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62 じっくりと探り探り※
しおりを挟む貪欲になるのは、俺の男のサガか…――。
「……ユンファ様…、貴方様の綺麗なお体を、俺に見せてはくれませぬか…? 見たいのです、どうしても…、何とぞ、後生ですから……」
「……、…」
伏せた目元を、頬を真っ赤に染めているユンファ様は、衿元を掴んだ手を震わせながら――きゅっと恥ずかしそうに眉にも目元にも力を入れ、しかし手の力はゆるめ…、す…と腿の上に添えられたその手の甲は、白く。
「…ど、どうぞ…見てくださいませ…、こんな体で、…よろしければ……」
「……はぁ…、…いやぁ…よもや、…なんと……」
思わず震えた興奮のため息を吐いた俺は、ある意味で我が目を疑った。
――見えた…その雪白の、なめらかな胸板。
そして薄っすらと桃色に色付く、初心な小さな乳首。ソレの先が、もう少しぷっくりとしている。――小さな乳輪はより淡い色味、一方ぷっくりとした乳頭は意外にも女のソコのように、やや大きいか。…いや、その豆粒のような乳首の先が、また何ともそそられる。
先ほどは気が動転していてよく見られなかったが、こうしてじっくりと眺めると、…あまりにも美しく、妖艶だ。
「…なんとお美しい、本当にとてもお綺麗だ、…いや信じられぬ、まるで見たこともないような美しさ…――これまでに見てきたどの人の胸よりも、一番お美しい……」
これは何も、お世辞などではない。
現に俺は先ほど、本気で目を疑ったのだ。――あるいは天上に住まう人の胸のように、いっそ神聖なまでの美をそこに感じている。…逆に、俺なぞが見てもよいものなのか?
それすらも疑うほどの、本当に綺麗なお胸だ――。
しかしユンファ様は、斜に伏せた顔を羞恥にか真っ赤にしたまま、たわんで肩にかかる黒髪を前へ、まるで気をなだめるかのようにするすると手櫛で梳きつつ。――そうして結果的に、彼は片胸を隠してしまう。
「……まさか…まさか、大袈裟でございます…。そ、そこまでおっしゃられなくとも…――その…、さ、先ほどジャスル様に、いやらしいと…先っぽが大きくて、いやらしいち、乳首だと言われたばかりで…とても、…とても恥ずかしくて……」
「……いやらしい…? いいえ。それがまた、何とも魅力的でお美しいですよ。――ユンファ様…どう見たって、そう恥じるようなお体ではございませぬ…、本当に、とてもお綺麗だ。」
はっきり言って腹は立つ。
…ただ、ジャスル様はユンファ様をそうして貶めることで、逆に彼を興奮させてやろうと――また自分もそれで興奮するタチであるため――そういった下劣なことを言っただけに違いない。…しかし興奮するどころか、ユンファ様の初心さを鑑みればきっと、そんなことを言われては泣くほどに恥ずかしかったろうな。
「………、…」
俺がそう言えばユンファ様は、俺に伏せられた横顔を向けたままでも、至極嬉しそうにほんのりと微笑んだ。――なんと初心な、なんと愛おしい。
「…そう…でしょうか…、ソンジュ様にそう褒められると、真に受けてしまいそうです……」
ただ…自分の黒髪を、する、する…と梳く手の速度こそゆっくりなものにはなったが――これではこの可愛らしく綺麗な乳首、可愛がってやれぬ。
「……ふ、ユンファ様…真に受けるも何も、俺は本当のことしか言っておりませぬ…、…」
俺はユンファ様の片頬を手のひらで包み込み、こちらへと向かせ――傾けた顔、はむり。彼の肉厚な唇をはむり…はむりとゆったり食みながら、さりげなく。
するり…ユンファ様の熱くなった耳を撫でるようにして、その長い髪を、彼の背中のほうへと避ける。
そしてそのうなじをやわく掴み、「んん…♡」と嬉しそうな甘い声を鼻からもらしたユンファ様と、そうして口付けを交わしながら――まず俺は、その人の胸板を揉む。
「……ん、…♡」
するとひくり、小さく体を跳ねさせた彼――しっとりとしたその胸板、こりっとする薄い筋肉の上に、男性なりながらもふにふにとした薄い脂肪、手に吸い付くようなしっとり柔らかい皮膚と、俺の手のひらの下でふにゅ、と潰された乳首の先。
たまらなく愛おしい感触がする…――俺は、ユンファ様の甘い舌とこの舌を、くちゅり、くちゅりとゆっくりながら深く絡め合いつつ――指先で優しく、その乳首の周りをもどかしくそっと、なぞってみる。
「……ふ…♡」
するとユンファ様…ここまではかろうじて俺の舌に、おずおずと不慣れながら、自らの舌を絡めようとしていたのだが――いざ俺が彼の乳首を愛そうと乳輪をなぞってみれば、途端にその舌が動かなくなった。
これは…――ユンファ様、おそらく乳首、かなり感じる人だと見た。…早速俺は、しっとりとしたその乳首の先をちょんと摘んでみる。
「…ァ…っ♡」
俺に唇を割り開かれているユンファ様は、喉の奥でぁ、と甘い声をもらした。…ころころと指の腹の間で転がし、こすり合わせつつ――たっぷりと桃の果汁が溜まった舌の裏を、舌先でぐりぐりと刺激しながら――もう片手はこそこそと、ユンファ様の熱い耳を擽ってやる。
「んっァ…♡ ぅぅ…♡」
ビクンッとした彼、ゾクゾクと震え、俺の腹あたりの布を握り締め。――逃げようと動いたその顔に、俺はユンファ様のうなじをがっしりと掴んで逃さず。
「…んう…っ♡♡」
より深く舌を差し込み、唇を大きくあむりあむりと食みながら、ぐちゅぐちゅと激しく、その甘い舌を絡め取ってやり――同時に――こすこすと何度も何度も、硬くなった乳首の先端を、人差し指の側面で掠めてやる。
「…ふァ、♡ ん、♡ …ふぅ、♡♡」
ビクンッビクンッと感じて、男が堪らなくなる反応をしているユンファ様は、身をよじり、何とか逃れようとしているが。――カリカリと爪の先で優しく引っ掻いてやると、むしろ暴れることもできぬほど感じ、身を強張らせ、固まった。
「…んぅぅ…――ッ♡♡」
「……ふふ…」
可愛い…――ぷっくりとした可憐な乳首の見た目に違わず、これほどにココが弱いとは。
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