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16ライバル
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「忍か、ごめん。ダンジョンに行けなくなった」
「ええ!? どないしたん!!」
「父と母と一緒に出掛けることになったんだ。本当にすまない」
「なんやそれやったらしょうがないわ」
「忍、ダンジョンに行くなら気をつけろよ」
「うん、わかっとんで。えみかちゃん」
えみかちゃんと一緒にダンジョンに行けなくなった。僕は一人でダンジョンに行ってみようかと思ったが、なんだかそんな気分ではなかった。かといって家の中でごろごろしていても仕方がないので外に出てみた。ハンターギルドにいってイベント広場を覗いてみた。そうしたらハンター達でトーナメントをやっていた。さすがに当日来たばかりの僕は出れなかった。でもハンターのいろいろな戦い方を見て参考になった。ほうあの選手はこないして戦うんやとか、この選手にはこんな隠し技があったんだとか面白かった。
「えみかちゃんがおらんから寂しいけど、出かけてみるのもいいもんやな」
翌日は平日やったのでえみかちゃんの家に迎えに行った。えみかちゃんは元気良く出てきた。
「おはよう、忍」
「おはよ、えみかちゃん」
そんな挨拶を交わして学校に行くことにした。そうしてクラスに着いたら転校生が来るということやった。僕らはへぇそうなんかと思っとった。そうしてやってきた転校生は今村拓也と名乗った。そして聞き捨てならんことをゆうた。
「俺様の名前は今村拓也、最凶の忍者を目指す者だ!!」
するとクラスメートの何人かが僕を見た。幼稚園が同じクラスメートが何人かおったから、そいつらは僕が最凶の忍者を目指しとることも知っていた。そして今村拓也はその場で分身してみせよった。要は『幻術』で自分の複製を作り出しておるんやけど、クラスメートは皆で驚いた。僕は驚かんかったけど、おもろいやつやと思て見ていた。
「俺様は知っている、大橋忍!! 貴様も最凶の忍者を目指しているな!!」
「えと、なんで僕のこと知っとるん?」
「俺様もあの幼稚園出身だからだ、あの頃は目立たないガキだったが今は違うぞ!!」
「そうなん、まぁお手柔らかに」
このままだと最凶の忍者として勝負だとか言いだしそうだった。だがその前に先生が授業をはじめると言いだしたのでなんとかなった。僕には最凶の忍者を目指しとる変なライバルができた。そうして授業は淡々と進んでいった。今村拓也はそれからことあるごとに僕に挑戦してきた。テストがあっては点数を比較され、体育の授業では今村拓也に追っかけられた。『駿足』で近づかせなかったけどな。僕はだんだん疲れてきた、今村拓也の相手をするのが面倒になった。
「そや、僕の主はえみかちゃんやけど。お前の主は誰や?」
「俺様の主は西村麻依様だ、だから俺様はお前を主に捧げる」
「僕は悪魔に捧げられる生贄かいな、ああその名前もう聞きとうなかったわ」
「大人しく西村麻依様の伴侶になれ」
僕は頭を抱えた、あのストーカー女がまた出てくるとは思ってもみなかった。二度と関わりになりたくない相手だった。なのに今村拓也は西村麻依が主だと言う。そして案の定、無茶なことを言ってきた。
「えみかという女と別れて、西村麻依様と付き合え」
「いやや、僕はえみかちゃんが好きなんや。他の女なんかと付き合わへん」
「それならお前を殺して、西村麻依様に捧げるだけだ」
「いや、人殺しはよくないで。考えなおしや」
今村拓也は刀を持っていた、僕と同じような脇差だった。そうして体育の時間だというのに僕に斬りかかってきた。僕は警察を呼んでやと叫んだ。僕が脇差を避けると今村拓也はますますムキになって追っかけてきた。
