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17. 魅惑のスペシャルカクテル
しおりを挟む「こちらの部屋になります。」
12畳程の部屋の中心に、これでもかという程の大きさのキングサイズのベッドが置かれてる。
壁紙も神社の鳥居のような朱色でなにやら妖艶な感じを醸し出し、調度品は漆塗りのように黒光りしていて壁の色と相まって離宮のような高級感を演出している。
これは新婚さんに人気がでる筈だ。
「食事は1階の食堂になります。
時間は17:00から20:00まででお願いします。
最初にカウンターで部屋の鍵を見せて下さい。
飲み物は別途料金がかかります。
それから体を洗うお湯が必要な時は、食後にカウンターで注文頂ければ、300マーブルで部屋までお届けします。
以上ですが、他に何か質問はおありですか?」
「大丈夫だ」
「それでは存分にお楽しみください!」
お楽しみくださいとはどういう事だ?
俺が今からブリトニーと姫と何かすると思っているのか?
する訳ないだろ!
お楽しみは夕食の後だ!
ベッドに腰を下ろしてみた。
いい感じだ!
硬くもなく、柔らかすぎるでもなく、アレがし易そうだ。
「姫とブリトニーも横に座りなさい」
「滅相もございません!私達は床に座りますニャ!」
「いいから座れ!」
「それではお言葉に甘えて」
疲れた…今日は色々あったからな…
「ブリトニー、俺は暫く横になるが17:30になったら起こしてくれ。お前達は適当にくつろいでいてくれて構わないからな。」
ーーー
柔らかい…
落ちつくいい匂いがする…
顔を覆う2つの柔らかい峰。
先端にコリコリとした突起がある…
「ご主人様。時間ですニャ。」
「ああ…」
ん……
オッパイ?
なんでオッパイが?
俺も服着てないぞ……
ん…下に何かいる。
「ひ…姫! 何してるんだ?」
俺の腕の中で姫が生まれたままの姿でスヤスヤ眠っていた。
「ふにゃふにゃ…マスター…」
「ご主人様起きられましたかニャ?」
「ブ…ブリトニーこれはどういう状況だ!」
俺がブリトニーに腕枕されて、姫は俺の腕枕で眠っている形になっている。
それも何故か全員素っ裸で……
「ご主人様が鎧を着たまま寝てしまわれて、寝苦しそうに鎧を掻きむしっていたので、脱がしたのですニャ!
その後、暑い暑いとうなされていたので下の服も全部脱がしたのニャ!そして枕も必要だと思い腕枕したのニャ!」
「ブリトニーまで、何で裸なんだ!」
「肌と肌が触れ合った方がご主人様との一体感を感じるニャ!
駄目だったらこれからはもうしないニャ!」
「……ブリトニーやめる必要などない!
どちらかと言うと毎日続けて欲しいくらいだ。
これからも頼めるか!」
「分かりましたニャ。ご主人様」
「もしや、姫も裸なのはブリトニーと同じ理由なのか?」
「え…と…マスターに作ってもらったポンチョにシワが寄るのが嫌だったので、服を脱いで横になっていたのです。」
「そ…そうだよな……」
「アッ!マッ…マスター大変です!!」
「姫、どうした!」
「マスターのおチンチンが急に腫れてきたのですが大丈夫なのですか?」
「あ…ああ、大丈夫だ。
よくある事だ。
暫くしたら元に戻るので気にしなくてもいいぞ」
幼女の裸を見て興奮するとは…
中庸だ…決めただろ!成人する迄手をださなないと。
俺は決してロリコンではないのだ!
「よし! ゆ…夕飯を食べにいくぞ!」
1階食堂に着くと何やらムーディーな雰囲気を醸し出していた。
取り敢えずカウンターに向かう。
カウンターにいた女性従業員に部屋の鍵を見せると、空いているテーブル席に案内された。
「飲み物は何になさいますか?」
「何がある?」
「アルコールはエールビール、ワイン、カクテル甘い誘惑、天使のあくびオリジナルカクテル、魅惑のスペシャルカクテル、特にお勧めなのは魅惑のスペシャルカクテルです。
これを飲まれたお客様は、皆さん最高の夜を過ごす事ができたとご好評頂いています。
ノンアルコールはハーブティー、コーヒー、イチゴオレ、ミックスオレ、ヤギチチがご用意できます」
「姫、ブリトニー好きな物を頼んでいいぞ!」
「私も頼んでいいのですか?」
「勿論だ!姫、好きな物を選べ!」
「そしたら、イチゴオレがいいのです」
「ブリトニーはどうする?」
「アルコールでもいいのですかニャ?」
「いいぞ!」
「そしたら魅惑のスペシャルカクテルがいいニャ!」
「じゃあそれ2つで」
「イチゴオレ1つに、魅惑のスペシャルカクテルが2つですね!少々お待ちください!」
周りを見渡すと、カップルばかりだ。
俺はファンタジー世界の食堂は荒くれ者の冒険者の溜まり場で、ドアーフがお酒を樽で飲み、主人公は必ず最初に来た時はミルクを頼むのが定番だと思っていたが違うようだ。
みんなイチャイチャしている。
俺は行った事はないが、イタリアンやフレンチレストランのクリスマスやバレンタイン風景と似ている感じだ。
この食事が終わった後、上の階の宿泊施設でハッスルするのだろう。
今の段階はこれから行われるであろう行為の前の前戯といった所か。
ムンムンとした雰囲気で、目と目を絡め合わせている。
俺も彼等と同じ行為を、食事の後するつもりなので、人の事は言えないのだがな……
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