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番組収録後のけだるい空気の中、次々にかけられる「お疲れ様」の声に返事をしながら、健吾はあたりを見回し、いるはずのない人の姿を探していた。
今日は北条がそばにいない。
早朝から家を出て、健吾たちが借りた海辺のコテージの下見に行っているのだ。
北条が健吾の警護を始めてから今日で3週間程になるが、こんなに長く離れて過ごした事は、今まで一度もなかった。
とはいえ始終べったりくっついて過ごしていたわけではない。
数日に一度、北条は柴田の経営する警備会社の実技講師をするために出かけていくし、健吾の仕事の合間を見てトレーニングに行くこともあった。
ただ、丸一日近くそばにいないというのは、これが初めてだというだけだ。
一日ぐらいは平気だろうと思っていたが、夕方頃になったあたりからさすがに不安になってきて、ソワソワと落ち着きなく周りの様子を伺ってしまう。
北条がいない間の警護は、いつも決まって木山という同年代の警護士がついてくれている。
木山はいかつい外見からは想像できないほどやさしく面倒見の良い人柄で、話も合うので一緒にいるのは苦にならない。
しかしそれでもやはり、北条といるのとは決定的に何かが違う。
その違いはなんなのかと問われても、おそらく答えることはできないだろうけれど。
「健吾さん、お疲れ様でした。事務所の車で自宅に戻りますか?」
収録に付き添っていたマネージャーの小寺が、帰りの移動手段に気を使って声をかけてくれた。
最近では、安全面のこともあり、仕事の現場まで北条の運転する車で移動することが多い。
しかし今日は北条が不在なので、収録スタジオまでは、自宅から木山と共にタクシーを拾って来ていた。
「お願いしようかな。先輩方に挨拶だけしてくるから、待っててくれる?」
小寺に送迎を頼み、木山についてきてくれるよう目で合図すると、健吾は収録スタジオを後にする。
プロの警護士である木山は、健吾の歩くスピードに合わせてぴったり移動し、警戒を怠らない。
その様子は北条に勝るとも劣らず、木山に警護してもらえるという安心感は大きかった。
けれど、健吾はいつの間にか視線をさまよわせて、ここにいるはずのない北条の姿を探してしまう。
「北条さんがいないと寂しいですか?」
健吾の様子を見て、隣を歩く木山が、含み笑いを隠すように鼻先をこすりながら尋ねてくる。
え?と大きな木山を振り仰ぐと、「さっきからキョロキョロして……探していらっしゃいますよね?」と、目を細めるようにして健吾を見ていた。
木山の目はごまかせないのか、それもとも健吾がわかりやすすぎるのか。
健吾は自らの子供じみた行動を指摘され、ほんのり顔を赤らめる。
「ごめん、あの……不安なわけじゃないよ?」
決して木山を信頼していないわけではない。
けれど、北条の事ばかり考えて木山を不快にさせたのではないかと思い、慌てて言い訳してみたが、木山は「いいんですよ」とやさしく受け入れてくれる。
「大丈夫ですよ。不満に思ってるとかじゃないです。北条さんがそばにいなくて不安だったり寂しかったりするのは当たり前ですから。お二人は特に仲が良いですしね」
仲が良い、と言われるとそれはなんだか違うような気もしたが、健吾は曖昧に笑ってそれをにごす。
俺の警護の方が安心するなんて言われたら、明日から交代しちゃいますけどね!と、木山は茶目っ気たっぷりに笑う。
そんな温かい人柄がにじむようなやさしい様子が、柴田に良く似ていると思う。
柴田の会社の警護士たちはいかつい男たちが多いのに、中身はそれと異なり、やわらかく人当たりの良い人物が多い気がする。
柴田の警備会社のカラーなのだろうか。
「先ほど連絡がありましたから、もう間もなく戻られると思いますよ」
いつの間に北条と連絡をとっていたのか。木山にそう教えられるとほっとして、思わず笑顔で、うん、と頷いてしまった。
子供っぽっかったか?!とはっとして取り繕うように必死に無表情を作ってみたが、どうやら木山にはすべてお見通しだったようで、ますます笑われてしまう。
「健吾さんって、本当にかわいい方ですね。北条さんのお気持ちがよくわかります」
「……っ!かわいいって言うなぁ!」
からかわれてむくれる健吾に、「これは失礼しました」と木山が笑いをかみ殺すようにして、横を向いた。
北条も木山も体が大きいせいか、どうにも健吾を子どものように扱いたがるので困っている。
早朝、健吾は北条を見送るために起き出していたのだが、出かける北条に頭を撫でられながら言い置かれた言葉はなんと、「いい子にしてろよ」だった。
さらにそこに、「木山の言う事をちゃんときけ」も追加された。
年上に向かって言う台詞じゃない。絶対に。
思い出したらなんだか腹が立ってきて、やっぱりまだしばらく帰ってこなくていい、と思ってしまった。
「そういえば、木山さんと蒼馬って同い年なんだろ?木山さん、なんで蒼馬に敬語使ってるの?」
最初に北条から木山を紹介された際、木山とは同い年だという話をしていた気がする。
木山は北条のことを「さん」付けで呼ぶが、北条は木山を呼び捨てにしている上、まるで部下にするように命令口調で話している。
北条が社長の甥っ子だから、社員はみんな気を遣って敬語を使っているのだろうか?