「チッ、ではお前がつきあっている女を先に始末する」
そんなことを今村拓也は言いだしよった。僕はえみかちゃんを庇って今村拓也に背中を切られた。そのまま僕はえみかちゃんと『瞬間移動』で警察に行った。背中の傷がただごとではないことをものがたっていた。僕はえみかちゃんの『回復魔法』で傷を治してもろて、今村拓也は殺人未遂で逮捕された。嵐のような男だった。
「あの女はまだ僕にたたるんかい」
「大丈夫か? 忍」
「うん、えみかちゃんこそ驚かしてごめんな」
「私は忍が殺されなくて良かった」
その後、今村拓也は少年院に送られることになったが、僕は絶対に脱走してくるだろうと思た。最凶の忍者を目指してるくらいだ、いくつかスキルが使えるに決まっていた。案の定、今村拓也は脱走してきた。狙いは僕やなくてえみかちゃんやった。僕は心配やからえみかちゃんの家に来ていた。だから今村拓也の殺人を防ぐことができた、素手の今村拓也に向かって僕は脇差でその頭をぶん殴った。本当は殺しておきたいところやったけど、それをしたら今度は僕が警察に逮捕される。だからボコボコにぶん殴るくらいで勘弁しておいた。今村拓也は少年院じゃ手におえんて、刑務所に行くことになった。西村麻依と仲良く刑務所行きだった。僕は刑務所にいる今村拓也に面会に行った。
「なぁ、お前。西村麻依のことが好きなん?」
「当然だ、西村麻依様は俺様の主で最愛の人だ」
「それやったらお前が西村麻依と付きおうたらええやん」
「そ、そんな恐れ多いことできない」
「ええやん、手紙くらい遣り取りできるんやろ。お前の正直な気持ちを伝えてみろや」
「西村麻依様は俺様と付き合ってくれるだろうか」
僕は面倒な相手同士で付きおうてくれたらいいなと思た。そうしてくれたら僕は西村麻依から解放されるんや。刑務所に送られた今村拓也やったけど、なんと忍術をつこて脱獄してきた。僕はえみかちゃんからの電話でそれを知った。
「忍!! 今村がここに!! きゃあぁぁ!?」
「えみかちゃん!! くっそう。無事でいてくれや!!」
僕はえみかちゃんの家に『瞬間移動』した、そうしたら今村拓也がえみかちゃんの喉元に刀を当てとった。そうしてこう言いだした。
「俺様は西村麻依様にふられた。西村麻依様はやはり貴様がいいそうだ。その障害になるこの女は殺す!!」
「えみかちゃん!!」
今村拓也がえみかちゃんの喉元を斬り裂いた。僕は今村拓也を蹴り飛ばしてから、すぐに『回復魔法』を使った。最初は血が止まらんかったけど、えみかちゃんは助かった。僕は今村拓也を殺そうとした。
「駄目だ、忍!!」
「放してや、えみかちゃん。じゃないとこいつまたえみかちゃんを狙ってくるで」
「それでも駄目だ、忍」
「ほうか、えみかちゃんがそう言うなら仕方ないな」
今村拓也は『瞬間移動』のスキルを持っていた、だから脱獄できたのだ。僕は今村拓也を気絶させたまま警察を呼んだ。今村拓也は気絶したまま警察に運ばれていった、『瞬間移動』で脱獄できないように今村拓也は睡眠薬で刑期が終わるまで眠らせておくことになった。僕は次に今村拓也が現れたらえみかちゃんになんと言われようと彼を殺す気やった。そうしないとえみかちゃんか僕が殺されるからや。殺される前に殺す、これは正当防衛だと思た。でも警察がそう認めてくれるかは怪しかった。とにかく僕は今村拓也がもう現れないことを願った。クラスメートたちは僕とえみかちゃんを避けるようになった。西村麻依、今村拓也と人を殺すことを何とも思わん奴らと関わってしまったからだ。
「ごめん、えみかちゃん」
「謝るな、忍。お前のせいじゃない」
「そやろか、僕のせいじゃないやろか?」
