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12ディルとルルとの別れ
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「おはよう、ランドール。ねぇ、昨夜。私、最後までできた?」
「おはよう、ライラ。まだ夜明けたばっかだぞ。おう、最後までできてたよ」
「やったぁ、これでランドールは私の恋人?」
「そうだなぁ、そういうことになるな。でもできなかった頃からとっくにお前は俺の恋人だよ」
「ルルが最後までやってこそ、恋人同士だって言ってた」
「そうとは限らないさ、最後までいってなくても恋人同士にはなれる」
俺がそういうとライラは首を傾げていたが、すぐに恋人として俺に抱きついて来た。濃厚なディープキスをしてくれて、俺ははっきり目が覚めた。そうして目が覚めたらライラのことが愛しくなってまた抱きしめた。そのまま昼間で俺たちはキスをしたり、少し愛撫したりして過ごした。昼食を食べると俺はディルの爺さんに習った歌を復習した。ライラはその歌に合わせて踊りを踊った。そして夜になったらまたディルの爺さんの歌を聞きにいった。ディルの爺さんはまた俺の知らない神話を歌っていた。ルルもその歌声に会わせておどっていた。
「この神話の歌も俺は知らないな」
「ルル綺麗なの、でもランドールは手を出しちゃダメなの」
「心配しなくても俺の恋人はライラだよ」
「えへへっ、またベッドでそう言って欲しいの」
そんなことを言っている間にディルの爺さんの歌は終った。俺も銀貨一枚投げた。稼ぎがよかったみたいでディルの爺さんは仕事を切り上げていた。するとすぐにルルがやってきてライラと内緒話をまたしていた。
「ディルの爺さん、あんたの歌は覚えやすいよ」
「そこが技じゃ、覚えられないような歌なら仕事にならんよ」
「そういうもんか、うん。参考になった」
「それよりやったんか?」
「え? 何を?」
「ライラじゃよ、昨日より数段色っぽくなっとる」
「ああ、やった」
「ハハッ、若いもんはいいのう。ようやくまとまったか」
そうしてしばらくディルの爺さんのところに通ったら、俺もまた歌いたくなってきた。だから市場で場所を買って、俺は覚えやすそうなアニソンを歌った。ライラもそれに合わせて踊った。おひねりは青銅貨や銅貨が多かったが銀貨や時には金貨も混じっていた。俺はそれに感謝しながらそれから数曲披露した、ライラはそれに合わせて踊ったが確かに前より色気が増したようだった。ライラは女性として魅力的に見えるようになった。変な奴が寄りつかないように気をつけなきゃいけないなと俺は思っていた。その矢先のことだった。
「ああ、なんて美しい女性なんだ」
そういって金貨を投げてくる常連客がいた。金貨一枚は日本円にしたら十万円くらいだ。それを踊り子に投げれるのだから、それなりの金持ちの客だった。その客はその後、市場で商売をする度に現れて金貨を投げた。ちょっとライラを見る目が普通じゃなかったから俺は市場で稼ぐのを止めることにした。
「ランドール、市場で稼がなくていいの?」
「それがな、そろそろ次の街に移ろうかと思ってな」
「そっか、ディルさんやルルとお別れだね」
「よしよし、初めてできた女の友達だったもんな。今日はディルの爺さんに会いにいくから、ルルと会える。お別れだ、しっかり話をしてこい」
「うぅ、分かった」
「今からもう泣いてんじゃねぇよ」
そうして俺たちはディルの爺さんとルルに会いにいった。二人とも別れを惜しんでくれた。特にルルとライラは抱き合って泣いていた。
「頑張れよ、小僧。いつか吟遊詩人のランドールの噂を聞かせてくれ」
「そこまで有名になれるかな、まぁ頑張るよ。ディルの爺さん」
こうして俺たちはディルの爺さんやルルを別れてこの街を出ることにした。荷物をまとめて宿屋から出ようとした時だった。黄色い髪に同じ色の瞳をした常連客の男が宿の入り口に立ちはだかった。
