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第12話 しましまパンツとピンクローター その2
しおりを挟む012
紺色のスカートの裾が手を差入れた分だけ、どうしょうもなくずり上がりふくらはぎがにゅっと顔を出す。
日焼けを知らない人妻の白い肌に目が釘付けだ。
男の前でスカートを履いたまま、下着だけを脱ぐ羞恥の作業にユリスの顔は限界まで赤くなり、泣く寸前まで目は潤んでいた。
ただ悲しむだけの表情なら、胸の痛みと良心の呵責に耐えかねて目を逸らしていたかもしれない。
「凄い見てる……あっくん、見たいんだ……私の着替え」
だが、ユリスの呟きには少しだけ嬉しさが滲んでいた。
例えるなら一生懸命になる弟を応援したい姉の庇護欲。
どこまでも面倒見の良さが湧き出して、求められる悦びが細めた目に現れる。
吸い込まれそうな包容力だ。
ただ貞淑なだけの女なんて探せば見つかるが、エロさも兼ねる人妻はそういないだろう。
しまったな。
こんなことならもう少しスカート丈を短くすれば良かったと後悔した。
膝上辺りがギリギリで瑞々しいふとももには程遠い。
いや、長いスカートだからこそ、不意に覗く白い脚に興奮するのだ。
「うう……恥ずかしいよ、あっくん」
出来るだけ肌と下着が見えないように、角度に気を使いながら片足ずつ下着を脱ぐから時間がかかっている。
本末転倒も甚だしいが、しっかりしているようで何処かポンコツの人妻が愛おしいから愛でていよう。
間男が見守る中で人妻が生着替えという場面は妖艶な空気だな。
意識をしないと息をするのを忘れそうになる。
脱いだ下着は秒でポケットに仕舞われた。歴戦のスリのような手際だった。
見せてほしいと口にしたら家出しますという目で睨まれたから口を噤む。
どこまでも言うことを聞いてくれそうなのに一線は絶対に譲らない。
芯のある女というのは美しいな。
ユリスは不安気にスカートの上からノーパンの下半身を手で隠して目を泳がせていた。
続いて水色と白のストライプが鮮やかなしましまパンツの装着だ。
「あっくん……これを着けても笑ったりしない?」
「称賛することがあっても笑うことなど絶対にない」
「称賛はしなくていいです! 感想も禁止します!」
「委細承知だ、この店に誓おう」
「お店に誓われても……」
古びた室内を気を紛らわすように眺めてから、もじもじと下着に目を落として「うわぁぁ」とわなないている。
これ着けるのかぁという葛藤がじわじわと伝わってくる良い表現だ。
少しデザインが違う程度でここまで躊躇う女心を理解するには一度転生したくらいでは足りないらしい。
「ユリス、風邪をひくぞ?」
「脱げって言ったのあっくんだよね?」
脱いだままになれとは言っていないぞ?
ユリスは意を決して下着に足を片方ずつ通す。
そのままするすると上に滑らしていく。
なるほど。
下着は脱ぐ時より着ける時の方が露出が大きくなるのだな。
念願のふとももも拝むことが出来た。
「勉強になるよ、ユリス」
「こんなことを勉強しないでほしいよ……」
最後に肌にフィットさせるように腰を振る動きが艶めかしい。
はだにぴったりと貼り付く下着だから、ずれていると気持ちが落ち着かないのだ。
「……着けたよ、あっくん」
大仕事をやり終えたユリスは、ホッと息を吐いて鼓動が苦しいのか胸を押さえていた。
紺色のスカートの中で息づく水色のしましまパンツを想像するだけで胸が弾む。
「では、確認するからスカートを手で持ち上げてみてくれ」
「言うと思ったよ! もう! もう!」
「商品開発のためだ」
「もう売ってるよね!?」
言っても無駄だと悟ったのか、渋々とユリスは焦らすようにスカートの裾を掴んで待ちあげていく。
皺になりそうな力加減だ。
羞恥の生着替え直後だからか、パンツを見せる行為は随分とハードルが下がったらしい。
抵抗は少なかった。
「……どうぞ」
顔を背けて、投げ遣りにユリスは唇を尖らせる。
それは、頭を殴られたような衝撃だった。
シックな黒い下着の時とはまた違う魅力が爆発する。
装いが変わるだけで圧倒的な嫋やかさだ。女子力の上昇だ。
凶悪な胸を除けば清楚な制服のスカートを持ち上げて、脚の付け根も下着も自ら見せる人妻は大きな胸を心配になるくらいに上下させ、息を荒げている。
綺麗な線を描く理想的な脚が揃えられ、股間の逆三角の下着は水色のしましまぱんつ。
成熟した女の色気が凄まじく匂い立つのに、裏切るようなカラフルなストライプ。
ギャップなんて簡単な言葉では追いつかない、新しい語彙が必要になる光景だ。
いい。これは、いい!