「ああ、それは……北条さんが実技講師をされてるからっていうのも大きな要因の一つだと思いますが、でもどちらかといえば、うちの会社が実力主義だからじゃないかと。結構年上の人でも、北条さんには敬語使いますしね」
どういうこと?と木山を見上げながら首をかしげると、「どうやって言ったらいいのか」とごつい顎に手を当てて、説明に悩む様子を見せる。
「蒼馬が威張ってるってこと?」
身内の良くない噂を知ると嫌な気持ちになるように、北条が偉そうにしている嫌な奴だと言われているのではないかと思ったら、なんとなく気分が良くなかった。
なんだかんだ言って、自分は北条びいきだ。
北条にはかっこよくあって欲しいし、信頼される人であって欲しい。
気落ちする健吾に、「あ、そうじゃなくて!」と木山が慌てて訂正をいれる。
「北条さんは群れのリーダーだって言えばわかりやすいですかね?強いリーダーには、誰も逆らえないんです」
確かに、動物の社会の群れのリーダーには誰も逆らわないし、リーダーに年齢は関係ない。
でもここは普通に人間社会なのだから、会社で一番偉い社長の柴田がリーダーなのでは?と、健吾がさらに首を傾げると、木山はうーんと腕を組んで、どう説明しようかと悩み始めた。
「なんていうかですねぇ。もう、絶対的にかなわない相手っているじゃないですか、どんな世界でも。こいつ天才だ!って思う相手がいたら、健吾さんだって、一目置くでしょう?」
「うん。それは……置くね」
そんな人間は、芸能界には恐ろしい程あふれている。
「うちの会社では、その基準が強さなんだと思うんです。戦っても絶対にかなわないとわかっている相手には逆らわないし、逆らえない。怖いとかじゃなくて、ただひたすら尊敬するというか……俺もこうなりたい!っていう強い憧れを抱くというか」
腕っぷしの強い男たちの集まる社会というのはそういうものなのか、と健吾は知らぬ世界の事情に変に感心する。
「じゃあ、蒼馬ってそんなに強いんだ?」
無邪気にそう尋ねる健吾に、木山は突然興奮した様子を見せて詰め寄り、「強いなんてもんじゃないですよ!」と北条の強さについてまくしたてるように語り始めた。
ベテラン警護士が10人束になってかかっても倒せないとか、一瞬で相手を落とすスゴ技を持っているとか、もはや何伝説なの?とツッコミを入れたくなるような話に、健吾は「ははは」と乾いた笑いをこぼす。
途中、健吾が引き気味になった事に気付いた木山が、「すみません」と謝罪して前のめりになっていた体を起こし、北条伝説は終了した。
「とにかく、すごいですから、健吾さんも一度実技訓練を見に来られたらいかがですか?面白いですよ?」
正直気乗りはしなかったが、即答で断るのも悪いと思ったので「うん、今度ね」と答えると、木山は「是非!」とぎゅっと健吾の手を握りしめた。
少なくとも、北条は木山には好かれているらしいということがわかり、健吾はほっと胸をなでおろした。
今日は北条がそばにいない。
早朝から家を出て、健吾たちが借りた海辺のコテージの下見に行っているのだ。
北条が健吾の警護を始めてから今日で3週間程になるが、こんなに長く離れて過ごした事は、今まで一度もなかった。
とはいえ始終べったりくっついて過ごしていたわけではない。
数日に一度、北条は柴田の経営する警備会社の実技講師をするために出かけていくし、健吾の仕事の合間を見てトレーニングに行くこともあった。
ただ、丸一日近くそばにいないというのは、これが初めてだというだけだ。
一日ぐらいは平気だろうと思っていたが、夕方頃になったあたりからさすがに不安になってきて、ソワソワと落ち着きなく周りの様子を伺ってしまう。
北条がいない間の警護は、いつも決まって木山という同年代の警護士がついてくれている。
木山はいかつい外見からは想像できないほどやさしく面倒見の良い人柄で、話も合うので一緒にいるのは苦にならない。
しかしそれでもやはり、北条といるのとは決定的に何かが違う。
