11 / 17
011掃除
しおりを挟む
「それはつまり私のことが抱きたいから、家が欲しいということ。ラウル?」
「もちろんそういうこと、やっぱりローラを抱きたいんだ」
「仕方がないわね、今日は二人で街に出かけましょう」
ローラがそう言うので俺は彼女と一緒に街に出た、綺麗に並んだ大通りは良かったが、裏通りなどは危険そうだった。だがそのくらいどこの街でも一緒だ、ローラと一緒に市場に行って物が少し高いなとは思った。だから食べ物を出すお店に入って、飲み物を注文してローラと話した。
「やけに市場の物が高かったね」
「そうなのよ、他の街より高いの」
「それって誰かがお金をわざと高くしてるの」
「市場の場所代を意図的に高くしてるのよ」
「それじゃ、住みやすい街とはいえないな」
「それに治安もよくないのよ、こっそりと後ろを見て」
俺がこっそりと後ろを見ると、店主からガラの悪そうな人たちがお金をとっていた。俺はああ、そういうことか、みかじめ料をとっている組織があるんだなと思った。それもおそらくは一つじゃない、最低でも二つはあるはずだ。
「分かった、ローラ。家の件はもう少し考えてみるよ」
「そうね、他に良い街があったらそこへ行きましょう」
ここで俺とローラの考え方が全然違っていた、俺はこの辺りになる悪い組織を根こそぎ潰すつもりだった、ローラはもっと安全で落ち着いた街に移住するつもりだった。この二人の考え方の違いで、後で俺はローラに怒られることになった。
「……行くか」
俺は宿屋でローラが寝てしまったら、黒いローブに目元を隠す仮面をして、夜の街へと飛び出していった。そうして裏の通りを歩いていると何人かの男から声をかけられた。
「カリアのもんかい、てめぇ。ラボールに喧嘩売りに来たのか!?」
「うーん、とりあえずラボールって人の方から教えて貰いたいな、彼の手下なんだろ」
「死にたいのか、てめぇ」
「逆だ」
「あ?」
「死ぬのはあんた達だ」
そこで俺はラボールの手下と思われる人間を殺していった、光の結界を大きく張っておけば逃げられないし、風の精霊が不要な音は消し去ってくれた。俺はたった一人だけ残った男に聞いた。
「ラボールはどこ?」
「なっ、なにもんだ。てめぇ」
とりあえず俺はその残った一人をしめあげて、彼が完全に死ぬまでにラボールの居場所を聞き出した。そして正面玄関から堂々と中に入っていった、中には魔法を使うものもいたが俺の光の結界には敵わなかった。俺はラボールの屋敷にいる者は使用人を覗いて悪人、そうみなして殺しながらラボールの部屋に入った。黒髪で灰色の瞳の男、それがラボールだった。
「……お前は一体誰だ?」
「ラボールってあんたか、俺は平和に過ごしたい一市民」
「俺は五種の魔法使いだぞ」
「へぇ、面白そう。それはいいな、思いっきり戦おう」
ラボールは五種の魔法使いだった、だから炎や氷の槍を飛ばしてきたり、こっちからの攻撃を土の結界で防がれたりした。いろいろと魔法が見れて面白かったが、この後まだまだやる事があるのを思い出してラボールを捕まえて聞いた。
「それじゃ、カリアって奴のところに案内しろ」
「てめぇ、カリアの野郎の刺客じゃねぇのかよ!! 本当に何者だ!?」
俺はラボールを半殺しにしてカリアのところまで案内させた、もちろん沢山のカリアの手下が出てきたが、全員そろって一人残さず殺していった。カリアの家にも正面玄関から堂々と入っていって、使用人以外は皆殺しにした。そして、とうとうカリアという男と会った。金髪で緑の瞳した男がカリアだった、彼は今まで下からの悲鳴が聞こえてきただろうに、落ち着いて堂々と椅子に座っていた。
「やぁ、カリア。それからラボール。今から君たちを殺すけど、他に似たような組織は無いかな?」
「そうかよ、一服させろ。組織じゃねぇが、役所のファルマって奴は俺達と変わらねぇ悪党さ」
「俺も一服させてくれ。そうだな、俺はアントレには随分世話になった、市場のピンハネをやってるのはこいつだ」
「住所も教えてくれる?」
「ああ、地図持ってるか、ファルマはこの家だ。灰色の髪に黒い瞳の男だ」
「アントレって奴はここだ、茶色い髪に赤い瞳の男だ」
「教えてくれてどうもありがとう、それじゃ。さようなら、ラボール、カリア」
「ケッ、お前と最期を迎えることになるとはな。カリア」
「こっちだって何が何だかわからねぇぜ、ラボール」
そうして二人の悪党は静かに死んでいった、その次の俺は教えてもらった住所を訪ねてみた。灰色の髪に黒い瞳のファルマという男に、ラボールからの使いだというと目を輝かせて言った。
「今月の上納金はどのくらいだ」
「さようなら、ファルマ」
