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108話 -いざ、ジュエリア王国へ 16-
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「オニキスさん達は眠ってて大丈夫です。俺達でレインの看病を回すんで」
「すまんな。何かあったらすぐに起こしてくれ」
夕食を取り終わった後、レインの看病を交代制にして就寝する。心の中では俺一人でするつもりであったが、チカ達も頑なに譲らなかったので渋々交代制にした。
「マスター。レインの様子が変わったらすぐに起こして」
「ああ。ナナほどでは無いけど俺も治癒は使えるからなんとかするよ」
「なんとかするじゃ無いです!私達だってレインの事が心配なんですよ!」
「す、すまん…余計な一言だった…」
一悶着はあったもののチカ達はレインの部屋の隅っこで布団に入った。一応ベッドや部屋はあるんだけど、どーしてもって事でレイン達はここに寝ることになった。
「おやすみご主人様ぁー」
「はい、おやすみ」
チカ達は布団に入り睡眠を取る。俺はレインの汗を拭いたり、濡れタオルを替えたりしてレインが良くなることを願った。
しばらく経つと、手持ち無沙汰になった俺は妄想の世界へと旅立つ。妄想というかレインの事なんだけどね?
(…やっぱりレインが急に具合が悪くなったのって、故郷が近かったからなのかな?)
今朝も体調が悪い素振りは一切見えなかった。砂漠を歩いている時もハキハキと喋ってたしチカ達の魔法で温度も適切だったはず。
(…だとしてもレインの過去の話は詳しく聞いてないし…。見た目は大人だといっても内面は子供だしなぁ……。もしかしたらトラウマになってるのかもしれん)
トラウマになる程の体験をした事が無い俺にとってレインの心境は全くわからない。もし俺が天涯孤独の身であれば寄り添えるかも知れないが、前世でも転生先でも人には恵まれている。
(………こういう時にイケメンなら気の利いた事が出来るんだろうけど…俺にゃ無理だなぁ)
何度目かも分からない濡れタオルの交換をする。正直、看病というものを真面目にした事のない俺にとっては濡れタオル1つも難しいものであった。冷た過ぎれば無理矢理目を覚ましてしまうかもしれないし、濡れすぎてるのも迷惑だろう。適切という単語がこれ程難しいとは思いもしなかった。
「んん………」
(やべっ!)
濡れタオルを額に乗せるとレインが呻き声を出した。頭を軽く動かしたので濡れタオルが横に落ち、それを慌てて拾ってから起こさないように再び乗せる。
(もっと慎重におかないと!)
おそるおそる額に置くとレインは何事もなかったかのように深く呼吸をする。コテージに入るまでの浅く早い呼吸では無く、少し落ち着いたモノになっており『良くなってきてるのかな?』と浅はかな考えを思い浮かべた。
(……世の中のお父さんお母さんは大変だよなぁ。俺の親もこんなことをしてたんだろうな)
少しだけ前世の記憶が懐かしく思える。俺に子供は居ないし、彼女すら居なかったからヒトを看病するってのが如何に難しく、不安になる事柄なんだとしみじみと実感した。
「………………」
「うっ………!!!?」
ジーッと床を見つめながら色々なことを考えていると、レインが俺を見つめている事に気付いた。『いつの間に!?』と『目が覚めたのか!?』という様々な感情が出たが、『大声を出すな!』という理性により呻き声を出すだけで留まった。
「……………」
「? み、水か?」
無言で見つめるレインがゆっくりと左手を俺へと出してくる。喉が渇いたのかと思い、マルクスさん特製のドリンクをレインに渡そうとする。しかし、それをレインは目の動きで『要らない』と語り、俺へと手を伸ばす。
「ど、どうした?」
不安がっているのかと思い、俺はレインの左手を握る。その手は氷のように冷たく、血が通ってないかと思うくらいだった。
「アルス…」
「ん?どうした?腹が減ったのか?」
か細い声で弱々しく俺の名前を呼ぶレインに返事をする。その時、力無く握っていたレインの手に力が加わり、レインが目を大きく見開いたまま起き上がる。
「レ、レイン!?」
「アルス……私を……救って」
「…は?どう-----
突如起き上がったレインに驚きつつも倒れない様に寄り添った時、レインが俺の耳元に囁いた。思考が全く追い付かず、間の抜けた声を出すと同時に、奇妙な感覚が俺を包み込む。それはまるでレインの眼に吸い込まれる様な感覚だった。
「………え?」
