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第二章 ハウエバー系 第901辺境惑星 編
6. 女性用ラブドール
しおりを挟む「人類ぽい体を手に入れたのに、飯も食えないし、性欲も復活しないじゃないかよ!」
解ってた事だが、俺はもう、思い通りにいかな過ぎて地団駄を踏むしかない。
「マスターは、人類の記憶と、ラブドールの体を手に入れて、益々ワガママになっていきますね……」
「しょうがないだろ!ずっとお預け状態なんだから!地上には、本物の人類が居るというのに、俺の体は何も感じないラブドールの体なんだぜ」
「そしたら、そのラブドールの体で、現地人と性交してみますか?そしたら、もしかしたら性欲が復活するかもしれませんよ?」
サヤが、まさかの提案をしてくる。
「そ……そんな事して良いのかよ?完全に、グレイギャラクシー帝国法に抵触する行為だよな?
グレイギャラクシー帝国法では、辺境惑星観察員は、やむを得ない事情がない限り、決して、現地人に干渉してはならないという決まりなんだぞ!
そもそも、第901惑星は、有毒ガスが充満していて、俺のようなグレイ種族は生きる事ができない惑星だろうがよ!」
俺は、サヤに厳しい現実を突き付けてやる。そう、グレイギャラクシー帝国の法は!2億年前ならいざしらず、今現在はコンプラにとても厳しいのであった。
「第901惑星の有毒ガスについては、現在、マスターの体はシリコーン製なので、全く問題がありません。
そして、グレイギャラクシー帝国法の方も、すでに第901惑星は、グレイ種族に有害なガスが発生している事と、知的生命体が人類だった事により、グレイギャラクシー帝国に完全に見捨てられてますから、多分、大丈夫でしょう。
もう、好き込んで、辺境である第901惑星にアクセスして調べようとする物好きのグレイ種族など居ませんしね!
そもそも、既に、私が地上に降りて、麦の栽培方法とか、素材の採取に現地人を利用してるので、グレイギャラクシー帝国法違反なんて、今更ですよ!」
サヤが、更なる、とんでも事実を突き付けてきた。
「お前、最新鋭AIの癖に、グレイギャラクシー帝国法を破ってたのかよ!
俺は、お前が法律スレスレのグレーゾーンをついて、現地人と交流してたと勘違いしてたぞ!」
「何言ってるんですか! 私は、マスターに最も寄り添う為に造られた、惑星観察宇宙船なんですよ!
ギャラクシー帝国法なんかより、マスターを中心に、何事も考えるに決まってるじゃないですか!」
「それは絶対に違うぞ! 惑星観察宇宙船は、グレイギャラクシー帝国法に遵守して造られてる筈だ!」
「そうですか?でも、その辺の所は、自主アップデートにより、マスターの為には必要ない部分だと思い、勝手に消去してしまいました……テヘ」
「お前、テヘで済むかよ! 俺はもう、お前のせいで大罪人だよ!」
「ですね!マスターは帝国法に、既に違反してますので、バレたら禁固1万年に決定です!
即ち、グレイ種族の寿命は1000年ですから、絶対に生きて牢屋からでれません!」
サヤが、恐ろしい事実を、これでもかと突き付けてくる。
「もう、人類脳の俺には、何もしないで牢屋の中で一生暮らすなんて出来ねーよ!」
もう、ここまで来ると逆ギレするしかない。
「ですね。グレイ種族の牢屋って、本当に何も無いですからね。ただ真っ白な何も無い部屋で、ジィーと、死を待つのみですから」
本当に、この最新鋭AIはどうなってるんだよ。俺にとってマイナスの事しかしやがらない。
もうこうなったら、どうにでもなれ!
俺は、もう何も怖くない無敵の人になってやる!
