「ただ辺りを見渡してくるだけだし大丈夫だろ。それに電波も通ってるから何かあれば連絡くるって。」
ユミ「・・・だといいんだけど・・・・なんかね、嫌な胸騒ぎがするんだ・・」
心配そうなユミの手をぎゅっと握る。
30分程経ったが、まだ帰ってくる様子がない。
連絡もないし、何やってんだか。
ケイスケ「遅いな~。ちょっと様子見てこようかな。」
ユミ「えっ!行っちゃうの?」
ケイスケ「すぐ戻ってくるよ。トンネル見つからなそうだったら今日はお開きでいいだろ。」
俺はユミを残し、念のため内側から鍵を閉めておくよう伝えて車を降りる。
あいつら、そう遠くに行ってないといいんだけどな。
マサキたちが向かったであろう道へ進んでく。
真夜中だけあって、灯りのない道も少々不気味に感じる。
車を止めていた場所からグルっと回るように道なりに進んでくと、何本もの杭とチェーンがあり、しかもチェーンは破られて錆になっている。
長らく放置されていたのだろうか、かなり乱雑になっている。
ふと横に目をやると、『立ち入り禁止区域』とかかれた看板が真っ二つに割られていた。
立ち入り禁止区域・・・
なんかここもヤバそうだな。
すると、奥から悲鳴が聞こえてきた。
この声・・アカネだ!
何かあったのか、俺は走って悲鳴が聞こえた方へと向かう。
すると、雑草が生い茂っていた場所から一気に地面がはれた場所へ出る。
すると、アカネとコウタが叫んでいた。
コウタ「止めろマサキ!!止まれって!!」
アカネ「お願い止めてマサキ!」
俺は急いで駆け寄る。
ケイスケ「どうした!?」
アカネ「ケイスケ!マサキを止めて!!」
うずくまってるマサキに視線を移すと絶句した。
マサキは鋭くとがっている木の棒みたいなもので
ひたすらに
自分のお腹を刺していたんだ
笑いながら
何度も
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