その奇妙な感覚に包み込まれ瞬きをした瞬間、俺は奇妙な場所に居た。
「ここ……どこ?」
確実に断言出来るのは此処がコテージでは無いという事。そして、俺は外にいるということだけ。何故外に居るのが分かったのかというと月明かりが差し込んでおり、空には満点の星が広がっていたからだった。
「………え?マジでここどこ?」
外に居るという事はわかった。キョロキョロと注意深く見渡すと見た事のある光景が広がっていた。
「………え、砂漠??」
足を動かし確認すると砂独特の感覚が伝わってくる。周囲には木々は生えておらず、昼間に見た二股の植物が生えているのが見えた。
「…なんでいきなり外に-----
状況が理解出来ないままそう呟くと、遠くの方から光る物が目に飛び込んできた。それは月明かりの様に白い物で無く赤い色をした何かであった。
「……何だあれ…--っ!!!?」
目に魔力を込めその赤いところを見る。するとそこには逃げる何かと追いかける何かが映っており、赤色は家屋が燃えているという事が理解出来た。
「……え?敵??つか、あそこって……」
『誰か…誰か助けて…』
「??!!」
誰も近くに居ないのに耳元で助けを求める声が聞こえた。その声にビクッとなっていると、更に声が耳に届く。
『無駄だ。素直に死を受け入れろ』
『お母さんっ!!』
何が何だか分からないが、俺の直感が迎えと囁く。考えるよりも先に足が勝手に動き出し、俺は燃えている場所へと走り出した。
『来ちゃダメ!!』
走っている最中にも声はまだ聞こえる。
『………は逃げなさい!!早くっ!!!』
(クソッ!!何で魔法が使えねぇんだ!?)
聞こえる声には焦りが出ていた。より早くそこに向かおうとしているのに身体強化の魔法は使用できなかった。
『安心しろ。すぐに子供もあの世に送ってやる』
その声が聞こえた時、俺は『ヤバイ!!』と理解した。その言葉は漫画でも映画でも聞いた事のあるフレーズだったからだ。
『おかぁさーーーーーーーーんっ!!!!』
悲痛な叫びが耳元で反響する。走りながらも『間に合わなかった…』と悔やむ。すると世界が暗転し、再び瞬きをするとコテージ内が目に映った。
「………へ?」
「アルス……お願い……私を……小さな私を…助けて」
またもやレインの眼に吸い込まれる様な感覚がし、瞬きをすると先程と同じ場所に居た。
「え………ちょ、どうなってんの……?」
俺の問い掛けに答える者は居らず、ヒントすら無い。途方に暮れていると不思議な声が耳に届くのであった。
「すまんな。何かあったらすぐに起こしてくれ」
夕食を取り終わった後、レインの看病を交代制にして就寝する。心の中では俺一人でするつもりであったが、チカ達も頑なに譲らなかったので渋々交代制にした。
「マスター。レインの様子が変わったらすぐに起こして」
「ああ。ナナほどでは無いけど俺も治癒は使えるからなんとかするよ」
「なんとかするじゃ無いです!私達だってレインの事が心配なんですよ!」
「す、すまん…余計な一言だった…」
一悶着はあったもののチカ達はレインの部屋の隅っこで布団に入った。一応ベッドや部屋はあるんだけど、どーしてもって事でレイン達はここに寝ることになった。
「おやすみご主人様ぁー」
「はい、おやすみ」
チカ達は布団に入り睡眠を取る。俺はレインの汗を拭いたり、濡れタオルを替えたりしてレインが良くなることを願った。
しばらく経つと、手持ち無沙汰になった俺は妄想の世界へと旅立つ。妄想というかレインの事なんだけどね?
(…やっぱりレインが急に具合が悪くなったのって、故郷が近かったからなのかな?)
今朝も体調が悪い素振りは一切見えなかった。砂漠を歩いている時もハキハキと喋ってたしチカ達の魔法で温度も適切だったはず。
(…だとしてもレインの過去の話は詳しく聞いてないし…。見た目は大人だといっても内面は子供だしなぁ……。もしかしたらトラウマになってるのかもしれん)
トラウマになる程の体験をした事が無い俺にとってレインの心境は全くわからない。もし俺が天涯孤独の身であれば寄り添えるかも知れないが、前世でも転生先でも人には恵まれている。
(………こういう時にイケメンなら気の利いた事が出来るんだろうけど…俺にゃ無理だなぁ)
何度目かも分からない濡れタオルの交換をする。正直、看病というものを真面目にした事のない俺にとっては濡れタオル1つも難しいものであった。冷た過ぎれば無理矢理目を覚ましてしまうかもしれないし、濡れすぎてるのも迷惑だろう。適切という単語がこれ程難しいとは思いもしなかった。
「んん………」
(やべっ!)