「お前のせいじゃない、西村麻依と今村拓也が悪い」
僕は自分のせいじゃないとえみかちゃんに言ってもらえて救われた。ずっとえみかちゃんに迷惑をかけて悪いと思っていた。でもえみかちゃんはそれでも僕の傍にいてくれた。僕のことをえみかちゃんは愛してくれた。僕は絶対にえみかちゃんを守ろうと思た。
「ええ!? どないしたん!!」
「父と母と一緒に出掛けることになったんだ。本当にすまない」
「なんやそれやったらしょうがないわ」
「忍、ダンジョンに行くなら気をつけろよ」
「うん、わかっとんで。えみかちゃん」
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「えみかちゃんがおらんから寂しいけど、出かけてみるのもいいもんやな」
翌日は平日やったのでえみかちゃんの家に迎えに行った。えみかちゃんは元気良く出てきた。
「おはよう、忍」
「おはよ、えみかちゃん」
そんな挨拶を交わして学校に行くことにした。そうしてクラスに着いたら転校生が来るということやった。僕らはへぇそうなんかと思っとった。そうしてやってきた転校生は今村拓也と名乗った。そして聞き捨てならんことをゆうた。
「俺様の名前は今村拓也、最凶の忍者を目指す者だ!!」
するとクラスメートの何人かが僕を見た。幼稚園が同じクラスメートが何人かおったから、そいつらは僕が最凶の忍者を目指しとることも知っていた。そして今村拓也はその場で分身してみせよった。要は『幻術』で自分の複製を作り出しておるんやけど、クラスメートは皆で驚いた。僕は驚かんかったけど、おもろいやつやと思て見ていた。
「俺様は知っている、大橋忍!! 貴様も最凶の忍者を目指しているな!!」
「えと、なんで僕のこと知っとるん?」
「俺様もあの幼稚園出身だからだ、あの頃は目立たないガキだったが今は違うぞ!!」
「そうなん、まぁお手柔らかに」
このままだと最凶の忍者として勝負だとか言いだしそうだった。だがその前に先生が授業をはじめると言いだしたのでなんとかなった。僕には最凶の忍者を目指しとる変なライバルができた。そうして授業は淡々と進んでいった。今村拓也はそれからことあるごとに僕に挑戦してきた。テストがあっては点数を比較され、体育の授業では今村拓也に追っかけられた。『駿足』で近づかせなかったけどな。僕はだんだん疲れてきた、今村拓也の相手をするのが面倒になった。
「そや、僕の主はえみかちゃんやけど。お前の主は誰や?」
「俺様の主は西村麻依様だ、だから俺様はお前を主に捧げる」
「僕は悪魔に捧げられる生贄かいな、ああその名前もう聞きとうなかったわ」
「大人しく西村麻依様の伴侶になれ」
僕は頭を抱えた、あのストーカー女がまた出てくるとは思ってもみなかった。二度と関わりになりたくない相手だった。なのに今村拓也は西村麻依が主だと言う。そして案の定、無茶なことを言ってきた。
「えみかという女と別れて、西村麻依様と付き合え」
「いやや、僕はえみかちゃんが好きなんや。他の女なんかと付き合わへん」
「それならお前を殺して、西村麻依様に捧げるだけだ」
「いや、人殺しはよくないで。考えなおしや」
今村拓也は刀を持っていた、僕と同じような脇差だった。そうして体育の時間だというのに僕に斬りかかってきた。僕は警察を呼んでやと叫んだ。僕が脇差を避けると今村拓也はますますムキになって追っかけてきた。
「チッ、ではお前がつきあっている女を先に始末する」
そんなことを今村拓也は言いだしよった。僕はえみかちゃんを庇って今村拓也に背中を切られた。そのまま僕はえみかちゃんと『瞬間移動』で警察に行った。背中の傷がただごとではないことをものがたっていた。僕はえみかちゃんの『回復魔法』で傷を治してもろて、今村拓也は殺人未遂で逮捕された。嵐のような男だった。
