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ゴールドフィンガー編
56. マリン無双する
しおりを挟むローランド帝国軍は、現在、カーランド王都の前まで迫っている。
「カッハッハッハッハッ! 本当に、カーランド軍は弱っちいな! 最強の騎士団長とやらは、簡単に魅了にかかるし、この国は亜人が多いから可愛い子達を奴隷にし放題だし! 本当に最高だぜ!」
異世界勇者ヤマダは、上手く行き過ぎて有頂天になっていた。
有頂天になり過ぎて、毎日、新たに奴隷にした亜人達と、1日100人斬りをするのが日課になっている。
ここまでいくと気持ち良くはなく、最早、苦行。
1日100回射精とか、この世界に魔法が無ければ絶対に無理な話である。
そんな王都前で、S〇Xばかりしてる勇者ヤマダの居る場所に、リーフがマリンを連れてやって来たのだった。
「それでは、私はここで」
リーフは、魅了に掛かってしまうといけないので、そそくさとその場から離れる。
勇者ヤマダは、粗チンを振り回し、外でのプレイを楽しんでいる。
もう、魅了さえあれば敵など居ないと考えてるのだ。
周りには、万が一に備えて、元カーランド王国騎士団長のオットンや、精霊魔法を使えるフッサーなどの精鋭で固めて居るので問題無い。
多分、これが勇者ヤマダが考えるハーレム勇者なのだろう。
あたりかまわず、美女に魅了を掛けてヤリまくる。
この世界には、回復魔法もあるので、性病の心配もないし、ゴムを付けずに生でヤリたい放題。
「オッ! ボイン眼鏡っ娘が、俺にヤラレに来たぜ!」
勇者ヤマダは、マリンを見つけて大喜び。
「亜人じゃなさそうだけど、本人同士の承諾があれば、ヤッちゃっても大丈夫だよな。自分から俺にヤラれに来てる訳だし!」
もう、自分こそが最強の勇者と思い込んでる勇者ヤマダは、無警戒にマリンに近付いて行く。
そして、魅了を発動。
「よし。俺様のマグナムを味合わせてやるから、パンツを脱げ!」
勇者ヤマダは、魅了が既に掛かってると勘違いして、マリンに命令する。
しかし、
「なるほど、これが魅了スキルですか。一度掛かってみようかと思ってましたが、どうやらレベル差が大き過ぎて、私には魅了が掛からないみたいです」
因みに、マリンには、こんな感じなドラ〇エコマンドが出ている。
【勇者ヤマダが、魅了のスキルを使った!しかし、マリンにはきかなかった】
「えっ? お前、何言ってるんだ?カーランド王国の騎士団長にも掛かったんだぞ?
まさか、お前は、ローランド帝国出身の者か?」
「違いますよ?」
「じゃあ、何者だ!」
「フフフフフ。良くぞ聞いてくれました! 私は偉大なる神! 森の精霊様の一番弟子、暗黒の爆裂魔法を操り世界を闇に染める者。大賢者マリンとは、私の事だぁー! グワッハッハッハッハッハッハツ!!」
マリンは、眼鏡をクイクイさせてドヤ顔する。
「中二のヤバい女か……」
勇者ヤマダのナニは、一気に萎える。
「それは、褒め言葉と取っておきます」
言う事言ったマリンは、澄まし顔で答える。
「あ、もうお前いいから、どっか行けよ」
「どきませんよ。私は、貴方を倒しに来たんですから」
「あっそう。だったら、お前ら、コイツを殺しちゃって。可愛いからヤッちゃおうと思ったけど、どうやら、俺の趣味と違ったみたいだから」
勇者ヤマダに命令されて、オットンやフッサーや、元カーランド王国軍の兵士達が、マリンの前に立ち塞がる。
「邪魔くさいですね……ここは、私の爆裂魔法の出番ですね!」
マリンは、何を思ったのか、躊躇なくナオナズンを使おうとする。
オットン達は、今は勇者ヤマダの奴隷だけど、元々は同じ国の仲間だというのに。
そう、マリンは、神である森の精霊さん以外の人間など、虫けら程度としか思っていなかったのである。