濡れタオルを額に乗せるとレインが呻き声を出した。頭を軽く動かしたので濡れタオルが横に落ち、それを慌てて拾ってから起こさないように再び乗せる。
(もっと慎重におかないと!)
おそるおそる額に置くとレインは何事もなかったかのように深く呼吸をする。コテージに入るまでの浅く早い呼吸では無く、少し落ち着いたモノになっており『良くなってきてるのかな?』と浅はかな考えを思い浮かべた。
(……世の中のお父さんお母さんは大変だよなぁ。俺の親もこんなことをしてたんだろうな)
少しだけ前世の記憶が懐かしく思える。俺に子供は居ないし、彼女すら居なかったからヒトを看病するってのが如何に難しく、不安になる事柄なんだとしみじみと実感した。
「………………」
「うっ………!!!?」
ジーッと床を見つめながら色々なことを考えていると、レインが俺を見つめている事に気付いた。『いつの間に!?』と『目が覚めたのか!?』という様々な感情が出たが、『大声を出すな!』という理性により呻き声を出すだけで留まった。
「……………」
「? み、水か?」
無言で見つめるレインがゆっくりと左手を俺へと出してくる。喉が渇いたのかと思い、マルクスさん特製のドリンクをレインに渡そうとする。しかし、それをレインは目の動きで『要らない』と語り、俺へと手を伸ばす。
「ど、どうした?」
不安がっているのかと思い、俺はレインの左手を握る。その手は氷のように冷たく、血が通ってないかと思うくらいだった。
「アルス…」
「ん?どうした?腹が減ったのか?」
か細い声で弱々しく俺の名前を呼ぶレインに返事をする。その時、力無く握っていたレインの手に力が加わり、レインが目を大きく見開いたまま起き上がる。
「レ、レイン!?」
「アルス……私を……救って」
「…は?どう-----
突如起き上がったレインに驚きつつも倒れない様に寄り添った時、レインが俺の耳元に囁いた。思考が全く追い付かず、間の抜けた声を出すと同時に、奇妙な感覚が俺を包み込む。それはまるでレインの眼に吸い込まれる様な感覚だった。
「………え?」
その奇妙な感覚に包み込まれ瞬きをした瞬間、俺は奇妙な場所に居た。
「ここ……どこ?」
確実に断言出来るのは此処がコテージでは無いという事。そして、俺は外にいるということだけ。何故外に居るのが分かったのかというと月明かりが差し込んでおり、空には満点の星が広がっていたからだった。
「………え?マジでここどこ?」
外に居るという事はわかった。キョロキョロと注意深く見渡すと見た事のある光景が広がっていた。
「………え、砂漠??」
足を動かし確認すると砂独特の感覚が伝わってくる。周囲には木々は生えておらず、昼間に見た二股の植物が生えているのが見えた。
「…なんでいきなり外に-----
状況が理解出来ないままそう呟くと、遠くの方から光る物が目に飛び込んできた。それは月明かりの様に白い物で無く赤い色をした何かであった。
「……何だあれ…--っ!!!?」
目に魔力を込めその赤いところを見る。するとそこには逃げる何かと追いかける何かが映っており、赤色は家屋が燃えているという事が理解出来た。
「……え?敵??つか、あそこって……」
『誰か…誰か助けて…』
「??!!」
誰も近くに居ないのに耳元で助けを求める声が聞こえた。その声にビクッとなっていると、更に声が耳に届く。
『無駄だ。素直に死を受け入れろ』
『お母さんっ!!』
何が何だか分からないが、俺の直感が迎えと囁く。考えるよりも先に足が勝手に動き出し、俺は燃えている場所へと走り出した。
『来ちゃダメ!!』
走っている最中にも声はまだ聞こえる。
『………は逃げなさい!!早くっ!!!』
(クソッ!!何で魔法が使えねぇんだ!?)
聞こえる声には焦りが出ていた。より早くそこに向かおうとしているのに身体強化の魔法は使用できなかった。
『安心しろ。すぐに子供もあの世に送ってやる』
その声が聞こえた時、俺は『ヤバイ!!』と理解した。その言葉は漫画でも映画でも聞いた事のあるフレーズだったからだ。
『おかぁさーーーーーーーーんっ!!!!』
悲痛な叫びが耳元で反響する。走りながらも『間に合わなかった…』と悔やむ。すると世界が暗転し、再び瞬きをするとコテージ内が目に映った。
「………へ?」
「アルス……お願い……私を……小さな私を…助けて」
またもやレインの眼に吸い込まれる様な感覚がし、瞬きをすると先程と同じ場所に居た。
「え………ちょ、どうなってんの……?」
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