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第二章 共鳴の輪郭
14.灯坂律の決意
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透子の家の前で、いつものようにインターフォンで玄関のドアを開けてもらい、ちょっとした迷路みたいにでかい家の中をずかずか歩いて、地下に構える音楽スタジオにたどり着く。呼び出された用件は聞かなかったが、どうせ仮歌のバイトだろう。
「律ちゃーん!」
「燦!?」
が、そこにまさか恋人がいるとは思わなかった。
地下スタジオ前の廊下の一角に据えられたベンチに、燦が一人で座っていたのだ。地下なのに光が入る仕組みの廊下で、太陽の光を背にして嬉しそうに手を振って微笑む燦は相変わらず最高に黒波燦だ。知らず、駆け寄った。燦は手を広げて迎え入れてくれる。
「会いたかったよ、律ちゃん」
抱きしめられるのかと思ったが、さすがに透子の家だ。伸ばされた手が俺の手を掴んで握り締めた。久し振りに触れる燦の体温がじんわりと伝わると同時に、心もほっとして溶けていくような気がする。会うのは一か月ぶりなのだ。俺もだ、と返すと微笑まれた。
「なんであんたが? デビュー曲の反省会でも始まるのか? 佐藤さんは?」
「佐藤くんは別の現場。違うよ。透子さんに呼び出されてさ。二曲目だって」
「は!?」
あっはっは! ビックリしただろ? という声がコーヒーの香りと共に背後から飛んできた。振り返るまでもない、透子だ。
「プロダクションが本格的に黒波燦の曲を出すことにしたらしいんだ。しかもあたし指名で。あたしたっかいのによく金を出すよアンタんとこの社長。そのかわり方向性はざっくりで、細部はあたしにお任せらしいけどな」
のろのろと振り返ると、背の高いショートヘアがトレイを掲げて見下ろしていた。天才バケモノババアは今日も元気だ。
「で。どうせ恋人と会いたいだろうから律坊を呼んだ」
「会いた……ッ! そりゃ、当たり前だ、が、か、仮歌のバイトのために呼び出したんじゃないのか!?」
「バイトじゃない。金は出ないが愛はあるからいいだろう?」
確かにバイトよりも燦との時間の方が嬉しいに決まっている。が、話し合いがあるならあると事前に連絡をしろと言いたい。伝わらないだろうが。
「ついでに菓子もある。そら、ここのザッハトルテうまいぞ?」
透子が掲げたトレイには三人分のコーヒーと、生クリームを添えたちいさなザッハトルテが乗っていた。納得いかないモヤモヤを誤魔化すように、勢いよくコーヒーとザッハトルテを奪い取って座り直す。もちろん燦の分もだ。
「ありがと、律ちゃん」
透子の出す菓子が不味かったためしはないが、今回のザッハトルテも絶品だった。一口食べて声が出そうになる。
ジャムが挟んであって、チョコの下に砂糖のジャリジャリ感もあるのに、しつこくない。香りがいい。とにかく美味かった。怒りが収まるほど。
俺の様子を観察していた透子がトレイをミニテーブルに置くと、自分も近くの丸椅子に座った。
「最近お前、曲作りしてんだろ」
「!?」
コーヒーが逆流しそうになって慌てて飲み込んだ。なんでバレた!?
