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2-28カイトたちから樽を受け取る
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「この薬草が普通においてあるなんて、人間は時々本当にとんでもないことをするな」
この前エテルノのダンジョンでみつけた薬草まで領主の館にはあった、エルフの森なら珍しくないものだが人間がこれくらいの薬草を集めるのは大変なのだ。僕はさっそくソアンに手伝ってもらいながら、クレーネ草の薬を更に改良したものを何本か作っていった。この前に作った薬と基本的には一緒だが、使った道具が良かったから更に純度の高い良い物が何本かできた。
「さぁ、あとはこれを試してみないとね」
「リタ様、くれぐれもお薬の飲み過ぎにはご注意ください」
「分かっているよ、ソアン」
「……それには本当に微量ですが、毒が含まれているんですから」
「ああ、クレーネ草は基本的に毒草だ。僕の病気にはよく効くがそれは忘れない」
「本当は飲まないで欲しいですけど、あのデビルベアの王と戦うには必要なんですよね」
今はどうしても魔法使いか弓使いが必要な時だった、僕はさっそく改良したクレーネ草の薬を使ってみることにした。薬を飲んでみると効果はいつもの薬のようにすぐに現れた、集中力がとても高くなり魔法を使う感覚がよみがえってきたのだ。どうして薬がないとこの感覚を思い出せなくなるのだろう、そう思いながら魔法を試してみたがなんと上級魔法まで問題なく使えた。
ただし以前のクレーネ草の薬が半日くらい効くのに対して、この改良したクレーネ草の薬は一刻ほどしかもたなかった。だから薬を使う判断を素早く行うのが大事だった、あのデビルベアの王以外なら中級魔法でもどうにかなるのだ。今回は魔法使いや弓使いが他にもいるからそれでどうにかなる、だがデビルベアの王には中級魔法では効くのかどうか分からなかった。
「ソアン、この薬はデビルベアの王が現れたら飲むことにする。それまで僕は魔法が使えないから戦えないかもしれない、だから僕と一緒に君にも今回は別の戦い方を覚えて欲しい」
「はい、どうやって私は戦えばいいのでしょう?」
僕はジーニャスにソアンに投擲武器の使い方を教えて欲しいと頼んだ、ジーニャスが投擲武器に詳しい兵士をつけてくれて、ソアンがそうして選んだのは普段は使ったこともない槍だった。今度の戦いでは槍先に毒をつけて敵に向かって投げる、弓が使えない僕たちができる戦い方はこれくらいしかなかった。僕も槍投げを習ったが敵が近くまでこないと命中させるのは難しかった、ソアンは逆に僕よりも力があって足元に踏み台だけあれば完璧だった。
ソアンはかなりの距離まで槍を投げて的に上手く命中させていた、見た目以上にドワーフ譲りの力と武器に対する勘が良かった。ソアンは魔法も使えるが中級魔法を5回も使うと力尽きる、だから踏み台を用意して槍投げで戦いに参加していくことになった。ソアン以外の兵士たちも同じように槍投げや弓矢の練習をしていた、魔法使いたちは特に主力になるように兵士長などから言われていた。
ジーニャスはやはり遠距離戦でデビルベアの王と戦うつもりだ、当たり前だが近距離よりは犠牲がでにくく、それにもし負けそうな時でも安全に逃げやすい作戦だった。一人も犠牲は出さないとジーニャスは言った、それができるかどうかはデビルベアの王をどれだけ早く見つけるか、もしくはデビルベアの王に見つからずにフォルクを助けられるかにかかっていた。そうやって訓練するソアンや兵士を見ていたら、とても珍しい客が領主の館にやってきた。
「カイト、貴方がどうしてここに?」
「おう、リタ。元気にしてたか」
「ええ、貴方こそお元気そうで何よりです」
「ジーニャスって奴から頼まれごとでな、うちのパーティは特別に器用だと見込まれてな」
「これは? ええ!? 僕だって採るのは諦めたのに、一体どうやって採ってきたんです!?」
「それはパーティの中の秘密ってやつだな、言うまでもないが危険だから扱いには注意しろ」
カイトのパーティはまた珍しい物を採ってきていた、僕もそれは最初は採ろうかと思っていたものだ。だが加工の難しさと採る時の危険を考えて諦めていた、ジーニャスはそれをどういう人脈を使ったのか、カイトのパーティに依頼して採ってきてもらったのだ。それは小さな樽になみなみと一つ分もあった、これだけ使えばどれだけの効果が出るのかは明らかだった。
「領主にはまだ恨みがあるが、ジーニャスって兄ちゃんは人を見る目があるな」
「はぁ、それで貴方たちに頼んだのですね」
「まぁ、エリクサー探しのついでだな。でも報酬はかなり良かったぜ!!」
「それはそうでしょう、こんな危険な物を採ってきたんですから……」
「そうだ、リタ。お前、エリクサーを見つけたんだって? それでお姫様を助けたって評判だぜ!?」
「ええ、まぁ幸運に恵まれまして、あれが最後のエリクサーでした」
僕は黄金の本のことを思い出した、巨大な薬品庫であるエテルノのダンジョン、その目録である黄金の本ではエリクサーの項目の数が0になっていた。だからカイトたちのパーティがエリクサーをもういくら探しても無駄なのだ、あの黄金の本を信じるならエテルノのダンジョンにはもうエリクサーは無かった。カイトは僕の言葉を聞いて何かひらめいたのか、仲間たちと相談をしてそしてあっさりとこう言った。
「それじゃ、俺たちはまた別のお宝を探しに行くぜ」
「僕の言葉を信じるんですか?」
「リタ、お前は嘘が致命的に下手くそだ。そういう奴だ、俺の勘がそう言っている」
「た、確かによく顔に出るほうだと、そうソアンには言われますけど」
「だろ? だから俺はお前の言葉を信じる!! それに冒険者には引き際も大事なのさ」
「それでは今度はどちらへ? どうか貴方の旅路に大いなる力の加護があらんことを」
カイトたちはそれからジーニャスにも話をしにいって、報酬を貰うと本当にさっさとこの街を出ていってしまった。僕はあの黄金の本が実際に書き変わるのを見て知っているが、それを見てもいないのに僕の言ったことを信じてエリクサーを諦めた、あの変わり身の早さはみならいたいものだ。いつまでも何か一つに執拗に執着しないで、それがなくなったと知ったらあっさりと彼らは旅立っていった。
「リタとソアンよ、準備はできたか?」
「僕の方は大体できています、危ないのであのカイトの持ってきた樽は僕だけが扱います」
「私はもう少し練習がしたいですけど、もう一週間が過ぎるんなら仕方ないですね」
「俺の方もどうにか準備はできた、兵士たちには死んだ兵士の敵討ちだと言ってある」
「ああ、正式にフォルクを廃嫡すると、兵士の士気が下がってしまいますからね」
「助けに行くのがあの人だと思うと私の士気も下がります、せめて女の子ならまだ良いのに」
「ソアンよ、そう言うな。リタよ、その武器の使い方は任せた。さぁ、明日リタの調子が良ければいくぞ」
「すみません、僕が病気なばかりに……」
「何を言ってるんです、リタ様。上級魔法を使える人は滅多にいないんですよ!!」
ジーニャスは軍の用意や毒などの他に武器の準備まで終えていた、僕の方は途中まで体調が良かったのだが、いつもの病気が出て2日ほどは朝から夕方まで寝込んでいた。それで僕の病気がジーニャスに正式に知られることになったのだが、以前にユーニーというネクロマンサー戦った後も薬の副作用で倒れた。だからジーニャスは特に驚くこともなかったし、実際に戦いに行くのは夕方からだから大丈夫だと言ってくれた。
確かに上級魔法を使える人間は少ないのだ、エルフでも僕は珍しいほうだった。だからこそ若長候補になってしまったのだが、もうあの頃の僕のことは自分の中で、思い出したくないことになりつつあった。そうそう上級魔法を使える者は少ないという話だった、確かに国の中に十人いれば良い方なくらい少ないのだ。だからジーニャスは大きな戦力として僕を見ていた、まだ会って間もないのに大事な物の管理も任せてくれた。
全くジーニャスは鷹揚な人間でもある、大きなことは大事にするが細かいことは気にしないのだ。友人としてこんなに付き合いやすい人間はいなかった、プルエールの森にいる親友のディルビオとも仲良くできるかもしれなかった。ディルビオも細かいことは気にしないで、他のエルフと付き合うのが上手かった。僕はちょっと故郷のプルエールの森を懐かしく思った、そしてエルフでなくても人間でも良い友はできるのだと知った。そんな友人は冗談交じりにこう言い放った。
「さぁ、デビルベアの王。その首をとってみせるぞ、そのついでに兄上を連れ帰る」
この前エテルノのダンジョンでみつけた薬草まで領主の館にはあった、エルフの森なら珍しくないものだが人間がこれくらいの薬草を集めるのは大変なのだ。僕はさっそくソアンに手伝ってもらいながら、クレーネ草の薬を更に改良したものを何本か作っていった。この前に作った薬と基本的には一緒だが、使った道具が良かったから更に純度の高い良い物が何本かできた。
「さぁ、あとはこれを試してみないとね」
「リタ様、くれぐれもお薬の飲み過ぎにはご注意ください」
「分かっているよ、ソアン」
「……それには本当に微量ですが、毒が含まれているんですから」
「ああ、クレーネ草は基本的に毒草だ。僕の病気にはよく効くがそれは忘れない」
「本当は飲まないで欲しいですけど、あのデビルベアの王と戦うには必要なんですよね」
今はどうしても魔法使いか弓使いが必要な時だった、僕はさっそく改良したクレーネ草の薬を使ってみることにした。薬を飲んでみると効果はいつもの薬のようにすぐに現れた、集中力がとても高くなり魔法を使う感覚がよみがえってきたのだ。どうして薬がないとこの感覚を思い出せなくなるのだろう、そう思いながら魔法を試してみたがなんと上級魔法まで問題なく使えた。
ただし以前のクレーネ草の薬が半日くらい効くのに対して、この改良したクレーネ草の薬は一刻ほどしかもたなかった。だから薬を使う判断を素早く行うのが大事だった、あのデビルベアの王以外なら中級魔法でもどうにかなるのだ。今回は魔法使いや弓使いが他にもいるからそれでどうにかなる、だがデビルベアの王には中級魔法では効くのかどうか分からなかった。
「ソアン、この薬はデビルベアの王が現れたら飲むことにする。それまで僕は魔法が使えないから戦えないかもしれない、だから僕と一緒に君にも今回は別の戦い方を覚えて欲しい」
「はい、どうやって私は戦えばいいのでしょう?」
僕はジーニャスにソアンに投擲武器の使い方を教えて欲しいと頼んだ、ジーニャスが投擲武器に詳しい兵士をつけてくれて、ソアンがそうして選んだのは普段は使ったこともない槍だった。今度の戦いでは槍先に毒をつけて敵に向かって投げる、弓が使えない僕たちができる戦い方はこれくらいしかなかった。僕も槍投げを習ったが敵が近くまでこないと命中させるのは難しかった、ソアンは逆に僕よりも力があって足元に踏み台だけあれば完璧だった。
ソアンはかなりの距離まで槍を投げて的に上手く命中させていた、見た目以上にドワーフ譲りの力と武器に対する勘が良かった。ソアンは魔法も使えるが中級魔法を5回も使うと力尽きる、だから踏み台を用意して槍投げで戦いに参加していくことになった。ソアン以外の兵士たちも同じように槍投げや弓矢の練習をしていた、魔法使いたちは特に主力になるように兵士長などから言われていた。
ジーニャスはやはり遠距離戦でデビルベアの王と戦うつもりだ、当たり前だが近距離よりは犠牲がでにくく、それにもし負けそうな時でも安全に逃げやすい作戦だった。一人も犠牲は出さないとジーニャスは言った、それができるかどうかはデビルベアの王をどれだけ早く見つけるか、もしくはデビルベアの王に見つからずにフォルクを助けられるかにかかっていた。そうやって訓練するソアンや兵士を見ていたら、とても珍しい客が領主の館にやってきた。
「カイト、貴方がどうしてここに?」
「おう、リタ。元気にしてたか」
「ええ、貴方こそお元気そうで何よりです」
「ジーニャスって奴から頼まれごとでな、うちのパーティは特別に器用だと見込まれてな」
「これは? ええ!? 僕だって採るのは諦めたのに、一体どうやって採ってきたんです!?」
「それはパーティの中の秘密ってやつだな、言うまでもないが危険だから扱いには注意しろ」
カイトのパーティはまた珍しい物を採ってきていた、僕もそれは最初は採ろうかと思っていたものだ。だが加工の難しさと採る時の危険を考えて諦めていた、ジーニャスはそれをどういう人脈を使ったのか、カイトのパーティに依頼して採ってきてもらったのだ。それは小さな樽になみなみと一つ分もあった、これだけ使えばどれだけの効果が出るのかは明らかだった。
「領主にはまだ恨みがあるが、ジーニャスって兄ちゃんは人を見る目があるな」
「はぁ、それで貴方たちに頼んだのですね」
「まぁ、エリクサー探しのついでだな。でも報酬はかなり良かったぜ!!」
「それはそうでしょう、こんな危険な物を採ってきたんですから……」
「そうだ、リタ。お前、エリクサーを見つけたんだって? それでお姫様を助けたって評判だぜ!?」
「ええ、まぁ幸運に恵まれまして、あれが最後のエリクサーでした」
僕は黄金の本のことを思い出した、巨大な薬品庫であるエテルノのダンジョン、その目録である黄金の本ではエリクサーの項目の数が0になっていた。だからカイトたちのパーティがエリクサーをもういくら探しても無駄なのだ、あの黄金の本を信じるならエテルノのダンジョンにはもうエリクサーは無かった。カイトは僕の言葉を聞いて何かひらめいたのか、仲間たちと相談をしてそしてあっさりとこう言った。
「それじゃ、俺たちはまた別のお宝を探しに行くぜ」
「僕の言葉を信じるんですか?」
「リタ、お前は嘘が致命的に下手くそだ。そういう奴だ、俺の勘がそう言っている」
「た、確かによく顔に出るほうだと、そうソアンには言われますけど」
「だろ? だから俺はお前の言葉を信じる!! それに冒険者には引き際も大事なのさ」
「それでは今度はどちらへ? どうか貴方の旅路に大いなる力の加護があらんことを」
カイトたちはそれからジーニャスにも話をしにいって、報酬を貰うと本当にさっさとこの街を出ていってしまった。僕はあの黄金の本が実際に書き変わるのを見て知っているが、それを見てもいないのに僕の言ったことを信じてエリクサーを諦めた、あの変わり身の早さはみならいたいものだ。いつまでも何か一つに執拗に執着しないで、それがなくなったと知ったらあっさりと彼らは旅立っていった。
「リタとソアンよ、準備はできたか?」
「僕の方は大体できています、危ないのであのカイトの持ってきた樽は僕だけが扱います」
「私はもう少し練習がしたいですけど、もう一週間が過ぎるんなら仕方ないですね」
「俺の方もどうにか準備はできた、兵士たちには死んだ兵士の敵討ちだと言ってある」
「ああ、正式にフォルクを廃嫡すると、兵士の士気が下がってしまいますからね」
「助けに行くのがあの人だと思うと私の士気も下がります、せめて女の子ならまだ良いのに」
「ソアンよ、そう言うな。リタよ、その武器の使い方は任せた。さぁ、明日リタの調子が良ければいくぞ」
「すみません、僕が病気なばかりに……」
「何を言ってるんです、リタ様。上級魔法を使える人は滅多にいないんですよ!!」
ジーニャスは軍の用意や毒などの他に武器の準備まで終えていた、僕の方は途中まで体調が良かったのだが、いつもの病気が出て2日ほどは朝から夕方まで寝込んでいた。それで僕の病気がジーニャスに正式に知られることになったのだが、以前にユーニーというネクロマンサー戦った後も薬の副作用で倒れた。だからジーニャスは特に驚くこともなかったし、実際に戦いに行くのは夕方からだから大丈夫だと言ってくれた。
確かに上級魔法を使える人間は少ないのだ、エルフでも僕は珍しいほうだった。だからこそ若長候補になってしまったのだが、もうあの頃の僕のことは自分の中で、思い出したくないことになりつつあった。そうそう上級魔法を使える者は少ないという話だった、確かに国の中に十人いれば良い方なくらい少ないのだ。だからジーニャスは大きな戦力として僕を見ていた、まだ会って間もないのに大事な物の管理も任せてくれた。
全くジーニャスは鷹揚な人間でもある、大きなことは大事にするが細かいことは気にしないのだ。友人としてこんなに付き合いやすい人間はいなかった、プルエールの森にいる親友のディルビオとも仲良くできるかもしれなかった。ディルビオも細かいことは気にしないで、他のエルフと付き合うのが上手かった。僕はちょっと故郷のプルエールの森を懐かしく思った、そしてエルフでなくても人間でも良い友はできるのだと知った。そんな友人は冗談交じりにこう言い放った。
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