ぼくはきみの目をふさぎたい

🫎藤月 こじか 春雷🦌

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目が回る

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 【このお話は水攻めなどヤンデレ×ヤンデレ要素が濃厚なため、苦手な方は「※」が付いているページにご注意ください(このお話の「※」は濡れ場喚起ではありません。えっちな描写は絶頂等はありますが愛撫止まりです)。】

    ×××
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「…美味しいよ、ユンファの精液…、凄く甘い……」
 
「……、…、…」
 
 射精し気だるい僕の体は、後ろからねっとりと絡み付く蒸気のような熱に、包み込まれている。――後ろから僕のことを片腕で抱き締めて密着してくるソンジュさんは、自分の手についた血もミルクティーも、そして僕の精液も…そのすべてを僕の顔の横、ペロペロと舐めている。
 
「……っ」
 
 僕の口元には砂糖の入ったミルクティーが、そしてソンジュさんの血がこびりついてベトベトだ。…僕はバスローブの袖で、その気持ち悪い口元を荒くゴシゴシと拭う。
 
 それは些細な抵抗、気休めの拒否、諦観への否認。
 
「ん、ふふ…お口がベタベタになってしまったのだね、ユンファ…、大丈夫、俺が舐めて綺麗にしてあげる……」
 
「……っん、…ソンジュさ…っ」
 
 後ろから大きな体に包み込まれるように抱かれ、くいっと横向きに顎を上げさせられる。――そのままぺろぺろと口元を舐め取られ、僕は唇を引き結びながら、眉を顰める。
 
「……、…」
 
 ソンジュさんの舌の力は強く、ややざらついた舌が僕の唇をえぐろうとでもしているかのように、度々そこの形を歪ませる。…目元に力が入る。だというのに、結局僕はそっと目をつむった。なぜか――抵抗ができない。
 諦観にもよく似た安心感さえ覚えている。今はソンジュさんが怖いわけではなく、ただ信用もできていないが、かといってピリピリと警戒しているようでもない。
 身を委ね、ソンジュさんにすべてを任せるように、僕は今ぼうっとしている――。
 
「……ソ、ンジュさん、…はぁ……」
 
「……なあに…?」
 
 僕はそっと薄目を開けた。
 美しい金色の狼が、青白く光る優しい目をして僕のことを見ている。…その狼の柔らかい手のひらが、僕の粟立つ片頬を優しく撫でてくる。
 
「…冷静に、なってください……」
 
 何をされるかわからない。
 無理やりつがいにされてしまうかもしれない。
 殺されてしまうかもしれない。――僕のぼやけた頭のどこかには、やはり張り詰めたそれらがある。…しかしそれと同時に、もういっそ自分のすべてをソンジュさんに委ねてしまえばきっと楽になれる、ということもまた、僕はわかっているようであった。
 
「…冷静に…? ふふ…俺は冷静だよ、ユンファ……」
 
「……ふっ…♡ ……ぁ…♡」
 
 僕はさっとうなだれた。
 そっ…と僕の膣口を撫でてきた彼の指の先、ぎゅっとその入り口が引き締まる。――ぬりゅ、ぬりゅと溢れるほど濡れている熱い粘膜をなぞられて、僕は自分の心の中を見透かされたような思いがし、顔を熱くした。
 
「嫌…、いやだ…やめ、…ん…♡」
 
「…おちんちんも気持ち良かったでしょう…? だけれど、ユンファのおまんこもこんなにぐちょぐちょに濡れて、可愛くひくひくしてるよ…、俺が欲しいのだね…?」
 
「……違う、そうじゃ…っ、…ぁ……」
 
 僕は首を横に振ったが、ソンジュさんは何か面白そうに、からかうように「あぁ…?」と柔らかい声をあげた。
 それはなぜか…僕は自分でもわかった、――膣口からごぷんっとたっぷり溢れて出ていった、愛液の感覚…僕の尻のほうにまで伝う熱い粘液、「貴方が欲しい」とあたかも僕の体は、ソンジュさんの言葉に応えてしまったかのようである。
 
「…ふふっ…愛液、いっぱい溢れてきちゃったね…。やっぱりユンファの体は…――ユンファの本能は、俺が欲しいんじゃないかな…? それなのに意地になって…可愛いな、ユンファは……」
 
「……んん…、…ん…っ」
 
 きゅう…きゅう…と奥にを吸い込もうと動く僕のナカは、自分でも寂しげなように思える。
 そしてぬちゅぬちゅと溢れた愛液を、ひくつく膣口に塗り込めるよう動くソンジュさんの指に、一見甘ったれた声を鼻からもらしているような僕だが――そうです、本当は欲しいです、といったのではなく――それでも必死に、違う、と顔をふるふると横に振ってはいるのだ。
 実際僕の体は疼き、もうきゅうきゅうと子宮が疼いて切なくなってきているのだが、今ばかりは流されたら駄目だ。――このままじゃ本当に、つがいにされてしまう。
 
 
 
 
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