「なんでバレたって顔してるな。お前さん、曲作りに夢中になると返信が数文字になる癖があるんだぞ」
透子のニヤニヤに耐えきれずに顔をそむけると、反対側の顔が天才の男と目が合った。
「だからか!? 律ちゃん最近返信がそっけないなと思ってたんだよ!!」
「わ、悪かった」
「いいよ。嫌われたわけじゃないなら良かった」
「燦……」
じっと瞳を見つめられる。俺があんたを嫌うわけがない。
多分あと数秒見つめ合ってたらキスに発展しただろうタイミングで声がかかった。
「食いながらでいいが律坊、ちょっとこいつを聴いてみろ」
唐突に透子が俺の両耳にイヤフォンをねじ込むと手元のiPodをいじった。聞いたことのないインストゥルメンタルが流れてくる。
「あれ? 律ちゃん?」
突然地蔵顔で石みたいに固まった俺に、燦が肩を掴んで揺さぶった。俺はゆっくり片方のイヤフォンを外して地蔵顔のまま透子を見上げた。
「なんだこの面白みのない曲は」
「そう思うか?」
透子は、含みのある笑顔のままで見つめ下ろしている。
「旋律は悪くないと思う。俺の好みじゃないがな。音が薄っぺらくてごちゃついているというか……帯域の整理が甘い。中域が被って定位が曖昧だ。機材のポテンシャルが出ていない」
いい機材使ってるくせに、まるで昔のMIDIだ。
「なんとなく綺麗そうにしてるが、機能をただそのまま使ってるだけで全然活かせてない。俺に使わせろ。そもそもこんなの使わなくてもその辺叩いた音入れるだけでも充分バランス取れる」
口が勝手に動き出す。最近音作りばかりしているから、余計に気になるのだ。燦が聞きたがったので片方のイヤフォンを貸したが、頭の上に疑問符を浮かべながら良いも悪いもわからない顔をしている。
「あー、言葉の選び方も乗せ方もひどいもんだ、これじゃ伝わるものも伝わらない。……くそ、コードがイラっとする。何の曲だ」
勢いよく舌打ちが漏れた。隣で燦がヒッと肩をすくめる。
「まあまあ落ち着け。道具の使い方は慣れだからな。こっちの曲はどうだ? 正直なレビューを頼むよ」
また別の曲を耳にねじ込まれる。この女の雑な扱いはいつものことだ。
「……ああ、曲は良、……の下というところか。面白いし歌詞の内容も悪くない、と思うが、この内容と旋律でなんで濁音を並べるんだ。この濁音ならやり方があるだろう。メインタイトルなのはわかるが歌が耳に入ってこない。もったいない。これじゃ内容スルーされるぞ」
「アッハッハ、辛辣だな律坊、これはお前が断ったコンテストの、大賞をとった曲だと言ったらどうする? 佐藤に聞いたぞ?」
「なに?」
さっと顔色が変わったのが自分でもわかった。
大賞!? 選考基準はどこなんだ!?
「透子……」
ポケットからスマホを取り出す。確か、この間作った曲をサーバーに上げていたはずだ。
「あんたにアドバイス……いや、ダメだ。あんたのそこのスタジオ貸してくれ。場所だけ借りる。あんたの力は借りない」
「おいおいおい、いきなりどうした?」
言いながらも、透子は妙に嬉しそうにスタジオに入る。電気をつけ、さあどうぞと腕を広げた。勝手知ったるスタジオだ。俺はずかずかと機械のスイッチを次々と入れる。
「あんな曲が大賞をとれるなら、俺がもっといい曲作ってやる。ちょうどいい、この間ちょっと世間受けしそうな曲を作った」
「なーるほど。どうやったら外に向けて動くのかと思ってたが、律向きのケツの火のつけ方ってのがあったんだな。佐藤ってやつはなかなか面白い男だなあ。気に入ったぜ!」
がっはっは、とオッサンみたいな声が廊下から聞こえる。追いかけるようにして燦の慌てた声。
「おいおい待てよ、俺置いてけぼりなんだけど」
「よしよし、あき坊はあたしとこっちで打ち合わせしような。律坊はあたしほどじゃないけど、一度集中しちまうと外からの刺激を敵だと思うからしばらく離れているのが吉だ」
上ばかり見てきた。
だから、自分と同じ高さでもがいている奴らがいることに気づかなかった。一人で苦しんでいる気がしていた。
透子みたいなエベレスト級の奴なんて滅多にいないのだ。
じゃあ、俺は?