その違いはなんなのかと問われても、おそらく答えることはできないだろうけれど。
「健吾さん、お疲れ様でした。事務所の車で自宅に戻りますか?」
収録に付き添っていたマネージャーの小寺が、帰りの移動手段に気を使って声をかけてくれた。
最近では、安全面のこともあり、仕事の現場まで北条の運転する車で移動することが多い。
しかし今日は北条が不在なので、収録スタジオまでは、自宅から木山と共にタクシーを拾って来ていた。
「お願いしようかな。先輩方に挨拶だけしてくるから、待っててくれる?」
小寺に送迎を頼み、木山についてきてくれるよう目で合図すると、健吾は収録スタジオを後にする。
プロの警護士である木山は、健吾の歩くスピードに合わせてぴったり移動し、警戒を怠らない。
その様子は北条に勝るとも劣らず、木山に警護してもらえるという安心感は大きかった。
けれど、健吾はいつの間にか視線をさまよわせて、ここにいるはずのない北条の姿を探してしまう。
「北条さんがいないと寂しいですか?」
健吾の様子を見て、隣を歩く木山が、含み笑いを隠すように鼻先をこすりながら尋ねてくる。
え?と大きな木山を振り仰ぐと、「さっきからキョロキョロして……探していらっしゃいますよね?」と、目を細めるようにして健吾を見ていた。
木山の目はごまかせないのか、それもとも健吾がわかりやすすぎるのか。
健吾は自らの子供じみた行動を指摘され、ほんのり顔を赤らめる。
「ごめん、あの……不安なわけじゃないよ?」
決して木山を信頼していないわけではない。
けれど、北条の事ばかり考えて木山を不快にさせたのではないかと思い、慌てて言い訳してみたが、木山は「いいんですよ」とやさしく受け入れてくれる。
「大丈夫ですよ。不満に思ってるとかじゃないです。北条さんがそばにいなくて不安だったり寂しかったりするのは当たり前ですから。お二人は特に仲が良いですしね」
仲が良い、と言われるとそれはなんだか違うような気もしたが、健吾は曖昧に笑ってそれをにごす。
俺の警護の方が安心するなんて言われたら、明日から交代しちゃいますけどね!と、木山は茶目っ気たっぷりに笑う。
そんな温かい人柄がにじむようなやさしい様子が、柴田に良く似ていると思う。
柴田の会社の警護士たちはいかつい男たちが多いのに、中身はそれと異なり、やわらかく人当たりの良い人物が多い気がする。
柴田の警備会社のカラーなのだろうか。
「先ほど連絡がありましたから、もう間もなく戻られると思いますよ」
いつの間に北条と連絡をとっていたのか。木山にそう教えられるとほっとして、思わず笑顔で、うん、と頷いてしまった。
子供っぽっかったか?!とはっとして取り繕うように必死に無表情を作ってみたが、どうやら木山にはすべてお見通しだったようで、ますます笑われてしまう。
「健吾さんって、本当にかわいい方ですね。北条さんのお気持ちがよくわかります」
「……っ!かわいいって言うなぁ!」
からかわれてむくれる健吾に、「これは失礼しました」と木山が笑いをかみ殺すようにして、横を向いた。
北条も木山も体が大きいせいか、どうにも健吾を子どものように扱いたがるので困っている。
早朝、健吾は北条を見送るために起き出していたのだが、出かける北条に頭を撫でられながら言い置かれた言葉はなんと、「いい子にしてろよ」だった。
さらにそこに、「木山の言う事をちゃんときけ」も追加された。
年上に向かって言う台詞じゃない。絶対に。
思い出したらなんだか腹が立ってきて、やっぱりまだしばらく帰ってこなくていい、と思ってしまった。
「そういえば、木山さんと蒼馬って同い年なんだろ?木山さん、なんで蒼馬に敬語使ってるの?」
最初に北条から木山を紹介された際、木山とは同い年だという話をしていた気がする。
木山は北条のことを「さん」付けで呼ぶが、北条は木山を呼び捨てにしている上、まるで部下にするように命令口調で話している。
北条が社長の甥っ子だから、社員はみんな気を遣って敬語を使っているのだろうか?
