異世界マゼマゼ奮闘記

ぷい16

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第三章 4人、日本とインジスカン王国を行き来する

移住希望者、来る

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 アカツキ伯爵は、掃き出し窓の魔法を使って、まずは、日本語学校のパソコンをインターネットにつないだ。

 そして、教職員のものも含めて、セキュリティソフトのアップデートや、OSのアップデートをする。


(しかし、要所ようしょにルーターをましておいて正解だったな。インターネットに繋ぐなんて考えていなかったからなぁ)


 これだけの規模なので、家庭用のインターネット接続機器ではIPアドレスの割り振りなど、補助を入れてやる機器がないと必ず不具合が出る。

 それを、ルーターがいくらかカバーしてくれる。

 しかし、日本の汲広くみひろの家には速い光ファイバーを入れているとはいえ家庭用。

 授業で一斉にインターネットに接続すると、やはりみ合って遅くなるだろうことは容易に想像できる。


(よし、次は英語学校だ)


 同じように、英語学校へ行き、インターネットにつなぎ、セキュリティソフトのアップデートや、OSのアップデートをする。

 日本語学校へ行き、アップデートの終わった機器から順々に設定、言語の選択でサーメイヤ語、入力言語の選択で、日本語、英語、サーメイヤ語を切り替えながら使えるように設定する。


(おぉ、さすが、サーメイヤ語でも問題なく動作するではないか)


 サーメイヤ語仕様のパソコン、訳が間に合わず、所々ところどころ英語が混じるがあまり問題は無いだろう。

 細かな所までサーメイヤ語で操作でき、日本の汲広くみひろの苦労がうかがえる。

 この辺り、汲広くみひろかアントネラしか、指示を出せる人間がないのだから。


 そうこうしているうちに、2校のパソコン、全ての設定とアップデートが終了した。

 次はカンデラ家に残したパソコンと、自宅のパソコンだ。

 そちらは長い間インターネットに接続していないから時間がかかるだろう。

 今日、更新すると設定しておいて、明日、アップデートが終わっていたら良いだろう。

 こちらのアップデートはゆっくりとすることにした。


     *


 所変わって、アカツキ領の汲広くみひろ、インジスカン王国での牧場経営希望者を迎えに行って帰って来たところだ。


「改めて、初めまして。ここの領主代理の岡塚おかつか汲広くみひろだ。よろしくたのむ」

「妻のステファニアです。よろしく」

「初めまして。こちらで酪農牧場の経営を希望しています五右武路ごえぶろ永遠とわもうします。よろしくお願いします」


 永遠とわは背が高く、体格のゴツい青年である。顔はまぁまぁ良い。

 うまくすれば、モテそうだ。汲広くみひろは、永遠を使用人たちにも紹介した。


「時差があるとは聞いていましたが、昼夜、逆転しているんですね」

「そうだな。あまり疲れていないかも知れないが、時差ボケ解消に、休むといい」

「徹夜で来たので、多分、寝られると思います」


 汲広くみひろは、永遠とわは行動力がある青年だなぁと思った。


 次の日、汲広くみひろはサーメイヤ語の簡単な資料を作り、ステファニアと永遠とわに渡した。


「動物探しも重要だが、こっちの言葉が使えないと探しようもないだろう。少しステファニアとサーメイヤ語について勉強してもらいたい。ステファニア、いいか?」

「はい。今日は勉強に付き合います」

「それでは、僕は書類仕事をいくらか片付けてからそっちに付き合うからそれまで勉強していてくれ」

「「はい」」


 そして、汲広くみひろはミラトとともに、書類仕事を、永遠とわはステファニアの指導でサーメイヤ語を勉強するのであった。

 書類仕事は午前中で目処めどが立ったので、汲広くみひろ永遠とわの指導の手伝いをした。


 次の日は、永遠とわはアカツキ領の周りの動物を見ることにした。

 汲広くみひろも通訳として同伴どうはんする。

 まずは、家畜といえば、労働力として飼われてているヘートルという動物がまず浮かんだので、まずはヘートルを見せに行った。


「この動物も、飼う候補に入れますが、肉付きは良いのですが、どうも乳を取るのには向いていそうにありません」


 次に、食肉店に行った。

 偶然にも、まだ、血抜きしか行われていない動物たちが結構いた。


「領主様たち、運が良いですね。今日はこのあたりの動物が結構そろってますよ」


 永遠とわは動物を見て回った。


「この、ブーキルという動物、牛に似ていて乳も良く出そうです。この動物で試そうと思います」


 最初から1種類の動物にしぼるのは、ある意味、博打ばくち的ではないかと思う汲広くみひろであったが、本人がいいならそれでもいいだろう。

 汲広くみひろはスマホで動物を撮り始めた。

 比較対象となる物と一緒いっしょに。明日はもう一人、日本から来るのだから。


「もうすぐ日が暮れそうだ。家に帰って続きはまた明日にしよう」

「そうですね。帰りましょう」


 そうして、領主邸へ帰る汲広くみひろ永遠とわであった。
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