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03人を殺すということ
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こうして僕は商隊護衛の任務につくことになった。そうしたのは一人で街道沿いを通って別の街にいくより、商隊として移動したほうが安全だと思ったからだ。だが元仲間たちもついてきた。鬱陶しいことこのうえなかった。
「おはよう、リック。良い朝ね」
「おはようございます、リック。よく眠れましたか?」
「はよっ、リック。元気か」
「おはようですわ、リック。本当に良い朝ですわ」
ほらっこうやって馴れ馴れしく話しかけてくる、まるで仲間のパーティのような話し方だ。だがもう僕は違う。
「僕はパーティを追放されたんだね」
そう僕がお決まりのセリフを言うと彼女たちの顔がこわばった、僕はこの言葉以外を彼女たちパーティにかえす気はなかった。ついでに言うと僕は夜後半の見張り番だったので少々眠い、つまりは機嫌が悪かった。黙ってしまった元仲間たちを置いて、僕は眠気覚ましに顔を洗いに商隊を少し離れた。そうしたら僕がいないうちに盗賊が出た。僕は既にはじまっている戦闘に加わって盗賊を気絶させていった。結果被害は0、特に問題はなかったのに元仲間たちは口々にこう言った。
「リック、盗賊は殺しておくことね」
「止めをさすのです」
「気絶させるくらいじゃ足りないわよ」
「そうですわ、商隊護衛として自覚がないですわ」
まるで仲間のように言ってくる彼女らに言い返したかったけれど、僕はあの一言以外は元仲間たちには何も言う気がなかった。
「僕はパーティを追放されたんだね」
僕が気絶させた盗賊は商隊護衛をしている他の冒険者が止めをさしてくれた。実は僕は人を殺した経験が無い。今まで僕のレベルは15、一般人が0~20だから僕は一般人と同じだった。冒険者はもっとレベルが高くて20~40くらいある。少なくとも僕が今まであった冒険者はそうだった。ちなみに元仲間たちはレベル30くらいだ。僕はこの先旅を続けるなら人を殺す力を持とう、そう思い次があったらやってみせると誓った。
「はぁ、はぁ、はぁ、……やったぞ」
その後も商隊護衛を続けていると盗賊が出て僕は誓いのとおり人を殺した。凄く悪いことをしている気分になったけれど、盗賊もこっちを殺しに来てるんだから仕方がない。そのまま僕は二人、三人と盗賊を斬り殺していった。
「リックもやるじゃない、さすが私の仲間ね」
「やればできるのです」
「最初からそうしてればいいんだわよ」
「そうですわ、リックは強くなりましたわ」
僕は初めて人を殺して気分が悪いのに、元仲間からまるで今も仲間のように扱われて嫌な気分が増した。だから力をこめてあの一言を言ってやった。
「僕はパーティを追放されたんだね」
こう僕が言うと元仲間たちは気まずげな顔になった。そして貴女が言いなさい、いや貴女がとなんだか押し付け合いをしていた。そうして結局こう言いだした。
「リック、一時の過ちは忘れない?」
「つまり我らの仲間にもどっていいのです」
「俺はもう気にしてないわよ」
「リックは私たちの仲間ですわ」
僕はますます気分が悪くなった。商隊護衛をしている他の冒険者も何事か見に来た。でも僕は騒ぎを起こさずにいつものあの一言を伝えた。
「僕はパーティを追放されたんだね」
そんなことをしているうちによくやく次の街に着いた、僕は人を殺すという経験を得た。人の命は重い、軽々しく殺さないようにしようと思った。頭を切り替えて僕は独り言を言った。
「さぁ、新しい街だ。冒険者ギルドに行かなきゃな」
そのとたん元仲間たちがまるで今でも仲間のように何かを喋りはじめた。僕はせっかくちょっと気分が良くなったのにまた嫌な気分になりそうだった。
「そうね、冒険者ギルドに行くのは基本よね」
「早く行くのです、リック」
「俺もここの冒険者ギルドが楽しみだわよ」
「さぁ、リック。一緒に行きますわ」