「まった、ライラはこのディエゴ様の嫁だ。連れて行かせない!!」
「おはよう、ライラ。まだ夜明けたばっかだぞ。おう、最後までできてたよ」
「やったぁ、これでランドールは私の恋人?」
「そうだなぁ、そういうことになるな。でもできなかった頃からとっくにお前は俺の恋人だよ」
「ルルが最後までやってこそ、恋人同士だって言ってた」
「そうとは限らないさ、最後までいってなくても恋人同士にはなれる」
俺がそういうとライラは首を傾げていたが、すぐに恋人として俺に抱きついて来た。濃厚なディープキスをしてくれて、俺ははっきり目が覚めた。そうして目が覚めたらライラのことが愛しくなってまた抱きしめた。そのまま昼間で俺たちはキスをしたり、少し愛撫したりして過ごした。昼食を食べると俺はディルの爺さんに習った歌を復習した。ライラはその歌に合わせて踊りを踊った。そして夜になったらまたディルの爺さんの歌を聞きにいった。ディルの爺さんはまた俺の知らない神話を歌っていた。ルルもその歌声に会わせておどっていた。
「この神話の歌も俺は知らないな」
「ルル綺麗なの、でもランドールは手を出しちゃダメなの」
「心配しなくても俺の恋人はライラだよ」
「えへへっ、またベッドでそう言って欲しいの」
そんなことを言っている間にディルの爺さんの歌は終った。俺も銀貨一枚投げた。稼ぎがよかったみたいでディルの爺さんは仕事を切り上げていた。するとすぐにルルがやってきてライラと内緒話をまたしていた。
「ディルの爺さん、あんたの歌は覚えやすいよ」
「そこが技じゃ、覚えられないような歌なら仕事にならんよ」
「そういうもんか、うん。参考になった」
「それよりやったんか?」
「え? 何を?」
「ライラじゃよ、昨日より数段色っぽくなっとる」
「ああ、やった」
「ハハッ、若いもんはいいのう。ようやくまとまったか」
そうしてしばらくディルの爺さんのところに通ったら、俺もまた歌いたくなってきた。だから市場で場所を買って、俺は覚えやすそうなアニソンを歌った。ライラもそれに合わせて踊った。おひねりは青銅貨や銅貨が多かったが銀貨や時には金貨も混じっていた。俺はそれに感謝しながらそれから数曲披露した、ライラはそれに合わせて踊ったが確かに前より色気が増したようだった。ライラは女性として魅力的に見えるようになった。変な奴が寄りつかないように気をつけなきゃいけないなと俺は思っていた。その矢先のことだった。
「ああ、なんて美しい女性なんだ」
そういって金貨を投げてくる常連客がいた。金貨一枚は日本円にしたら十万円くらいだ。それを踊り子に投げれるのだから、それなりの金持ちの客だった。その客はその後、市場で商売をする度に現れて金貨を投げた。ちょっとライラを見る目が普通じゃなかったから俺は市場で稼ぐのを止めることにした。
「ランドール、市場で稼がなくていいの?」
「それがな、そろそろ次の街に移ろうかと思ってな」
「そっか、ディルさんやルルとお別れだね」
「よしよし、初めてできた女の友達だったもんな。今日はディルの爺さんに会いにいくから、ルルと会える。お別れだ、しっかり話をしてこい」
「うぅ、分かった」
「今からもう泣いてんじゃねぇよ」
そうして俺たちはディルの爺さんとルルに会いにいった。二人とも別れを惜しんでくれた。特にルルとライラは抱き合って泣いていた。
「頑張れよ、小僧。いつか吟遊詩人のランドールの噂を聞かせてくれ」
「そこまで有名になれるかな、まぁ頑張るよ。ディルの爺さん」
こうして俺たちはディルの爺さんやルルを別れてこの街を出ることにした。荷物をまとめて宿屋から出ようとした時だった。黄色い髪に同じ色の瞳をした常連客の男が宿の入り口に立ちはだかった。
「まった、ライラはこのディエゴ様の嫁だ。連れて行かせない!!」
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