【R18 】必ずイカせる！ 異世界性活

１６８. ディスる人達

　
「最初から、アンタなんか『犬の肉球』に入団させる訳ないわよ！

『犬の尻尾』と聞いて、思い出したわ！

　最近、『犬の尻尾』とかいう、『犬の肉球』のバッタモンみたいな名前のギルドが、漆黒の森でやりたい放題やってるって、南の大陸中で噂になっていた事を。

　そのギルドの団長。
　変態ロリコン大魔王ゴトウ·サイトは、手当り次第、美幼女を攫っては性奴隷にし、ハーレムを形成している鬼畜野郎だってもっぱらの噂だからね！

『犬の尻尾』という私達のギルド名とあまりに似ているギルド名なので、勘違いされて『犬の肉球』まで、変態鬼畜ギルドと思われると、とても迷惑なので、その内潰してやろうと思ってたのよ！」

　シャンティーが、俺の事を軽蔑した目つきをしながら、睨みつけてくる。

「違うニャ！
　私達は攫われてないニャ！
　ご主人様が、ロリコンなのは認めるけど、私はご主人様のオチンチンが好きでここにいるのね！
　ご主人様のオチンチンは魔法のステッキなのニャ！
　私は毎日5回はイカされるのニャ！
　因みに、私はご主人様を必ず6回はイカせるので私の勝ちニャ！」

　ブリトニーが弁解してくれるかと一瞬思ったが、やはり勘違いだったようだ。
　男としては、チンコを褒められると嬉しい。
　しかし、今回だけは止めて欲しい。
　エリスさんに悪い印象を与えてしまう。
　最終的には、自分の方が凄いと自慢になってるのがブリトニーらしい所だが……

「マスターは、幼女を性奴隷にしないのです！
　性奴隷にしてるのは、既に成人してる、見た目だけ幼女に見えるオバサンだけなのです！
　現に、私の事を何度も何度も性奴隷にして下さいとお願いしても、マスターは決して性奴隷にしてくれません！
　ただの奴隷止まりなのです！」

　姫……。
　それは、暗《アン》に、アンちゃんをディスているぞ……

　しっ……しまった！ 俺も思わず、韻を踏んで、しまった！

「益々、変態ロリコン大魔王ゴトウ·サイトは、生かせておけないね。
　エロ猫と、性奴隷志願幼女のゴトウ·サイトへの溺愛ぶりは、度を超えているように思えるのよね。
　ゴトウ·サイト！ 
　あんた何か特殊なスキルを使って、この子達を操っているでしょ！」

　クッ!! す……鋭い。
　流石は、腹黒妖精シャンティーの二つ名を持つだけはある。

　人の心を見透かす能力があるのか？

　イヤ違うな、この観察眼は、人を陥れる為に培った能力だろう。

　人を陥れる為には、その人が何が好きで、何が嫌いかなど、隅々まで観察しなければならない。

　シャンティーは、その能力が図抜けているのだろう。

「シャンティーさん！ 確かにサイト君は【魅了】スキル保持者です！
　だけど、僕に対しては、【魅了】スキルを使ってはいないし、姫ちゃんとブリトニー姉様には、サイト君には格上すぎて、現在は殆ど【魅了】の効果は発揮できていません！
　なので、サイト君に、私達が操られてる訳ではないのです！

　姫ちゃんは、どういう訳かサイト君の事が大好きなだけだし、ブリトニー姉様は、サイト君とのSEXが気持ち良いのと、贅沢し放題なのと、人をいくらいたぶって殺しても、姫ちゃんが30分以内なら蘇生してくれるので、罪にならないのが気に入ってサイト君と行動しているだけです！」

「なるほどねぇ～ゴトウ·サイトだけが変態って訳じゃないって事だ。
　確かに、エロ猫は常軌を逸したサイコ女みたいだね。

　それから【魅了】スキル持ちか。それは本当にレアなスキルだわ。
　大昔のどこかの国の王様が、持ってたとかいう伝説のスキルだし。

　まあ、確かに【魅了】スキルは、【調教】スキルと同じ系列だから、格上の者には絶対に効かないわね。

　その点、エリスの魔素は、神獣最高位の龍さえ魅了する、匂いと美味しさを合わせ持っている魅惑の魔素だから【魅了】スキルの上位版であると言えるわね！

　まあ、いいわ！
　所詮、エリスの劣化版のスキル持ちなんて、とるに足らないわ！

　アンも、変態ロリコン大魔王ゴトウ·サイトのギルドに所属している訳だし、今回は特別に、殺すのを見逃してあげましょう」

　何故か腹黒妖精シャンティーに、物凄く上から目線で、俺は、殺すのを見逃されたようだ。

　何で、初めてあった見ず知らずの腹黒妖精に、俺の運命を勝手に決められなければならないのだ？

　一体、こいつは何なんだ!!

　エリスさんの使い魔じゃなければ、逆に殺してやる所だ！

　そもそもこいつは強いのか？

　全く強そうには見えないのだが？

　なんか、凄くムカついてきたぞ!!

「オイ!! 腹黒妖精！
　黙って聞いていたら、変態だの、ロリコンだの、鬼畜だの、挙句の果てに殺すだの一体貴様は何様なんだ!!
　お前こそ、エリスさんの金魚のフンじゃないか！
　て、いうか、エリスさんの周りをブンブン飛んでいるから、エリスさんにたかる便所バエだな！
　便所バエは、便所バエらしくウンコでも食ってろ!!」

　言ってやったぜ!!
　例え、シャンティーが俺より強かったとしても、姫とブリトニーなら何とかなる筈だ。

「サイト君!! なんて事を！
　スグにシャンティーさんに謝って!!
　本当に殺されるわよ！
　シャンティーさん、ごめんなさい！
　サイト君は何も知らないんです！」

　アンちゃんが慌てて、必死にシャンティーさんに謝っている。

　ん？ やっぱり、シャンティーはとても強いのか？そういうふうには見えないのだが？

　いざとなったら、俺には姫とブリトニーがいる。

　というか先制攻撃だ！

　相手は、腹黒妖精の二つ名を持つ程の奴だ。
　ブリトニーが言うには、物凄く卑劣な事を平然とやってくるらしい。
　なら、こっちも先制攻撃ぐらいの卑怯な手を使っても、大丈夫な筈なのだ!!

「姫！ ブリトニー！
　腹黒妖精シャンティーを殺ってしまえ!!」

「エッ！ マスター！ 無理なのです！」

「ご主人様、絶対無理なのね！
　エリスとシャンティーには、ご主人様の【聖級結界】と、同程度の結界が幾重にも張ってあるし、魔法や攻撃も、そのまま相手に跳ね返す高位の魔法がたくさんかかっているのニャ！
　もし、シャンティーに攻撃したら、そのままその攻撃が、自分に何十倍にもなって跳ね返ってくるのね！」

「エッ……」

　俺は、どうやら詰んでしまったようだ……

　シャンティーは、絶対に俺達には殺られない自信があったので、あれほど自信満々に上から目線で、俺の事をディスれたという訳か……

　冒険者ギルド本部に来ていた冒険者達は、俺達の事の成り行きを知りたいが為に、皆、聞き耳を立てて静まり返っている。

「ゴトウ·サイト、あんた、本当に死にたいようね」

　ドスの効いたシャンティーの声が、冒険者ギルド本部のエントランスに、響き渡った。