「ああ、それは……北条さんが実技講師をされてるからっていうのも大きな要因の一つだと思いますが、でもどちらかといえば、うちの会社が実力主義だからじゃないかと。結構年上の人でも、北条さんには敬語使いますしね」
どういうこと?と木山を見上げながら首をかしげると、「どうやって言ったらいいのか」とごつい顎に手を当てて、説明に悩む様子を見せる。
「蒼馬が威張ってるってこと?」
身内の良くない噂を知ると嫌な気持ちになるように、北条が偉そうにしている嫌な奴だと言われているのではないかと思ったら、なんとなく気分が良くなかった。
なんだかんだ言って、自分は北条びいきだ。
北条にはかっこよくあって欲しいし、信頼される人であって欲しい。
気落ちする健吾に、「あ、そうじゃなくて!」と木山が慌てて訂正をいれる。
「北条さんは群れのリーダーだって言えばわかりやすいですかね?強いリーダーには、誰も逆らえないんです」
確かに、動物の社会の群れのリーダーには誰も逆らわないし、リーダーに年齢は関係ない。
でもここは普通に人間社会なのだから、会社で一番偉い社長の柴田がリーダーなのでは?と、健吾がさらに首を傾げると、木山はうーんと腕を組んで、どう説明しようかと悩み始めた。
「なんていうかですねぇ。もう、絶対的にかなわない相手っているじゃないですか、どんな世界でも。こいつ天才だ!って思う相手がいたら、健吾さんだって、一目置くでしょう?」
「うん。それは……置くね」
そんな人間は、芸能界には恐ろしい程あふれている。
「うちの会社では、その基準が強さなんだと思うんです。戦っても絶対にかなわないとわかっている相手には逆らわないし、逆らえない。怖いとかじゃなくて、ただひたすら尊敬するというか……俺もこうなりたい!っていう強い憧れを抱くというか」
腕っぷしの強い男たちの集まる社会というのはそういうものなのか、と健吾は知らぬ世界の事情に変に感心する。
「じゃあ、蒼馬ってそんなに強いんだ?」
無邪気にそう尋ねる健吾に、木山は突然興奮した様子を見せて詰め寄り、「強いなんてもんじゃないですよ!」と北条の強さについてまくしたてるように語り始めた。
ベテラン警護士が10人束になってかかっても倒せないとか、一瞬で相手を落とすスゴ技を持っているとか、もはや何伝説なの?とツッコミを入れたくなるような話に、健吾は「ははは」と乾いた笑いをこぼす。
途中、健吾が引き気味になった事に気付いた木山が、「すみません」と謝罪して前のめりになっていた体を起こし、北条伝説は終了した。
「とにかく、すごいですから、健吾さんも一度実技訓練を見に来られたらいかがですか?面白いですよ?」
正直気乗りはしなかったが、即答で断るのも悪いと思ったので「うん、今度ね」と答えると、木山は「是非!」とぎゅっと健吾の手を握りしめた。
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