「鼻息が荒いよ、あっくん……」
アレクらしからぬ行為は控えねば。少し自重しよう。
深呼吸をして本来の芝居に軌道を戻す。
「破損はないようだな」
出来るだけ顔を近づけて検分する。
間近で見る脚は肌理が細かい。もちろん存分に観察する。
女のいい匂いに任務を忘れそうだ。
「そんなに見る必要ある!? 穴が空いちゃうよ!?」
「穴がないか確かめているんだ、後ろも見せてくれ」
ユリスをくるりと回す。
大きなおしりが水色のしましまに包まれている。下着の端から包みきれないお尻の肉がはみ出ているから、健康的なイメージが消え失せて猥褻色を強めていた。
ストライプの幅は太い方が好みだが、ユリスの気にするヒップのおかげで更に伸びている。
問題はないな。
「裸を見られるより恥ずかしいことがあるなんて、初めて知りました……」
もう少しで悟りが開けそうな声色と目の色だった。
尼になりますと言われると困るので次に進める。
「正面と後ろは確認した」
「じゃあ、終わりだよね?」
「いや、まだ見ていない所がある。そうだな……ユリス、机の上に座ってくれ」
「あっくん、机は座るものじゃないよ?」
ユリスはお行儀が悪いですと、めっと眉を吊り上げる。
下着丸出しの姿で言われても説得力は皆無だった。
「立ったままでは見えない部分があるだろう?」
ユリスは首を傾げて考え込んで、ひっと息を呑んだ。
「だめだよ……お行儀が悪いよ、あっくん……え? 待っ――」
脇の下に手を入れてユリスを垂直に持ち上げるとそのままいつもご飯を食べる食卓に座らせる。
「膝を立てて座ってくれ」
「うう……はい」
ユリスは閉じていた脚をゆっくりと開き、M字開脚の態勢になる。
座った拍子に女性器の割れ目に下着が食い込み見事な一本筋が出来上がった。
人妻のまんすじに見とれてしまう。
「こんな恥ずかしい格好必要なのかな!?」
ストライプの股間は割れ目を象るように二つの山に分れてぷっくりと盛り上がっている。
ユリスの秘所を守る部分もしましま模様だ。
可愛さのある縞々模様に人妻の熟れた肉体がコラボするという奇跡。
いつまでも観賞していたい気分だが、これ以上は時間を引き延ばせそうにない。
それにしても惜しいな。
あのしましまパンツにのふくらみに、ピンクローターを当てるとさぞかし映えるだろうに。
「あっくん、もういいよね? もう十分確かめたよね?」
くっ……。乾電池さえあれば、ユリスを黙らせることが出来たのに。
考えろ、考え続けなければ。男は常に前に進む生き物なのだ。
乾電池を作るために必要な素材である魔石とはなんだ?
冒険者ギルドの元気娘は知らないと言った。この世にまだ存在していない物なのか?
いや待てよ? もしかすると魔石は素材ではなくアイテムではないのか?
俺のチート能力を使えば、アイテムなら作ることが出来るはずだ。
時間が、欲しい。
仕方がない一芝居打つとしよう。
「ユリス、少し待て、奥の方に綻びのような物が見えた」
「え……う、嘘だよね!? 穴あいてるの!? み、見えてるの?」
ユリスがパニックになる。
「動いては駄目だ、綻びが広がるかもしれない」
「は、はい、あなた」
「だめだ見失った。手で抱え込んでもっと脚を広げてくれ」
「あっくん? 広げたら、余計に見えちゃうよ!?」
真剣な表情で股間に顔を寄せると、迫力に飲まれたユリスは膝後ろに手をいれて脚を抱えて広げてくれる。
「あ、空いてないよね? 見えてないよね? 黙らないで、あっくん!?」
試しに魔石作成のレシピを開く。あった。やはり魔石というのはアイテムだ。
つまり作り出すことが出来る。さらに必要アイテムを調べてみる。
魔石を含んだ石と表示された。
その外見は……。
どこかで見たことがある石だった。
「なるほど、見つけたぞ!」
「見つかったの!? やだっ、見ちゃ駄目だよ、あっくん!?」
「少しそのままで待っていてくれ」
「え? そのままって、あっ、あっくん待って――穴あいてたの? 教えてあっくん!」
部屋を出て作業場兼倉庫に向かう。
蓋をしたままの木箱を開ける。
中身はユリスのご両親が買い集めた石だった。
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