俺は、何度もコンテストに落ちつつも、とあるコンテストの賞を総なめすることになるのだが、この時の俺は知る由もない。
「燦待ってろ。いつかあんたの歌う曲、俺が作ってやる」
たくさんの手が俺の背を押す。俺は今日、やっと未来へ踏み出した。
「律ちゃーん!」
「燦!?」
が、そこにまさか恋人がいるとは思わなかった。
地下スタジオ前の廊下の一角に据えられたベンチに、燦が一人で座っていたのだ。地下なのに光が入る仕組みの廊下で、太陽の光を背にして嬉しそうに手を振って微笑む燦は相変わらず最高に黒波燦だ。知らず、駆け寄った。燦は手を広げて迎え入れてくれる。
「会いたかったよ、律ちゃん」
抱きしめられるのかと思ったが、さすがに透子の家だ。伸ばされた手が俺の手を掴んで握り締めた。久し振りに触れる燦の体温がじんわりと伝わると同時に、心もほっとして溶けていくような気がする。会うのは一か月ぶりなのだ。俺もだ、と返すと微笑まれた。
「なんであんたが? デビュー曲の反省会でも始まるのか? 佐藤さんは?」
「佐藤くんは別の現場。違うよ。透子さんに呼び出されてさ。二曲目だって」
「は!?」
あっはっは! ビックリしただろ? という声がコーヒーの香りと共に背後から飛んできた。振り返るまでもない、透子だ。
「プロダクションが本格的に黒波燦の曲を出すことにしたらしいんだ。しかもあたし指名で。あたしたっかいのによく金を出すよアンタんとこの社長。そのかわり方向性はざっくりで、細部はあたしにお任せらしいけどな」
のろのろと振り返ると、背の高いショートヘアがトレイを掲げて見下ろしていた。天才バケモノババアは今日も元気だ。
「で。どうせ恋人と会いたいだろうから律坊を呼んだ」
「会いた……ッ! そりゃ、当たり前だ、が、か、仮歌のバイトのために呼び出したんじゃないのか!?」
「バイトじゃない。金は出ないが愛はあるからいいだろう?」
確かにバイトよりも燦との時間の方が嬉しいに決まっている。が、話し合いがあるならあると事前に連絡をしろと言いたい。伝わらないだろうが。
「ついでに菓子もある。そら、ここのザッハトルテうまいぞ?」
透子が掲げたトレイには三人分のコーヒーと、生クリームを添えたちいさなザッハトルテが乗っていた。納得いかないモヤモヤを誤魔化すように、勢いよくコーヒーとザッハトルテを奪い取って座り直す。もちろん燦の分もだ。
「ありがと、律ちゃん」
透子の出す菓子が不味かったためしはないが、今回のザッハトルテも絶品だった。一口食べて声が出そうになる。
ジャムが挟んであって、チョコの下に砂糖のジャリジャリ感もあるのに、しつこくない。香りがいい。とにかく美味かった。怒りが収まるほど。
俺の様子を観察していた透子がトレイをミニテーブルに置くと、自分も近くの丸椅子に座った。
「最近お前、曲作りしてんだろ」
「!?」
コーヒーが逆流しそうになって慌てて飲み込んだ。なんでバレた!?