この図々しい会話に対して、僕がかえすのはあの一言だけしかなかった。そしてその一言を言ったら僕は彼女らが追いつけないスピードで走るつもりだった。
「僕はパーティを追放されたんだね」
「おはよう、リック。良い朝ね」
「おはようございます、リック。よく眠れましたか?」
「はよっ、リック。元気か」
「おはようですわ、リック。本当に良い朝ですわ」
ほらっこうやって馴れ馴れしく話しかけてくる、まるで仲間のパーティのような話し方だ。だがもう僕は違う。
「僕はパーティを追放されたんだね」
そう僕がお決まりのセリフを言うと彼女たちの顔がこわばった、僕はこの言葉以外を彼女たちパーティにかえす気はなかった。ついでに言うと僕は夜後半の見張り番だったので少々眠い、つまりは機嫌が悪かった。黙ってしまった元仲間たちを置いて、僕は眠気覚ましに顔を洗いに商隊を少し離れた。そうしたら僕がいないうちに盗賊が出た。僕は既にはじまっている戦闘に加わって盗賊を気絶させていった。結果被害は0、特に問題はなかったのに元仲間たちは口々にこう言った。
「リック、盗賊は殺しておくことね」
「止めをさすのです」
「気絶させるくらいじゃ足りないわよ」
「そうですわ、商隊護衛として自覚がないですわ」
まるで仲間のように言ってくる彼女らに言い返したかったけれど、僕はあの一言以外は元仲間たちには何も言う気がなかった。
「僕はパーティを追放されたんだね」
僕が気絶させた盗賊は商隊護衛をしている他の冒険者が止めをさしてくれた。実は僕は人を殺した経験が無い。今まで僕のレベルは15、一般人が0~20だから僕は一般人と同じだった。冒険者はもっとレベルが高くて20~40くらいある。少なくとも僕が今まであった冒険者はそうだった。ちなみに元仲間たちはレベル30くらいだ。僕はこの先旅を続けるなら人を殺す力を持とう、そう思い次があったらやってみせると誓った。
「はぁ、はぁ、はぁ、……やったぞ」
その後も商隊護衛を続けていると盗賊が出て僕は誓いのとおり人を殺した。凄く悪いことをしている気分になったけれど、盗賊もこっちを殺しに来てるんだから仕方がない。そのまま僕は二人、三人と盗賊を斬り殺していった。
「リックもやるじゃない、さすが私の仲間ね」
「やればできるのです」
「最初からそうしてればいいんだわよ」
「そうですわ、リックは強くなりましたわ」
僕は初めて人を殺して気分が悪いのに、元仲間からまるで今も仲間のように扱われて嫌な気分が増した。だから力をこめてあの一言を言ってやった。
「僕はパーティを追放されたんだね」
こう僕が言うと元仲間たちは気まずげな顔になった。そして貴女が言いなさい、いや貴女がとなんだか押し付け合いをしていた。そうして結局こう言いだした。
「リック、一時の過ちは忘れない?」
「つまり我らの仲間にもどっていいのです」
「俺はもう気にしてないわよ」
「リックは私たちの仲間ですわ」
僕はますます気分が悪くなった。商隊護衛をしている他の冒険者も何事か見に来た。でも僕は騒ぎを起こさずにいつものあの一言を伝えた。
「僕はパーティを追放されたんだね」
そんなことをしているうちによくやく次の街に着いた、僕は人を殺すという経験を得た。人の命は重い、軽々しく殺さないようにしようと思った。頭を切り替えて僕は独り言を言った。
「さぁ、新しい街だ。冒険者ギルドに行かなきゃな」
そのとたん元仲間たちがまるで今でも仲間のように何かを喋りはじめた。僕はせっかくちょっと気分が良くなったのにまた嫌な気分になりそうだった。
「そうね、冒険者ギルドに行くのは基本よね」
「早く行くのです、リック」
「俺もここの冒険者ギルドが楽しみだわよ」
「さぁ、リック。一緒に行きますわ」
この図々しい会話に対して、僕がかえすのはあの一言だけしかなかった。そしてその一言を言ったら僕は彼女らが追いつけないスピードで走るつもりだった。
「僕はパーティを追放されたんだね」
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