5 / 19
体育
しおりを挟む
今日の体育は卓球だった。
2人1組になって試合をしていく。
勝ち進んでいくトーナメント戦になっていた。
「わ、もう初めで嵐とだ」
「海都くんは卓球上手いん?」
「全然」
そう言ってから向かい合う。
「俺、中学で卓球部で選抜組だったから負ける気がしないわ~」
余裕そうにラケットの上でピンボールをコンコン当てながら喋っている。
言われた言葉に海都はムッとする。
海都は負けず嫌いだった。
それから夢中で卓球をした。
それはもう経験者と渡り合えてるくらいの接戦で、嵐はこれで本当に未経験者かよ...!と心の中で呟きながら球を返す。
かかっていた回転をものともせずに海都も返す。
ラリーが続いた。
いける!とスマッシュを打とうとした瞬間。
どくんと胸が鳴った。
咄嗟に海都はしゃがむ。
「おい!」
嵐が慌てて駆け寄ってきてくれた。
「...大丈夫。ちょっと脱水症状かな...飲み物飲んでくる」
そう言って俺は離脱して、嵐に勝ち進んでもらった。
俺は保健室に行き、休ませてもらうことにした。
寝てた。爆睡だった。
起きたら夕方で、先生が起きた俺に気づきこちらに来て言う。
「よく寝てたから寝させておいたわ。この子もとても心配してた。毎時間様子見に来て、放課後になったら飛んできて、気づいたら寝ちゃったのね」
俺の手を握りなが寝る芹を見る。
芹の目の下にはクマがあった。
こっちに来てからずっと気づいてたクマ。
仕事が忙しいんだと思っていたけれど、この前仕事を辞めると言っていた芹が最後にひっぱりだこで疲れていたことを知った。芹は何も言わないけれど本当はモデルの仕事を好きなことは知ってる。
それでも早く辞めて。もっと一緒にいたい。
そう思ってしまう俺は酷いやつだろうか。
「ん」
俺がずっと見てしまったせいかすぐ芹は目を覚ました。
それから起き上がっている俺を見た芹はあわてて大丈夫か?!と飛び起きた。
「...大丈夫。それよりごめん、体操着借りっぱなしになったね」
「そんなことはいい。...本当に大丈夫なんだな?」
そう真剣に聞かれ、俺は「本当に大丈夫」といい、ベッドを降りた。
俺の荷物は嵐が持ってきてくれたみたいでそれを芹が持ってくれた。
「海都は体調悪いから荷物は俺が持つ」
「俺、持てるよ」
苦笑いで言うと芹はこちらを睨み
「持つ」
と言って俺の手を引いた。
握る手も歩く速度も優しくゆっくりで笑ってしまった。
2人1組になって試合をしていく。
勝ち進んでいくトーナメント戦になっていた。
「わ、もう初めで嵐とだ」
「海都くんは卓球上手いん?」
「全然」
そう言ってから向かい合う。
「俺、中学で卓球部で選抜組だったから負ける気がしないわ~」
余裕そうにラケットの上でピンボールをコンコン当てながら喋っている。
言われた言葉に海都はムッとする。
海都は負けず嫌いだった。
それから夢中で卓球をした。
それはもう経験者と渡り合えてるくらいの接戦で、嵐はこれで本当に未経験者かよ...!と心の中で呟きながら球を返す。
かかっていた回転をものともせずに海都も返す。
ラリーが続いた。
いける!とスマッシュを打とうとした瞬間。
どくんと胸が鳴った。
咄嗟に海都はしゃがむ。
「おい!」
嵐が慌てて駆け寄ってきてくれた。
「...大丈夫。ちょっと脱水症状かな...飲み物飲んでくる」
そう言って俺は離脱して、嵐に勝ち進んでもらった。
俺は保健室に行き、休ませてもらうことにした。
寝てた。爆睡だった。
起きたら夕方で、先生が起きた俺に気づきこちらに来て言う。
「よく寝てたから寝させておいたわ。この子もとても心配してた。毎時間様子見に来て、放課後になったら飛んできて、気づいたら寝ちゃったのね」
俺の手を握りなが寝る芹を見る。
芹の目の下にはクマがあった。
こっちに来てからずっと気づいてたクマ。
仕事が忙しいんだと思っていたけれど、この前仕事を辞めると言っていた芹が最後にひっぱりだこで疲れていたことを知った。芹は何も言わないけれど本当はモデルの仕事を好きなことは知ってる。
それでも早く辞めて。もっと一緒にいたい。
そう思ってしまう俺は酷いやつだろうか。
「ん」
俺がずっと見てしまったせいかすぐ芹は目を覚ました。
それから起き上がっている俺を見た芹はあわてて大丈夫か?!と飛び起きた。
「...大丈夫。それよりごめん、体操着借りっぱなしになったね」
「そんなことはいい。...本当に大丈夫なんだな?」
そう真剣に聞かれ、俺は「本当に大丈夫」といい、ベッドを降りた。
俺の荷物は嵐が持ってきてくれたみたいでそれを芹が持ってくれた。
「海都は体調悪いから荷物は俺が持つ」
「俺、持てるよ」
苦笑いで言うと芹はこちらを睨み
「持つ」
と言って俺の手を引いた。
握る手も歩く速度も優しくゆっくりで笑ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
はじまりの朝
さくら乃
BL
子どもの頃は仲が良かった幼なじみ。
ある出来事をきっかけに離れてしまう。
中学は別の学校へ、そして、高校で再会するが、あの頃の彼とはいろいろ違いすぎて……。
これから始まる恋物語の、それは、“はじまりの朝”。
✳『番外編〜はじまりの裏側で』
『はじまりの朝』はナナ目線。しかし、その裏側では他キャラもいろいろ思っているはず。そんな彼ら目線のエピソード。
『定時後の偶然が多すぎる』
こさ
BL
定時後に残業をするたび、
なぜか必ず同じ上司が、同じフロアに残っている。
仕事ができて、無口で、社内でも一目置かれている存在。
必要以上に踏み込まず、距離を保つ人――
それが、彼の上司だった。
ただの偶然。
そう思っていたはずなのに、
声をかけられる回数が増え、
視線が重なる時間が長くなっていく。
「無理はするな」
それだけの言葉に、胸がざわつく理由を、
彼自身はまだ知らない。
これは、
気づかないふりをする上司と、
勘違いだと思い込もうとする部下が、
少しずつ“偶然”を積み重ねていく話。
静かで、逃げ場のない溺愛が、
定時後から始まる。
発情期のタイムリミット
なの
BL
期末試験を目前に控えた高校2年のΩ・陸。
抑制剤の効きが弱い体質のせいで、発情期が試験と重なりそうになり大パニック!