「なんでバレたって顔してるな。お前さん、曲作りに夢中になると返信が数文字になる癖があるんだぞ」
透子のニヤニヤに耐えきれずに顔をそむけると、反対側の顔が天才の男と目が合った。
「だからか!? 律ちゃん最近返信がそっけないなと思ってたんだよ!!」
「わ、悪かった」
「いいよ。嫌われたわけじゃないなら良かった」
「燦……」
じっと瞳を見つめられる。俺があんたを嫌うわけがない。
多分あと数秒見つめ合ってたらキスに発展しただろうタイミングで声がかかった。
「食いながらでいいが律坊、ちょっとこいつを聴いてみろ」
唐突に透子が俺の両耳にイヤフォンをねじ込むと手元のiPodをいじった。聞いたことのないインストゥルメンタルが流れてくる。
「あれ? 律ちゃん?」
突然地蔵顔で石みたいに固まった俺に、燦が肩を掴んで揺さぶった。俺はゆっくり片方のイヤフォンを外して地蔵顔のまま透子を見上げた。
「なんだこの面白みのない曲は」
「そう思うか?」
透子は、含みのある笑顔のままで見つめ下ろしている。
「旋律は悪くないと思う。俺の好みじゃないがな。音が薄っぺらくてごちゃついているというか……帯域の整理が甘い。中域が被って定位が曖昧だ。機材のポテンシャルが出ていない」
いい機材使ってるくせに、まるで昔のMIDIだ。
「なんとなく綺麗そうにしてるが、機能をただそのまま使ってるだけで全然活かせてない。俺に使わせろ。そもそもこんなの使わなくてもその辺叩いた音入れるだけでも充分バランス取れる」
口が勝手に動き出す。最近音作りばかりしているから、余計に気になるのだ。燦が聞きたがったので片方のイヤフォンを貸したが、頭の上に疑問符を浮かべながら良いも悪いもわからない顔をしている。
「あー、言葉の選び方も乗せ方もひどいもんだ、これじゃ伝わるものも伝わらない。……くそ、コードがイラっとする。何の曲だ」
勢いよく舌打ちが漏れた。隣で燦がヒッと肩をすくめる。
「まあまあ落ち着け。道具の使い方は慣れだからな。こっちの曲はどうだ? 正直なレビューを頼むよ」
また別の曲を耳にねじ込まれる。この女の雑な扱いはいつものことだ。
「……ああ、曲は良、……の下というところか。面白いし歌詞の内容も悪くない、と思うが、この内容と旋律でなんで濁音を並べるんだ。この濁音ならやり方があるだろう。メインタイトルなのはわかるが歌が耳に入ってこない。もったいない。これじゃ内容スルーされるぞ」
「アッハッハ、辛辣だな律坊、これはお前が断ったコンテストの、大賞をとった曲だと言ったらどうする? 佐藤に聞いたぞ?」
「なに?」
さっと顔色が変わったのが自分でもわかった。
大賞!? 選考基準はどこなんだ!?
「透子……」
ポケットからスマホを取り出す。確か、この間作った曲をサーバーに上げていたはずだ。
「あんたにアドバイス……いや、ダメだ。あんたのそこのスタジオ貸してくれ。場所だけ借りる。あんたの力は借りない」
「おいおいおい、いきなりどうした?」
言いながらも、透子は妙に嬉しそうにスタジオに入る。電気をつけ、さあどうぞと腕を広げた。勝手知ったるスタジオだ。俺はずかずかと機械のスイッチを次々と入れる。
「あんな曲が大賞をとれるなら、俺がもっといい曲作ってやる。ちょうどいい、この間ちょっと世間受けしそうな曲を作った」
「なーるほど。どうやったら外に向けて動くのかと思ってたが、律向きのケツの火のつけ方ってのがあったんだな。佐藤ってやつはなかなか面白い男だなあ。気に入ったぜ!」
がっはっは、とオッサンみたいな声が廊下から聞こえる。追いかけるようにして燦の慌てた声。
「おいおい待てよ、俺置いてけぼりなんだけど」
「よしよし、あき坊はあたしとこっちで打ち合わせしような。律坊はあたしほどじゃないけど、一度集中しちまうと外からの刺激を敵だと思うからしばらく離れているのが吉だ」
上ばかり見てきた。
だから、自分と同じ高さでもがいている奴らがいることに気づかなかった。一人で苦しんでいる気がしていた。
透子みたいなエベレスト級の奴なんて滅多にいないのだ。
じゃあ、俺は?
俺は、何度もコンテストに落ちつつも、とあるコンテストの賞を総なめすることになるのだが、この時の俺は知る由もない。
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