ファルマを始末して上納金の帳簿を遺体の傍にバラまいておいた、次にカリアから教えてもらった家にいた茶色い髪に赤い瞳のアントレを捕まえてみた。
「あっ、あっ、それは見られてはならぬ!!」
「さようなら、アントレ」
その机の隠し場所には市場からいくらピンハネしてるか詳しく書いてあった、俺はアントレを殺してそれを遺体の周りにバラまいておいた。
「ふあ~あ、もう夜明けが近い。ローラのところに帰らなきゃ」
俺は血がついた黒いローブなどは焼き捨て、風の精霊に血の匂いを誤魔化してもらって、一度魔法で体を洗ってからローラのところに戻った。ぐっすりとローラは眠っていて、彼女を抱きしめて俺も短い睡眠をとった。そうして翌日のことだった、街はひっくり返るような大騒ぎになった。なんといっても二つのマフィアが潰れてしまっていた、それにマフィアと繋がっていた街の長が癒着の証拠を残して死んでいた。他にも市場を牛耳っていた街役人も死んでいた、そしてどの死体にもこう書かれたメモがあった。
「続きをしたければどうぞ、でもあんたも長生きできないぜ」
街がひっくり返るような大騒ぎの中で、俺が平然とローラと朝食を食べていたら、ローラから少し怒っている様子でこう言われた。
「これをやったの、貴方でしょ? ラウル?」
「うん、これで街が少し綺麗になった」
「大丈夫!? 怪我はしなかったの!?」
「あっ、大丈夫。五種の魔法使いと戦った時は楽しかったな、それくらいで怪我なんてしてないよ」
「街の悪党の退治なんて、街の警備隊のお仕事です!!」
「今回は街の警備隊とも悪党が繋がっていたけど」
そういう問題じゃないのと俺はローラにちょっと怒られることになった、襲ってくる悪党を始末するのは仕方がないし良いことだ。でも関係のない悪党を探し出してまで戦うことはない、それはやはり公的な機関のやるべきことだ、とローラは俺を諭したし次があったらこうしてと言った。
「まず、私に相談して頂戴!!」
「うん、分かった。ローラに相談する」
「七種の魔法使いだからって、不死身じゃないんだからね」
「うん、怪我をしないように気をつける」
「…………ふう~、それじゃ何日か経って落ち着いたら家を探しましょう」
「いいの? ローラ?」
ローラは俺の右手にキスをして、この手が街を綺麗にしてくれたんでしょう、だったらその街に住んでも大丈夫だと言っていた。
「ローラ、大好き。愛してる」
「もちろんそういうこと、やっぱりローラを抱きたいんだ」
「仕方がないわね、今日は二人で街に出かけましょう」
ローラがそう言うので俺は彼女と一緒に街に出た、綺麗に並んだ大通りは良かったが、裏通りなどは危険そうだった。だがそのくらいどこの街でも一緒だ、ローラと一緒に市場に行って物が少し高いなとは思った。だから食べ物を出すお店に入って、飲み物を注文してローラと話した。
「やけに市場の物が高かったね」
「そうなのよ、他の街より高いの」
「それって誰かがお金をわざと高くしてるの」
「市場の場所代を意図的に高くしてるのよ」
「それじゃ、住みやすい街とはいえないな」
「それに治安もよくないのよ、こっそりと後ろを見て」
俺がこっそりと後ろを見ると、店主からガラの悪そうな人たちがお金をとっていた。俺はああ、そういうことか、みかじめ料をとっている組織があるんだなと思った。それもおそらくは一つじゃない、最低でも二つはあるはずだ。
「分かった、ローラ。家の件はもう少し考えてみるよ」
「そうね、他に良い街があったらそこへ行きましょう」
ここで俺とローラの考え方が全然違っていた、俺はこの辺りになる悪い組織を根こそぎ潰すつもりだった、ローラはもっと安全で落ち着いた街に移住するつもりだった。この二人の考え方の違いで、後で俺はローラに怒られることになった。
「……行くか」
俺は宿屋でローラが寝てしまったら、黒いローブに目元を隠す仮面をして、夜の街へと飛び出していった。そうして裏の通りを歩いていると何人かの男から声をかけられた。
「カリアのもんかい、てめぇ。ラボールに喧嘩売りに来たのか!?」
「うーん、とりあえずラボールって人の方から教えて貰いたいな、彼の手下なんだろ」
「死にたいのか、てめぇ」
「逆だ」
「あ?」
「死ぬのはあんた達だ」
そこで俺はラボールの手下と思われる人間を殺していった、光の結界を大きく張っておけば逃げられないし、風の精霊が不要な音は消し去ってくれた。俺はたった一人だけ残った男に聞いた。
「ラボールはどこ?」
「なっ、なにもんだ。てめぇ」
とりあえず俺はその残った一人をしめあげて、彼が完全に死ぬまでにラボールの居場所を聞き出した。そして正面玄関から堂々と中に入っていった、中には魔法を使うものもいたが俺の光の結界には敵わなかった。俺はラボールの屋敷にいる者は使用人を覗いて悪人、そうみなして殺しながらラボールの部屋に入った。黒髪で灰色の瞳の男、それがラボールだった。
