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強襲
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はぁ……疲れた。
医務室から自室へ帰るために廊下を歩く。
結局、俺たちの認めて貰おうぜって作戦はグダグダに終わってしまったなー。
とりあえず、フォルクスの方はそこまで悪い印象ではないと思うが……でも、転移が不得意って笑われたからなぁ……。
みんな、ごめん!
テオの父さんの方は全く気にしてなかったが、どうだったんだろう?
テオがシュルツに少し傷をつけたことは成長を見せられた……ってことにはならないのかなぁ?
「ルカ!」
自室に戻る途中で、医務室に向かっていたと思われる三人に出会う。
「おぉ、迎えに来てくれるつもりだったのか?俺も部屋に戻ろうとしてたんだ」
「シュラ先生から聞いて。大丈夫?」
テオは自分がシュルツに傷を付けたことでいろんのことが起こったせいか、少し表情が暗い。
「俺は何ともない。フォルクス、様も、ちょっと睡眠不足でいろんなことがごちゃ混ぜになってたみたいだけど、今は大丈夫そうだ。医務室でまだ休まれてる。シュラ先生が付いてるみたいだから、俺は出てきた」
テオがほっとした顔をしている。
「なんか、大変でしたね、いろいろと……。シュラ先生のことも、情報不足でした」
クリフトも自分達がたてた作戦が失敗したことで、情報の大切さをより学んだらしい。
まぁ、顔を傷つけるとキレる、なんて知らないよな。
シュルツの顔を傷つけられるくらいの力のある奴もなかなかいないだろうし。
だからこそ、テオも誇っていい。
「私は……何もしていない……」
バーン……。
確かに!!
いやー、補助魔法かけてこれから活躍って時だったもんなぁ……。
一番見せ場がなかったよな……。
いつもの不遜な態度のバーンがちょっとしょげている。
「まぁ、今回は仕方ないよな!テオの父さんは?」
「それが……いないんだ」
「いない?」
テオも困惑顔だ。
「ルカがフォルクス様と転移した時にすぐシュラ先生が探すために転移して。僕たちは何が何だか分からなくてオロオロしてたんだけど、すぐシュラ先生が二人を見つけたから問題ないって伝えに来てくれて。その時にはもう講義棟にはいなかったんだ。呆れて帰ったにしても、フォルクス様やシュラ先生には何かありそうだけど……」
とりあえず、シュルツまで連絡あればこっちにも言ってくれるはずだ。
何も言われなかった。
俺を探しに……はないな、うん。
どうしたんだろう……何かに巻き込まれたりしてなければいいが。
ロレーヌは財源も豊富だから何かと狙われるはずだ。
ちょっと、心配だな。
「ルカ!」
そんなことを考えていて、反応が遅れた。
名を呼ばれ、意識を戻すと、目の前に全身を白い布で覆った人が立っていた。
いつの間に!?
髪も指先までも白い布で覆われ、目の部分だけが見え、こちらを凝視している。
「黒髪、黒目……こいつか」
男の声……聞き覚えもない。
その男は俺を舐めるように見た後、瞬時に背後にまわる。
しまった……!そう思った瞬間に首もとに痛みが走った。
同時に視界は闇に染まる。
医務室から自室へ帰るために廊下を歩く。
結局、俺たちの認めて貰おうぜって作戦はグダグダに終わってしまったなー。
とりあえず、フォルクスの方はそこまで悪い印象ではないと思うが……でも、転移が不得意って笑われたからなぁ……。
みんな、ごめん!
テオの父さんの方は全く気にしてなかったが、どうだったんだろう?
テオがシュルツに少し傷をつけたことは成長を見せられた……ってことにはならないのかなぁ?
「ルカ!」
自室に戻る途中で、医務室に向かっていたと思われる三人に出会う。
「おぉ、迎えに来てくれるつもりだったのか?俺も部屋に戻ろうとしてたんだ」
「シュラ先生から聞いて。大丈夫?」
テオは自分がシュルツに傷を付けたことでいろんのことが起こったせいか、少し表情が暗い。
「俺は何ともない。フォルクス、様も、ちょっと睡眠不足でいろんなことがごちゃ混ぜになってたみたいだけど、今は大丈夫そうだ。医務室でまだ休まれてる。シュラ先生が付いてるみたいだから、俺は出てきた」
テオがほっとした顔をしている。
「なんか、大変でしたね、いろいろと……。シュラ先生のことも、情報不足でした」
クリフトも自分達がたてた作戦が失敗したことで、情報の大切さをより学んだらしい。
まぁ、顔を傷つけるとキレる、なんて知らないよな。
シュルツの顔を傷つけられるくらいの力のある奴もなかなかいないだろうし。
だからこそ、テオも誇っていい。
「私は……何もしていない……」
バーン……。
確かに!!
いやー、補助魔法かけてこれから活躍って時だったもんなぁ……。
一番見せ場がなかったよな……。
いつもの不遜な態度のバーンがちょっとしょげている。
「まぁ、今回は仕方ないよな!テオの父さんは?」
「それが……いないんだ」
「いない?」
テオも困惑顔だ。
「ルカがフォルクス様と転移した時にすぐシュラ先生が探すために転移して。僕たちは何が何だか分からなくてオロオロしてたんだけど、すぐシュラ先生が二人を見つけたから問題ないって伝えに来てくれて。その時にはもう講義棟にはいなかったんだ。呆れて帰ったにしても、フォルクス様やシュラ先生には何かありそうだけど……」
とりあえず、シュルツまで連絡あればこっちにも言ってくれるはずだ。
何も言われなかった。
俺を探しに……はないな、うん。
どうしたんだろう……何かに巻き込まれたりしてなければいいが。
ロレーヌは財源も豊富だから何かと狙われるはずだ。
ちょっと、心配だな。
「ルカ!」
そんなことを考えていて、反応が遅れた。
名を呼ばれ、意識を戻すと、目の前に全身を白い布で覆った人が立っていた。
いつの間に!?
髪も指先までも白い布で覆われ、目の部分だけが見え、こちらを凝視している。
「黒髪、黒目……こいつか」
男の声……聞き覚えもない。
その男は俺を舐めるように見た後、瞬時に背後にまわる。
しまった……!そう思った瞬間に首もとに痛みが走った。
同時に視界は闇に染まる。
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