「あの女はまだ僕にたたるんかい」
「大丈夫か? 忍」
「うん、えみかちゃんこそ驚かしてごめんな」
「私は忍が殺されなくて良かった」
その後、今村拓也は少年院に送られることになったが、僕は絶対に脱走してくるだろうと思た。最凶の忍者を目指してるくらいだ、いくつかスキルが使えるに決まっていた。案の定、今村拓也は脱走してきた。狙いは僕やなくてえみかちゃんやった。僕は心配やからえみかちゃんの家に来ていた。だから今村拓也の殺人を防ぐことができた、素手の今村拓也に向かって僕は脇差でその頭をぶん殴った。本当は殺しておきたいところやったけど、それをしたら今度は僕が警察に逮捕される。だからボコボコにぶん殴るくらいで勘弁しておいた。今村拓也は少年院じゃ手におえんて、刑務所に行くことになった。西村麻依と仲良く刑務所行きだった。僕は刑務所にいる今村拓也に面会に行った。
「なぁ、お前。西村麻依のことが好きなん?」
「当然だ、西村麻依様は俺様の主で最愛の人だ」
「それやったらお前が西村麻依と付きおうたらええやん」
「そ、そんな恐れ多いことできない」
「ええやん、手紙くらい遣り取りできるんやろ。お前の正直な気持ちを伝えてみろや」
「西村麻依様は俺様と付き合ってくれるだろうか」
僕は面倒な相手同士で付きおうてくれたらいいなと思た。そうしてくれたら僕は西村麻依から解放されるんや。刑務所に送られた今村拓也やったけど、なんと忍術をつこて脱獄してきた。僕はえみかちゃんからの電話でそれを知った。
「忍!! 今村がここに!! きゃあぁぁ!?」
「えみかちゃん!! くっそう。無事でいてくれや!!」
僕はえみかちゃんの家に『瞬間移動』した、そうしたら今村拓也がえみかちゃんの喉元に刀を当てとった。そうしてこう言いだした。
「俺様は西村麻依様にふられた。西村麻依様はやはり貴様がいいそうだ。その障害になるこの女は殺す!!」
「えみかちゃん!!」
今村拓也がえみかちゃんの喉元を斬り裂いた。僕は今村拓也を蹴り飛ばしてから、すぐに『回復魔法』を使った。最初は血が止まらんかったけど、えみかちゃんは助かった。僕は今村拓也を殺そうとした。
「駄目だ、忍!!」
「放してや、えみかちゃん。じゃないとこいつまたえみかちゃんを狙ってくるで」
「それでも駄目だ、忍」
「ほうか、えみかちゃんがそう言うなら仕方ないな」
今村拓也は『瞬間移動』のスキルを持っていた、だから脱獄できたのだ。僕は今村拓也を気絶させたまま警察を呼んだ。今村拓也は気絶したまま警察に運ばれていった、『瞬間移動』で脱獄できないように今村拓也は睡眠薬で刑期が終わるまで眠らせておくことになった。僕は次に今村拓也が現れたらえみかちゃんになんと言われようと彼を殺す気やった。そうしないとえみかちゃんか僕が殺されるからや。殺される前に殺す、これは正当防衛だと思た。でも警察がそう認めてくれるかは怪しかった。とにかく僕は今村拓也がもう現れないことを願った。クラスメートたちは僕とえみかちゃんを避けるようになった。西村麻依、今村拓也と人を殺すことを何とも思わん奴らと関わってしまったからだ。
「ごめん、えみかちゃん」
「謝るな、忍。お前のせいじゃない」
「そやろか、僕のせいじゃないやろか?」
「お前のせいじゃない、西村麻依と今村拓也が悪い」
僕は自分のせいじゃないとえみかちゃんに言ってもらえて救われた。ずっとえみかちゃんに迷惑をかけて悪いと思っていた。でもえみかちゃんはそれでも僕の傍にいてくれた。僕のことをえみかちゃんは愛してくれた。僕は絶対にえみかちゃんを守ろうと思た。
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