「……お前は一体誰だ?」
「ラボールってあんたか、俺は平和に過ごしたい一市民」
「俺は五種の魔法使いだぞ」
「へぇ、面白そう。それはいいな、思いっきり戦おう」
ラボールは五種の魔法使いだった、だから炎や氷の槍を飛ばしてきたり、こっちからの攻撃を土の結界で防がれたりした。いろいろと魔法が見れて面白かったが、この後まだまだやる事があるのを思い出してラボールを捕まえて聞いた。
「それじゃ、カリアって奴のところに案内しろ」
「てめぇ、カリアの野郎の刺客じゃねぇのかよ!! 本当に何者だ!?」
俺はラボールを半殺しにしてカリアのところまで案内させた、もちろん沢山のカリアの手下が出てきたが、全員そろって一人残さず殺していった。カリアの家にも正面玄関から堂々と入っていって、使用人以外は皆殺しにした。そして、とうとうカリアという男と会った。金髪で緑の瞳した男がカリアだった、彼は今まで下からの悲鳴が聞こえてきただろうに、落ち着いて堂々と椅子に座っていた。
「やぁ、カリア。それからラボール。今から君たちを殺すけど、他に似たような組織は無いかな?」
「そうかよ、一服させろ。組織じゃねぇが、役所のファルマって奴は俺達と変わらねぇ悪党さ」
「俺も一服させてくれ。そうだな、俺はアントレには随分世話になった、市場のピンハネをやってるのはこいつだ」
「住所も教えてくれる?」
「ああ、地図持ってるか、ファルマはこの家だ。灰色の髪に黒い瞳の男だ」
「アントレって奴はここだ、茶色い髪に赤い瞳の男だ」
「教えてくれてどうもありがとう、それじゃ。さようなら、ラボール、カリア」
「ケッ、お前と最期を迎えることになるとはな。カリア」
「こっちだって何が何だかわからねぇぜ、ラボール」
そうして二人の悪党は静かに死んでいった、その次の俺は教えてもらった住所を訪ねてみた。灰色の髪に黒い瞳のファルマという男に、ラボールからの使いだというと目を輝かせて言った。
「今月の上納金はどのくらいだ」
「さようなら、ファルマ」
ファルマを始末して上納金の帳簿を遺体の傍にバラまいておいた、次にカリアから教えてもらった家にいた茶色い髪に赤い瞳のアントレを捕まえてみた。
「あっ、あっ、それは見られてはならぬ!!」
「さようなら、アントレ」
その机の隠し場所には市場からいくらピンハネしてるか詳しく書いてあった、俺はアントレを殺してそれを遺体の周りにバラまいておいた。
「ふあ~あ、もう夜明けが近い。ローラのところに帰らなきゃ」
俺は血がついた黒いローブなどは焼き捨て、風の精霊に血の匂いを誤魔化してもらって、一度魔法で体を洗ってからローラのところに戻った。ぐっすりとローラは眠っていて、彼女を抱きしめて俺も短い睡眠をとった。そうして翌日のことだった、街はひっくり返るような大騒ぎになった。なんといっても二つのマフィアが潰れてしまっていた、それにマフィアと繋がっていた街の長が癒着の証拠を残して死んでいた。他にも市場を牛耳っていた街役人も死んでいた、そしてどの死体にもこう書かれたメモがあった。
「続きをしたければどうぞ、でもあんたも長生きできないぜ」
街がひっくり返るような大騒ぎの中で、俺が平然とローラと朝食を食べていたら、ローラから少し怒っている様子でこう言われた。
「これをやったの、貴方でしょ? ラウル?」
「うん、これで街が少し綺麗になった」
「大丈夫!? 怪我はしなかったの!?」
「あっ、大丈夫。五種の魔法使いと戦った時は楽しかったな、それくらいで怪我なんてしてないよ」
「街の悪党の退治なんて、街の警備隊のお仕事です!!」
「今回は街の警備隊とも悪党が繋がっていたけど」
そういう問題じゃないのと俺はローラにちょっと怒られることになった、襲ってくる悪党を始末するのは仕方がないし良いことだ。でも関係のない悪党を探し出してまで戦うことはない、それはやはり公的な機関のやるべきことだ、とローラは俺を諭したし次があったらこうしてと言った。
「まず、私に相談して頂戴!!」
「うん、分かった。ローラに相談する」
「七種の魔法使いだからって、不死身じゃないんだからね」
「うん、怪我をしないように気をつける」
「…………ふう~、それじゃ何日か経って落ち着いたら家を探しましょう」
「いいの? ローラ?」
ローラは俺の右手にキスをして、この手が街を綺麗にしてくれたんでしょう、だったらその街に住んでも大丈夫だと言っていた。
「ローラ、大好き。愛してる」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる