【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。

飼猫タマ

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１２. エーサクモテ期

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「そ……そうか……
　俺の事が好きか……」

「スキ……」

「俺の事が好きなら、出来るだけ人間の姿で居るんだぞ！」

「ガン……バ……ル」

　クモがたどたどしく答え、顔を真っ赤にしている。

「エー君！モテモテだね！
　ビーちゃんも、君の事好きって言ってたよ！」

「アナ、シー！」

　ビーコが口を膨らませ、アナ先生に抗議している。

【調教】スキルを使うと、みんな俺の事が好きになるのか？

　俺は昨日、クモの顔をボコボコになるまで殴ったのに覚えてないのか……

　取り敢えず、クモに鋼鉄糸の素材を作って貰ったので、それを使って俺の装備を錬金する事にする。

　俺は今、素っ裸だ。

　敵の攻撃を受ければそのままダメージを受けてしまう。
　俺のイメージでは、鋼鉄糸で鎖帷子のような下着を作ろうと思うのだ。

　俺も黒ボンテージに合わせて、黒い全身タイツのような装備を作ろうと思っている。
　この世界で、全身タイツがカッコ良いか分からないが、俺はピッタリしてる物に凄く惹かれるのだ。

　ハッキリ言って、ビーコやアナ先生が着ている黒いボンテージも完全に俺の趣味だ。
　俺は黒い全身タイツを、鋼鉄糸で錬金する事を決心する。

　材料は鋼鉄糸だ。
　まず鋼鉄糸を黒く染める。
　これはビーコ達の衣装に合わせる為と、俺の悪魔に対するイメージカラーが黒色だからだ。

　俺はクモが作ってくれた鋼鉄糸を、丁度良さそうな長さにカットしようとするが、

「(切れない……)」

　鋼鉄糸はどれだけ丈夫なのだ……

　体中の魔素を指先だけに集め、斬れ味抜群のカマイタチをイメージする。

　そして、もう一度、鋼鉄糸を切ってみる。

　今度は、難なく切断に成功した。
　俺は鋼鉄糸が黒くなるようにイメージして錬金する。

　物に色を付けるのは、1度やった事があるので簡単に成功した。

　次は、染色した鋼鉄糸を全身タイツに錬金する。
　イメージは、前の世界でテレビなどで見た事があるので簡単にできる筈だ。

　首の部分を伸ばして、黒タイツを着るつもりだが、オシッコやウンコをする時全部脱ぐのは面倒臭い。
　お尻の部分とチンコの部分に、針の穴ぐらいの小さな穴を開けておこう。

　鋼鉄糸は伸縮性があるので、針の穴程の穴でも、チンコやお尻を出すくらいなら全然伸びるのだ！

　俺は黒く染めた鋼鉄糸を黒タイツにする錬金を始める。
　3分程で光輝き、イメージ通りの黒タイツが出来上がった。

「(成功した！)」

　俺は心の中で、ガッツポーズをする。

　早速、俺は、黒タイツを着てみる。
　全身にピッタリフィットして、とても気持ちがいい。

　俺の息子が、モッコリしているのが分かる。
　全身タイツだと、勃起しているのが凄く目立つ事に今気づいた。

「(これは、失敗だったか……
　少し、恥ずかしいぞ……)」

　俺は心の中で、反省する。
　しかし、よく考えてみれば、俺はダンジョンから出る気がないので、勃起したとしても俺、のモッコリを目撃するのは魔物だけだ。

　今更、アナ先生やビーコに勃起している所を見られたって全く恥ずかしくないしな。
　何せ、俺の息子は1日の半分以上、ずっと勃起しっぱなしなのだ！

「エー君！とても個性的な下着ね！
　それを着て、町に言ったら完全に変態と間違えられるわよ！」

　アナ先生に忠告されてしまった。
　町に出ないから、大丈夫でけどね！
　しかし全身タイツは、この世界で、とても変態的に見えるようだ。

　というか、元いた世界でも全身タイツで、町を歩いていたら変態だと思われるか……

「ビーコ！お前の尻尾で作った武器を貸してみろ！」

　俺は突然思いついた【錬金】をする為に、ビーコに鞭を貸してくれるようお願いする。

「ナンデ？」

「お前の武器を強化してやる！」

「ワカッタ！」

　俺はビーコから、ビーコの尻尾を貸してもらう。
　ビーコの尻尾はタダちぎっただけなので、付け根の部分が腐りかけていた。

　これ、全然駄目だろ……
　俺は最初にダンジョンに転がっている石ころを錬金する。
　石と石に含まれている成分を取り出す為だ。

　ダンジョンの石は、皮からナメ革に鞣す時に使ったが、『錬金入門』によると、皮を防腐する成分が含まれていると書いてあったのだ。

　俺はダンジョンの石ころから取り出した、防腐の為の結晶とビーコの尻尾、それから黒く染めてあるナメ革少々、それと鋼鉄糸を【錬金】する。

　3分程すると光り輝き、新しいビーコの武器が完成した。

　持ち手には、黒いナメ革が巻かれて持ちやすく改良されており、ビーコの尻尾と鋼鉄糸を融合させる事により、どこまでも伸びる硬いムチ型の尻尾になったのだ。

　完全なるビーコだけ武器。
　矢印ジッポ鞭が完成した。
　やはり、小悪魔には鞭が似合うのだ！

　自分の尻尾を材料にしている為、自分の意思に忠実に動く。
　これ程、自分の思い通りに使いこなせる武器など存在しない！

「出来たぞ！」

「ウレシイ！」

　ビーコは新しくなった矢印鞭を振り回す。
　転がってる石ころを、次々に破壊していく。
　そして石に絡み付き、石を持ち上げたりもしている。
　殆ど、自分の手のように動かせるようだ。

　ビーコが満足した様子で、俺の傍に走りよってきた。

「ゴシュジンサマ！スキ！」

　俺は、ビーコにも愛の告白をされてしまった。

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