「絶対に赤点は取れない!」
「発情期なんて気合で乗り越える!」
そう強がる陸を、幼なじみでクラスメイトのα・大輝が心配する。
だが、勉強に必死な陸の周りには、ほんのり漂う甘いフェロモン……。
「俺に頼れって言ってんのに」
「頼ったら……勉強どころじゃなくなるから!」
試験か、発情期か。
ギリギリのタイムリミットの中で、二人の関係は一気に動き出していく――!
ドタバタと胸きゅんが交錯する、青春オメガバース・ラブコメディ。
*一般的なオメガバースは、発情期中はアルファとオメガを隔離したり、抑制剤や隔離部屋が管理されていたりしていますが、この物語は、日常ラブコメにオメガバース要素を混ぜた世界観になってます。
オレンジの奇跡~夕と凪、僕らが交わる世界~
けいこ
BL
両親が営む小さな旅館『久我屋』を手伝いながら、BL小説を書いている僕。
穏やかにゆっくりと過ごす日常に満足していたある日、僕の前にとんでもなく魅力的な男性が現れた。
今まで1度も誰かを好きになったことがない僕にとっては、この感情が何なのか理解できない。
複雑に揺れ動く心に逆らえず、今までとは明らかに違う現実に戸惑いながら、僕の心はゆっくり溶かされていく……
初恋ミントラヴァーズ
卯藤ローレン
BL
私立の中高一貫校に通う八坂シオンは、乗り物酔いの激しい体質だ。
飛行機もバスも船も人力車もダメ、時々通学で使う電車でも酔う。
ある朝、学校の最寄り駅でしゃがみこんでいた彼は金髪の男子生徒に助けられる。
眼鏡をぶん投げていたため気がつかなかったし何なら存在自体も知らなかったのだが、それは学校一モテる男子、上森藍央だった(らしい)。
知り合いになれば不思議なもので、それまで面識がなかったことが嘘のように急速に距離を縮めるふたり。
藍央の優しいところに惹かれるシオンだけれど、優しいからこそその本心が掴みきれなくて。
でも想いは勝手に加速して……。
彩り豊かな学校生活と夏休みのイベントを通して、恋心は芽生え、弾んで、時にじれる。
果たしてふたりは、恋人になれるのか――?
/金髪顔整い×黒髪元気時々病弱/
じれたり悩んだりもするけれど、王道満載のウキウキハッピハッピハッピーBLです。
集まると『動物園』と称されるハイテンションな友人たちも登場して、基本騒がしい。
◆毎日2回更新。11時と20時◆
既読無視の年下幼馴染みの部屋に行ったら、アイドルグッズだらけだった。しかも推しは俺
スノウマン(ユッキー)
BL
国民的アイドルの朝比奈 春人(あさひな はると)はいつもラインを既読無視する年下の幼馴染、三上 直(みかみ なお)の部屋をとある理由で訪れる。すると部屋の中はアイドルのグッズだらけだった、しかも全部春人の。
『幼馴染の弟ポジジョン×国民的アイドルのお兄さん』になる前のドタバタコメディです。
【完結】期限付きの恋人契約〜あと一年で終わるはずだったのに〜
なの
BL
「俺と恋人になってくれ。期限は一年」
男子校に通う高校二年の白石悠真は、地味で真面目なクラスメイト。
ある日、学年一の人気者・神谷蓮に、いきなりそんな宣言をされる。
冗談だと思っていたのに、毎日放課後を一緒に過ごし、弁当を交換し、祭りにも行くうちに――蓮は悠真の中で、ただのクラスメイトじゃなくなっていた。
しかし、期限の日が近づく頃、蓮の笑顔の裏に隠された秘密が明らかになる。
「俺、後悔しないようにしてんだ」
その言葉の意味を知ったとき、悠真は――。
笑い合った日々も、すれ違った夜も、全部まとめて好きだ。
一年だけのはずだった契約は、運命を変える恋になる。
青春BL小説カップにエントリーしてます。応援よろしくお願いします。
本文は完結済みですが、番外編も投稿しますので、よければお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる