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「『電撃槍』!!」
「雷撃の槍か、盗賊たちが黒焦げだな」
「へへっ、『雷撃』のローズらしくしなきゃな。ルーシー」
「ローズたん、二つ名を貰って頑張っているな」
「それじゃ、ルーシー。盗賊のアジトへ乗り込もうぜ」
「ああ、ローズたん。ひと暴れするとしよう」
私たちは盗賊退治に来ていた、二人だけで何人いるか分からない盗賊を相手するつもりはなかった。だから他に冒険者が数名一緒に来ていた、皆がローズの雷撃の槍に驚いていた。『雷撃』のローズだと囁くような声が仲間内で聞こえた、私はローズが認められていてちょっと嬉しかった。盗賊のアジトは混乱していた、頭目がさっきの『魔法』でやられたのか、統率がとれていなかった。私たちは好機とばかりに盗賊のアジトに入っていった、そうして次々と盗賊たちを倒していった。
「――――ッ!!」
「毒の短剣だ、てめぇも終わりだ『雷撃』のローズ!!」
「『解毒』『治癒』、それに『強電撃』!!」
「うぎゃああぁぁぁ!!」
「ったくわざわざ毒の短剣だと言うなんて、こいつ馬鹿か!?」
「……………………」
ローズは盗賊に狙われていたが、冷静に対処していた。私の方もローズの様子を見つつ、大剣で盗賊を斬り殺した。しばらくすれば盗賊は全て死んでいた、五十人くらいはいただろうか、ちょっと大きな盗賊団だった。ローズは『雷撃』を使って盗賊の数をかなり減らした、これでまた『雷撃』のローズという名が広まるはずだった。盗賊につかまっていた人も助け出して、私たちは街に帰ることにした。街に帰って盗賊を倒したので依頼料を貰った、命をかけるには足りない額だがそんなものだった。
「ルーシー、どうだ俺は凄かっただろう」
「ああ、ローズたんは凄かった、おかげで盗賊を始末できた」
「ルーシーに褒められるのが、一番嬉しいぜ!!」
「私でいいのならいつでも褒めてやる、それだけのことをローズたんはしている」
「うわぁ、ルーシーを抱きたい。俺またどこか屋敷を探す」
「この間のような屋敷が見つかるだろうか、まぁこの街は広いからな」
ここはブランシュ国のミディという街だった、広い街でローズが探しているような屋敷もあるかもしれなかった。ローズは決して宿屋で私を抱かなかった、他の奴に私の声を聞かれるのが嫌だというのが理由だった。確かに宿屋の壁は薄い、下手をすると隣の部屋の声が丸聞こえだった。だから大事な話をする時にはこそこそと小声で話していたものだ、それほど宿屋の壁は薄いのだ。盗賊退治を終えるとローズは借りられる屋敷がないか、一生懸命に街中を探し回っていた。だが今回はそんな屋敷はなかったようだ、ローズはがっかりしていた。
「ルーシーを抱きたいのに、良い屋敷がなかった」
「私では宿屋でも構わんぞ、声を抑えていればいいだけだろう」
「嫌だ俺がルーシーの声が聞きたい、あの時のルーシーは凄く色っぽいんだ」
「そういうことなら次の街へ行ってみるか、また護衛依頼を探さないとな」
「俺が探してくる、ルーシーは宿屋で待っていてくれ」
「ああ、分かった。気をつけるんだぞ、ローズたん」
そうしてローズは護衛依頼を探しにいった、私は大人しく宿屋で待っていた。だがいつまで経ってもローズが帰って来なかった、だから冒険者ギルドに探しにいった。するとローズは冒険者ギルドで女たちに囲まれていた、どうやらその女達のパーティーに入って欲しいということだった。ローズは私を見つけると、強引に女たちから離れて私の傍にやってきた。女たちはぎろりと私のことを睨んでいたが、私も夫のローズを女たちに渡す気はなかった。だからそのまま二人で冒険者ギルドを抜け出した、さすがに女たちも追ってはこなかった。
「ルーシー、助かった。女たちが俺を放してくれなくてさ」
「ローズたんは良い男だからな、モテるのも当たり前だ」
「あっ、でもちゃんと護衛依頼はとれたぜ」
「隣りの街までの護衛依頼か?」
「いやこのブランシュ国の首都までの護衛依頼だ」
「ちょっと長旅だな、まぁいい。ローズたんといちゃいちゃしながら行くとしよう」
このブランシュ国の首都ランシェまでは結構な距離があった、その間荷馬車を護衛しながら私はローズといちゃいちゃしていた。こっそりキスをしたり、逆にキスをしてもらったりしていた。他の護衛たちは新婚だからなと見ないふりをしてくれた、そのことに感謝しつつローズといちゃいちゃしていた。何度か盗賊に襲われたが、なにせ『雷撃』のローズがいるのだ。盗賊たちは皆が感電死をした、そしてまたローズの二つ名が広まった。二つ名が広がるのは良いことだった、むやみやたらと手を出してくる奴が減るからだ、そしてやっと首都ランシェへ辿り着いた。
「今度こそルーシーを抱く屋敷をみつけてやる!!」
「ふふっ、楽しみに待っているぞ。ローズたん」
「ルーシーはコンドーム買って待ってろよ!!」
「確かにそれは必要な物だ」
「他の男に口説かれるんじゃねぇぞ!!」
「大丈夫だ、ローズたん」
こうしてローズたんは屋敷を探しにいった、私はコンドームを買いに来てカーポ商会の物を見つけた。それでスレイヤは元気でいるのだと分かって嬉しかった、ブランシュ国までコンドームが広まっているとは、スレイヤは本当に大陸全土にコンドームを広める気らしかった。やがてローズがちょうどいい屋敷を見つけて帰ってきた、賃料は少し高かったがまた稼げばいい話だった。その夜ローズは私を抱いた、ちゃんとお風呂に入って清潔にしてから私たちはSEXした。私ははしたない声が出て、宿屋でなくて良かったと思った。
「やぁ、ローズたん。ああっ!! ああっ!! 気持ちがいい、気持ちがいいよぉ!!」
「俺もすっげぇ気持ちがいい、ルーシーはやっぱり最高の女だ」
「やん、ローズたん。ああっ!! ああっ!! きちゃう、なんかきちゃうよぉ!!」
「ルーシーもいきそうか、俺ももう出そうだ」
「やああぁ――――――!!」
「うっ!!」
その夜のローズは私を何回も抱いた、やりたい盛りの男の子なのだから仕方なかった。私だってローズにしがみついて快楽の絶頂を味わった、私たちは相性がいいのか一緒に感じることが多かった。ローズに抱かれて私は幸せだった、ローズも幸せそうな顔をしていた。この屋敷も三日借りたということだから、その間に私たちは何度も交わって、お互いに満足するまで抱き合った。そうして三日後には屋敷を出た、私はまたストールを胸元につけた。そうしないとキスマークが丸見えだった、ローズがストールを私につけてくれた、彼も他人に見せびらかす趣味はないようだった。
「雷撃の槍か、盗賊たちが黒焦げだな」
「へへっ、『雷撃』のローズらしくしなきゃな。ルーシー」
「ローズたん、二つ名を貰って頑張っているな」
「それじゃ、ルーシー。盗賊のアジトへ乗り込もうぜ」
「ああ、ローズたん。ひと暴れするとしよう」
私たちは盗賊退治に来ていた、二人だけで何人いるか分からない盗賊を相手するつもりはなかった。だから他に冒険者が数名一緒に来ていた、皆がローズの雷撃の槍に驚いていた。『雷撃』のローズだと囁くような声が仲間内で聞こえた、私はローズが認められていてちょっと嬉しかった。盗賊のアジトは混乱していた、頭目がさっきの『魔法』でやられたのか、統率がとれていなかった。私たちは好機とばかりに盗賊のアジトに入っていった、そうして次々と盗賊たちを倒していった。
「――――ッ!!」
「毒の短剣だ、てめぇも終わりだ『雷撃』のローズ!!」
「『解毒』『治癒』、それに『強電撃』!!」
「うぎゃああぁぁぁ!!」
「ったくわざわざ毒の短剣だと言うなんて、こいつ馬鹿か!?」
「……………………」
ローズは盗賊に狙われていたが、冷静に対処していた。私の方もローズの様子を見つつ、大剣で盗賊を斬り殺した。しばらくすれば盗賊は全て死んでいた、五十人くらいはいただろうか、ちょっと大きな盗賊団だった。ローズは『雷撃』を使って盗賊の数をかなり減らした、これでまた『雷撃』のローズという名が広まるはずだった。盗賊につかまっていた人も助け出して、私たちは街に帰ることにした。街に帰って盗賊を倒したので依頼料を貰った、命をかけるには足りない額だがそんなものだった。
「ルーシー、どうだ俺は凄かっただろう」
「ああ、ローズたんは凄かった、おかげで盗賊を始末できた」
「ルーシーに褒められるのが、一番嬉しいぜ!!」
「私でいいのならいつでも褒めてやる、それだけのことをローズたんはしている」
「うわぁ、ルーシーを抱きたい。俺またどこか屋敷を探す」
「この間のような屋敷が見つかるだろうか、まぁこの街は広いからな」
ここはブランシュ国のミディという街だった、広い街でローズが探しているような屋敷もあるかもしれなかった。ローズは決して宿屋で私を抱かなかった、他の奴に私の声を聞かれるのが嫌だというのが理由だった。確かに宿屋の壁は薄い、下手をすると隣の部屋の声が丸聞こえだった。だから大事な話をする時にはこそこそと小声で話していたものだ、それほど宿屋の壁は薄いのだ。盗賊退治を終えるとローズは借りられる屋敷がないか、一生懸命に街中を探し回っていた。だが今回はそんな屋敷はなかったようだ、ローズはがっかりしていた。
「ルーシーを抱きたいのに、良い屋敷がなかった」
「私では宿屋でも構わんぞ、声を抑えていればいいだけだろう」
「嫌だ俺がルーシーの声が聞きたい、あの時のルーシーは凄く色っぽいんだ」
「そういうことなら次の街へ行ってみるか、また護衛依頼を探さないとな」
「俺が探してくる、ルーシーは宿屋で待っていてくれ」
「ああ、分かった。気をつけるんだぞ、ローズたん」
そうしてローズは護衛依頼を探しにいった、私は大人しく宿屋で待っていた。だがいつまで経ってもローズが帰って来なかった、だから冒険者ギルドに探しにいった。するとローズは冒険者ギルドで女たちに囲まれていた、どうやらその女達のパーティーに入って欲しいということだった。ローズは私を見つけると、強引に女たちから離れて私の傍にやってきた。女たちはぎろりと私のことを睨んでいたが、私も夫のローズを女たちに渡す気はなかった。だからそのまま二人で冒険者ギルドを抜け出した、さすがに女たちも追ってはこなかった。
「ルーシー、助かった。女たちが俺を放してくれなくてさ」
「ローズたんは良い男だからな、モテるのも当たり前だ」
「あっ、でもちゃんと護衛依頼はとれたぜ」
「隣りの街までの護衛依頼か?」
「いやこのブランシュ国の首都までの護衛依頼だ」
「ちょっと長旅だな、まぁいい。ローズたんといちゃいちゃしながら行くとしよう」
このブランシュ国の首都ランシェまでは結構な距離があった、その間荷馬車を護衛しながら私はローズといちゃいちゃしていた。こっそりキスをしたり、逆にキスをしてもらったりしていた。他の護衛たちは新婚だからなと見ないふりをしてくれた、そのことに感謝しつつローズといちゃいちゃしていた。何度か盗賊に襲われたが、なにせ『雷撃』のローズがいるのだ。盗賊たちは皆が感電死をした、そしてまたローズの二つ名が広まった。二つ名が広がるのは良いことだった、むやみやたらと手を出してくる奴が減るからだ、そしてやっと首都ランシェへ辿り着いた。
「今度こそルーシーを抱く屋敷をみつけてやる!!」
「ふふっ、楽しみに待っているぞ。ローズたん」
「ルーシーはコンドーム買って待ってろよ!!」
「確かにそれは必要な物だ」
「他の男に口説かれるんじゃねぇぞ!!」
「大丈夫だ、ローズたん」
こうしてローズたんは屋敷を探しにいった、私はコンドームを買いに来てカーポ商会の物を見つけた。それでスレイヤは元気でいるのだと分かって嬉しかった、ブランシュ国までコンドームが広まっているとは、スレイヤは本当に大陸全土にコンドームを広める気らしかった。やがてローズがちょうどいい屋敷を見つけて帰ってきた、賃料は少し高かったがまた稼げばいい話だった。その夜ローズは私を抱いた、ちゃんとお風呂に入って清潔にしてから私たちはSEXした。私ははしたない声が出て、宿屋でなくて良かったと思った。
「やぁ、ローズたん。ああっ!! ああっ!! 気持ちがいい、気持ちがいいよぉ!!」
「俺もすっげぇ気持ちがいい、ルーシーはやっぱり最高の女だ」
「やん、ローズたん。ああっ!! ああっ!! きちゃう、なんかきちゃうよぉ!!」
「ルーシーもいきそうか、俺ももう出そうだ」
「やああぁ――――――!!」
「うっ!!」
その夜のローズは私を何回も抱いた、やりたい盛りの男の子なのだから仕方なかった。私だってローズにしがみついて快楽の絶頂を味わった、私たちは相性がいいのか一緒に感じることが多かった。ローズに抱かれて私は幸せだった、ローズも幸せそうな顔をしていた。この屋敷も三日借りたということだから、その間に私たちは何度も交わって、お互いに満足するまで抱き合った。そうして三日後には屋敷を出た、私はまたストールを胸元につけた。そうしないとキスマークが丸見えだった、ローズがストールを私につけてくれた、彼も他人に見せびらかす趣味はないようだった。
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