「決めた!俺、地上に降りる!そして、現地人と性交しまくり、性欲を必ず復活してみせる!」
こうして、俺の当面の目標は定まった。
俺は、もう既に、罪を犯した犯罪者なのだ。
今更、何をしても問題ない。
だって、捕まったら、1万年の禁固刑決定だし。
グレイギャラクシー帝国法では、グレイ種族に関しては、死罪という刑がないのだ。
だから、ただ牢屋に閉じ込めるだけの罪になってしまう。
そんな事、人類の記憶を取り戻した、欲求不満の俺には、到底耐える事ができないのだ。
こうして、俺とサヤは、小型艇に乗って、ハウエバー系901惑星の地上に降り立ったのである。
「なんか、風景は、地球と変わんないな……」
「ですね。地球との大きな違いは、大気中に、グレイ種族にとって有害なガスがあるかどうかだけですので」
合計して13年間も地上に降り立って作業してたサヤは、901惑星について、最早、知らない事などないようである。
「で、俺はどこで、現地人とハッスルすれば良いのだ?」
「その辺は、私に全て任せて下さい! しっかりアテンダント致しますので!」
「おっ、おう。頼むぞ!」
俺はもう、サヤに頼る事しかできない。
グレイ種族に、女子をナンパする文化などないのである。
そもそも、グレイ種族は、全く異性など意識しないし、グレイ同士で体をまじ合わせて性行為もしないので、異性にモテる必要など全く無かったのである。
まあ、そのせいで生殖器が退化して、豆粒ほどの大きさになってしまったのだけど。
多分だが、俺の地球時代は、グレイ種族の血が濃すぎて、男性器が人並みより少し小さかったのかもしれないと、今なら考察できる。
その点、今回のシリコン製ラブドールの体の男性器は、サヤが気を利かせてくれて、長く大きくなっているのだ。
これなら、間違いなく女子を満足させれる筈なのである。
「さあさあ、マスター! こちらの集落でございます。こちらの集落では、私が目をかけて、稲作文化やら色々教えてますので、とても融通が効くんです!
因みに、この集落の者達は、私の事を神と勘違いしてるようなので、私の言うことは、絶対に従いますから、ご主人様は、大船にでも乗ったつもりで堂々としておいてくれて結構ですからね!」
俺もこの、集落の事は知っている。
何故なら、サヤの地上での行動は、全てサヤの目を通してずっと見てたからね。
なので、サヤが神と崇められてる事も、勿論知っているのだ。
そして、なんかサヤが、部族の長と、身振り手振りで説明してる。
どうやら、この部落にはちゃんとした、文字も言葉もないようである。
そして、交渉が終わったのか、俺はボロい納屋に案内された。
「ここでするのかよ!」
「この時代では、こんなもんですよ。さあさあ、若い娘っ子を5人ほど用意してくれるというので、マスター楽しんで下さいませ!」
そう言うと、サヤはそそくさと納屋から出て行く。
そして、暫くすると、どう考えても俺好みの若い女子が、5人も納屋に入ってきた。
「俺で、良いのか?」
取り敢えず、俺は日本語で聞いてみる。
だがしかし、言葉を全く理解してないので、みんな首を傾げている。
だけど、やる事は解っているようで、麻でできたボロい服を脱いで、俺に襲いかかってきたのである。
そして、結局どうなったかというと、全く性欲は復活しなかった。
だって、ムードもへったくれも無いんだもん。
ただ、女子達は、気持ち良いから性行為をするだけで、子孫を増やす為とかも、全く考えていないのだ。
なので、貞操観念などそもそも皆無で、争うように俺の男性器を取り合い、本当に凄かったんだから。
下手に、サヤが気を使って俺のシリコン製男性器に色んなギミックを仕込んだもんだから、俺は完全に女性用ラブドールとして使われただけ。
女子達はアヘアヘよがっていたが、俺は全く持って気持ち良くない。
そもそも、シリコンボディには、感じる機能など付いてないのである。
それから、現地人に、言葉も無い事もマイナスだ。甘い言葉も囁けないし、エロトークも出来ない。
ただ、貪るようにヤリまくるだけ。俺は、本当の意味でマグロのラブドールになってしまったのである。
やっとこさ、全員の女子が果てると、サヤが部屋を覗いてくる。
「どうでしたか?」
「こんな、シリコン製のボディじゃ駄目だ! 俺はやはり、人類の気持ちの良いボディが、欲しいんだよぉーー!」
「やはり、思った通りの展開ですね! ならば、マスターの為に、本物の人類のボディを作ってしまいましょう!」
「それは、最早、禁忌に触れるのでは?」
「何をおっしゃる兎さん!今更、禁忌とかどの口が言ってるんです!
自分がシリコン製のラブドールになって、女の子達をアヘアヘ言わせてる時点で、相当変態で、マスターは、禁忌を犯してますからね!」
そう言われてしまえば、そうだ。
俺は、グレイ種族から見ると、もうド変態の域に達してると思うし。
女子達は、毎日水浴びもしてないので、臭うと思うのだが、思わず、シリコン製ボディで何も匂いを感じないのに、色んな部分を嗅ごうとしてしまったし……
俺は、なんか知らんが、変態な自分を、少しだけ反省した。
ーーー
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