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ゴールドフィンガー編
53. 田中リクト視点
しおりを挟む俺は、異世界で奴隷にされてしまった。
折角、憧れの異世界転移できたのに、イキナリ奴隷にされてしまうなんて。
だけれども、悪い事ばかりではない。
俺が異世界転移した事により得た、魅了スキルを調べる為と称して、属国の女を宛てがわれるのだ。
猫耳女やエルフや褐色美女、アマゾネスという種族か?兎に角、何人もの美女を魅了を使って好きなようにして良いと言われたのだ。
それぞれが、ローランド帝国に反抗的な属国の姫君や上級貴族らしく、本当に役得である。
それらの美女達を魅了スキルで、籠絡。
毎日、S〇X三昧。
それを観察してるオールバックの白髪の魔法使い。ローランド帝国宰相のガンマ・ロールスは、嬉しそうに笑みを浮かべている。
エロ親父なのか?
まあ、そんな事は、俺にとって関係無い。俺としては、ヤレる美女をたくさん宛がってくれれば。
俺が、もっと他の女とヤリたいと懇願すると、ガンマは、属国の女を何人も連れて来てくれる。
奴隷でありながら、異世界ハーレム。最高じゃねーか。
女は、俺の魅了スキルでいいなり、有り得ないプレイも喜んでやってくれるし、もう最高。
酒が欲しいと言えば、じゃんじゃん出してくれるし、贅沢もさせてくれる。最初は、俺を奴隷にしたガンマ・ロールスにムカついてたが、今では良い人に見えてくる始末。
まあ、そんな風に遊んでばかりの生活じゃなくて、勇者として剣の稽古も習わされている。
結構、教官の指導は厳しく、木刀で殴られたりもするので、魅了を掛けて俺の言う事を効かせてやろうと思ったのだが、なんか分からないが俺の魅了が全く効かない。
ガンマに聞いてみると、どうやら隷属の首輪の効果により、俺はローランド帝国本国の人間にはスキルを使えない制約があるようだ。
そして、ガンマやローランド帝国に不利益な事もできないし、魅了を使って籠絡した者を使って、ガンマやローランド帝国を貶める事も出来ない。
まあ、簡単に言うと、ガンマとローランド帝国には絶対に逆らえないという事だ。
だとしても、思ってたよりも自由なので、俺は、意外に異世界生活に順応して楽しめている。
だって、俺のナニが湿ってないのは、剣の稽古をしてる時だけだからね。
食事の時も、寝る時も、俺のナニは、美女の上の口か下の口に、何時でも合体してるのだから。
そしてそんな楽しい時間が過ぎ、今日は実戦訓練。戦争でイキナリ人を殺してテンパるといけないので、奴隷を使って人を斬る練習をするのだとか。
相手は、剣をもってるが、隷属の首輪により俺を傷付けられない制約を受けてるらしい。
俺が、斬りつけると避けるし、攻撃も仕掛けてくるが、途中で剣が止まり寸止めになる。
最初はビビっていたが、相手の剣が絶対に刺さらないなら、怖くない。
相手が、俺目掛けて斬りかかってきた所を、絶対に剣が止まり隙ができるので、その瞬間を狙って、
スパン!
奴隷の男を真っ二つに斬る事に成功した。
俺って、凄い。
普通、シロウトが、人間を真っ二つになど出来ないと思うのだが、これも多分、勇者スキルの上級剣技のお陰であろう。
意外と人間斬っても平気だったし、日頃から、魅了を使って美女達を乱暴に扱ってきてたから、それの延長戦のようなものと思えるし、人を斬るとスカッ!とするし。
「最終試験は合格だな」
ガンマは、俺が奴隷を殺したのを見て合格の判定を下す。
そして、次の日、ガンマから説明を受ける。
ローランド帝国は、現在、隣国の蛮国カーランド王国と戦争中だという事。
ローランド帝国は人族至上主義の国で、カーランド王国は多民族国家で、獣人やエルフとかの亜人とも仲良くやっているとか。
そんなカーランド王国を正す為に、ローランド帝国はカーランド王国を打倒しようとしてるらしい。
完全にローランド帝国の方が悪者の国に思えるが、今の俺にとって、獣人やエルフは性欲を満たす為の奴隷のようなもの。
ローランド帝国では、獣人やエルフに対して、俺は何をやっても良い特権を与えられているのだ。
実際、俺は属国の人間に対して魅了をかけ放題。
獣人差別のないカーランド王国が戦争に勝ってしまうと、その特権が奪われてしまう可能性があるのだ。
今更、この楽し過ぎる生活を奪われるなんて考えられない。
なので、俺は喜んでローランド帝国に加担するのだ。
獣人やエルフなどの亜人と仲良くする、カーランド王国を正す為に。
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