double personality

なつめ

文字の大きさ
23 / 28
_fifth_

episode22

しおりを挟む
『ゆーうーすーけー!!遅いっ!どんだけ私を待たせるわけ!?羊も私も寒くて淋しい部屋の中でずっと待ってたのよ?ね?羊!』

『...別に。帰って来なくてもいいよ』

大きなドアの前に立って、静かに深呼吸をする。

重々しい気持ちのままドアノブを回すと、いつものように我儘わがまま義妹いもうと義弟おとうとが不満そうな顔で立っていた。

『...今日は遅くなるって言っといただろ?暖炉だってあるんだから...』

『言い訳はいらないのよ。で?私たちのお守りをほっぽって、何処に行ってたの?誤魔化したってすぐバレるわよ!』

『...良いよ。兄さんが何処で何しようが興味無いから。まぁ、知らないぼろアパートに入っていったのは知ってるけど』

『はぁ!?どこの誰?彼女でしょ!私達がいるのに』

森塚がズンズンと詰め寄る義妹を抑えて、驚いたままソファに座った義弟を見下ろす。

『お前ら中学校は?あそこ反対方向だろ』

二人に知られたことに少し動揺してしまう。

『...帰り道に見かけたから』

『それより誰?彼女?』

『......昔の、、知り合いだよ』

。そう言った自分に唖然とした。

『あぁ!?ならいいよ、ね?羊!』

『っっ.....!』

『..だからどうでもいいって。俺興味ないし....』

。辛い現実がいつまでも一緒につきまわる。

『...___じゃねぇんだよ』



『...友介、お兄ちゃん...?』

『...兄さん?』

一瞬鋭くなった森塚の顔に、室内がピリピリとした雰囲気になる。

『......ごめん』
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

両片思いのI LOVE YOU

大波小波
BL
 相沢 瑠衣(あいざわ るい)は、18歳のオメガ少年だ。  両親に家を追い出され、バイトを掛け持ちしながら毎日を何とか暮らしている。  そんなある日、大学生のアルファ青年・楠 寿士(くすのき ひさし)と出会う。  洋菓子店でミニスカサンタのコスプレで頑張っていた瑠衣から、売れ残りのクリスマスケーキを全部買ってくれた寿士。  お礼に彼のマンションまでケーキを運ぶ瑠衣だが、そのまま寿士と関係を持ってしまった。  富豪の御曹司である寿士は、一ヶ月100万円で愛人にならないか、と瑠衣に持ち掛ける。  少々性格に難ありの寿士なのだが、金銭に苦労している瑠衣は、ついつい応じてしまった……。

神託にしたがって同居します

温風
BL
ファンタジー世界を舞台にしたオメガバースです。 アルファ騎士×美人ベータ(?)  【人物紹介】 受け:セオ(24歳)この話の主人公。砂漠地帯からの移民で、音楽の才がある。強気無自覚美人。 攻め:エイダン(28歳)王室付き近衛騎士・分隊長。伯爵家の三男でアルファ。料理好き。過労気味。 【あらすじ】 「──とりあえず同居してごらんなさい」 国王陛下から適当な神託を聞かされたセオとエイダン。 この国にはパートナー制度がある。地母神の神託にしたがって、アルファとオメガは番うことを勧められるのだ。 けれどセオはベータで、おまけに移民。本来なら、地位も身分もあるエイダンと番うことはできない。 自分は彼の隣にふさわしくないのになぜ? 神様の勘違いでは? 悩みながらも、セオはエイダンと同居を始めるのだが……。 全11話。初出はpixiv(別名義での投稿)。他サイト様にも投稿しております。 表紙イラストは、よきなが様(Twitter @4k7g2)にお願いしました。 追記:2024/3/10開催 J. Garden55にて、『神託にしたがって同居します』の同人誌を頒布します。詳しい内容は、近況ボードにまとめます。ご覧頂ければ幸いです!

幼馴染は僕を選ばない。

佳乃
BL
ずっと続くと思っていた〈腐れ縁〉は〈腐った縁〉だった。 僕は好きだったのに、ずっと一緒にいられると思っていたのに。 僕がいた場所は僕じゃ無い誰かの場所となり、繋がっていると思っていた縁は腐り果てて切れてしまった。 好きだった。 好きだった。 好きだった。 離れることで断ち切った縁。 気付いた時に断ち切られていた縁。 辛いのは、苦しいのは彼なのか、僕なのか…。

至高のオメガとガラスの靴

むー
BL
幼なじみのアカリちゃんは男の子だけどオメガ。 誰よりも綺麗で勉強も運動も出来る。 そして、アカリちゃんから漂うフェロモンは誰もが惹きつけらる。 正に"至高のオメガ" 僕-ヒロ-はアルファだけど見た目は普通、勉強も普通、運動なんて普通以下。 だから周りは僕を"欠陥品のアルファ"と呼ぶ。 そんな僕をアカリちゃんはいつも「大好き」と言って僕のそばに居てくれる。 周りに群がる優秀なアルファなんかに一切目もくれない。 "欠陥品"の僕が"至高"のアカリちゃんのそばにずっと居ていいのかな…? ※シリーズものになっていますが、どの物語から読んでも大丈夫です。 【至高のオメガとガラスの靴】←今ココ  ↓ 【金の野獣と薔薇の番】  ↓ 【魔法使いと眠れるオメガ】

八月は僕のつがい

やなぎ怜
BL
冬生まれの雪宗(ゆきむね)は、だからかは定かではないが、夏に弱い。そして夏の月を冠する八月(はつき)にも、弱かった。αである八月の相手は愛らしい彼の従弟たるΩだろうと思いながら、平凡なβの雪宗は八月との関係を続けていた。八月が切り出すまでは、このぬるま湯につかったような関係を終わらせてやらない。そう思っていた雪宗だったが……。 ※オメガバース。性描写は薄く、主人公は面倒くさい性格です。

いつかの絶望と

屑籠
BL
 幼馴染が好きだった。  でも、互いにもたらされた血の結果は、結ばれることなどなくて、ベータが、アルファに恋をするなんて、ありえなくて。  好きなのに、大好きなのに、それでも、諦めることしかできなかった。

【本編完結】黒歴史の初恋から逃げられない

ゆきりんご
BL
同性の幼馴染である美也に「僕とケッコンしよう」と告げた過去を持つ志悠。しかし小学生の時に「男が男を好きになるなんておかしい」と言われ、いじめにあう。美也に迷惑をかけないように距離を置くことにした。高校は別々になるように家から離れたところを選んだが、同じ高校に進学してしまった。それでもどうにか距離を置こうとする志悠だったが、美也の所属するバレーボール部のマネージャーになってしまう。 部員とマネージャーの、すれ違いじれじれラブ。

36.8℃

月波結
BL
高校2年生、音寧は繊細なΩ。幼馴染の秀一郎は文武両道のα。 ふたりは「番候補」として婚約を控えながら、音寧のフェロモンの影響で距離を保たなければならない。 近づけば香りが溢れ、ふたりの感情が揺れる。音寧のフェロモンは、バニラビーンズの甘い香りに例えられ、『運命の番』と言われる秀一郎の身体はそれに強く反応してしまう。 制度、家族、将来——すべてがふたりを結びつけようとする一方で、薬で抑えた想いは、触れられない手の間をすり抜けていく。 転校生の肇くんとの友情、婚約者候補としての葛藤、そして「待ってる」の一言が、ふたりの未来を静かに照らす。 36.8℃の微熱が続く日々の中で、ふたりは“運命”を選び取ることができるのか。 香りと距離、運命、そして選択の物語。

処理中です...