魅了を解呪できるムヌーハが使えたから、リーフに雇われたというのに、その事を更々忘れてしまっている。
今こそ、ムヌーハを使って、オットン達を正気に戻し、勇者ヤマダを、力を合わせてやっつける場面なのに。
マリンは、森の精霊様から授かったドラ〇エ魔法で、たくさんの人間をぶっ殺せる衝動を、どうしても抑える事が出来なかったのだ。(森の精霊さんでも、マリンの暴走は抑えられない)
「ウッヒャヒャヒャヒャ!見よ! これが神、森の精霊様から頂いた究極の爆裂魔法、その名も、ナオナズン!!」
マリンが、ナオナズンを発動すると、ローランド帝国軍の頭上に、何百もの魔法陣が展開し、そして大爆裂魔法ナオナズンが炸裂した。
因みに、マリンのナオナズンは、大賢者スナイデル・カン・アルツハイマーの100倍の威力。
だって、マリンは既に、魔法使いと僧侶と賢者をカンストしてるから。現在の職業は、武道家だったりする。
(マリンは、森の精霊さんに憧れてるので、徒手空拳も極めようとしてる。目標はパンチで人間を破裂させる事。マリンは大の爆裂マニア)
森の精霊さんを神と崇めるマリンは、森の精霊さんに習って、ドラ〇エ道を極めるのに余念がないのである。
ただ、ストレス発散に、人間を、たくさんぶっ殺したいだけとも言う。
ドチュ~ン!!
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
ローランド帝国軍は、勇者ヤマダとオットン達も含めて、全員、溶けて消滅してしまったのであった。
残ったのは、巨体なクレーターだけ。
マリンは、大量殺戮をやってのけたのである。
これにより、マリンは大量の経験値をゲット。武道家も見事カンストし、ドラ〇エ道を邁進するのであった。
「てっ! マリンさん! 何してくれちゃったんですか!ムヌーハは、どうしたんです?!
ムヌーハで、オットン達を魅了スキルから解呪して、勇者を倒す予定だったでしょ!」
リーフが慌ててやって来て、マリンに苦情を言う。
「ふ~今日もいい仕事しました!」
マリンは、リーフの言葉に我関せずで、伊達メガネをクイと、させて満足そう。
「オットンや、魅了で操られてたカーランド王国兵も、たくさん居たんですよ!
これは、完全に契約不履行です!1億ゴルは払いませんからね!」
リーフは、ガミガミ言いながら、マリンに詰めよる。
「はぁ~本当に五月蝿いです。人が余韻を楽しんでるというのに。全員生き返らせればいいんでしょ! そんなのドラ〇エ魔法に掛かれば、一発ですから」
マリンは、やっつけで、ザオリーマじゃなくて、エリリーマを唱える。
マリンは、森の精霊さんの加護を強く受けてる(日頃から森の精霊さんの輪舞を、お股の大事な所の粘膜に擦り付けている)ので、ドラ〇エでもレアな魔法を、たまに覚えちゃったりしちゃうのだ。
ザオリーマじゃなくて、エリリーマとは、味方全員を蘇生させる究極蘇生魔法。
マリンの性格は、イッちゃってるが、普通にとんでもなく育ってるのである。
誰よりも、森の精霊さんの教えを、ドラ〇エ道を極めようと努力してるから。
ーーー
ここまで読んで下さり、ありがとうございます。
マリンが規格外に育ってしまったのは、毎日、お風呂で森の精霊様の輪舞を、敏感な粘膜に擦り付けてたからという謎が解けちゃいましたね!
やはり、森の精霊さんの輪舞は、直接体の中に取り込んだほうが効くという事が判明されました。特に、敏感な所の粘膜から取り込むのが一番良いみたいです。
面白かったら、復活の呪文か、感想を書いてくれると嬉しく思います。
応援ありがとうございます!
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