前世は救国の騎士だが、今世は平民として生きる!はずが囲われてます!?

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四人の授業

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「ええっ、今日から四人で授業受けるの!?」

俺がボロ泣きしたせいで、二人に伝えるのを忘れてしまって、当日の朝になって慌ててクリフトと伝えに来た。

「ネラル先生の負担が大きいとかで……それなら四人まとめてシュラ先生に見てもらうということになりました」
「それは……贅沢だな」
「贅沢?」

三人があぁ!と、俺を見た。

「シュラ先生は貴族の間では有名なんですよ。あの美貌もそうですが、教え手としても。このルーツ寄宿学校は中央に進む者が多いんですが、ほとんどがシュラ先生の信奉者ですよ。魔力も高く、その威力も凄まじいとか。剣術も舞うようだと言われています」
クリフトの説明に二人が頷く。

「元は中央にいて、宰相閣下に何度も止められたけど寄宿学校で指導したいとルーツを始められたそうだよ。僕もシュラ先生の指導を受けられたらな、とは思ってたんだよね」
テオはにこにこしている。

「私も噂は聞いていてな。見込みがある者にしか指導はしないと聞いていたので、いずれは目に止まりたいと思っていたが……まさかこんなに早くに」
バーンも嬉しそうだ。

そうなのか。
俺は昨日失敗してしまったから、今日は怒られないようにしよう、くらいしか思ってなかった。
でも、四人でって、みんなバラバラなのにどうするんだろう?

とりあえず、四人で俺が指導を受けていた教室に向かう。
扉を開くと、シュルツがもう待っていた。

赤い髪を高く束ね、白いシャツと黒いパンツ、乗馬用のようなブーツを履いていた。
「来たわね」
俺たちが教室に入ってくるのを見ると、すぐに魔法で空間を閉鎖し、結界をはった。

「えっ」
俺は昨日もそうだったので驚かないが、三人は突然起こったことに戸惑っていた。

「あぁ。空間を操作したの。これでこの教室で好きに魔法も使えるし、空間も変えられるから広くして剣術も教えられるでしょ?説明してからの方が良かったかしら?」
「いえ」
三人の顔付きが変わる。

「まず、テオドール。貴方は回復魔法が得意なのよね?今日はバーンを回復してあげて」
「え?」
「バーンはルカと打ち合いね。クリフトは二人を見て、状況分析」
「は?」
「は、い」

今日は剣術か。
とりあえず、木剣かなぁ?
筋肉は木を伐ったりでそこそこあるだろうけど、身体が覚えてるかなぁ?
バーン、一太刀が重そうなんだよなぁ……打ち合いは負けそうだな……とりあえず、当たらないように……

「ちょっと待って下さい」
ん?
テオとバーンがシュルツに詰め寄っている。
「僕がバーンを回復するというのは分かりましたが、ルカの回復は?シュラ先生が?」
「必要なら、やるわ」
「必要なら、とは……」
「ルカと私では実力差が出るのではないですか?」
「大丈夫でしょ?まぁ、フォローするわ」

テオもバーンも不服そうだ。
まぁ、シュルツがついてるから大丈夫だろう。

「バーン!やろうぜ!」

俺はワクワクしていた。
木剣を持ち、素振りする。
うん、いけそうだ。
木の枝とかで子供同士で遊ぶこともなかったから、何となく遊びの感覚なのかもしれない。

バーンは渋々といった感じで同じく木剣を構えた。

「俺からいくぞ!」
バーンの傍まで走り込み、そのまま顔を見据えたまま、木剣を側面から打ち込む。
はっとしたバーンがすぐに持っていた木剣で防ごうと構えたが俺の方が早かった。
そのまま腰に木剣が強めに入った。

「ぐっ……」
腰を押さえ、バーンがその場にうずくまる。
「わ、わりぃ。思ったより強くやっちゃったわ。テオ、頼む」

「……え。あ、あぁ」
少し呆然としていたテオが慌ててバーンに回復魔法を唱えていた。

クリフトが驚愕の表情で俺を見ている。

あ、あれ?
俺、また間違えた??
怒られるのか!?
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